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三章 ~静寂にして不穏な一夜~
あの夜の出来事
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気を失っていたのはほんの数分足らずだったらしい。アレクシアが気がついたのは、高桐邸の部屋に運びこまれ、燐耀の手当てを受けていた。
当然ながら、今は人の姿に変えている燐耀だが、滲み出る魔力や存在感は、本来の姿の時に比べると、だいぶ小さい。どうやら、〝人間に近い姿〟でいることそのものが、強大な力を抑えるための一環なのだと、アレクシアは気づく。
もっとも──天変地異を起こせる魔力に比べればの話であり、今の状態でも高桐邸を消滅させられるくらいは、軽くやれるだろうが。
「思ったほど大した傷ではない。不幸中の幸いじゃ」
手当を施した燐耀は、安心しろとばかりにアレクシアの肩を引っぱたく──患部を。
「~~~~~~~~っ!」
「元気があって何よりじゃな」
激しい痛みにのたうち回るアレクシアに、燐耀は満足そうに頷いてみせた。
「‥‥‥ドウシテ、治癒術使わナイ?」
アレクシアは、恨みがましく燐耀を睨む。燐耀なら治癒術の一つくらい覚えているだろうし、彼女の魔力なら治せる筈だ。
「まあ、出来なくもないが‥‥‥」
燐耀は、しばし思案すると苦笑を浮かべ、
「大した傷でないと、さっきも言ったじゃろう。術に頼る必要はない‥‥‥さて、もう良いぞ、そこの覗き魔」
「ほいほい」
燐耀が障子の方に向けて言うと、蒼真が悪びれもせず少しだけ開けた隙間から顔を覗かせた。
「メシの用意が出来たから呼んで来いとさ。あと‥‥‥一応聞くが、お前は食ってくのか?」
「ありがたく馳走になろう。では行こうか」
蒼真の問いに、燐耀は当然のように頷くと、アレクシアの手を引いて、蒼真を置き去りに早足に居間へと向かう。
神聖帝国のそれとは違うが、鏡華の料理は絶品である。アレクシアも、食事はここに来てから楽しみとなっていたが、まさか龍の舌をも虜にしていたとは。
「んじゃ、今度の一号定食を奢るのはチャラってことで」
「蒼真よ、それはまた別の話じゃ」
と、燐耀に続いてやってきた蒼真はどさくさ紛れに言うと、すかさず振り返った燐耀は誰もが見惚れる素敵な笑顔で言った。
「どさくさ紛れの誤魔化しなど、妾に通用すると思うのかえ?」
「ったく、せこいお姫様もいたもんだ」
蒼真は、忌々しげに舌打ちし、それきり黙りこんだ。
*****
燐耀も唸らせ、楽しみの一つとなっているはずの鏡華の料理──なのに、今夜の夕食は、何故か味が分からなかった。
とはいえ──体は正直らしく、味は分からなくても、しっかり平らげていた。
「さて‥‥‥それでは〝色々〟を聞かせてもらおうかの」
食後の茶を啜ると、燐耀は緩んだ表情を引き締めた。
「ソレハ‥‥‥」
「もうダンマリ出来る状況じゃねえだろ」
口ごもるアレクシアに、蒼真は厳しく言った。
「二人とも、そんなに急かさないの~」
のんびりと茶を啜る鏡華に、燐耀は表情を変えず、
「そうは言うても、のんびり出来ぬは事実じゃて。神聖帝国から、わざわざここまで追って来たのじゃ。公私のどちらかは知らぬが、大貴族の令嬢とはいえ、そこまでの労力を割くだけの何かがあるということじゃ‥‥‥その辺り、蒼真も鏡華も何も聞いておらぬのか?」
問いかける、というよりは確認するような燐耀の言い様。対して、蒼真は無言のままアレクシアに目を向け、鏡華は苦笑交じりに肩をすくめる。
言われなくても、状況は誰より理解しているつもりだった。思いだすのが辛い、などと言っている場合でないことも。
「‥‥‥ワカッタ」
自分一人だけの問題──などと強がって、そのくせ一人でどうにかなるような問題でない。
