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「ひ、秘密だなんて…」
「じゃあ私にも教えられるよね?お願い」
「わかりました。でも、僕はまだこのマジックアイテムをどこかに売ったり濫用したりはしていないということを理解してほしいです」
「うん。分かったよ」
僕はもうこれ以上ゴネ続けても話は並行線であることを察した。ならば早々に諦めて腹を括るほうがいいだろう。この場をどうにか逃れられたとしてもこの王子だったら何らかの手を使って僕の秘密を知ろうとするだろうから遅かれ早かれこうなっていたのだ。
「このメガネとローブはかなり高性能なんです。認識阻害魔法を組み合わせているので、このアイテムを身につけていればそう簡単に僕だと言うことがバレることがありません」
「そうだね。私も君にもらったメガネをつけてみて驚いたよ。私が言うのも変な話だが、かなり目立つ容姿をしているだろう?だから歩くと常に視線の的になっていたんだ」
(それはもう知っていますよ)
「だからこのメガネをつけたまま学園について私の存在に気づかれなかったときは本当に驚いたもんだ。このマジックアイテムの効果は身をもって知った私が証明するよ」
「…そんなに褒めていただけるとは思いませんでした…ありがとうございます。では、身をもって知っていただいたクラウン様にはこのマジックアイテムが商品化出来ない理由がわかるはずでは?」
殿下はニコッと笑って口を閉ざした。そこまで分かっていて僕の口から言わせたいと言うのであればかなりの性悪だろう。こんなこと口が裂けても言えないが。
「効果が強すぎたのが問題なんです。ここまで性能が良いときっと犯罪者もこのアイテムに手を出し始めるでしょう。その時は都市中がパニックになるはずです。僕が生み出したいのは犯罪道具ではなく、生活が豊かになるためのアイテムですから」
洗いざらい僕の開発したアイテムについて話した。製造方法から思いついた時の話までだ。何でそんなことまで言わなければならないんだ?という質問まであった。その間、殿下はいつもの笑顔でニコニコしていたが声色はどこか楽しそうだったのでよしとしよう。
「ふふ、ありがとう。君の話は本当みたいだね」
「まあ、今嘘をつこうと思ってもつけないですし…」
「もし嘘つけたらついていたってこと?」
「ま、まあ、場合によっては?」
「ははは!!!フィオーレは度胸があるね」
「うう…」
この紅茶いつまで効力が続くんだろう。もしかして僕はずっとこのまま殿下から逃げられないんだろうか。結構長い時間殿下の部屋の中にいてかなり不敬な言動もしてしまったような気がする。この部屋のどこかに殿下の護衛の人とかいて「不敬だ!!」と言って突然取り押さえられたりしたらどうしよう。
「まあここは学園だから軽い不敬は不問だよ。今の話で私はもっと君との仲を深めたいとも思ったしね」
「…殿下、その言い方は誤解されてしまいます」
「誤解?何がだい?」
意地悪な顔で殿下が微笑む。そこはどこか妖艶で僕の顔はリンゴのように真っ赤になってしまった。表情のせいかもしれないが、その、恋愛の意味で「仲を深めたい」と言ってるように聞こえてしまう。この国の王子がこんなに破廉恥でいいのか!?いや、よくない!!
「このアイテムはまだ販売すらされていない。そうだよね?」
「もちろんです。売ってしまったら将来的に捕まりかねませんから」
「そこで君に一つ提案がある」
「提案?」
「このマジックアイテムを私専用で作ってくれないかな?」
「えっ!?このマジックアイテムをですか!?」
「費用であれば私が出そう。それに褒美もたんまりと与えよう」
費用は元から貰おうと思っていたが、褒美も!?褒美ももらえちゃうんですか!?僕は目の前の報酬に目が眩んで、今、殿下が悪魔のような笑みを浮かべていることに気が付かなかった。
「引き受けてくれるかい?」
「も、もちろんでございます。クラウン様のためであればいくらでも。でもなぜ?」
「入学式の日任務中の私を見ただろう?任務中僕の目は目立つからね。片方の目が違うのはこの国の第二王子くらいだからね。でも、あのメガネがあれば私は目を隠すことに気を使わなくても良くなる。それだけで作業効率が全く違うとは思わないかい?」
「は、はい」
すごい迫力と説得力だ。きっと殿下は裏で動くことが多いんだろう。器用な殿下だからできることである。その中でも殿下の瞳は誰よりも目立つから綺麗だけど邪魔になるんだろう。
「もう夜も遅いね。これからは部屋が同じだから話す時間はたくさんあるだろうし、明日も授業があるから今日は部屋に戻りなさい。…それとも私のベッドで一緒に寝ていくかい?」
「いっ!!自室に帰らせていただきます…」
「そう?残念♡」
「お邪魔しました」と言って殿下の部屋を後にする。部屋に戻った僕は自分のベッドにバフッとダイブする。さすが貴族の通う寮のベッドだ。ふわふわして気持ちがいい。最後の殿下の威力が凄すぎて僕は部屋に戻ってからしばらくボーッとしてしまって眠りについたのは深夜を過ぎてからだった。
