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5話「妹たちと温泉旅行」3日目後編
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早朝ということもあって鳥の囀りがあちこちから聞こえる。
今、俺は愛しの妹、茜とデート中だ。
……いや、デートというと色々と誤解が生じてしまうかもしれない(実際俺はシスコンだが)。
あれだ。 これは兄妹の交流だ。 だから決してデートという訳ではないのだ。
……まあ、全く悪い気はしませんけどね!
「ちょっと陽兄~。 ちゃんと聞いてる~?」
ムッとした顏で俺の顏を覗き込む茜。
怒った顔も可愛いぞ茜。
例えるならそうだな。
「砂漠の中に唯一あるオアシス」、或いは「秋の夜空に一際輝く満月」だな。
「痛って! 何すんだよ茜!」
「だって陽兄さっきから上の空なんだもん! あー! どうせ他の女の子のこと考えてたんでしょ」
ボーッとしていた俺の腹に茜は思いっきりパンチした。
中学生にしては結構……効くな……
「いやいや、茜のこと考えてたし」
「ほんとー?」
「ほんとほんと! 兄さん嘘つかないし!」
実際本当のことだし。 自他共に認めるシスコンだから隠すつもりはないしな。
「よろしい。 陽兄いい子いい子!」
茜はそう言うと俺の頭に手を乗せ(身長差が結果あるので、俺がしゃがんだ。 べ、別に撫でられたいからわざわざしゃがんだわけじゃないんだからね!)頭を撫でる。
……3分くらい経っただろうか。
茜はまだ俺の頭を撫でている。
「……あのー、茜さん。 そろそろいいっすか?」
「ニヒヒ、これ楽しー!」
「兄さんで遊ぶな!」
「はーい。 続きはお家帰った時にしまーす」
どうやら家に帰ったらまたしてくれるらしい。
「なあ茜さん」
「んー?」
「あてもなく歩いてるだけだけどこんなのでいいのか?」
「うーん……」
俺が尋ねると茜は首を傾げて何かを考えているような顔をする。
そして何かを思いついたのか笑顔になり俺を見つめる。
「陽兄とただ歩いてるだけで楽しい」
……全くこの妹はこうあざといセリフを恥じらいもなく……
あざとくても可愛いわ! 可愛い妹だよお前は!
「そ、そうか」
「陽兄、顏赤ーい」
「うるせ」
それから俺たちは他愛もない話をしながら当てもなく歩いた。
するといつの間にか知っている道にたどり着いていた。
「お、この道1日目の時通ったよな」
「あー、通った通った」
「ってことはやっと……迷子じゃなくなったのか!」
俺はそう言って大きくガッツポーズをする。
それを見て茜は大きな声で笑う。
「ニヒヒヒ、陽兄小さい子みたい~」
「うるせ! 兄さんはいつまでも子供の心を忘れないようにしてるんだよ!」
「はいはい。 陽兄はえらいねぇ~。 いい子いい子」
……さっきからされるがままで兄としての威厳がまるでない……
というより茜の方が上手みたいで少し悔しい……
「はあ……なんか歩き疲れちゃったなあ」
「お! お客さん乗りますかい?」
しめた。 ここで茜をおんぶして兄っぽいことをしてやろう。
さすがにこのままでは兄としての威厳がな……
俺がそう提案すると茜は頷き、俺の背中に乗った。
そういえばおんぶをするのは久しぶりな気がする。
少なくとも茜が中学に入学してからはしてないはずだ。
前におんぶした時よりも確実に茜の体は重くなっていて、成長したんだなと思い知らせてくれる。
妹がしっかり元気に育ってくれて兄としてはとても嬉しい。
「陽兄~」
茜が背中越しに俺に話しかける。
「ん?」
「ニヒヒ~、よかったね。 兄らしいことできて~」
「……うるせ」
全部お見通しだったのかよ……
さすが我が妹だぜ……
「ねえ陽兄」
「なんだ?」
「こっち向いて」
俺が後ろを振り向くと同時に頬に柔らかい感触が伝わった。
「陽兄、ありがとうね。 私たちのために色々頑張ってくれて。 夏休みの良い思い出になりました!」
茜はそう言うと俺の背中を強く抱きしめた。
「ま、全く茜は甘えん坊だなあ~。 ……俺の方こそありがと、な」
それから俺たちは二人が待つ旅館へと戻り(二人はまだ寝ていた)少しの仮眠を取った後、家へと帰宅した。
今、俺は愛しの妹、茜とデート中だ。
……いや、デートというと色々と誤解が生じてしまうかもしれない(実際俺はシスコンだが)。
あれだ。 これは兄妹の交流だ。 だから決してデートという訳ではないのだ。
……まあ、全く悪い気はしませんけどね!
