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ふと彼女のことを思い出す時がある。
それは朝、重い瞼をこすりながら部屋のカーテンを開け1日の始まりを感じる時だったり、何気ない日の信号待ちの時だったり、休日に1人コーヒーを淹れている時だったり。
そんな様々な場面で思ふと彼女のことを思い出す時がある。 それは朝、重い瞼をこすりながら部屋のカーテンを開け1日の始まりを感じる時だったり、何気ない日の信号待ちの時だったり、休日に1人コーヒーを淹れている時だったり。
そんな様々な場面で思い出す彼女はいつも僕に同じ言葉を投げかけていた。
ただ、決まっていつも彼女が話す言葉が途中で途切れていた。
「…………ならきっと…………」
その後の言葉は海岸のテトラポットに襲いかかる波のような音で遮られてしまう。
今となってはその言葉の続きを確かめることができない。
もうこの世に彼女はいないのだから。
︎*
都会の慌ただしい満員電車に慣れてきた7月の中旬、茹だるような暑さの中、僕はいつものように営業で外回りのため街を歩いていた。
汗が上着に染み込みせっかくの下ろしたてのシャツが台無しだ。
茹だるような熱気の中でも蝉は容赦なく鳴き続けているそんな夏の昼下がり。
これがここ最近の僕の日常だ。
4月に新卒として入社して三カ月が経ち、研修期間を終えて一人で外回りをし始めたばかりだ。
慣れというものは不思議なもので始めの1カ月は四年間の大学生活というモラトリアム期間を終えたばかりの僕にとって、まさに社会人の洗礼を受けたかのようだったが、そんな社会人生活にも慣れ最近は余裕が出てきた。
仕事帰りに寄り道しようと思ったのはそんなこともあってからだ。
︎*
僕は金曜日の今日、退社後いつもと違う道を帰ることにした。
流石にいつもとは違う駅を降りる勇気はなかった。
いつもは駅を出て左に曲がるところを右に曲がる、それくらいのことだった。
それでも、道が変わると見える景色も変わる。
就職を機に上京してから通勤路くらいしか歩いていなかった。
河川敷で遊ぶ子供たちの笑い声、のんびりと散歩をしている老夫婦。
朝から満員電車に乗り、激務に追われる僕の日中とは対照的にここは時間の進み方が緩やかだ。
そんな穏やかな他人の日常を眺めていると視界に黒い何かが入ってきた。
その黒い何かはだんだんと僕の元へと近づいてきた。
その黒い何かはニャアと鳴いた。
つまり猫だった。
気がつくと僕は目の前の黒猫の頭を撫でていた。
頭を撫でていると今度は黒猫の方が僕の足元へと近づき身体を擦り寄せてきた。
どうやら人懐っこい猫のようだ。
そんなことを思ったのと同時に、僕は自分が猫が苦手だったことを思い出した。
小さい頃に近所の野良猫にちょっかいを出して顔を引っ掻かれたことがある。
それ以来猫にはなるべく近づかないようにしていたのだが。
不思議と体が勝手に吸い付かれて行くかのようだった。
黒猫はしばらくすると何かを思い出したかのように立ち上がりどこかへと移動した。
僕も気がつけば黒猫の後をついていった。
猫というのは当たり前だが人間よりも小さく小回りが効くようで狭い道ばかりを選んでいた。
辿り着いた場所はどこか現実離れした路地裏だった。
黒猫は路地裏に無造作に転がっている段ボール箱へと入っていった。
どうやらここが黒猫の住居らしい。
「お前ここに住んでるのか?」
僕が尋ねると黒猫は段ボール箱からひょこっと顔を出しニャアと返事をした。
ニャアニャアと黒猫は鳴きながら僕を見つめた。
「隣に座れってことか?」
僕は黒猫の言う通りに黒猫の隣に腰かけた。
それから気づけば、僕は黒猫に色んなことを話していた。
会社のこと、友人のこと、最近あった嬉しかったこと、悲しかったこと。
不思議だった。 見ず知らずの、それも人間ではない野良猫に自分のことを話しているなんて。