「じゃあ私にも教えられるよね?お願い」
「わかりました。でも、僕はまだこのマジックアイテムをどこかに売ったり濫用したりはしていないということを理解してほしいです」
「うん。分かったよ」
僕はもうこれ以上ゴネ続けても話は並行線であることを察した。ならば早々に諦めて腹を括るほうがいいだろう。この場をどうにか逃れられたとしてもこの王子だったら何らかの手を使って僕の秘密を知ろうとするだろうから遅かれ早かれこうなっていたのだ。
「このメガネとローブはかなり高性能なんです。認識阻害魔法を組み合わせているので、このアイテムを身につけていればそう簡単に僕だと言うことがバレることがありません」
「そうだね。私も君にもらったメガネをつけてみて驚いたよ。私が言うのも変な話だが、かなり目立つ容姿をしているだろう?だから歩くと常に視線の的になっていたんだ」
(それはもう知っていますよ)
「だからこのメガネをつけたまま学園について私の存在に気づかれなかったときは本当に驚いたもんだ。このマジックアイテムの効果は身をもって知った私が証明するよ」
「…そんなに褒めていただけるとは思いませんでした…ありがとうございます。では、身をもって知っていただいたクラウン様にはこのマジックアイテムが商品化出来ない理由がわかるはずでは?」
殿下はニコッと笑って口を閉ざした。そこまで分かっていて僕の口から言わせたいと言うのであればかなりの性悪だろう。こんなこと口が裂けても言えないが。
「効果が強すぎたのが問題なんです。ここまで性能が良いときっと犯罪者もこのアイテムに手を出し始めるでしょう。その時は都市中がパニックになるはずです。僕が生み出したいのは犯罪道具ではなく、生活が豊かになるためのアイテムですから」
洗いざらい僕の開発したアイテムについて話した。製造方法から思いついた時の話までだ。何でそんなことまで言わなければならないんだ?という質問まであった。その間、殿下はいつもの笑顔でニコニコしていたが声色はどこか楽しそうだったのでよしとしよう。
「ふふ、ありがとう。君の話は本当みたいだね」
「まあ、今嘘をつこうと思ってもつけないですし…」
「もし嘘つけたらついていたってこと?」
「ま、まあ、場合によっては?」
「ははは!!!フィオーレは度胸があるね」
「うう…」
この紅茶いつまで効力が続くんだろう。もしかして僕はずっとこのまま殿下から逃げられないんだろうか。結構長い時間殿下の部屋の中にいてかなり不敬な言動もしてしまったような気がする。この部屋のどこかに殿下の護衛の人とかいて「不敬だ!!」と言って突然取り押さえられたりしたらどうしよう。
「まあここは学園だから軽い不敬は不問だよ。今の話で私はもっと君との仲を深めたいとも思ったしね」
「…殿下、その言い方は誤解されてしまいます」
「誤解?何がだい?」
意地悪な顔で殿下が微笑む。そこはどこか妖艶で僕の顔はリンゴのように真っ赤になってしまった。表情のせいかもしれないが、その、恋愛の意味で「仲を深めたい」と言ってるように聞こえてしまう。この国の王子がこんなに破廉恥でいいのか!?いや、よくない!!
「このアイテムはまだ販売すらされていない。そうだよね?」
「もちろんです。売ってしまったら将来的に捕まりかねませんから」
「そこで君に一つ提案がある」
「提案?」
「このマジックアイテムを私専用で作ってくれないかな?」
「えっ!?このマジックアイテムをですか!?」
「費用であれば私が出そう。それに褒美もたんまりと与えよう」
費用は元から貰おうと思っていたが、褒美も!?褒美ももらえちゃうんですか!?僕は目の前の報酬に目が眩んで、今、殿下が悪魔のような笑みを浮かべていることに気が付かなかった。
「引き受けてくれるかい?」
「も、もちろんでございます。クラウン様のためであればいくらでも。でもなぜ?」
「入学式の日任務中の私を見ただろう?任務中僕の目は目立つからね。片方の目が違うのはこの国の第二王子くらいだからね。でも、あのメガネがあれば私は目を隠すことに気を使わなくても良くなる。それだけで作業効率が全く違うとは思わないかい?」
「は、はい」
すごい迫力と説得力だ。きっと殿下は裏で動くことが多いんだろう。器用な殿下だからできることである。その中でも殿下の瞳は誰よりも目立つから綺麗だけど邪魔になるんだろう。
「もう夜も遅いね。これからは部屋が同じだから話す時間はたくさんあるだろうし、明日も授業があるから今日は部屋に戻りなさい。…それとも私のベッドで一緒に寝ていくかい?」
「いっ!!自室に帰らせていただきます…」
「そう?残念♡」
「お邪魔しました」と言って殿下の部屋を後にする。部屋に戻った僕は自分のベッドにバフッとダイブする。さすが貴族の通う寮のベッドだ。ふわふわして気持ちがいい。最後の殿下の威力が凄すぎて僕は部屋に戻ってからしばらくボーッとしてしまって眠りについたのは深夜を過ぎてからだった。
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