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2話「妹たちと告白」
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俺、高崎陽太は高校二年の16歳だ。 妹たちとは学年でいうと四つ離れている。
故に同じ学校に通うことはないのだ。 愛する妹たちが学んでいる姿を見れないのは惜しいがこればっかりは仕方がない。
妹たちが中学生になってから毎朝一緒に登校しているのだが、当然中学と高校では場所が違うため途中で分かれてしまう。 シスコンの俺としてはとても寂しい。 妹たちも寂しいらしく今日も、
「陽兄ー、学校行っちゃダメ!」
と、がしっと俺の体に茜が抱きついてきて離れなかった。
それを見ていた智咲が、
「こら茜! 兄さん困ってるじゃない! 早く学校行くわよ!」
とお姉さんぶっていた。
するとすかさず茜が、
「ちーちゃんも寂しいくせに~」
とからかっていて、茜は顔を赤くしてそれを否定していた。
そして、「まったく可愛い妹たちだよお前らは!」と思いながら妹たちと分かれた今、俺は通学路を歩いている。
そしてふと我に帰り、今日言わなくてはいけないことを思い出していた。
俺たち兄妹は本当は血が繋がってないこと。 これを聞いたら妹たちはどう思うのだろうか。
「陽ちゃーん!」
そんなことを考えていると後ろから声が聞こえた。 後ろを振り返るとそこには茶髪の美少女が立っていた。
「おー、これはこれは。 幼馴染の松江菜摘まつえなつみさんじゃないですか」
「え、何? 誰に説明してるの陽ちゃん?」
「いや、何でもない気にするな」
菜摘は俺にそう言われポカーンとした顔になる。
そしてすぐ我に返り口を開く。
「そういえば今日は双子ちゃんの誕生日だよね! 何かあげるの?」
「あ、ああ。 まあな」
プレゼントというよりは告白だな。
勿論、誕生日ケーキは予約してあるのだが。
「いいなぁ~、私も一緒にお祝いしたいなぁー。 ねえ陽ちゃん! 放課後お家行っていい?」
「だめだ」
「えぇー! なんだよ~、陽ちゃんの意地悪!」
俺の幼馴染、松江菜摘は俺の双子の妹と同様にかなりの美少女だ。 天然の茶髪ロングで、穏やかで優しい。
故に学校ではかなりモテる。
本当に俺の幼馴染には勿体ないくらいだ。 菜摘とは妹たちと出会う前からの仲だ。だから、菜摘も妹たちと長い付き合いになる。
なら家に呼んでも構わないだろって?
それがな……菜摘は何故か気付いてないが(気付いてないというよりは、妹たちの菜摘に対する反抗を愛情の裏返しだと勘違いしている)小学生高学年ぐらいから妹たちは菜摘に対して敵対心を持つようになったのだ。 特に茜が。
まったく仲良くしてほしいものだ。
とにかくそれもあるし、今日は二人に大切な話をしなければならない。
だからこそ菜摘が家に来たらとてつもなくめんどくさいことになるのである。
なるのであったのだが……
「兄さん……何で菜摘さんが来てるのよ!」
「陽兄どうゆうこと? 私のキスマークは効かなかったの?」
妹たちが俺のことを睨みつけてくる。
一方その横で菜摘は鼻歌を歌いながら料理を作っている。 どうやらこの会話は聞こえてないらしい。
「す、すまん! 仕方なかったんだ!」
学校の帰り道、俺の家の前でしつこく家に上がろうとした挙句、「やだやだやーだ! 私も一緒にお祝いするのー!!」とおもちゃをねだる子供のように大声で叫ばれたら家に上げるしかなかったのだ。
「……兄さん後で覚えときなさいよ」
「陽兄ー、お仕置きだよっ」
智咲は完全に怒っている顔なんだが、茜は顔が笑っているようで笑ってない。
怖い怖い。 この後なにが待ってるんだよ。
「みんなー、ご飯できたよー!」
菜摘が元気よく夕飯ができたことを知らせる。 ちなみに今日は父さんと母さんは旅行に行っていていないので、夕飯を作ってくれることはすごく助かる。
「ほ、ほら! ご飯できたってさ! 食べようぜ! な?」
空気が……めちゃくちゃ重い。
「どう? 美味しい? ちーちゃん、茜ちゃん」
「…………」
菜摘が聞いても二人とも俯き黙々と食べている。
「もう、照れちゃって! 可愛いなあ二人とも」
菜摘はそう言って微笑んだ。
勘違いにもほどがあるぞ……お前。
夕飯を食べ終え、片付けをし、ケーキを食べることにした。
ワンホールのチョコレートケーキ。 二人ともチョコレートが大好きなので毎年このチョコレートケーキだ。 白い板チョコに「智咲、茜おたんじょうびおめでとう」とデコレーションされている。
それを見て妹たちは嬉しかったのか、テンションが元に戻り、
