68 / 116
光の国に転生した闇属性の俺!?
67)ドキドキピクニック7
しおりを挟む
殺意をむき出しにする義兄にハラハラする。俺が陛下に怯えていたから守ろうとしてくれているのだろう。しかし、この国の王となれば相手が悪すぎる。
「陛下!まだ二人は小さい子供なんですよ。揶揄うにしては度がすぎています!」
皇后陛下がすごい剣幕で陛下を怒る。それよりも俺は義兄の近くにいる黒子の方が怖い。
「下がれ」
「ですが陛下」
「子供の戯れだ。二度も言わせるなよ」
「はっ」
陛下がそう言うと、黒子たちは再び影の中に姿を消していった。もしかして俺と同じ闇属性なんだろうか。
「驚かせてしまってすまない。彼らは私を守るために普段からついているんだ。君には馴染みのある魔法だったんじゃ無いかな?」
陛下が俺の方を見る。俺の闇属性のことについて言っているのだろう。しかし、闇属性は主に光属性を崇拝しているリュミエール王国からすれば畏怖している存在では無いのか?きっと陛下はわざと俺に闇属性の従者がいるところを見せたのだろう。だが、その意図が全く読み取れない。
「何故私が彼らを君の前に出したのか理解できないといった表情だね。合っているかな?」
「その通りです。僕みたいな闇属性が外で歓迎されないことなんてとっくに知っているので」
「別に深い意味はない。私は君の敵ではないことを知ってもらいたかっただけだ」
「敵…じゃない…」
「君は王宮に入ってからずっと気を張り詰めているね。特に私に関してはずっと警戒心を解いていない」
「あっ」
「無意識なのはわかっている。君の警戒心を解くためにしたことが逆効果になってしまったようだな」
俺は自分でも気がつかないうちに陛下のことを警戒していたようだ。体全体に力が入っていることに気づく。だとしてもやり方というものがあるだろう。冷静になってきた頭の中でつっこむ。
「さっきのは私の身を守る護衛。知っているものもごく少数で”影の騎士”とも言われている」
「そうなのですね」
「陛下!!先ほども言いましたが度がすぎています。陛下のせいでせっかくできたアドニスの友達が遊びにきてくれなくなったらどうしてくれるんですか」
「フィオーレ、何故名前で呼んでくれないの…?そんなに怒っているのかい?」
「陛下が笑えない冗談をするのが悪いのです。罰として今日一日は陛下のことを名前で呼びません。反省してください」
「そんなあ…フィオーレに嫌われたら生きていけないよ」
「…嫌いとは言っていないでしょう」
「フィオーレ♡」
皇后陛下が叱ったと思ったら、急にイチャイチャし始めた。なんだかんだ仲が良い夫婦なんだろう。
それにしても良かった。陛下は闇属性の俺に対して特に敵対意識はないようだ。やり方は度がすぎているが、もしかしたらこれが陛下なりの気遣いなのかもしれない。
「陛下!まだ二人は小さい子供なんですよ。揶揄うにしては度がすぎています!」
皇后陛下がすごい剣幕で陛下を怒る。それよりも俺は義兄の近くにいる黒子の方が怖い。
「下がれ」
「ですが陛下」
「子供の戯れだ。二度も言わせるなよ」
「はっ」
陛下がそう言うと、黒子たちは再び影の中に姿を消していった。もしかして俺と同じ闇属性なんだろうか。
「驚かせてしまってすまない。彼らは私を守るために普段からついているんだ。君には馴染みのある魔法だったんじゃ無いかな?」
陛下が俺の方を見る。俺の闇属性のことについて言っているのだろう。しかし、闇属性は主に光属性を崇拝しているリュミエール王国からすれば畏怖している存在では無いのか?きっと陛下はわざと俺に闇属性の従者がいるところを見せたのだろう。だが、その意図が全く読み取れない。
「何故私が彼らを君の前に出したのか理解できないといった表情だね。合っているかな?」
「その通りです。僕みたいな闇属性が外で歓迎されないことなんてとっくに知っているので」
「別に深い意味はない。私は君の敵ではないことを知ってもらいたかっただけだ」
「敵…じゃない…」
「君は王宮に入ってからずっと気を張り詰めているね。特に私に関してはずっと警戒心を解いていない」
「あっ」