周りから見ればおかしな奴に見えるかもしれない。 いや、間違いないだろう。
それでも僕は黒猫と話し続けていた。
もしかしたら僕は自分が思っている以上に疲れているのかもしれない。
気づけば二時間ほど経っていて、僕は黒猫にまたここに来ることを告げた。
︎*
自宅へと戻りすぐ仕事用の鞄を放り投げ、スーツを脱ぎ捨て部屋着に着替え部屋にあるソファに身体を預けた。
ソファの上で仰向けになり何もない真っ白な天井を見つめる。
「…………ならきっと…………」
まただ。 彼女はいつもふと僕の頭の中に突然現れる。
現実にはもう存在しないからこそ頭の中で、記憶の中で根強く……
例によって今回も言葉は途中で途切れてしまう。
「……勘弁してくれよ」
最近、社会人生活にも慣れてきたことで時間にも心にも余裕が出てきた。
ふと彼女のことを思い出すようになったのも、そんな余裕が出てきたのもつい最近のことだ。
入社したての頃は毎日が忙しすぎて余計なことを考えずに済んだ。
というより考える暇も余裕もなかった。
だが仕事に慣れてきた今、気づけば彼女が僕の頭の中に現れてくる。
そんなことを考えていると、ガリガリガリと玄関から音が聞こえた。
一体なんだとドアを開けてもそこには誰の姿もなかった。
誰かのいたずらかと思いドアを閉めようとすると足元からニャアと猫の鳴き声が聞こえた。
視線を下げるとそこにはさっきの黒猫の姿があった。
「何だお前、ついて来ちゃったのか」
どうやら黒猫は僕の後をついてきていたらしい。
僕はペットの飼育不可というアパートの規約が頭をよぎったが、黒猫を家に入れることにした。
黒猫が玄関を跨いだ途端、突然黒猫の体が光に包まれた。
あまりにも眩しくて目を瞑ってしまう。
そして再び目を開けると見覚えのある姿が現れた。
「はあ、猫の姿って思ったより窮屈なんだね」
「一年ぶりかな? 久しぶりだね、あっくん」
「……沙希か?」
黒猫、いや彼女は頷き微笑んだ。
蒸し暑い真夏の夜、どうやら僕は思った以上に疲れているのかもしれない。
それは朝、重い瞼をこすりながら部屋のカーテンを開け1日の始まりを感じる時だったり、何気ない日の信号待ちの時だったり、休日に1人コーヒーを淹れている時だったり。
そんな様々な場面で思ふと彼女のことを思い出す時がある。 それは朝、重い瞼をこすりながら部屋のカーテンを開け1日の始まりを感じる時だったり、何気ない日の信号待ちの時だったり、休日に1人コーヒーを淹れている時だったり。
そんな様々な場面で思い出す彼女はいつも僕に同じ言葉を投げかけていた。
ただ、決まっていつも彼女が話す言葉が途中で途切れていた。
「…………ならきっと…………」
その後の言葉は海岸のテトラポットに襲いかかる波のような音で遮られてしまう。
今となってはその言葉の続きを確かめることができない。
もうこの世に彼女はいないのだから。
︎*
都会の慌ただしい満員電車に慣れてきた7月の中旬、茹だるような暑さの中、僕はいつものように営業で外回りのため街を歩いていた。
汗が上着に染み込みせっかくの下ろしたてのシャツが台無しだ。
茹だるような熱気の中でも蝉は容赦なく鳴き続けているそんな夏の昼下がり。
これがここ最近の僕の日常だ。
4月に新卒として入社して三カ月が経ち、研修期間を終えて一人で外回りをし始めたばかりだ。
慣れというものは不思議なもので始めの1カ月は四年間の大学生活というモラトリアム期間を終えたばかりの僕にとって、まさに社会人の洗礼を受けたかのようだったが、そんな社会人生活にも慣れ最近は余裕が出てきた。
仕事帰りに寄り道しようと思ったのはそんなこともあってからだ。
︎*
僕は金曜日の今日、退社後いつもと違う道を帰ることにした。
流石にいつもとは違う駅を降りる勇気はなかった。
いつもは駅を出て左に曲がるところを右に曲がる、それくらいのことだった。
それでも、道が変わると見える景色も変わる。