「あ、ありがと兄さん……」
「陽兄~、大好きぃー、ぎゅー」
と抱きついてきた。
「まったく、仲良いわねえ」
と菜摘は微笑んだ。
ケーキを食べ終わりしばらくすると菜摘は思い出したかのように口を開いた。
「そういえば陽ちゃん、プレゼントがあるんでしょ? 渡さなくていいの?」
「ええ! 陽兄からのプレゼント、茜早く欲しい!」
「兄さんからのプレゼント……あんまり期待しないでおくわ」
菜摘の言葉で皆が俺に注目する。
……ついにこの時が来たか。
これを……言うしかないのか。
「お、お誕生日おめでとう。 智咲。 茜」
「ありがとう兄さん」
「ありがとう陽兄」
ごくりっと息を飲む。
思い切り息を吸い込み吐く。
「二人に言わなくてはいけないことがあるんだ。 聞いてくれ」
そう言うと妹たちは真剣な顔になった。
俺はもう一度深呼吸をし、
「俺たち兄妹は、血が繋がってないんだ」
……そう言い放った。
そう言った瞬間、妹たちの顔を見ることができなくて目を閉じてしまった。 しばらくしてから、目を開け、妹たちの顔を見た。
すると……何故か嬉しそうな顔の妹たちがいた。
「な、何で嬉しそうなんだよお前たち」
結構ショックな事実だと思うのだが。 何で嬉しそうなんだよ。
「だって陽兄と血が繋がってないってことは陽兄と結婚できるってことだよ? 嬉しいことだよー。 ねー、ちーちゃん」
「な、別に嬉しくなんか! きょ、兄妹で結婚なんかありえないし!」
茜の話に顔を赤くする智咲。 え、何だこれ……。 予想外の展開に俺は全くついていけない。
「な、何言ってんだよお前たち!」
「なるほどね! じゃあ双子ちゃんたちは私のライバルになるわけだ!」
菜摘はそう言って妹たちに握手を求めた。
おい、菜摘! 話をややこしくさせるんじゃねえ! それにそんなナチュラルに俺たち兄妹が血が繋がってないことを受け入れるんじゃねえよ!
「ふっ。 受けて立つわ! べ、別に兄さんのためじゃないけど!」
と、照れながら言う智咲。
「私は陽兄のために戦うー。 陽兄に近づく女は許さない」
と、恐ろしい目をしながら言う茜。
そして妹たちは菜摘と握手を交わしていった。
い、一体どういうことだよ……
何でこうなったんだ! もっと重い話になるだろ普通は!
な、なんで俺を巡っての争いがスタートしたみたいになってんだ?
……まったくわけがわからない……
こうして俺たち兄妹の新たな日々が始まった。
これから始まる特別な日々のだ。
故に同じ学校に通うことはないのだ。 愛する妹たちが学んでいる姿を見れないのは惜しいがこればっかりは仕方がない。
妹たちが中学生になってから毎朝一緒に登校しているのだが、当然中学と高校では場所が違うため途中で分かれてしまう。 シスコンの俺としてはとても寂しい。 妹たちも寂しいらしく今日も、
「陽兄ー、学校行っちゃダメ!」
と、がしっと俺の体に茜が抱きついてきて離れなかった。
それを見ていた智咲が、
「こら茜! 兄さん困ってるじゃない! 早く学校行くわよ!」
とお姉さんぶっていた。
するとすかさず茜が、
「ちーちゃんも寂しいくせに~」
とからかっていて、茜は顔を赤くしてそれを否定していた。
そして、「まったく可愛い妹たちだよお前らは!」と思いながら妹たちと分かれた今、俺は通学路を歩いている。
そしてふと我に帰り、今日言わなくてはいけないことを思い出していた。
俺たち兄妹は本当は血が繋がってないこと。 これを聞いたら妹たちはどう思うのだろうか。
「陽ちゃーん!」
そんなことを考えていると後ろから声が聞こえた。 後ろを振り返るとそこには茶髪の美少女が立っていた。
「おー、これはこれは。 幼馴染の松江菜摘まつえなつみさんじゃないですか」
「え、何? 誰に説明してるの陽ちゃん?」
「いや、何でもない気にするな」
菜摘は俺にそう言われポカーンとした顔になる。
そしてすぐ我に返り口を開く。
「そういえば今日は双子ちゃんの誕生日だよね! 何かあげるの?」
「あ、ああ。 まあな」
プレゼントというよりは告白だな。
勿論、誕生日ケーキは予約してあるのだが。
「いいなぁ~、私も一緒にお祝いしたいなぁー。 ねえ陽ちゃん! 放課後お家行っていい?」
「だめだ」
「えぇー! なんだよ~、陽ちゃんの意地悪!」
俺の幼馴染、松江菜摘は俺の双子の妹と同様にかなりの美少女だ。 天然の茶髪ロングで、穏やかで優しい。
故に学校ではかなりモテる。
本当に俺の幼馴染には勿体ないくらいだ。 菜摘とは妹たちと出会う前からの仲だ。だから、菜摘も妹たちと長い付き合いになる。
なら家に呼んでも構わないだろって?
