サスケさん!異世界大奮闘記。

野良猫ワンワン

文字の大きさ
274 / 283

明日の礎を築いていく -5 

しおりを挟む
今夜の食堂は席にいないいつもの家族だけの夕食になる。
食事が始まると、男爵との楽しい団らんに変わる?…
「サスケ、急な移動石の設置を頼みご苦労だった」

「ブルーノ領で問題が起きたのですか?」
「過去の貧窮者応援事業品の返還請願が商会から請願された件で
王宮に行ったが、金貨96万枚分の返還を役務所が確認したために、  
関連した貴族家は大騒ぎになった。
さらにブルーノ領を買ったカルクス大伯爵家がブルーノ領立会人の瑕疵(かし)を 
問題に出して、役務所の責任を追及した為に責任転嫁争いになったのは、
久しぶりの大見物だったぞ」

「結果が移動石ですか?」
「急ぐな、国王陛下の決済で貧窮者応援事業品は使えば痛むとして、
半分の金貨48万枚を王家に100日以内に返済する。
出来ねば領地支払いをすると決まった」

「支払い金貨に相当する領地が王家に取られる。何しろ王税基準で
査定されるから大変なことになるぞ、ワッハッハ」

王税基準なんて言われても意味不明?
{サスケ様、王税基準とは王家では王税を10%と定めています。
緊急事態で王税を高くする権利は領主に有りますが、30%の税を
掛けていた領地の査定を受ける時は、王家に納められた王税を10%に
補正された価値で計算されます。
30%の税領地が王家に金貨3千枚収めていると、補正で金貨1千枚の王税
計算で領地は金貨1万枚とされます}
領主も王家も、アコギ合戦だなぁ=>領民は本当に悲惨だ。
グレーテの解説無しでは話が進まない。

「金貨48万枚分貴族の恨みは商会にくるのでしょうね、
潰される貴族家は有るのですか?」
「当然恨まれるな、請願をした商会に半分の金貨24万枚が報奨として
下賜される、部外者で貴族では無いからな。
金貨を返済するのが難しい家は2子爵家と1小伯爵家が有るな。
3家とも例の回復薬でギルドを追われた商人と係り返済も貸し出しも
拒否して話題になっている」

「寄り親家はないのですか?」
「有るが今回問題になった中心の家だから無理だ、その上ブルーノ領に
手を出しているから他の大貴族から浮いている」

「恨まれる事は分かりましたが、移動石の関連が?」
「カルクス大伯爵様はブルーノ市に入った者達と連絡が取れないのは、
役務所の責任として追及したが、領主間で領地引継ぎでなく買取で
ある以上は責任が無い断った結果、サスケたちが作った領地境から
ブルーノ市まで王宮と伯爵家の立会人が確認すると決まり、マドック家が
護衛として金貨2枚で請け負わされた」

護衛の業務は国道両側20セチの草刈りをして安全を確認してブルーノ邸まで
立会人を送るだけで、途中魔物や盗賊を退治するとマドック家の取り分になる。
安全は途中で大規模な自然災害が起きていない事の確認だった。
この世界は魔物や盗賊、領主の強奪は当たり前だったなっ。

男爵は寄り子領主から領兵20名訓練に出す事を求め、前回参加訓練に
参加出来なかった冒険者や狩師を集め、マドック家領兵や商会護衛、獣人族、
戦闘団員を動員して、日夜行軍を休まない作戦を実施することにした。

僕たちの参加は断られ明日も開拓作業…部隊移動の為移動石を20組
求められる。
「ホルクスが自慢していた鋤を1千台注文したから今夜はマメリカ村の
明かりが途絶えまい。ワッハッハ」

「鋤? 耕しながら行軍するのですかぁ…」
「耕しても良いが無駄になるので今回は、草刈りをするだけだ」
ホルクスさんが作った鋤は刃を付け替えて高さを調整すると、麦刈りや
草刈りに使える優れモノで、4プテ間隔で500台の鋤で進軍していく。
確かに身体強化魔法で草刈りをしながら進んでも、約50ヤル(200km)で、
2日で十分ブルーノ市に到着する。。訓練にちょうど良いか。。。?
1人銀貨1枚食事込み小銀貨22枚でも9万人動員できるから、マドック家の力を
見せる確かに良い訓練機会だ。

草刈り訓練で報奨配分は無いと明記して各ギルドに募集を掛けたところ、
冒険者ギルドのエリサマスターから見習いを5千人応募させたいと、頼み込まれ
今夜から拠点に集合して仮眠する話も出て、業務でマドック領に来る人は   
移動魔法料金がどこからも小銀貨1枚だから、見習いには助かる話なのだ。
男爵に刈草の回収用にアイテム袋各種50個渡すと喜んでくれ、新規の
北西貴族家の移動にも使えると喜ばれる。

「従者や役務所員も参加させ従者は兵站の補助に、役務所員は
人員調整業務の補助をさせる。状況に応じ責任者任命も行う。
どうだ、サスケがマメリカ村大森林で計画した魔物狩りを、
草刈りで動員して試してみたら」
「集団行動に慣れない部隊運営は問題が多く出ても、今後の経験資料になる
良い機会と思います」