「無意識なのはわかっている。君の警戒心を解くためにしたことが逆効果になってしまったようだな」
俺は自分でも気がつかないうちに陛下のことを警戒していたようだ。体全体に力が入っていることに気づく。だとしてもやり方というものがあるだろう。冷静になってきた頭の中でつっこむ。
「さっきのは私の身を守る護衛。知っているものもごく少数で”影の騎士”とも言われている」
「そうなのですね」
「陛下!!先ほども言いましたが度がすぎています。陛下のせいでせっかくできたアドニスの友達が遊びにきてくれなくなったらどうしてくれるんですか」
「フィオーレ、何故名前で呼んでくれないの…?そんなに怒っているのかい?」
「陛下が笑えない冗談をするのが悪いのです。罰として今日一日は陛下のことを名前で呼びません。反省してください」
「そんなあ…フィオーレに嫌われたら生きていけないよ」
「…嫌いとは言っていないでしょう」
「フィオーレ♡」
皇后陛下が叱ったと思ったら、急にイチャイチャし始めた。なんだかんだ仲が良い夫婦なんだろう。
それにしても良かった。陛下は闇属性の俺に対して特に敵対意識はないようだ。やり方は度がすぎているが、もしかしたらこれが陛下なりの気遣いなのかもしれない。
443
あなたにおすすめの小説
【完結】悪役令嬢モノのバカ王子に転生してしまったんだが、なぜかヒーローがイチャラブを求めてくる
路地裏乃猫
BL
ひょんなことから悪役令嬢モノと思しき異世界に転生した〝俺〟。それも、よりにもよって破滅が確定した〝バカ王子〟にだと?説明しよう。ここで言うバカ王子とは、いわゆる悪役令嬢モノで冒頭から理不尽な婚約破棄を主人公に告げ、最後はざまぁ要素によって何やかんやと破滅させられる例のアンポンタンのことであり――とにかく、俺はこの異世界でそのバカ王子として生き延びにゃならんのだ。つーわけで、脱☆バカ王子!を目指し、真っ当な王子としての道を歩き始めた俺だが、そんな俺になぜか、この世界ではヒロインとイチャコラをキメるはずのヒーローがぐいぐい迫ってくる!一方、俺の命を狙う謎の暗殺集団!果たして俺は、この破滅ルート満載の世界で生き延びることができるのか?
いや、その前に……何だって悪役令嬢モノの世界でバカ王子の俺がヒーローに惚れられてんだ?
2025年10月に全面改稿を行ないました。
2025年10月28日・BLランキング35位ありがとうございます。
2025年10月29日・BLランキング27位ありがとうございます。
2025年10月30日・BLランキング15位ありがとうございます。
2025年11月1日 ・BLランキング13位ありがとうございます。
第13回BL大賞で奨励賞をいただきました。これもひとえに皆様の応援のおかげです。本当にありがとうございました。
平凡な俺が完璧なお兄様に執着されてます
クズねこ
BL
いつもは目も合わせてくれないのにある時だけ異様に甘えてくるお兄様と義理の弟の話。
『次期公爵家当主』『皇太子様の右腕』そんなふうに言われているのは俺の義理のお兄様である。
何をするにも完璧で、なんでも片手間にやってしまうそんなお兄様に執着されるお話。
BLでヤンデレものです。
第13回BL大賞に応募中です。ぜひ、応援よろしくお願いします!
週一 更新予定
ときどきプラスで更新します!
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。
公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜
上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。
体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。
両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。
せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない?
しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……?
どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに?
偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも?
……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない??
―――
病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。
※別名義で連載していた作品になります。
(名義を統合しこちらに移動することになりました)
【新版】転生悪役モブは溺愛されんでいいので死にたくない!
煮卵
BL
ゲーム会社に勤めていた俺はゲームの世界の『婚約破棄』イベントの混乱で殺されてしまうモブに転生した。
処刑の原因となる婚約破棄を避けるべく王子に友人として接近。
なんか数ヶ月おきに繰り返される「恋人や出会いのためのお祭り」をできる限り第二皇子と過ごし、
婚約破棄の原因となる主人公と出会うきっかけを徹底的に排除する。
最近では監視をつけるまでもなくいつも一緒にいたいと言い出すようになった・・・
やんごとなき血筋のハンサムな王子様を淑女たちから遠ざけ男の俺とばかり過ごすように
仕向けるのはちょっと申し訳ない気もしたが、俺の運命のためだ。仕方あるまい。
クレバーな立ち振る舞いにより、俺の死亡フラグは完全に回避された・・・
と思ったら、婚約の儀の当日、「私には思い人がいるのです」
と言いやがる!一体誰だ!?
その日の夜、俺はゲームの告白イベントがある薔薇園に呼び出されて・・・
ーーーーーーーー
この作品は以前投稿した「転生悪役モブは溺愛されんで良いので死にたくない!」に
加筆修正を加えたものです。
リュシアンの転生前の設定や主人公二人の出会いのシーンを追加し、
あまり描けていなかったキャラクターのシーンを追加しています。
展開が少し変わっていますので新しい小説として投稿しています。
続編出ました
転生悪役令嬢は溺愛されんでいいので推しカプを見守りたい! https://www.alphapolis.co.jp/novel/687110240/826989668
ーーーー
校正・文体の調整に生成AIを利用しています。
異世界転移した元コンビニ店長は、獣人騎士様に嫁入りする夢は……見ない!
めがねあざらし
BL
過労死→異世界転移→体液ヒーラー⁈
社畜すぎて魂が擦り減っていたコンビニ店長・蓮は、女神の凡ミスで異世界送りに。
もらった能力は“全言語理解”と“回復力”!
……ただし、回復スキルの発動条件は「体液経由」です⁈
キスで癒す? 舐めて治す? そんなの変態じゃん!
出会ったのは、狼耳の超絶無骨な騎士・ロナルドと、豹耳騎士・ルース。
最初は“保護対象”だったのに、気づけば戦場の最前線⁈
攻めも受けも騒がしい異世界で、蓮の安眠と尊厳は守れるのか⁉
--------------------
※現在同時掲載中の「捨てられΩ、癒しの異能で獣人将軍に囲われてます!?」の元ネタです。出しちゃった!
【完結】我が兄は生徒会長である!
tomoe97
BL
冷徹•無表情•無愛想だけど眉目秀麗、成績優秀、運動神経まで抜群(噂)の学園一の美男子こと生徒会長・葉山凌。
名門私立、全寮制男子校の生徒会長というだけあって色んな意味で生徒から一目も二目も置かれる存在。
そんな彼には「推し」がいる。
それは風紀委員長の神城修哉。彼は誰にでも人当たりがよく、仕事も早い。喧嘩の現場を抑えることもあるので腕っぷしもつよい。
実は生徒会長・葉山凌はコミュ症でビジュアルと家柄、風格だけでここまで上り詰めた、エセカリスマ。実際はメソメソ泣いてばかりなので、本物のカリスマに憧れている。
終始彼の弟である生徒会補佐の観察記録調で語る、推し活と片思いの間で揺れる青春恋模様。
本編完結。番外編(after story)でその後の話や過去話などを描いてます。
(番外編、after storyで生徒会補佐✖️転校生有。可愛い美少年✖️高身長爽やか男子の話です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる