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2話
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かわいい息子の性癖を知ってしまった次の日の朝。
昨夜は、自分がいなかった今までの夜の事をすべて聞かされた。それは女の子のようなかわいい息子からは想像もつかないような事ばかりだった。
同級生、先生、近所のお兄さん、近くのコンビニのバイトの店員さん、交番のお兄さん‥‥‥
身近にいる男ほとんどを抱いたという息子の衝撃的な言葉はすぐにはうけいれられなかった。
普段は息子が学校に行った後に家を出るのだが、今日は顔を合わせ辛くて息子より先に家を出て行った。
「はぁ。」
盛大にため息をついた俺に部下は心配そうな顔をしていた。
「中田課長大丈夫ですか?仕事全然すすんでないですけど。」
俺の部下の蒼井 健吾(あおい けんご)は優秀だ。仕事において、自分にも他人にも妥協しない。鬼の蒼井先輩と社員たちから言われているが、整った顔立ちとモデル並みのスタイルで女性社員たちから大人気。本人は気付いていないようだが。
「あぁ。息子が、」
ダメだ。息子が何人もの男を抱くバリタチだったなんて事を会社の人間に言うなんて。
言いかけたまま固まっていると、健吾は口を開いた。
「息子さんに何か言いたいんだったら、俺が代わりに言ってあげますよ。」
え。
その後は勢いに押されて、健吾は家に来ることになった。
ーーーーーー
家に帰る途中の電車内、俺は考えることだらけだった。
もし、また家に男を連れてきていたら。
まず、健吾に息子の事をどうやって説明するか。頭を悩ませる事ばかりだ。
考えている内に、自分の家の前まで来てしまった。
息子の部屋は暗いが、リビングは明かりが付いている。まさか…
いや、今はまだ10時。息子は起きていて当たり前の時間だ。
俺は考え過ぎだ。そう心の中で勝手に納得して、玄関の扉を開け、リビングへと向かった。
「あぁ!まおくん!だめぇ!」
嫌な予感が的中した。リビングに入ると、肌がぶつかり合う音が響いていた。完全にヤっている。まさかの二度目の先生だ。
健吾の顔を見ると、血の気が引いた顔をしている。前に真央の性行為を見た自分を見ている様で、可哀想だった。
「……中田課長。まさか、これって……」
引きつった顔で声を必死に絞り出している健吾とは正反対に息子の真央は気持ち良さそうに腰を動かしている。お互いに向かい合った体制で、深いキスをしている。舌が絡み合う水音が生々しく溢れる。
「あぁ!そこだめぇ!」
先生は大きく体を痙攣させたと思うと、体の力が抜けたようにぐったりとした。
すると、力が抜けた先生の体を裏返し、真央に背中を見るような体制になった。先生の腰を掴み、再び真央は腰を動かし始めた。今度はさっきよりも動きが早い。あんあんと鳴く先生とは裏腹に、真央は笑顔だった。唇を舐め、髪をかきあげる真央は、オスの顔だった。
こっちに気付いた真央は、腰を止める事なく挨拶をした。
「はぁ。はぁ。父さん、お帰り。今日は早いんだね。そっちの人は会社の人?」
固まっていると健吾をリビングから連れ出した。
「すまん。健吾そういう事なんだ。息子がゲイでバリタチで…」
健吾は黙ったまま、俯いていた。
「なぁ、健吾きいt「かっこいい。」
は。
「い、今なんて言「真央くんかっこよすぎです。」
何を言っているか理解出来ずに固まる俺の肩を掴み、健吾はとんでもない言葉を発した。
「中田課長の息子さん始めて見たんですけど、あの可愛い顔でオスって感じのフェロモンが漂ってて……
息子さんに、惚れました。」
何してくれてんだよ。息子よ。
昨夜は、自分がいなかった今までの夜の事をすべて聞かされた。それは女の子のようなかわいい息子からは想像もつかないような事ばかりだった。
同級生、先生、近所のお兄さん、近くのコンビニのバイトの店員さん、交番のお兄さん‥‥‥
身近にいる男ほとんどを抱いたという息子の衝撃的な言葉はすぐにはうけいれられなかった。
普段は息子が学校に行った後に家を出るのだが、今日は顔を合わせ辛くて息子より先に家を出て行った。
「はぁ。」
盛大にため息をついた俺に部下は心配そうな顔をしていた。
「中田課長大丈夫ですか?仕事全然すすんでないですけど。」
俺の部下の蒼井 健吾(あおい けんご)は優秀だ。仕事において、自分にも他人にも妥協しない。鬼の蒼井先輩と社員たちから言われているが、整った顔立ちとモデル並みのスタイルで女性社員たちから大人気。本人は気付いていないようだが。
「あぁ。息子が、」
ダメだ。息子が何人もの男を抱くバリタチだったなんて事を会社の人間に言うなんて。
言いかけたまま固まっていると、健吾は口を開いた。
「息子さんに何か言いたいんだったら、俺が代わりに言ってあげますよ。」
え。
その後は勢いに押されて、健吾は家に来ることになった。
ーーーーーー
家に帰る途中の電車内、俺は考えることだらけだった。
もし、また家に男を連れてきていたら。
まず、健吾に息子の事をどうやって説明するか。頭を悩ませる事ばかりだ。
考えている内に、自分の家の前まで来てしまった。
息子の部屋は暗いが、リビングは明かりが付いている。まさか…
いや、今はまだ10時。息子は起きていて当たり前の時間だ。
俺は考え過ぎだ。そう心の中で勝手に納得して、玄関の扉を開け、リビングへと向かった。
「あぁ!まおくん!だめぇ!」
嫌な予感が的中した。リビングに入ると、肌がぶつかり合う音が響いていた。完全にヤっている。まさかの二度目の先生だ。
健吾の顔を見ると、血の気が引いた顔をしている。前に真央の性行為を見た自分を見ている様で、可哀想だった。
「……中田課長。まさか、これって……」
引きつった顔で声を必死に絞り出している健吾とは正反対に息子の真央は気持ち良さそうに腰を動かしている。お互いに向かい合った体制で、深いキスをしている。舌が絡み合う水音が生々しく溢れる。
「あぁ!そこだめぇ!」
先生は大きく体を痙攣させたと思うと、体の力が抜けたようにぐったりとした。
すると、力が抜けた先生の体を裏返し、真央に背中を見るような体制になった。先生の腰を掴み、再び真央は腰を動かし始めた。今度はさっきよりも動きが早い。あんあんと鳴く先生とは裏腹に、真央は笑顔だった。唇を舐め、髪をかきあげる真央は、オスの顔だった。
こっちに気付いた真央は、腰を止める事なく挨拶をした。
「はぁ。はぁ。父さん、お帰り。今日は早いんだね。そっちの人は会社の人?」
固まっていると健吾をリビングから連れ出した。
「すまん。健吾そういう事なんだ。息子がゲイでバリタチで…」
健吾は黙ったまま、俯いていた。
「なぁ、健吾きいt「かっこいい。」
は。
「い、今なんて言「真央くんかっこよすぎです。」
何を言っているか理解出来ずに固まる俺の肩を掴み、健吾はとんでもない言葉を発した。
「中田課長の息子さん始めて見たんですけど、あの可愛い顔でオスって感じのフェロモンが漂ってて……
息子さんに、惚れました。」
何してくれてんだよ。息子よ。
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