サスケさん!異世界大奮闘記。

野良猫ワンワン

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領地引き継ぎー3

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男爵や役務所の周りは郷士戦闘団に護衛を任せ、予定より多い、
マドック領兵2個中隊を、新素材の槍兵と剣兵の160名を交互に
2列、弓兵80名を3列目に配置する横隊を広場通りに先進させる。

広い通りに広がったポコラル領兵と傭兵が見えてきたので、
中隊長に魔法に乗せ遠くまで届く大声で降伏する様に通告させた。
「ポコラル領兵に告げる!ポコラル廃爵領はマドック家に引き
継ぎ終わった。
直ちに降伏せよ!傭兵は市街に出て、夕刻までに領外を出ない時は
犯罪者と見なし殲滅する」

魔法に乗せ遠くまでとどく声の応酬が始まる。
「我々は、ポコラル領兵だ、ポコラル領主様のお迎えに来ただけだ」
「迎えに大人数は必要あるまい?。。護衛程度で足りる」

「領内外の安全確保のためポコラル邸までこのまま進む。
邪魔は許さない」

「マドック家の者が丁重に市外まで案内する。
戦う意思のない物は武器を捨て道路脇で平伏していろ!
5つ数え終わるまでに、向きを変え市外に向かわないと殲滅する」

マドック領兵に構えと言ったら、槍と剣に魔力を込め、
復唱と言ったら、同じ言葉を繰り返せ!
突けと言ったら、思い切り敵に向かって突き出せと命令を
徹底させる。

ポコラル領兵と傭兵達は罵声を上げながら進みだしたので

いち!

に!
「お前らこそ殲滅するぞ、其処をどけ」

さん!
「ばかな奴らだ、4千に勝てると思っているのか?」

よん!
「数え終わったら、どうする気だ」

ご!

20セチ先のポコラル領兵と少し違う防具を着けた軍の先頭に
向かって、ロング・アイスソード!

短槍が6セチの氷斬馬刀に変わり、首の高さで横薙ぎ一閃、
左に歩を進め、、、返す刀で首をなで斬り、
一瞬で100を超える首が落ち、腕から両断された者、
顔を切り落とされた者達が次々に崩れ落ちた。

