サスケさん!異世界大奮闘記。

野良猫ワンワン

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レベルと樹の館大騒ぎ  2

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 獣人族の2人も降りてきて食事が始まり、肉料理が出ると
アベル君は得意になっている。
彼女の手に触れて聞くと、
「昼間狩ったデ・ダチョウ、馬車を集める前に裏に出して行き、皆に美味しいと
言われ自慢しているの」
「そんなに人気なの、僕も5頭持っているから、避難する人に喜んで提供するよ」
彼女は直ぐ皆に話した。
「サスケさんも避難する方に、デ・ダチョウを提供してくれるそうです」
透かさずセシルさんは、男爵の口を開く前に、
「有難う。食事が済んだら裏に渡して、エドガーが案内するから」
エリスさんは口を押えて笑っている。獣人の2人は嬉しそうに僕に頭を下げた。
男爵はセシルさんをチラット見て
「私は感謝すると言いたいだけだ、サスケ有難う」

話していることは分からないけど、楽しそうに食べたので夕食は美味しく終わり、
僕とエメリーさん以外は、先に談話室で待つことになり
執事のエドガーさんに案内された。
台所の奥に有る、広い解体作業場に案内されると、
「一度に5頭は無理ですので、1頭台の上に乗せてください。残りの4頭は
奥の床に降ろしてください」
処理をする下男の人に指示された様に、アイテム袋から出し終わると、
「まだ切った脚が残っているので、どうすればいいのですか?」
エドガーさんが、
「切り口を視ますと肉が残っている脚も多いようです。明日、他の素材と魔核を
お部屋にお持ちいたします」
「部屋に運ぶのは大変ですから邪魔にならない場所で預かって下さい」

エドガーさんと下男の人に頼み一礼して、談話室に案内してもらう途中、
「サスケさん、偉い、エドガーと下男を信用して預けるなんて」・・
「エドガーが一瞬、嬉しそうにしたでしょう私も嬉しい」

「喜んでくれたのは良かったけれど、どうして?」
「初めて会った従者を信用して、素材と魔核を預けたから」
「失敗しなくてよかったっ」
「生まれた時からエドガーと一緒だから、あの時エドガーが胸を張ったのは
満足の証よ」
僕には良く分らないけれど、良かったぁ。

談話室に入ると獣人の2人は、明日迎えの馬車で村に帰ると言い張るので、
先に休ませたそうだ。
椅子で寛ぐとエリスさんが、
「アベルの金貨は、神殿金貨2万6千500枚で価値は現金貨の
1.5倍ですから、3万9千750枚になります。
神殿銀貨は、3万8千枚あり、現銀貨の2倍ですから7万6千枚になります。
アベル金貨、銀貨は千枚に分けて入れてあります。
革袋が少ないので銀貨は布袋に入っています」

「父上に差し上げます。お使いください」
「アベルそれは、いけない。嬉しいが考えてから決めなさい」
セシルさん僕の袋もみてくれないかな?」
開けられるようになったアイテム袋を3個渡すと・・
「一緒に視ましょう」  男爵が必要なものか聞いてもらった。
「お父様サスケさんが、アイテム袋に入っている品物を
使うように願っています。これは、麦と樽と魔物の四肢が沢山有ります。
次は剣など武器といろいろな形の防具が入っています。3つ目は、
小袋が色分けされた紐で閉じられ沢山有ります。各色出してみましょう」
20個位、カップを片付けたテーブルに出そうとすると、
男爵は、自分たちの使っているテーブルを片付け、
「待ちなさい、このテーブルに中を開けなさい」

僕も、皆さんも、エメリーさんの手元に注目した。
バァラバラ、500円玉位の大きさの、青い魔核20個出てきた。
ザァー   大豆粒くらいの赤い魔核が沢山出てきた。

全員、「ワーぁ!」
彼女は急いで他の袋を開けると、
「袋の紐色は魔核の大きさと種類別の様です。お父様如何致しますか?」
「食料はエメリーの袋で十分、防具はヘストンと相談して買わせてもらう。
魔核は必要だがサスケが将来、必要になる。。遠慮しよう」

必要なだけ使うように、お願いしたが受けてくれなかった。
「そうだ!サスケ兄さんお金無いでしょう。僕に売ってください。
各種袋3個と神殿金貨一万枚、銀貨2万枚でお願いします」
「売った!」
日本語通じないが、分かったようで、にっこりしている。
「アベル済まないけれど私に、金貨100枚、銀貨1500枚貰える?」

「私にも金貨500枚、銀貨2千枚貰える?」セシルさんと、エリスさんが
頼んでいた。

「貰うなんてぇ、、、必要なだけお持ちください」

「有難う、この国では珍しいお金ですから、街の方に報奨する時に
使うつもり」
「私も、王都の協力者や役務所の報奨に使う予定、アベル有難う」
男爵の目の前で、
セシルさんとエリスさん、金貨、銀貨をアイテム袋に入れていた。

「エメリー姉さん、僕は必要ないので使って下さい」
アベル君は、金貨が入っていたアイテム袋を、彼女に渡した。

「父上、残った金貨はダリル兄上と分けますので、お預かりください」
「分った、サスケも有難う」

「サスケ国王の称号、知る限り話そう」
国王の称号を持つものは、魔法石で結界を作った時点で、
一人でも王国を成立させる事が出来る。
ライフカードの称号もその時から○○王になる。
但し周辺の王も、独自に眼と耳を常に放っている、気付かれると直ちに兵を向け滅ぼす。
この大陸は大昔、いくつもの国に別れ争い、滅びかけ、
神殿、4王国に成り個々の王国の興隆が有ったが、4王国の増減はしなかった。

現在は貴族間の貴族戦争は有っても、
国同士の戦争は魔族がいる限り危険なので起こせない。
将来サスケの興国気配を感じると王は異常反応する可能性が高い。
一度王の称号を手にした者は、捨てようとも、売ろうとも死なぬ限り戻ってくる、
思えば、エメリー、アベルのアイテム袋は興国の準備品か?
しかしサスケ一人が総て手に出来なかった事も、神のみ知るところ。
残念だがマドック家は、現王のアビエル・マクミリアン・ゼピロス王に、
忠誠を捧げている。私から簡単に、王より忠誠を返して頂けない。

「私が、エメリーの父親としてサスケに出来る事は、
この世界で生き延びる知識を学べる場所を提供するだけだ。
エメリーすまない」
男爵、僕たちに頭を下げた。
「頭を下げられる必要は有りません。それだけでもう十分です!
明日も忙しいでしょうが、よろしくお願いいたします」
彼女僕の手を握りしめ伝えてくれた。

「アベルお前は、王騎士学校に必ず行きなさい!
うかつな行動が憶測を呼ぶ、金貨を仕舞ったら
お前たちのスキルアップの相談に乗ろう」
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