就職を機に上京してから通勤路くらいしか歩いていなかった。
河川敷で遊ぶ子供たちの笑い声、のんびりと散歩をしている老夫婦。
朝から満員電車に乗り、激務に追われる僕の日中とは対照的にここは時間の進み方が緩やかだ。
そんな穏やかな他人の日常を眺めていると視界に黒い何かが入ってきた。
その黒い何かはだんだんと僕の元へと近づいてきた。
その黒い何かはニャアと鳴いた。
つまり猫だった。
気がつくと僕は目の前の黒猫の頭を撫でていた。
頭を撫でていると今度は黒猫の方が僕の足元へと近づき身体を擦り寄せてきた。
どうやら人懐っこい猫のようだ。
そんなことを思ったのと同時に、僕は自分が猫が苦手だったことを思い出した。
小さい頃に近所の野良猫にちょっかいを出して顔を引っ掻かれたことがある。
それ以来猫にはなるべく近づかないようにしていたのだが。
不思議と体が勝手に吸い付かれて行くかのようだった。
黒猫はしばらくすると何かを思い出したかのように立ち上がりどこかへと移動した。
僕も気がつけば黒猫の後をついていった。
猫というのは当たり前だが人間よりも小さく小回りが効くようで狭い道ばかりを選んでいた。
辿り着いた場所はどこか現実離れした路地裏だった。
黒猫は路地裏に無造作に転がっている段ボール箱へと入っていった。
どうやらここが黒猫の住居らしい。
「お前ここに住んでるのか?」
僕が尋ねると黒猫は段ボール箱からひょこっと顔を出しニャアと返事をした。
ニャアニャアと黒猫は鳴きながら僕を見つめた。
「隣に座れってことか?」
僕は黒猫の言う通りに黒猫の隣に腰かけた。
それから気づけば、僕は黒猫に色んなことを話していた。
会社のこと、友人のこと、最近あった嬉しかったこと、悲しかったこと。
不思議だった。 見ず知らずの、それも人間ではない野良猫に自分のことを話しているなんて。
周りから見ればおかしな奴に見えるかもしれない。 いや、間違いないだろう。
それでも僕は黒猫と話し続けていた。
もしかしたら僕は自分が思っている以上に疲れているのかもしれない。
気づけば二時間ほど経っていて、僕は黒猫にまたここに来ることを告げた。
︎*
自宅へと戻りすぐ仕事用の鞄を放り投げ、スーツを脱ぎ捨て部屋着に着替え部屋にあるソファに身体を預けた。
ソファの上で仰向けになり何もない真っ白な天井を見つめる。
「…………ならきっと…………」
まただ。 彼女はいつもふと僕の頭の中に突然現れる。
現実にはもう存在しないからこそ頭の中で、記憶の中で根強く……
例によって今回も言葉は途中で途切れてしまう。
「……勘弁してくれよ」
最近、社会人生活にも慣れてきたことで時間にも心にも余裕が出てきた。
ふと彼女のことを思い出すようになったのも、そんな余裕が出てきたのもつい最近のことだ。
入社したての頃は毎日が忙しすぎて余計なことを考えずに済んだ。
というより考える暇も余裕もなかった。
だが仕事に慣れてきた今、気づけば彼女が僕の頭の中に現れてくる。
そんなことを考えていると、ガリガリガリと玄関から音が聞こえた。
一体なんだとドアを開けてもそこには誰の姿もなかった。
誰かのいたずらかと思いドアを閉めようとすると足元からニャアと猫の鳴き声が聞こえた。
視線を下げるとそこにはさっきの黒猫の姿があった。
「何だお前、ついて来ちゃったのか」
どうやら黒猫は僕の後をついてきていたらしい。
僕はペットの飼育不可というアパートの規約が頭をよぎったが、黒猫を家に入れることにした。
黒猫が玄関を跨いだ途端、突然黒猫の体が光に包まれた。
あまりにも眩しくて目を瞑ってしまう。
そして再び目を開けると見覚えのある姿が現れた。
「はあ、猫の姿って思ったより窮屈なんだね」
「一年ぶりかな? 久しぶりだね、あっくん」
「……沙希か?」
黒猫、いや彼女は頷き微笑んだ。
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