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25話「体育祭」中編
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「じゃあ行くよ淳一くん」
「ああ」
「って、うわぁ!」
俺と相川は言ったそばからその場でこけた。
「痛てて、ちょっと頼むよ淳一くん。 ちゃんと息を合わせないとさあ」
「は? 俺のせいかよ!」
「いや、だって僕が左足から出してるのに淳一くんも左足から出してたでしょ。 そりゃ転ぶよ~」
「ちっ。 悪かったよ。 もう一回やればいいだろ。 もう一回」
今、俺と相川は二人三脚の練習をしている。 グラウンドの隅っこでだ。 グラウンドは放課後、主に運動部が使うので隅っこで練習するしかない。
さっき陸上部である石田が俺たちの前をニヤニヤ笑いながら走っていった。 あの野郎、あとで覚えておけよ……
「ちゃんとしてよね。 まったく……淳一くんのせいで唯ちゃんにカッコ悪いとこ見せちゃうのだけは避けたいんだからね」
「確かにさっきのは俺が悪かったけどよ、お前さ……走る時の息やばいぞ。 ハアハア言いすぎ。 男の俺でもドン引いたわ」
「そ、それは仕方ないじゃないか! 僕は本当はそんなに体力ある方じゃないのだよ!」
「お前よくそんなんでリレー出ようとか思ったな!」
しかも体育祭委員をやるという……なんとも身の程知らずな……
「ふふふ、全ては唯ちゃんにカッコいいところを見せるために決まってるじゃないか!」
相川はキメ顔でそう答える。
なんだこいつ……俺と同じ発想じゃねえか……
「なんだそりゃ。 単純だなお前」
「ふふふ、そうかもしれないね」
しばらく練習すると大分形になってきた。 相変わらずコミュケーション不足もあり、出す足を間違えたり、相川の息遣いに引いたりはしたのだが。
「あ、唯だ」
「え、何だって!?」
俺がそう言うと相川はあたりを見回した。
唯は部活が終わったらしく、空手部の部室から出てきたところだった。
「おーい、唯ちゃーん!」
相川が唯に向かって叫ぶ。 唯との距離は100メートルくらいあり、声は聞こえなかったようで反応はない。
すると相川は突然走り始めた。 勿論唯の方へと向かって。
…………と言ってもまだ足を互いに結んでいるため、数歩でこけたのだが。
「痛った! もう淳一くん僕が走るってわからないかな? すぐそこに愛しの唯ちゃんがいるのに!」
「あほか! 普通いきなり走るとは思わんだろうが! それにお前走ると息やばいぞ。 唯に嫌われるぞ」
「ぐっ……まあそれは……ね。 ってそれ唯ちゃんに絶対言わないでくれよ?」
「さあ、どうするかな」
「淳一くん! 君ってやつは……!!」
「淳一と相川くん、何やってるの?」
後ろを振り返るとそこには空手着姿の唯がいた。 空手着姿の唯、久々に見たけどこれもこれで超かわいい。
「やあ唯ちゃん! 淳一くんとは二人三脚に向けて練習してるんだー! ね、淳一くん!」
相川はそう同意を求めるように俺を見た。
こいつ切り替え早えな……
「……ああ、まあな」
俺がそう言うと唯は「へえー」意外そうな顔をした後笑顔で、
「二人とも仲良いのね! 頑張ってね淳一、相川くん!」
そう言って帰っていった。
「だってさ。 仲良く頑張ろうね! 淳一くん!」
「うっせ」
「ああ」
「って、うわぁ!」
俺と相川は言ったそばからその場でこけた。
「痛てて、ちょっと頼むよ淳一くん。 ちゃんと息を合わせないとさあ」
「は? 俺のせいかよ!」
「いや、だって僕が左足から出してるのに淳一くんも左足から出してたでしょ。 そりゃ転ぶよ~」
「ちっ。 悪かったよ。 もう一回やればいいだろ。 もう一回」
今、俺と相川は二人三脚の練習をしている。 グラウンドの隅っこでだ。 グラウンドは放課後、主に運動部が使うので隅っこで練習するしかない。
さっき陸上部である石田が俺たちの前をニヤニヤ笑いながら走っていった。 あの野郎、あとで覚えておけよ……
「ちゃんとしてよね。 まったく……淳一くんのせいで唯ちゃんにカッコ悪いとこ見せちゃうのだけは避けたいんだからね」
「確かにさっきのは俺が悪かったけどよ、お前さ……走る時の息やばいぞ。 ハアハア言いすぎ。 男の俺でもドン引いたわ」
「そ、それは仕方ないじゃないか! 僕は本当はそんなに体力ある方じゃないのだよ!」
「お前よくそんなんでリレー出ようとか思ったな!」
しかも体育祭委員をやるという……なんとも身の程知らずな……
「ふふふ、全ては唯ちゃんにカッコいいところを見せるために決まってるじゃないか!」
相川はキメ顔でそう答える。
なんだこいつ……俺と同じ発想じゃねえか……
「なんだそりゃ。 単純だなお前」
「ふふふ、そうかもしれないね」
しばらく練習すると大分形になってきた。 相変わらずコミュケーション不足もあり、出す足を間違えたり、相川の息遣いに引いたりはしたのだが。
「あ、唯だ」
「え、何だって!?」
俺がそう言うと相川はあたりを見回した。
唯は部活が終わったらしく、空手部の部室から出てきたところだった。
「おーい、唯ちゃーん!」
相川が唯に向かって叫ぶ。 唯との距離は100メートルくらいあり、声は聞こえなかったようで反応はない。
すると相川は突然走り始めた。 勿論唯の方へと向かって。
…………と言ってもまだ足を互いに結んでいるため、数歩でこけたのだが。
「痛った! もう淳一くん僕が走るってわからないかな? すぐそこに愛しの唯ちゃんがいるのに!」
「あほか! 普通いきなり走るとは思わんだろうが! それにお前走ると息やばいぞ。 唯に嫌われるぞ」
「ぐっ……まあそれは……ね。 ってそれ唯ちゃんに絶対言わないでくれよ?」
「さあ、どうするかな」
「淳一くん! 君ってやつは……!!」
「淳一と相川くん、何やってるの?」
後ろを振り返るとそこには空手着姿の唯がいた。 空手着姿の唯、久々に見たけどこれもこれで超かわいい。
「やあ唯ちゃん! 淳一くんとは二人三脚に向けて練習してるんだー! ね、淳一くん!」
相川はそう同意を求めるように俺を見た。
こいつ切り替え早えな……
「……ああ、まあな」
俺がそう言うと唯は「へえー」意外そうな顔をした後笑顔で、
「二人とも仲良いのね! 頑張ってね淳一、相川くん!」
そう言って帰っていった。
「だってさ。 仲良く頑張ろうね! 淳一くん!」
「うっせ」
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