かわいい息子がバリタチだった

1話

俺は36歳サラリーマン。16歳になる息子がいるというのに、いつも残業の日々で朝まで帰らないことが多い。

俺は息子の真央と2人暮らしだ。妻はいない。というのは、真央が3歳の時に、俺の親友と浮気をして、離婚。
息子はその浮気現場を目撃したことで、かなりトラウマになっていた。本当にかわいそうだ。

離婚以来、俺は落ち込むことがなかった。それは息子の存在が大きくある。
トラウマも抱えて、俺より落ち込んでもおかしくないのに、真央は俺よりも明るくふるまってくれた。

さらに、息子はかわいい。
サラサラの黒髪、すべすべの肌、目がくりくりで、女の子のようだ。
大人になったら男らしくゴツゴツするのだろうかと少し不安に思っていたが、今年、高校生になっても、その容姿はあまり変わらず、相変わらずのかわいさだ。
俺はその可愛さに癒され、落ち込む事はなかった。



そんなある日、俺はいつもより仕事がはやくおわった。

「よしっ！終わった！」

久しぶりに早く帰れるという上機嫌で息子が待つ自宅に向かうべく、タクシーに乗った。
（きっと真央、驚くだろうなー。）

自宅で待つかわいい息子の事を考えていると、すぐに自宅に着いたようだ。

バタンッ

早々とお金を払い、自宅に入ると、息子の部屋から話し声が聞こえた。
（11時に友達なんて‥‥早く帰らせないと！）

こんな時間まで、友達と遊んでいるなんて‥‥真央が不良になってしまったのだろうかと不安に思ってその部屋に近づいていくと、その声は話し声ではなさそうだった。
苦しそうに呻くような男の声、もしかすると、喧嘩しているのか？
これは親として止めなければ！そういう、正義の心で息子の部屋に飛び込んだ事を俺は後々後悔する事になる。




「っ！！」


そこには、予想に反してあまり散らかってはいなかった。いつもの息子の部屋。
しかし、その床には、衣類が散乱しており、その衣類が並んでいる先を見ると、そこには、息子と知らない男が絡み合っていた。息子が女の子のような容姿の所為か、男は、年上に見え、よく見ると、真央のクラスの担任に見えた。

俺は頭が真っ白になった。状況が飲み込めない。俺のかわいい息子がこんなことする筈ない。しかし、俺が見る方向からは、2人のお尻が向けられており、息子と男との繋がりの境目がよく見える。息子の息子が男の中にずっぷりと入っている。
（なにかの間違いだ！息子が自分のクラスの担任の先生と性行為なんて、する筈がない！そうだ！これは夢なんだ！）

その場のだれもが頭がパニックになっているに違いなかったが、一番最初に話し出したのは、担任の男だった。

「違うんです！お父さん！っぁん！」

急に動いた所為か息子の息子が抜け、その快感に声が出てしまう。担任は顔を真っ赤にして、謝罪してくる。

「ま、真央くんとは、一回だけです！し、失礼します！」

一回でも、ダメだろ。16歳の高校生に手出すというのは犯罪だ。俺は部屋をでようとする担任の手を掴もうとしたが、息子によって止められてしまう。

「離しt「僕から誘ったんだ。抱かせろって。」



.……え？？