それがな……菜摘は何故か気付いてないが(気付いてないというよりは、妹たちの菜摘に対する反抗を愛情の裏返しだと勘違いしている)小学生高学年ぐらいから妹たちは菜摘に対して敵対心を持つようになったのだ。 特に茜が。
まったく仲良くしてほしいものだ。
とにかくそれもあるし、今日は二人に大切な話をしなければならない。
だからこそ菜摘が家に来たらとてつもなくめんどくさいことになるのである。
なるのであったのだが……
「兄さん……何で菜摘さんが来てるのよ!」
「陽兄どうゆうこと? 私のキスマークは効かなかったの?」
妹たちが俺のことを睨みつけてくる。
一方その横で菜摘は鼻歌を歌いながら料理を作っている。 どうやらこの会話は聞こえてないらしい。
「す、すまん! 仕方なかったんだ!」
学校の帰り道、俺の家の前でしつこく家に上がろうとした挙句、「やだやだやーだ! 私も一緒にお祝いするのー!!」とおもちゃをねだる子供のように大声で叫ばれたら家に上げるしかなかったのだ。
「……兄さん後で覚えときなさいよ」
「陽兄ー、お仕置きだよっ」
智咲は完全に怒っている顔なんだが、茜は顔が笑っているようで笑ってない。
怖い怖い。 この後なにが待ってるんだよ。
「みんなー、ご飯できたよー!」
菜摘が元気よく夕飯ができたことを知らせる。 ちなみに今日は父さんと母さんは旅行に行っていていないので、夕飯を作ってくれることはすごく助かる。
「ほ、ほら! ご飯できたってさ! 食べようぜ! な?」
空気が……めちゃくちゃ重い。
「どう? 美味しい? ちーちゃん、茜ちゃん」
「…………」
菜摘が聞いても二人とも俯き黙々と食べている。
「もう、照れちゃって! 可愛いなあ二人とも」
菜摘はそう言って微笑んだ。
勘違いにもほどがあるぞ……お前。
夕飯を食べ終え、片付けをし、ケーキを食べることにした。
ワンホールのチョコレートケーキ。 二人ともチョコレートが大好きなので毎年このチョコレートケーキだ。 白い板チョコに「智咲、茜おたんじょうびおめでとう」とデコレーションされている。
それを見て妹たちは嬉しかったのか、テンションが元に戻り、
「あ、ありがと兄さん……」
「陽兄~、大好きぃー、ぎゅー」
と抱きついてきた。
「まったく、仲良いわねえ」
と菜摘は微笑んだ。
ケーキを食べ終わりしばらくすると菜摘は思い出したかのように口を開いた。
「そういえば陽ちゃん、プレゼントがあるんでしょ? 渡さなくていいの?」
「ええ! 陽兄からのプレゼント、茜早く欲しい!」
「兄さんからのプレゼント……あんまり期待しないでおくわ」
菜摘の言葉で皆が俺に注目する。
……ついにこの時が来たか。
これを……言うしかないのか。
「お、お誕生日おめでとう。 智咲。 茜」
「ありがとう兄さん」
「ありがとう陽兄」
ごくりっと息を飲む。
思い切り息を吸い込み吐く。
「二人に言わなくてはいけないことがあるんだ。 聞いてくれ」
そう言うと妹たちは真剣な顔になった。
俺はもう一度深呼吸をし、
「俺たち兄妹は、血が繋がってないんだ」
……そう言い放った。
そう言った瞬間、妹たちの顔を見ることができなくて目を閉じてしまった。 しばらくしてから、目を開け、妹たちの顔を見た。
すると……何故か嬉しそうな顔の妹たちがいた。
「な、何で嬉しそうなんだよお前たち」
結構ショックな事実だと思うのだが。 何で嬉しそうなんだよ。
「だって陽兄と血が繋がってないってことは陽兄と結婚できるってことだよ? 嬉しいことだよー。 ねー、ちーちゃん」
「な、別に嬉しくなんか! きょ、兄妹で結婚なんかありえないし!」
茜の話に顔を赤くする智咲。 え、何だこれ……。 予想外の展開に俺は全くついていけない。
「な、何言ってんだよお前たち!」
「なるほどね! じゃあ双子ちゃんたちは私のライバルになるわけだ!」
菜摘はそう言って妹たちに握手を求めた。
おい、菜摘! 話をややこしくさせるんじゃねえ! それにそんなナチュラルに俺たち兄妹が血が繋がってないことを受け入れるんじゃねえよ!
「ふっ。 受けて立つわ! べ、別に兄さんのためじゃないけど!」
と、照れながら言う智咲。
「私は陽兄のために戦うー。 陽兄に近づく女は許さない」
と、恐ろしい目をしながら言う茜。
そして妹たちは菜摘と握手を交わしていった。
い、一体どういうことだよ……
何でこうなったんだ! もっと重い話になるだろ普通は!
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