「ちょっと陽兄~。 ちゃんと聞いてる~?」
ムッとした顏で俺の顏を覗き込む茜。
怒った顔も可愛いぞ茜。
例えるならそうだな。
「砂漠の中に唯一あるオアシス」、或いは「秋の夜空に一際輝く満月」だな。
「痛って! 何すんだよ茜!」
「だって陽兄さっきから上の空なんだもん! あー! どうせ他の女の子のこと考えてたんでしょ」
ボーッとしていた俺の腹に茜は思いっきりパンチした。
中学生にしては結構……効くな……
「いやいや、茜のこと考えてたし」
「ほんとー?」
「ほんとほんと! 兄さん嘘つかないし!」
実際本当のことだし。 自他共に認めるシスコンだから隠すつもりはないしな。
「よろしい。 陽兄いい子いい子!」
茜はそう言うと俺の頭に手を乗せ(身長差が結果あるので、俺がしゃがんだ。 べ、別に撫でられたいからわざわざしゃがんだわけじゃないんだからね!)頭を撫でる。
……3分くらい経っただろうか。
茜はまだ俺の頭を撫でている。
「……あのー、茜さん。 そろそろいいっすか?」
「ニヒヒ、これ楽しー!」
「兄さんで遊ぶな!」
「はーい。 続きはお家帰った時にしまーす」
どうやら家に帰ったらまたしてくれるらしい。
「なあ茜さん」
「んー?」
「あてもなく歩いてるだけだけどこんなのでいいのか?」
「うーん……」
俺が尋ねると茜は首を傾げて何かを考えているような顔をする。
そして何かを思いついたのか笑顔になり俺を見つめる。
「陽兄とただ歩いてるだけで楽しい」
……全くこの妹はこうあざといセリフを恥じらいもなく……
あざとくても可愛いわ! 可愛い妹だよお前は!
「そ、そうか」
「陽兄、顏赤ーい」
「うるせ」
それから俺たちは他愛もない話をしながら当てもなく歩いた。
するといつの間にか知っている道にたどり着いていた。
「お、この道1日目の時通ったよな」
「あー、通った通った」
「ってことはやっと……迷子じゃなくなったのか!」
俺はそう言って大きくガッツポーズをする。
それを見て茜は大きな声で笑う。
「ニヒヒヒ、陽兄小さい子みたい~」
「うるせ! 兄さんはいつまでも子供の心を忘れないようにしてるんだよ!」
「はいはい。 陽兄はえらいねぇ~。 いい子いい子」
……さっきからされるがままで兄としての威厳がまるでない……
というより茜の方が上手みたいで少し悔しい……
「はあ……なんか歩き疲れちゃったなあ」
「お! お客さん乗りますかい?」
しめた。 ここで茜をおんぶして兄っぽいことをしてやろう。
さすがにこのままでは兄としての威厳がな……
俺がそう提案すると茜は頷き、俺の背中に乗った。
そういえばおんぶをするのは久しぶりな気がする。
少なくとも茜が中学に入学してからはしてないはずだ。
前におんぶした時よりも確実に茜の体は重くなっていて、成長したんだなと思い知らせてくれる。
妹がしっかり元気に育ってくれて兄としてはとても嬉しい。
「陽兄~」
茜が背中越しに俺に話しかける。
「ん?」
「ニヒヒ~、よかったね。 兄らしいことできて~」
「……うるせ」
全部お見通しだったのかよ……
さすが我が妹だぜ……
「ねえ陽兄」
「なんだ?」
「こっち向いて」
俺が後ろを振り向くと同時に頬に柔らかい感触が伝わった。
「陽兄、ありがとうね。 私たちのために色々頑張ってくれて。 夏休みの良い思い出になりました!」
茜はそう言うと俺の背中を強く抱きしめた。
「ま、全く茜は甘えん坊だなあ~。 ……俺の方こそありがと、な」
それから俺たちは二人が待つ旅館へと戻り(二人はまだ寝ていた)少しの仮眠を取った後、家へと帰宅した。
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