笑ってよ!

比鷺

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いつだって桜田は笑っている

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「お前ってマジで男かよ~?女に興味無いってどうゆう事だよ?」
「あはは。でもさ、やっぱ俺男なんよねー」
「ワンチャン、ホモ説‪w‪w」
「んなわけないじゃんw‪w」
大学の食堂で、そんな会話を聞きながらカレーを食っていた。
桜田樹希はいつも笑っている。本当に不気味な位に。一切、口角を下げないのだ。
(ほんっとに、きめーヤツ…)
俺は雲咲うえ。本当のことを言えば、アイツらの言う〝ホモ〟と言うやつだ。
「なーにあっち睨んでんのさ?好きな子でもいんの?浮気?うわーうえちゃんはそういうことしないって信じてたのに~」
うぜぇ…こいつはいわゆる、俺のセフレだ…
「んだよ…そもそもてめぇは、俺と付き合ってねぇだろが」
「てめぇじゃないです~雪下弓弦君です~」
「ハイハイなんでしょうユヅルクン」
「もう、ひどぉーい!僕の可愛いネコちゃんがァ!!」
弓弦がぷくーっと頬を膨らませむーっと唸っている。そんな弓弦を横目にさっきまで見ていた方向を見ると、未だに桜田はにこにこ笑っている。色んな、噂を聞いても、悪口を言っても、言われてもずっとアイツは笑っている。
本当に不気味でしかない…もっと他の表情出来ねぇのかよ…
「あ、そうだうえちゃん。今日ヤリたいから一緒帰ろーね!」
「またかよテメ…わーったよ」
そう言い残して、弓弦はばいばーいと手を振って去っていった。
(弓弦のやつ自分が可愛いとか思ってたら、ぶっ殺してやる!)
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