アレクシアは、大きく息を吐きだし、
「あの人ハ、エリッサ‥‥‥エリザヴェート・シュトルメア。シュトルメアは、神聖帝国の、とてもエライ家の‥‥‥イチバン偉いヒトの、コドモで、ワタシと同じ、えっと教室ノ」
「だから、落ち着きなさいってば」
と、鏡華はのんびりと、再び茶を啜り、
『色々と難しい単語もあるみたいだし、神聖帝国後で話しましょう』
神聖帝国語に切り替えた。ただでさえ、幼児並みに拙いアレクシアの陽出語では、説明は極めて難しいだろう。
アレクシアは、久々に使う、しかし使い慣れた神聖帝国後で語り始めた。
*****
法術を絶対視する神聖帝国の中において、最も力のある法術師の四家である〝四大賢人〟──中でも、アレクシアのフローブラン家と、エリッサのシュトルメア家は、〝双璧〟と並び称される優れた法術の家系である。
フローブラン家現当主の末子であるアレクシアも、その例に漏れず、それどころか皇室の落胤ではと噂されるほどの内在法力量を秘めていた──内在量だけなら。
内在量に比例するはずの放出量が、アレクシアの場合はあまりにも小さすぎた。例えるなら、大海の水を小さな蛇口で出そうとするようなものだった。
つまり、非力な下位法術を小出しにこそすれ、強力な上位法術が使えない──周囲の大きな期待は、大きな失望へと覆り、瞬く間に侮蔑へ変換された。末子とはいえフローブランという名家であることや、内在法力量が桁外れという点も、悪目立ちする形になった。
教師や学友はおろか、親兄弟達にすら罵倒され、見限られ、完全に孤立した。
そして孤立した爪弾き者を、逆に放っておかない輩が出てくる。
その最もたるが、エリッサだった。
最初こそ仲良くしていたのだが、アレクシアが落ちこぼれと見なされた途端、やはり彼女も手の平を返した──というより、むしろそれを狙っていたのだと、後で気づいた。両家が、〝双璧〟故に反目する間であったことは、誰の目にも明らかだったから。
エリッサは、アレクシアを徹底的に痛めつけ、辱めた。皆の前で、出来ないと分かっている術をやらせて笑いものにするのは当たり前。稽古と称して、攻撃法術の的にされることもあった。
そんなエリッサの悪意や蛮行を、誰一人信じるどころか、想像もしていなかった。エリッサは、皆の前では非の打ちどころのない優等生であったし、落ちこぼれのアレクシアの言うことなど誰も信じない。
そして、あの事件が起こった。
ある夜──エリッサの取り巻きたちに、半ば攫われる形で連れてこられた廃屋に、エリッサはいた。禁術を用意をして。
家名に恥じぬ天才的な法術師としての才能を開花させ、様々な上位法術を体得していたエリッサは、既存の法術では満足できなくなっていたらしい。何をどうやったのか、禁庫から禁術書を盗み出したエリッサは、それをアレクシアで試そうとしたのだった。
結果からいえば、術は失敗──エリッサにとって誤算だったのは、崩壊したのが、アレクシアではなく取り巻きたちの方だったこと。
エリッサの使った禁術は、いわゆる精神汚染──受けた者の理性を侵食し、崩壊させ、狂わせる術であった。発動すると、その場にいる全員の精神どころか、肉体にまで影響を与えかねないほど、恐ろしく強力な。
無事だったのは、術者であるエリッサと、膨大な法力量が結果として強固な防壁となったアレクシアのみ。
合わせて五人の取り巻き達は──その姿を歪に変貌させ、狂った魔物と化してしまった。
エリッサが、すぐさま法術を使って収拾したものの、三人が死亡し、一人が廃人となり、一人が下半身麻痺となった──という話を、エリッサが放った強力な術に巻きこまれて気を失ってしまったアレクシアは、拷問の最中に聞かされた。
アレクシアが禁術を盗み出し、エリッサ達が止めるも発動した禁術によってエリッサの取り巻きたちは崩壊──という筋書で、エリッサから全てを擦り付けた事も。
