主人公の義弟兼当て馬の俺は原作に巻き込まれないためにも旅にでたい

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光の国に転生した闇属性の俺!?

60)ピクニック?

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「お父様!僕、もう少し騎士団で練習を続けていきます!」

「あんなに体が痛くて寝込んでいたのにか?無理しなくてもいいんだぞ?」

「僕の体力がアリの子以下だったから寝込んでしまったのです。地道に体力をつけていけば周りの同年代の子と同じくらいになれるはずです。それともお父様は僕が将来動けないほどのおデブちゃんになっても良いというのですか!?」

「少しぽっちゃりのナハトも愛らしいと思うが…」

「僕が嫌なんです!!」

「おお、そうか。…ふむ、ナハトの考えはわかった。引き続き騎士団へ訓練に行く事を許そう。決して無理はしない事を約束できるか?」

「もちろんです。お父様、ありがとうございます!」

ほとんど勢いだが、これからも騎士団へ通うことを許可された。今まではなかなか外に出れなかったが「騎士団」という口実を得ることに成功した。心の中でガッツポーズをする。すると、コンコンと誰かが部屋のノックをする。ここはお父様の執務室であり、大体決まった人間しか訪れない。

「あなた~♡ナハトちゃーん♡入るわよ~」

訪ねてきたのはどこかテンションの高い母だった。ウキウキした様子で父の元に駆け寄る母はとても愛らしく、少女のようだった。

「昨日フィオーレ様とのお茶会があったのだけれど、よければお互いの家族同士でピクニックでもどうかって」

「確かに昨日はフィオーレ様に会いにいくって言っていたな。元気にしていたか?」

”フィオーレ様”というのはこのリュミエール王国の現皇后である。と呼ばれている陛下があまり皇后を表に出したがらないらしく、姿を知っているのは昔から仲の良かった両親とそのクラスメイトくらいだそうだ。

この国の男性は大切なものは誰も見ないところにしまってしまおうと皆思っているのか?いいや、そんな物騒な事を考えているのはこの国の王様か俺の義兄くらいだ。こんなの愛なんて言葉で片付けるには重すぎやしないか?

「それにしてもあのクラウンが良く許可を出したな」

「フィオーレ様がかなり頑張ったそうよ~。あの子やる時はやるもの」

「で、日付はいつなんだ?」

「今日よ」

「「へ?」」

「だからピクニックは今日のお昼なの!そんなのんびりしないで早く準備をしてちょうだい!」

普通はもっと準備する余裕を持って日付を決めるらしいのだが、皇后を一人でピクニックに連れていくのは国王が許さなかったらしい。そして、丁度国王の暇な日が今日の昼だったわけだ。一度も会ったことはないが、この国の王はかなり皇后に執着しているらしい。

(というか俺もこのピクニックについていくのか!?)

そうして、今日俺は初めて王族という人たちに会うらしい。正直心配で仕方がない。

そんな心配とは裏腹に今回の王族ピクニックでナハトは衝撃的な事実を知るのであった。



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