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二章 ~広がり始める世界~
決して望まなかった再会
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暗闇の中から街灯の光の下に姿を現したのは、輝かんばかりの美しい娘。異性はおろか、同性も見惚れずにはいられない美しさは、忘れようにも忘れられない。
特に、
『相変わらずの出来損ないぶり、出涸らしぶりか』
嫌悪と侮蔑に満ちた歪な美貌は、記憶そのままだった。
『エリッサ‥‥‥どうして、貴方が‥‥‥』
『どうして、だと?』
ようやく絞り出したアレクシアの問いかけに、エリッサと呼ばれた娘は嘲笑で答えた。
『禁忌を犯した愚かな大罪人の処刑に決まっているだろう。そんな当然のことも分からんとは、頭まで悪くなっていたようだな』
『ふ、ふざけないでよっ!』
禁忌を犯した──その言葉に、アレクシアの頭は一瞬で沸騰した。
『それは、エリッサでしょうっ! 禁庫に入ったのも、禁術を使ったのも、私を実験台にしたのも、貴方の友達を死なせたのも、全部、全』
『出来損ないが、一丁前に喚くな。耳障りだ』
『っ!』
エリッサの周囲に法力が集まり、いくつもの稲妻が撃ち出される。アレクシアは咄嗟に障壁を展開するが、あっさり突き破られ、弾き飛ばされた。
「~~~~~っ」
地面を転げながらも、どうにか法力を集め、形成した火球を撃ち出す──その筈だった。
『‥‥‥焦熱系法術の代表とも言える〝燁焔〟に名を連ねながら、この程度とは』
現れたのは指先にも及ばない小さな灯火、〝撃ち出された〟には程遠く、宙を力無く漂うだけ。エリッサだけでなく、放った当のアレクシアですら呆れるような、小さな小さな火だった。
『系統が違う私ですら、このくらいは出来るというのに』
エリッサが法力を集めると、瞬く間に巨大な火球が現れ、勢いよく撃ち出される。それは、儚い小火などあっさり飲み込んで、アレクシアへと向かい、
『爆ぜろ』
眼前で爆発──その衝撃が、再びアレクシアを弾き飛ばした。今度は頭を打ってしまったためか、すぐには置き上がれなかった。
『それと』
アレクシアを、エリッサは蹴りつける。
『‥‥‥貴様如きが気安く〝エリッサ〟と呼ぶなっ!』
何度も、何度も。
『貴様のような、出来損ないが、おぞましいっ!』
最後にアレクシアの頭を踏みつけて地面にめり込ませると、エリッサは少しは溜飲を下げたのか、大きく息を吐きだし、
『たった二週間では、変わるべくもないとは思っていたが‥‥‥いや、察しが悪くなったことも含めれば、より酷くなってしまったか。野蛮人と汚物に浸かっていては、それも無理ないか。まあ、愚行の前例という意味では役に立ったしな、その点は認めてやろう』
『‥‥‥っ、‥‥‥』
アレクシアは言い返そうとするが、激痛に加え顔を押し付けられているため、呻き声にしかならなかった。
言い放題に言って満足したのか、エリッサは清々しい顔で懐から短剣を取り出し、
『出来損ないとして生まれて来たことを、この世と全ての人々に詫びて──っ?』
エリッサの罵声が不意に途切れ、甲高い音を立てて短剣が零れ落ちた。アレクシアの位置と姿勢では見えなかったが、投げられた小石がエリッサの手の甲に直撃したのだった。
たじろいだエリッサの足が離れたため、アレクシアはようやく顔を上げる。
『‥‥‥何だ、貴様は』
最初に目についたのは、屈辱で顔を歪めるエリッサ。その視線を追えば、面倒そうな顔で面倒そうに歩み寄ってくる少年が目についた。
『いや、そもそもどうやって入ってきた? 法力を持たない野蛮人に破れるような』
『ソーマ‥‥‥』
安堵しかけて、しかしすぐに今の状況を思い出して声を張り上げる。
「蒼真、ダメっ! この人、トテモ強いっ! 逃ゲテっ!」
「へいへ~いっと」
気の無い返事を口にしつつ、蒼真は残りの石を全て投げる。合わせて五つの投石は、一つも違わず正確にエリッサに迫るが、その前にエリッサが飛び退いたために空を切ってしまう。
その結果、エリッサはアレクシアから大きく離れることになった。その間に、駆け寄った蒼真は、倒れたアレクシアを見るなり、さもおかしそうに吹き出し、
「こんなとこで寝てんなや。お袋が見たら、お行儀悪いって怒られんぞ~」
と、軽々とアレクシアを肩に担いで、さっさと歩きだした。
エリッサの事など、気にも留めず──というか、まるでそこにいないかのように。
『貴様‥‥‥っ』
当然ながら、そんな態度は火に油。エリッサの放った稲妻が、蒼真の鼻先を掠めて足元に落ちた。それでようやく、蒼真の足は止まる──仕方なし、と言いたげに。
『今すぐその娘を置いて立ち去りなさい、下民』
少々引き攣ってはいるが、慈しみを含んだ笑みでエリッサは言った。初心な少年はもちろん、初心な少女も簡単に堕ちるだろう。実際、アレクシアもそれで何度も騙された。
『さすれば、その無礼を許してやらなくも』
『‥‥‥ワタシ~ワッカリマセ~ン』
と、語彙も発音も酷く拙い言い草で、蒼真はエリッサの言葉を遮った。
『ダッテ~‥‥‥下民、デシュカラ~』
そのくせ、〝下民〟の部分だけは、やたら流暢な発音であった。拙い言い草も、見るからにわざとらしいから、完全におちょくっていた。傍で聞いてるだけでも苛つかされるのだから、向けられた当の本人など、
『下民が‥‥‥』
慈しみは完全に消え、怒気に満ち満ちていた。エリッサの怒気が殺意に変換され、それに法力が呼応する。
そんなエリッサの姿を見た瞬間、アレクシアの中で何かが消えたような気配があった。気にしなければ何でもない、とてもとても小さなモノであったが。
もちろん、今はそんな小さすぎることを気にしてる場合ではなかった。
エリッサの法力によって生み出され、今に持けしかけられんとしているいくつもの稲妻──ではなく、
『その不遜、後悔するが──何っ?』
強固なはずの結界を外側から強引に引き裂きながら飛び込んできた、その存在に。
*****
長大な巨体を強固な鱗で覆い、頭には猛々しい双角がそびえ、口には岩も噛み砕きそうな牙がずらりと並べ、四肢には鉄も切り裂きそうな爪が伸び──そんな禍々しい威容ながら、壮麗な優美さを感じさせ、しかしそこにいるだけで押し潰されそうな威圧は、相手が雲上の存在であり、自身が矮小な存在であることを、問答無用で思いしらせてくる。理屈ではなく本能が。
そこにいるだけで他を圧倒する存在感ゆえに、〝魔王〟と同級、あるいは同義に恐れられ、ある者は神の化身とも崇めると言われる。
その存在の名は、
『ド、ドラゴンだとっ? 何故こんな場所に‥‥‥っ?』
エリッサの悲鳴じみた問いかけには、隠しきれない畏怖が溢れ出ていた。アレクシアなどは、一瞬でも気が遠くなりかけた。
『何を驚いておる? この地はあらゆる種族が共存する、そなたたちの言うところの〝混沌の東地〟じゃ。ドラゴンが現れても、おかしくはあるまいて』
聞こえてきたのは、覚えのある女の声が答える──耳に響いたというよりは、頭の中に意思が直接届いたというべきか。
そのおかげで、アレクシアは我に返った。その言い回しと、強大ながらその魔力の質は、紛れもない、
『‥‥‥リンヨウ?』
『さすがに姿を変えただけでは、そなたの目は誤魔化せぬか。ともあれ、話は後じゃて』
静かに降りてきた皇龍は、その巨大な右手を伸ばし、アレクシアと蒼真を諸共抱え上げる。そして左手には、自転車が握られていた。
『お、おのれっ!』
思い出したように、エリッサは法力を集める。それらは、いくつもの稲妻となって飛び去ろうとする燐耀に向かい、
『龍を相手に雷撃で挑もうなどと‥‥‥』
呆れた思念と共に、稲妻は儚く消えた。燐耀に触れることすらなく。
『雷とはこう使うのだ』
