異世界で生きていく。

モネ

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第ニ章の話

素敵なお宿

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中に入るとカウンターがあり、そのままそこはワンフロア食堂になっていた。
「おや?レンじゃないか。」
「マスター久しぶり。」
「お前は全然泊まりにこねぇから。」
「わりぃ。南の方にサブハウス買ったから宿泊する機会なくてさ。」
「ほぉ、サブハウスとはさすがSランク冒険者だな。ん?そちらのお嬢さんは恋人か?随分美人をつかまえたな。」
「マリンに滞在してることが多いから家持ってるほうが都合いいんだよ。モエだ。恋人じゃねぇ、パーティくんで依頼の帰りだ。今日2部屋取れるか?」
「モエです、宜しくお願いします。」
「あぁ、よろしくね。部屋はあいとるよ。2部屋ね。」
「ありがとう。とりあえず部屋に一度行ってきてからここで飯食うよ。」
「わかったよ、席もとっておこう。」
「席はカウンターで頼む。」
「おぉ、そうか。わかったよ。」

私とレンさんは一度部屋に行くことにした。
「この宿は部屋に風呂があって浴槽がめちゃくちゃ広いんだ。ほら、入ってみろ。」
「はい!」
部屋に案内された。
部屋自体もめちゃくちゃ広くてベッドもとても広い。
「わぁー、部屋も広いですね!」
「あぁ、ここの宿は一部屋ずつの部屋が広いから4部屋しかねぇんだ。風呂も見てみろ」
お風呂に行くと素敵な洗面所脱衣所、そしてバスルーム。バスルームは街を見渡せて浴槽がある。
本当に広かった。
前の世界でいう、スイートルームのような感じだ。
「素敵。お風呂楽しみです!」
「洗面所のところに入浴剤もあるから入れてつかるといい。昨日風呂入らなかったからな。今夜はゆっくり入れ。俺もそうする。」
「はい!ありがとうございます!」
「俺も部屋に行ってからまたくるよ、飯食おうぜ。」
「はい!」

食堂に行きカウンター席についた。
レンさんはカウンター席が好きみたい。
私もだけど。
「おう、来たね。飲み物を準備しよう。」
マスターがカウンターの中にいた。
ケイさんもだけど、宿経営の人は結構バーテンダーみたいな感じの人が多いのかな?

「とりあえずビール。モエは?」
「私もビールで。」

「はい、お待たせ、ビールとおつまみの生ハムマリネだ。」
「ありがとうございます。」
「マスターありがとう。」
「よし!おつかれ!」
「お疲れ様です!」
カチンと乾杯をしてグビッと飲む。
ビールの冷たさが喉を潤してくれる。
「美味しい!」
「あぁ、やっぱこれだよな。なんか頼もう。なんでも好きなの頼め。」
「ありがとうございます!」

メニューがどれも美味しそうだ。
ん?焼鳥がある!!
「マスターこの焼き鳥って?」
「あぁ、それは鶏肉の身や軟骨やあとつくね、皮の盛り合わせだよ、タレと塩がある。」
これは本当に焼き鳥!
「これは異国の料理でね、マリンに伝わったのだよ。」
「そうなんですか。異国の料理。興味あります!」
「そうか。海外に行けばもっといろんな料理があるよ。たまにこうして伝わってるものもある。」
「そうなんですね、確かに街で買い物した時いろんな調味料とかもありました。」
「そうだろう。とくにこのマリンは港町だからね、異国のものが多いんだ。」
「なるほど。面白いですね。料理は奥が深いです!」
話しながら料理を選んだ。

私たちはグリーンサラダ、焼き鳥盛り合わせ、カプレーゼ、モーウ肉のステーキ、唐揚げ、オムレツを頼んだ。
「んー、美味しいです!お酒が進みます!」
「だろ?どんどん食え。」
「はい!でもここ最近めちゃくちゃ食べてて太っちゃいそうです。森に行ってたくさん動いたけど食べてるから変わらなそう。」
「モエはむしろ太ってもいいくらいだけどな。てか美味しそうに食ってるの見てると俺も嬉しいよ。」
「いや、私結構プニプニですよ。」
「そうか?細身だけど。まぁたくさん食え。美味いもんは我慢するもんじゃねぇよ。」
「んー、はい!食べます!」
「2人は本当に恋人同士ではないのか?見る限り恋人同士だが。」
「ちげえよ。」
「違います。」
私とレンさんが同時に返事をした。
2人で目を合わせて笑う。
「そうか?もったいないなぁ。美男美女なのにな。それで今回はなんの依頼で?北の森か?」
「あぁ、北の森の大量発生した魔物の。今日達成して帰還したんだよ。魔素だまりがあった。」
「魔素だまりだと?これはこれは。みんな苦戦してたけど、消滅したのか?」
「あぁ、なんとかな。」
「そりゃよかったよ、魔物大量発生で街のみんなもソワソワしていたし、ケガ人がドンドン増えてく状況だったからな。」
「とりあえずは落ち着くだろう。」
「あぁ、ありがとうな。モエさんもありがとうね。」
「いえ。でもみなさんが安心して暮らせるならよかったです!」
話しながら食事をして楽しんだ。

部屋に戻り楽しみにしていたお風呂だ。
スックも一緒に入った。
入浴剤は檜っぽい香りで癒される。
スックも夜景を見ながらあたたまったり出たりしている。
「はぁー、疲れが取れる。」
ゆっくりと入った後に水分補給をし、ポカポカになったので、窓を開けて少し涼む。
スックはあったまって眠くなったのか先にベッドで寝ている。
「はぁー、冷たい風が気持ちいい。」
「まーた窓開けてる。」

横を見るとレンさんがいた。
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