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ヨスガ編
040 再会、妖世界の狭間にて
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妖世界から顔を出した要。翔太郎は呆然とし、そして一歩ずつ要に近づいて言う。
「要くん…!生きてた…!」
すると要は眉を潜めた。
「翔太郎さん、僕が見えるの?」
(「僕が見える」って、どういう事…?)
その言葉に翔太郎は反応すると、韻が二人の間に割って入った。
「聞いてくれ兄貴!要はな、実は妖世界の住人だったんだよ…!」
「え…?」
「信じられないと思うけど、信じてくれ!要は死んだんじゃなくて、妖世界へ帰った…って感じで。それと要、兄貴は妖が見えるようになっちまったみたいなんだ。」
韻の必死の説明で、翔太郎は落ち着きを保とうと努力する。
(気になる点は多いけどまずは……要くんが生きていて良かった…。)
翔太郎はそう思いながら、安堵の表情。そして要はと言うと、首を傾げた。
「なんで?まあいいけど。何の用?」
「最近さ、【変異】できる誰かが妖世界からいなくなった…とかねぇか?」
「別に。」
「そうか…。良かった兄貴、俺の知り合いは全員生還してる!」
韻が笑顔で言うので、翔太郎も笑みを浮かべて頷いた。すると要は思い出したような顔をして言う。
「あ。そう言えば【兄さん】が一週間前から行方不明だった。兄さんの料理が不味すぎて喧嘩しちゃって、家出されてさ。」
それを聞いて翔太郎はツッコミたくなるが、真っ先に韻がツッコミを入れた。
「自分の兄貴の存在忘れてんなよォ!てか相手も相手で下らない事で家出すんな!」
要は呆れた様子を見せる。
「だって兄さんしつこいんだもん。」
その二人の仲の良さを翔太郎は知らなかったが、韻の「日常茶飯事」と言いたげな緊張感の無い呆れ顔でその兄弟は普通に仲が良いと理解した。
「あーわかったわかった。…それで、どこにもいねぇのか?」
「うん。妖世界にいる気配しないし、世界の端から端まで探したんだけど…いなかったね。」
「それヤベぇよ…!要の兄貴が龍だったらどうしよう…!いや待て…」
韻が焦ると、ポチは韻に耳打ち。すると韻は頭を抱えて言った。
「いや絶対要の兄貴だ…!何で人襲ったり食ったりしてるか不明だけど…!!」
「え?兄さん人食べないよ。」
「龍が食ってたのォ!」
韻はそう訴えるが、要にはイマイチ伝わらないず眉を困らせていた。伝えられそうで伝えられない現実に韻は頭を掻きむしったが、翔太郎は眉を困らせて要に言った。
「じゃあ他に、龍になれて、結界が使えて、人を食べちゃいそうな妖とかいないかな?」
「それ兄さんだ。あ、でも人は食べないよ。」
それを聞いた翔太郎は、要の兄が龍である…つまり親も龍ではないかと想像をした。翔太郎は難しい顔をしながら考える。
(でも昨晩の龍は確かに、人間を美味しそうに食べていた…。要くんのお兄さんが本当に人を食べないのなら、あの様子はどう考えてもおかしいだろう…。)
翔太郎は昨晩の龍の、狂ったように血肉を欲しがる様子を思い出していた。思わず背筋が凍ってしまう。続いて韻は、何かを思い出して顔が真っ青に。
「じゃあ星夜が跡形もなく消した龍は…要の兄貴…!?」
「え?兄さん消されたの?」
要は驚いた様子もなくそう聞くと、韻は頷いた。
「らしい。」
すると要は難しい顔。それから亜空間から出てきて、周囲を見回す。翔太郎は何事かと思っていると、韻は言った。
「要はな、相手の力を感じ取る事で居場所を知れるんだぜ?どんな小さな力だってだ。凄いだろ?」
「そうなんだ…!」
(僕でさえ、強い霊力を使った者のいる方向がたまにわかるくらいなのに…!凄い。)
翔太郎が感心していると、要は力を感じ取ったのか言う。
「兄さん、この世界に確かにいる。」
生還を聞くと韻は笑みを浮かべた。
「マジ?てか生きてる!?」
「生きてる。でも、様子が変だね。…兄さんに異質な力が混ざってる。」
「異質な力…?」
翔太郎が聞くと、要は頷いた。
「翔太郎さんが持ってる力…霊力だっけ?強い霊力だよ。何者のかわからない霊力が、兄さんから感じるんだ。」
その言葉に翔太郎は反応する。
(強い霊力…?屍人と何か関係があるのかな…?)
「なるほど…。場所はわかる?」
「場所はわかるけど言えないよ、地名わかんないし。」
要は土地鑑がないのか難しい表情を浮かべ、それを翔太郎は苦笑して見ていた。
「場所はわかるのね…。」
「とりあえずあっちの方向!」
そう言って要が指差すので、翔太郎は苦笑を浮かべる。
(とてもアバウト…。)
要はどうやら適当な部分がある様だ。翔太郎は仕方なしにこれ以上聞かないでいると、要と同じく適当な韻は笑顔で答えた。
「わかった要!ありがと!」
要はそれに頷く。
「僕も探しに行きたいけど、今は妖世界が大変だからそっち済ませてから行くね!翔太郎さん!」
そう言われて翔太郎は要の方を見ると、要は笑顔を見せて言った。
「また会えて嬉しいよ!あと兄さんは人食べないからね!」
その言葉に、翔太郎は複雑に感じてどう返そうか迷う。
「妙にその話を推したがるな…。また会おうね。」
「うん!バイバイ!」
そう言って、要は亜空間へと帰って行った。
「要くん…!生きてた…!」
すると要は眉を潜めた。
「翔太郎さん、僕が見えるの?」
(「僕が見える」って、どういう事…?)