「横隊、10歩前進!」

「ポコラル領兵!再度命ずる。敵対しない者は武器を下ろし平伏せよ、
傭兵は5つ数え終わるまでに市外に退去しろ!」

い~ち!
に~!
1セテ半に広がり詰めていたポコラル領兵に動きが出た。

さ~ん!
よ~ん!
一番厚みのある中央部分と両側の部隊と3つに分かれ出した。

ご!
「横隊、中央部隊に向かい10歩前進!」

横隊が進んでいる間に、ポコラル領兵は明確に分かれ出し道の横に
出る者と倒れた味方を踏みつけながら後ろから押し出して来る
中央部隊に分かれて来た。

ポコラル領兵部隊は、両側道路脇に離れ戦意を失っている様だ。
「横隊、構え!」
160本の槍と剣が構えられ
「アイス・ジャベリン復唱!」

アイス・ジャベリン!
「突け!」

グゥゴー!
轟音を響かせ僕の短槍と横隊から飛び出した、無数の氷投槍が飛び去る

ギャー。
ウゥゥ・・・

グォー。
中央集団に突き刺ささり前列にいた敵兵が500人以上一気に倒れる。
目の前の光景に心を閉ざし機械的に命令を下す。
それだけ。

「横隊、10歩先進」
うごめく敵兵の声を聴きながら横隊を前に推し進めた。
両側のポコラル領兵は武器を下げ後ろに固まりだし平伏する者も出る。

中央部隊の足は止まり、罵声もやみ怯えが見え、敵の後列から魔法
攻撃が飛び出したがセシリアさんたちの妨害でまったく届かない。

「横隊、構え!」
160本の槍と剣が構えられ
「アイス・ジャベリン、復唱!」

アイス・ジャベリン!
「突け!」

グゥゴー!
轟音を響かせ僕の短槍と横隊から飛び出した、無数の氷投槍が飛び去る

グギャー。
ギャー。
ウヮ・・・

無数の氷投槍が突き刺さっていき600人を超える敵兵が、
アイス・ジャベリンに防具を貫かれ道路に転がり力尽き伏した。

後列からの矢や魔法攻撃は消え敵全体が怯み前進の動きが止まった。

領兵魔力の違いで、氷投槍4~12本ぐらいまでの差や威力が出て
いるが、其のまま圧力を掛け続ける。

「横隊、10歩先進」
目の前に折り重なって倒れ伏している状態を見た敵は怯えが蔓延して
逃げ腰になったが、後ろからまだ押され混乱して逃げようとしない。

「横隊、構え!」
160本の槍と剣が構えられ
「アイス・ジャベリン、復唱!」

アイス・ジャベリン!
「突け!」

グゥゴー!
轟音を響かせ無数の氷投槍が飛び去る

グギャー。
ウヮ・・・

2千人近くいた中央部隊は、3度の攻撃で400以下まで数を減らし、
残った兵士は武器を投げ出し平伏していた。

「ポコラル領兵に告げる!降伏する者は平伏しろ。
それ以外の兵は武器を捨て直ちに市外に出ろ!
夕刻までに領外を出ない時は犯罪者と見なし殲滅する」

郷士部隊も呼んで、降伏した傭兵とマドック家に忠誠を誓わない
ポコラル領兵を完全に武装解除、一緒に追い出した。

降伏した300名を超えるポコラル領兵は忠誠を求めた上で臨時雇用
して領兵に組入れる様に頼み、念話で男爵に報告する。

武装解除した兵は怯えたまま隊列も組まず、バラバラに市外へ向かって
後ろも見ず駆けだしていた。

青ざめながら興奮した顔つきの中隊長が僕の側に来て、
「サスケ様、倒れた敵の浄化をお願いたします」
「了解。ポコラル伯爵が通り過ぎるまで暫く待て!中隊は待機」

程なくして馬車と荷馬車合わせ8台の隊列が通りかかたので、
先頭の馬車を止め隊列で一番豪華な馬車の戸を開け
「ここにいますポコラル領兵は、立ち上がれません。馬車でお運び下さい」

「無礼者!汚い物を寄せ付けるなっ!賊など知らん」

「あれに見える旗は、賊旗でポコラル家旗ではないのですね」
「賊が真似し旗。無用だ、邪魔をするな」

「夕刻にかけ領境まで突撃訓練を行います。巻き込まれぬ様に
ご注意いたします」
馬車の戸を閉めるなり遺体の隙間を縫って、スピードを上げながら
広場通りを走り去った。

中隊の陰に隠れて見ていた男爵が現れ、
「サスケ、面白かった」
「怒らせて、子爵のミスを誘うつもりでした」

「良いだろう^^兵を損なわず見事だった。。。
儂たちも新素材の剣や槍の使い方を工夫せねばならぬな。
汚い物と呼ばれた悲しき者達を浄化してやろう」

いつの間に側にいるエメリーさんたちと一緒に死体の周りを囲み、
浄化クリーン、光の中に倒れた敵の身体が飲み込まれ、
武具とライフカードが残っていた。

中隊長に後始末を頼み、必要な武具は分け与え使い物にならない
武具は再利用するので、中アイテム袋に入れて貰い金貨3枚で
買い取ることにした。

「サスケ、主だった街の者は集めて置く、漁村が2村と村が5村在る
移動石を設置して戻ってこい」
今度は男爵に命令され、役務所横の空き地に土カマクラ4個2列に
造り片方向移動石を設置して、

{リーフ、ピーター}
高い位置の俯瞰イメージを送って貰い移動。

クィ。
一番遠い村の人のいない畑に移動。
片方向移動石を設置して領兵と役務所員を呼ぶ。
7回繰り返してポコラル邸に戻ると従者やメイドさんに迎えられ
お茶室に案内された。

ワォ、メイドさんがパンケーキとアイスクリームを創っている
「遅い昼だ、待たせておくのでゆっくり食べろ」
悪いけれど街の人や役務所員に待って貰い、男爵の好意に甘える
事にする。

ゆっくり食べ終わりエールを飲み干すと男爵に誘われて小広間に
向かい、跪く人達の前に腰かけて話を聞く。
第4マドック館請願の再現が始まる。

3人のギルドマスターはマドック男爵に忠誠を改めて捧げ、

農畜ギルドマスターさんから、
種麦まで徴発されてしまったので収穫までの麦と種麦の援助と、
季節ごとの税の延期を求められる。

紡織ギルドマスターさんから、
領地を移動する名目で素材や魔法繊維の機織り機まで持って
行かれたので、再興資金援助と税の延期を求められる。

狩師、漁師ギルドマスターさんは当座の食料援助と税の延期を
求められた。

役務所員に貯蔵品や保有金貨と領内に残った問題を尋ねる。
やはり金庫は空に近い状態で銀貨153枚・小銀貨2千869枚・
銅貨5万3千217枚残っていた。

役務所用アイテム袋は6個有ったが、役務所長が朝急いで3個持って
行き、残った3個のアイテム袋は役務所長がいないので開けられず
明細は不明。

ポコラル伯爵は領兵500人と高級従者のみ連れて行く予定で
役務所長を除いた役務所員全員と、家族持ちの領兵は置き去りにされた。
ギルド員は誰も声がかけられていなかった。
他は朝の命令を繰り返して今日の引き継ぎは完了する。

マドック役務所員に声を掛けられ求められた物もパトリオ市と同じで、
お金と大麦とお弁当とアイテム袋も同じように渡した。

男爵と1個中隊はマドック市に戻り、代わりに郷士戦闘団を500名
借りて送り込むことに決まり、、、

時間が有るので僕たちは開発作業をする事にした。
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