昭和特撮想い出アンソロジー №3 「怪奇大作戦」

國永 覚

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怪奇大作戦

怪奇大作戦 2.SRIとは何か?

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【SRIとは何か?】
SRIとは「Science  Research Institute」の略で、邦語では「科学捜査研究所」の意味。
元警視庁鑑識課課長の的矢忠が退職後、私財を擲って設立した。科学犯罪捜査に必要なノウハウや装備を構えている。

的矢忠(まとや・ただし)
SRIの所長。48歳。警察官在職中に科学捜査の必要性を痛感し、退職後にSRIを設立。的確な判断力を持つ。妻子有り。ヘビースモーカーで、シリーズの最中に葉巻、紙巻煙草、パイプを吹かしている。趣味は将棋。

牧史郎(まき・しろう)
SRIの行動隊長。28歳。誕生日は1941年12月8日。頭脳派で常に冷静沈着。純粋に科学を信奉している。その原点は父が科学犯罪によって殺害されたこと。この手の犯罪は誰よりも憎んでいる。父親の事件を担当した警視庁時代の的矢に勧誘され、SRIに入所。当初は感情を排除し、トリック解明に没頭していたため、ニヒルな人物と誤解されていたが、次第に人の気持ちを察する様になる。幼少期、チエコという姉を機銃掃射でなくしたことから、戦争を激しく嫌悪している。好物はコーヒー。

三沢京助(みさわ・きょうすけ)
SRIのメンバー。24歳。防衛大卒。牧とは真逆の熱血漢。一見体育会系に思われるが科学の知識も豊富で、研究室では白衣で立つ場面が多い。鋭い勘を持つ一方、情に流されやすい。好物はビール。

野村洋(のむら・ひろし)
SRIのメンバー。21歳。せっかちだが、外回りを担当するなどフットワークの軽さを売りとしている。明朗なムードメーカー。ただ若さゆえに、危機感や深刻な事態を認識する能力が浅い為、思慮分別が甘い。

小川さおり(おがわ・さおり)
SRIの紅一点。19歳。主に科学分析、通信などのバックアップ業務、事件現場でも証拠採取の補助を担当する。天然気味な一面はあるが、人間が独自に持っている雰囲気から、本質を直感的に察する勘の鋭さも有する。

【SRIの協力者】
町田大蔵(まちだ・たいぞう)
警視庁捜査一課課長。警部。48歳。
的矢とは三鷹署以来の旧知の仲で、お互いに「マチやん」、「マトやん」と呼び合っている。官憲とSRIの橋渡し役で、事件捜査並びに協力を要請する。時折、経験則を過信しスタンドプレーに走ることがある。
警視庁警察官の拝命日は、1941年12月8日。

※ 2021年現在、警視庁捜査一課長は階級として警視正の警官が着任。任務は1年間限定である。フィクションとは言え、警部の階級を有する警官が課長に着任するのは、現実的には有り得ない。


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