異世界で生きていく。

モネ

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はじまりの話

異世界で初めてのショッピング

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街の散策を始めた、買い物もしなきゃだし。
この街は通りがいくつかあり、その通りが商店街のようにお店がズラリと並んでいる。

持ち歩く日用品やあとは旅に必要なものを揃える。あとは着替えも少し買っておこう。
旅に必要なものは、防具屋などで聞かないと。

数年前の大学の進学で上京した時のような感じだ。
生活を整えて新生活のスタート。

少しワクワクした気持ちと不安な気持ちと。
最初の街がゴダの街でよかった、穏やかでみんな良い人で。

着替えの調達のために入った可愛らしいお店。
ここは地図に載っていたので助かった。
ドアのベルが鳴るとカウンターの女性が振り向いた。
「いらっしゃいませー」

とてもセクシーな女性だ。
そして少し透けたドレスを着こなしていて、ざっくりと胸の谷間が強調されている。同性の私でもドキッとした。

頭を下げて店内を見てみる。
品揃えも豊富で可愛いのからセクシーな感じのまである。
小物などもあって、なかなか品揃えが良い。

「なにかお探しですか?」
女性が声をかけてくれた。
「はい、服とか着替え類を」
そう答えると女性はパッと表情が華やいだ。「あら、可愛い!あなたとても可愛いわ!服選びに迷っちゃうわ!」
?ん?
「あまりにも可愛くて。ごめんなさい。
あなたのそのブレスレット…冒険者ね!」
「はい、まだ始めたばかりで。なので、着替えと下着とかもあればと思って。」
「そうなのね、わかったわ、お手伝いさせてもらうわ♪」

セクシーなのに話してみると可愛らしい感じの方だった。
「あたしは、セラ。ゴダの街の担当なの。このお店は色んな街に店舗があって、それぞれ担当の店員がいるわ。旅の途中必要になったら他の街のお店も行ってみてね!」

他の町にもあるのか、楽しみ♪
「はい、ありがとうございます!私はモエです、よろしくお願いします。」
ペコリと頭を下げた。
「よろしくね。そしたら服と下着選びましょう♪」

ニッコリ笑って楽しそうに服のコーナーに歩いていく。
セラさんは本当に美人だ、セクシーなオーラも漂っていて、色気がある。

「冒険者なら動きやすいものがいいわよね、でもモエちゃんに合うように可愛いさもあった方がいいわ♪セクシー系もいいわね!」
セラさんがたくさんの洋服の中からどんどん選んでいく。
「んー。これもいいわね!これも!これも可愛い!」
すごいスピードで選んでいくので私は見てることしかできない。
「まずは試着してみましょう!たくさん選んだから一度着てみて♪」

本当にたくさんだ、ショッピングって感じで楽しいけど。
「ありがとうございます、着てみます!」

試着室に入り着てみる。
ただ…
まず1つ目はピンクと白のフリフリ。
メイドさん?
それにセラさんのような透けているセクシードレス。
露出高いし、動きやすいのかな?
本当に沢山あって、とりあえずセラさんに言われるまま試着してみた。

「キャー、可愛い!」
「モエちゃん、隠れてるけど実はいい身体してるのよね!胸も大きくてウエストもキュッとしてお尻も綺麗!だからセクシーなドレス似合うと思ってたのよー、間違いなかったわ♪」
「雰囲気からしてフリフリもやっぱり可愛いわー♪」

セラさんは試着して見せるたびに褒めてくれるんだけど、私は恥ずかしかった。
今までしたことない服装ってのもあるけど、ストレートにこんなに褒めてくれると嬉しいけど、恥ずかしい。

「あの、ありがとうございます。でも恥ずかしいです。」
「あら、本当に素敵よ♪」

私は元が露出の高い服装はあまりしない。
異世界とはいえ、こういう格好は落ち着かない。
セラさんがいくつか選んでくれた中に、着れそうなものを探してみる。

白いゆったりしたトップスにベージュのショートパンツ。ロングの靴下。
これに何か上着を着れば動きやすいし良い感じだ。

「セラさん、これが良いです!動きやすそうだし、私も着やすいです。」
「シンプルだけどいいの?確かに動きやすくはあるけれど。」
「はい、まだ冒険にも慣れてないし、まずは動きやすい服装で旅をしてみたいし。これになにか上着を。」
「そうね、ちょっと待ってね♪」
そう言ってセラさんはベージュのフード付きのコートを持ってきてくれた。
「旅をするなら軽くて動きやすいコートがいいと思って。どうかしら?」
「はい、ありがとうございます!これで服は決まりました。」
「そうね、今は春だからこれくらいで、また季節が変わる頃に増やしていけば良いわ♪さて、あとは下着ね♪」
セラさんは張り切って下着選びに入った。
洋服のコーナーの横にズラりと並ぶ下着。
この世界も元の世界と同じく下着も種類がありカラフルだ。
少し不安はよぎるが、お任せしながら後をついていった。

 
とりあえず下着は今着けているものと新しく購入は2セット欲しいと伝えた。
試着室でサイズを測ってもらう。
「モエちゃん!やっぱりいい身体してるわ♪そして肌もきめ細やかで綺麗!」
「ありがとうございます、でもセラさんには敵いませんよ」
私は自慢ではないが、スタイルはよく褒められる。
中学の途中から胸がどんどん成長して、高校生の頃から痴漢にあったりもした。
なので、身を守るためにも空手を少し習っていたのだ。
そのおかげか、痴漢の阻止を何度も成功した。

「アンダーが77でトップが98。やっぱり大きいわね、サイズはFかな。」
セラさんはテキパキと採寸して下着を探しに行く。

ピンクのレース。可愛いけどパンツが透けている…
黒の布面積が少ないもの…
真っ白のレース。これも布面積が…
濃いブルーのレース。
真っ赤のレース。

…どうしよ。
「セラさん、私にはセクシー下着の勇気が…」
「大丈夫、自信持って♪下着くらいはセクシーな感じでいいわよ!」

セラさんの押し押しの接客で
とりあえずピンクのレースと濃いブルーのレースで決まった。
なんだかんだ、買い物を楽しんでしまった。
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