「そうだな、ブルーノ公爵の様に表立って貴族戦争を仕掛けて来る家は
無いと思うが用心する必要は有る」

「まだ貴族戦争をマドック家に仕掛けて来るのですか?」
「当然だ、今度は王権戦争になる。マドック家はイシュタル神様を奉じ、
神殿はサスケを国王候補と認めたからな」

「どうして行き成り王権戦争になるのですか?」
「マドック家は昔から代々のゼピュロス王国、国王に忠誠を捧げ
儂も現国王のアビエル・マクミリアン・ゼピュロス様に忠誠を捧げている。
直系の跡継ぎがいて国王陛下が指名するならば問題は無いが、2人の王女
しかいないので、どちらかの伴侶が指名される。
指名された国王候補はゼピュロス国を引き継いだ証明として、神殿の基石作成と
改めて領主の支持が必要になる。
もし現国王が亡くなった時はマドック家の忠誠は消滅する。

サスケが国を興す決意をした時は忠誠を捧げて戦う。。寄リ子が
急に増えているのは王権戦争を視野に入れて、マドック家に敵対する
利益を天秤にかけた結果だ。
ブルーノ公爵が兵を集めた理由も目的もはっきりしないが、我々が打ち破り
イシュタル神様を奉じた事実は王権戦争に参加したと貴族に理解された。

王宮からダリルを追い出したのも、貴族戦争に参加したい貴族達が
国王候補者を追い出したいと合意した結果だ」

「ダリルさんはそれで良いのですか?」
「ダリルは国王にも貴族にも関心がない、あいつの夢は冒険者だ。
王権戦争になったら喜んでサスケの下に帰ってくる」

「南公爵は弟で東公爵と西公爵は叔父と聞きましたが王に
指名されないのですか?」
「指名されない、家臣を指名してもよほどの手腕か功績が無いと
従う貴族は少ない」

「ダリルさんが好きな王女との仲は妨害されたのですか?」 
「王女の意向は聞いていない、王妃を望むならダリルは排除されるだろう」

「サスケ、ダリルは優しい子なのじゃ、自分より弱い者には
手加減し過ぎるのじゃよ。。
領民が困った事態になった時、判断行動を躊躇することが分かっているのじゃ、
男爵領地は経営出来るじゃろうが、今のマドック家は無理じゃろう。。?
結論は急がぬのじゃ、サスケが決めるのじゃ」

事態の急変に付いていけない。王権参加なんて考えていないし国王なんて
柄じゃないよ、勘違いされている様だ。
アベル君、目を輝かせてしきりに頷いている、ダメでしょう。
「明日からも開発を続けながら考えて答えを出します」

皆さん大きく頷いて食事は終了した。
僕の試作品皿は何故か空になっている。

お茶室に移動してエールを飲みながら空のアイテム袋作りを始める。
アベル君は手伝ってくれるが、殲滅の魔法使い3人とセシルさんやエマ様まで
新デザート材料の果物を運ばせ試食会を開いている。

靴と衣料品を集めながら黙々と空のアイテム袋作りをしていたが300個を
超えだすとアベル君も戦線離脱、試食会に参加していた。
目標の600個を空にして、前に集めた靴を1個のアイテム袋にまとめて
本日の作業終了。
先に部屋に帰らせて貰った。

お風呂に入りながら国王、考えたけれど思いつかない。
明日からも開発開墾続けるだけだよ、サスケ開発。
グレーテに聞きたい事も沢山有ったが、無理に考える事はやめてぇー
寝・ま・すぅ・・。

ベッドに入りました。

{お休みなさい、光草さんお休み}
{おやすみ}
・・・
・・

{大丈夫}
{了解}

しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

愛された側妃と、愛されなかった正妃

編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。 夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。 連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。 正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。 ※カクヨムさんにも掲載中 ※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります ※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

〈完結〉遅効性の毒

ごろごろみかん。
ファンタジー
「結婚されても、私は傍にいます。彼が、望むなら」 悲恋に酔う彼女に私は笑った。 そんなに私の立場が欲しいなら譲ってあげる。

弁えすぎた令嬢

ねこまんまときみどりのことり
ファンタジー
 元公爵令嬢のコロネ・ワッサンモフは、今は市井の食堂の2階に住む平民暮らしをしている。彼女が父親を亡くしてからの爵位は、叔父(父親の弟)が管理してくれていた。  彼女には亡き父親の決めた婚約者がいたのだが、叔父の娘が彼を好きだと言う。  彼女は思った。 (今の公爵は叔父なのだから、その娘がこの家を継ぐ方が良いのではないか)と。  今後は彼らの世話にならず、一人で生きていくことにしよう。そんな気持ちで家を出たコロネだった。  小説家になろうさん、カクヨムさんにも載せています。

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

帰国した王子の受難

ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。 取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。

神は激怒した

まる
ファンタジー
おのれえええぇえぇぇぇ……人間どもめぇ。 めっちゃ面倒な事ばっかりして余計な仕事を増やしてくる人間に神様がキレました。 ふわっとした設定ですのでご了承下さいm(_ _)m 世界の設定やら背景はふわふわですので、ん?と思う部分が出てくるかもしれませんがいい感じに個人で補完していただけると幸いです。

どうぞ、おかまいなく

こだま。
恋愛
婚約者が他の女性と付き合っていたのを目撃してしまった。 婚約者が好きだった主人公の話。

処理中です...