当然ながら、今は人の姿に変えている燐耀だが、滲み出る魔力や存在感は、本来の姿の時に比べると、だいぶ小さい。どうやら、〝人間に近い姿〟でいることそのものが、強大な力を抑えるための一環なのだと、アレクシアは気づく。
もっとも──天変地異を起こせる魔力に比べればの話であり、今の状態でも高桐邸を消滅させられるくらいは、軽くやれるだろうが。
「思ったほど大した傷ではない。不幸中の幸いじゃ」
手当を施した燐耀は、安心しろとばかりにアレクシアの肩を引っぱたく──患部を。
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「元気があって何よりじゃな」
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「‥‥‥ドウシテ、治癒術使わナイ?」
アレクシアは、恨みがましく燐耀を睨む。燐耀なら治癒術の一つくらい覚えているだろうし、彼女の魔力なら治せる筈だ。
「まあ、出来なくもないが‥‥‥」
燐耀は、しばし思案すると苦笑を浮かべ、
「大した傷でないと、さっきも言ったじゃろう。術に頼る必要はない‥‥‥さて、もう良いぞ、そこの覗き魔」
「ほいほい」
燐耀が障子の方に向けて言うと、蒼真が悪びれもせず少しだけ開けた隙間から顔を覗かせた。
「メシの用意が出来たから呼んで来いとさ。あと‥‥‥一応聞くが、お前は食ってくのか?」
「ありがたく馳走になろう。では行こうか」
蒼真の問いに、燐耀は当然のように頷くと、アレクシアの手を引いて、蒼真を置き去りに早足に居間へと向かう。
神聖帝国のそれとは違うが、鏡華の料理は絶品である。アレクシアも、食事はここに来てから楽しみとなっていたが、まさか龍の舌をも虜にしていたとは。
「んじゃ、今度の一号定食を奢るのはチャラってことで」
「蒼真よ、それはまた別の話じゃ」
と、燐耀に続いてやってきた蒼真はどさくさ紛れに言うと、すかさず振り返った燐耀は誰もが見惚れる素敵な笑顔で言った。
「どさくさ紛れの誤魔化しなど、妾に通用すると思うのかえ?」
「ったく、せこいお姫様もいたもんだ」
蒼真は、忌々しげに舌打ちし、それきり黙りこんだ。
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燐耀も唸らせ、楽しみの一つとなっているはずの鏡華の料理──なのに、今夜の夕食は、何故か味が分からなかった。
とはいえ──体は正直らしく、味は分からなくても、しっかり平らげていた。
「さて‥‥‥それでは〝色々〟を聞かせてもらおうかの」
食後の茶を啜ると、燐耀は緩んだ表情を引き締めた。
「ソレハ‥‥‥」
「もうダンマリ出来る状況じゃねえだろ」
口ごもるアレクシアに、蒼真は厳しく言った。
「二人とも、そんなに急かさないの~」
のんびりと茶を啜る鏡華に、燐耀は表情を変えず、
「そうは言うても、のんびり出来ぬは事実じゃて。神聖帝国から、わざわざここまで追って来たのじゃ。公私のどちらかは知らぬが、大貴族の令嬢とはいえ、そこまでの労力を割くだけの何かがあるということじゃ‥‥‥その辺り、蒼真も鏡華も何も聞いておらぬのか?」
問いかける、というよりは確認するような燐耀の言い様。対して、蒼真は無言のままアレクシアに目を向け、鏡華は苦笑交じりに肩をすくめる。
言われなくても、状況は誰より理解しているつもりだった。思いだすのが辛い、などと言っている場合でないことも。
「‥‥‥ワカッタ」
自分一人だけの問題──などと強がって、そのくせ一人でどうにかなるような問題でない。
アレクシアは、大きく息を吐きだし、
「あの人ハ、エリッサ‥‥‥エリザヴェート・シュトルメア。シュトルメアは、神聖帝国の、とてもエライ家の‥‥‥イチバン偉いヒトの、コドモで、ワタシと同じ、えっと教室ノ」