その言葉に翔太郎は反応すると、韻が二人の間に割って入った。
「聞いてくれ兄貴!要はな、実は妖世界の住人だったんだよ…!」
「え…?」
「信じられないと思うけど、信じてくれ!要は死んだんじゃなくて、妖世界へ帰った…って感じで。それと要、兄貴は妖が見えるようになっちまったみたいなんだ。」
韻の必死の説明で、翔太郎は落ち着きを保とうと努力する。
(気になる点は多いけどまずは……要くんが生きていて良かった…。)
翔太郎はそう思いながら、安堵の表情。そして要はと言うと、首を傾げた。
「なんで?まあいいけど。何の用?」
「最近さ、【変異】できる誰かが妖世界からいなくなった…とかねぇか?」
「別に。」
「そうか…。良かった兄貴、俺の知り合いは全員生還してる!」
韻が笑顔で言うので、翔太郎も笑みを浮かべて頷いた。すると要は思い出したような顔をして言う。
「あ。そう言えば【兄さん】が一週間前から行方不明だった。兄さんの料理が不味すぎて喧嘩しちゃって、家出されてさ。」
それを聞いて翔太郎はツッコミたくなるが、真っ先に韻がツッコミを入れた。
「自分の兄貴の存在忘れてんなよォ!てか相手も相手で下らない事で家出すんな!」
要は呆れた様子を見せる。
「だって兄さんしつこいんだもん。」
その二人の仲の良さを翔太郎は知らなかったが、韻の「日常茶飯事」と言いたげな緊張感の無い呆れ顔でその兄弟は普通に仲が良いと理解した。
「あーわかったわかった。…それで、どこにもいねぇのか?」
「うん。妖世界にいる気配しないし、世界の端から端まで探したんだけど…いなかったね。」
「それヤベぇよ…!要の兄貴が龍だったらどうしよう…!いや待て…」
韻が焦ると、ポチは韻に耳打ち。すると韻は頭を抱えて言った。
「いや絶対要の兄貴だ…!何で人襲ったり食ったりしてるか不明だけど…!!」
「え?兄さん人食べないよ。」
「龍が食ってたのォ!」
韻はそう訴えるが、要にはイマイチ伝わらないず眉を困らせていた。伝えられそうで伝えられない現実に韻は頭を掻きむしったが、翔太郎は眉を困らせて要に言った。
「じゃあ他に、龍になれて、結界が使えて、人を食べちゃいそうな妖とかいないかな?」
「それ兄さんだ。あ、でも人は食べないよ。」
それを聞いた翔太郎は、要の兄が龍である…つまり親も龍ではないかと想像をした。翔太郎は難しい顔をしながら考える。
(でも昨晩の龍は確かに、人間を美味しそうに食べていた…。要くんのお兄さんが本当に人を食べないのなら、あの様子はどう考えてもおかしいだろう…。)
翔太郎は昨晩の龍の、狂ったように血肉を欲しがる様子を思い出していた。思わず背筋が凍ってしまう。続いて韻は、何かを思い出して顔が真っ青に。
「じゃあ星夜が跡形もなく消した龍は…要の兄貴…!?」
「え?兄さん消されたの?」
要は驚いた様子もなくそう聞くと、韻は頷いた。
「らしい。」
すると要は難しい顔。それから亜空間から出てきて、周囲を見回す。翔太郎は何事かと思っていると、韻は言った。
「要はな、相手の力を感じ取る事で居場所を知れるんだぜ?どんな小さな力だってだ。凄いだろ?」
「そうなんだ…!」
(僕でさえ、強い霊力を使った者のいる方向がたまにわかるくらいなのに…!凄い。)
翔太郎が感心していると、要は力を感じ取ったのか言う。
「兄さん、この世界に確かにいる。」
生還を聞くと韻は笑みを浮かべた。
「マジ?てか生きてる!?」
「生きてる。でも、様子が変だね。…兄さんに異質な力が混ざってる。」
「異質な力…?」
翔太郎が聞くと、要は頷いた。
「翔太郎さんが持ってる力…霊力だっけ?強い霊力だよ。何者のかわからない霊力が、兄さんから感じるんだ。」
その言葉に翔太郎は反応する。
(強い霊力…?屍人と何か関係があるのかな…?)
「なるほど…。場所はわかる?」
「場所はわかるけど言えないよ、地名わかんないし。」
要は土地鑑がないのか難しい表情を浮かべ、それを翔太郎は苦笑して見ていた。
「場所はわかるのね…。」
「とりあえずあっちの方向!」
そう言って要が指差すので、翔太郎は苦笑を浮かべる。
(とてもアバウト…。)
要はどうやら適当な部分がある様だ。翔太郎は仕方なしにこれ以上聞かないでいると、要と同じく適当な韻は笑顔で答えた。
「わかった要!ありがと!」
要はそれに頷く。
「僕も探しに行きたいけど、今は妖世界が大変だからそっち済ませてから行くね!翔太郎さん!」
そう言われて翔太郎は要の方を見ると、要は笑顔を見せて言った。
「また会えて嬉しいよ!あと兄さんは人食べないからね!」
その言葉に、翔太郎は複雑に感じてどう返そうか迷う。
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「うん!バイバイ!」
そう言って、要は亜空間へと帰って行った。
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