異世界で生きていく。

モネ

文字の大きさ
上 下
7 / 128
はじまりの話

生きていくのは物入り

しおりを挟む
セラさんは面倒見が良い人だ。
その他にも女性に必須の生理用品。これは日用品店でもあるらしいが、セラさんのお店の物は肌に優しい物で作っている物らしく、サイズも普通サイズと大きめのサイズがあるのでと旅にでるので、多めに準備してくれた。

「あとはまとめて沢山購入してもらってるからおまけのプレゼントを♪
ボディソープとシャンプー、トリートメントと洗顔のセットよ。まとめて入れておける巾着も着いてるの♪」
可愛い巾着に入ったセット。購入しようと思っていた物なので嬉しい。
「ありがとうございます、買おうと思ってたからプレゼントで嬉しいです!」
「よかった!洗い上がりも良いのだけど、香りも素敵なのよ、甘いお花の香りなの。そして特別にボディクリームも一緒に入れておくわ♪」

「ありがとうございます。嬉しい!使うの楽しみです!」
お風呂好きの私にはとても嬉しいアイテムだ。
早速今晩から使ってみよう!

「荷物は多いけど大丈夫?」
「はい、バックに全部入るので♪」
バックをあけるとスッと収納されていく。
便利だな、異世界!
「よかった!まだ街をまわるの?」
「はい、初めての街ですし、旅の前に支度もしないとなので。」
「この通りとあと隣の道も通りになっててお見せが沢山あるわ、ひととおり揃えることができるわよ。この町はぼったくりのお店はないから、安心して買い物できるわ!」
「それなら安心です!ありがとうございます!」
「またいつでも来てね♪」

挨拶をしてセラさんのお店をでる。
あとは日用品店や食品のお店などもみてまわる。
武器や防具屋もみたが、私はどんな攻撃ができるのかとか自分で知らないことに気づいたので、あとでゆっくり調べてからにすることにする。

必要な物を購入して街を歩いた。
なかなか新生活スタートって物入りだ。
知らない世界で生きていくのだから余計にかも。
どこに何があるのかもわからないし、旅をするのだから必要な物は持ってないといけない。
今日1日で結構散財している。
街は広場には噴水があったり、道沿いには小さな川があったり、お花や木が植えてあったり。
素敵な街だ。

お腹が空いたのでランチを露店のお店で買った。まだこちらの食べ物がよくわからないのだが、美味しい匂いのソースがかかったお肉と卵と野菜をパンで挟んだものとアイスコーヒー。
こちらの世界にもコーヒーがあるのは嬉しい。
コーヒーと紅茶が大好きで元々毎日飲んでいたので、楽しみが増えた。
旅にもコーヒーとか紅茶を購入して持っていきたい。
お肉はモーウという魔物のお肉らしい、食べてみたら牛肉の味だった、牛ってこと?モーウは牛みたいなものと思えばいいのかな?
卵は普通にニワトリがいるらしい。
露店のおじさんが言っていた。

広場のベンチに座ってランチをした。
こんなにゆったりと過ごすのはいつぶりだろう。
仕事の日のランチは同僚と話しながらだったのであっという間に過ぎていた、そしてまた仕事という日々。

これからは旅をして、不安もあるし怖いこともあるかもしれない。色々悩んでも仕方ないのでとりあえずやってみる精神で頑張るしかない。

午後からまた少しまわって今日は早めに宿に帰ろうか。自分のことも確認しないとだし。

ランチをすませて、少し街を歩いてゆっくりと宿に帰った。


しおりを挟む

処理中です...