「だから、落ち着きなさいってば」
と、鏡華はのんびりと、再び茶を啜り、
『色々と難しい単語もあるみたいだし、神聖帝国後で話しましょう』
神聖帝国語に切り替えた。ただでさえ、幼児並みに拙いアレクシアの陽出語では、説明は極めて難しいだろう。
アレクシアは、久々に使う、しかし使い慣れた神聖帝国後で語り始めた。
*****
法術を絶対視する神聖帝国の中において、最も力のある法術師の四家である〝四大賢人〟──中でも、アレクシアのフローブラン家と、エリッサのシュトルメア家は、〝双璧〟と並び称される優れた法術の家系である。
フローブラン家現当主の末子であるアレクシアも、その例に漏れず、それどころか皇室の落胤ではと噂されるほどの内在法力量を秘めていた──内在量だけなら。
内在量に比例するはずの放出量が、アレクシアの場合はあまりにも小さすぎた。例えるなら、大海の水を小さな蛇口で出そうとするようなものだった。
つまり、非力な下位法術を小出しにこそすれ、強力な上位法術が使えない──周囲の大きな期待は、大きな失望へと覆り、瞬く間に侮蔑へ変換された。末子とはいえフローブランという名家であることや、内在法力量が桁外れという点も、悪目立ちする形になった。
教師や学友はおろか、親兄弟達にすら罵倒され、見限られ、完全に孤立した。
そして孤立した爪弾き者を、逆に放っておかない輩が出てくる。
その最もたるが、エリッサだった。
最初こそ仲良くしていたのだが、アレクシアが落ちこぼれと見なされた途端、やはり彼女も手の平を返した──というより、むしろそれを狙っていたのだと、後で気づいた。両家が、〝双璧〟故に反目する間であったことは、誰の目にも明らかだったから。
エリッサは、アレクシアを徹底的に痛めつけ、辱めた。皆の前で、出来ないと分かっている術をやらせて笑いものにするのは当たり前。稽古と称して、攻撃法術の的にされることもあった。
そんなエリッサの悪意や蛮行を、誰一人信じるどころか、想像もしていなかった。エリッサは、皆の前では非の打ちどころのない優等生であったし、落ちこぼれのアレクシアの言うことなど誰も信じない。
そして、あの事件が起こった。
ある夜──エリッサの取り巻きたちに、半ば攫われる形で連れてこられた廃屋に、エリッサはいた。禁術を用意をして。
家名に恥じぬ天才的な法術師としての才能を開花させ、様々な上位法術を体得していたエリッサは、既存の法術では満足できなくなっていたらしい。何をどうやったのか、禁庫から禁術書を盗み出したエリッサは、それをアレクシアで試そうとしたのだった。
結果からいえば、術は失敗──エリッサにとって誤算だったのは、崩壊したのが、アレクシアではなく取り巻きたちの方だったこと。
エリッサの使った禁術は、いわゆる精神汚染──受けた者の理性を侵食し、崩壊させ、狂わせる術であった。発動すると、その場にいる全員の精神どころか、肉体にまで影響を与えかねないほど、恐ろしく強力な。
無事だったのは、術者であるエリッサと、膨大な法力量が結果として強固な防壁となったアレクシアのみ。
合わせて五人の取り巻き達は──その姿を歪に変貌させ、狂った魔物と化してしまった。
エリッサが、すぐさま法術を使って収拾したものの、三人が死亡し、一人が廃人となり、一人が下半身麻痺となった──という話を、エリッサが放った強力な術に巻きこまれて気を失ってしまったアレクシアは、拷問の最中に聞かされた。
アレクシアが禁術を盗み出し、エリッサ達が止めるも発動した禁術によってエリッサの取り巻きたちは崩壊──という筋書で、エリッサから全てを擦り付けた事も。
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