轟音──術によって作られた稲妻もどきではなく、天から墜ちる本物の雷がその場に降り注いだ。
「──っ」
直撃こそしなかったが、落ちた地面にはすり鉢の様な穴を穿ち、その衝撃と閃光は、エリッサを木の葉のように吹き飛ばした。
幼体でも強靭な肉体と生命力を誇り、成体ともなれば高い知性まで兼ね備え、例え大軍を擁しても屠ることは困難を極める。中には、有り余る魔力によって天変地異をも引き起こすという伝説もある。
ただの伝説だと、思っていた──真実を目の当たりにするまでは。
『せいぜい精進するがよい、小娘』
土煙の向こうにいるエリッサに向かって告げると、燐耀は二人と自転車を抱えて、夜天へ舞い上がる。
「協力感謝。それと荷物持ちご苦労さん」
『礼には及ばぬ。前者に限っては、じゃが』
「へいへい。今度食堂の一号定食奢ってやるからよ」
『その言葉、忘れるでないぞ‥‥‥て、どうした、アレクシアよ?』
燐耀が思念で呼びかけるが、この時点で気を失っていたアレクシアには、届くはずもなかった。
特に、
『相変わらずの出来損ないぶり、出涸らしぶりか』
嫌悪と侮蔑に満ちた歪な美貌は、記憶そのままだった。
『エリッサ‥‥‥どうして、貴方が‥‥‥』
『どうして、だと?』
ようやく絞り出したアレクシアの問いかけに、エリッサと呼ばれた娘は嘲笑で答えた。
『禁忌を犯した愚かな大罪人の処刑に決まっているだろう。そんな当然のことも分からんとは、頭まで悪くなっていたようだな』
『ふ、ふざけないでよっ!』
禁忌を犯した──その言葉に、アレクシアの頭は一瞬で沸騰した。
『それは、エリッサでしょうっ! 禁庫に入ったのも、禁術を使ったのも、私を実験台にしたのも、貴方の友達を死なせたのも、全部、全』
『出来損ないが、一丁前に喚くな。耳障りだ』
『っ!』
エリッサの周囲に法力が集まり、いくつもの稲妻が撃ち出される。アレクシアは咄嗟に障壁を展開するが、あっさり突き破られ、弾き飛ばされた。
「~~~~~っ」
地面を転げながらも、どうにか法力を集め、形成した火球を撃ち出す──その筈だった。
『‥‥‥焦熱系法術の代表とも言える〝燁焔〟に名を連ねながら、この程度とは』
現れたのは指先にも及ばない小さな灯火、〝撃ち出された〟には程遠く、宙を力無く漂うだけ。エリッサだけでなく、放った当のアレクシアですら呆れるような、小さな小さな火だった。
『系統が違う私ですら、このくらいは出来るというのに』
エリッサが法力を集めると、瞬く間に巨大な火球が現れ、勢いよく撃ち出される。それは、儚い小火などあっさり飲み込んで、アレクシアへと向かい、
『爆ぜろ』
眼前で爆発──その衝撃が、再びアレクシアを弾き飛ばした。今度は頭を打ってしまったためか、すぐには置き上がれなかった。
『それと』
アレクシアを、エリッサは蹴りつける。
『‥‥‥貴様如きが気安く〝エリッサ〟と呼ぶなっ!』
何度も、何度も。
『貴様のような、出来損ないが、おぞましいっ!』
最後にアレクシアの頭を踏みつけて地面にめり込ませると、エリッサは少しは溜飲を下げたのか、大きく息を吐きだし、
『たった二週間では、変わるべくもないとは思っていたが‥‥‥いや、察しが悪くなったことも含めれば、より酷くなってしまったか。野蛮人と汚物に浸かっていては、それも無理ないか。まあ、愚行の前例という意味では役に立ったしな、その点は認めてやろう』
『‥‥‥っ、‥‥‥』
アレクシアは言い返そうとするが、激痛に加え顔を押し付けられているため、呻き声にしかならなかった。
言い放題に言って満足したのか、エリッサは清々しい顔で懐から短剣を取り出し、
『出来損ないとして生まれて来たことを、この世と全ての人々に詫びて──っ?』
エリッサの罵声が不意に途切れ、甲高い音を立てて短剣が零れ落ちた。アレクシアの位置と姿勢では見えなかったが、投げられた小石がエリッサの手の甲に直撃したのだった。
たじろいだエリッサの足が離れたため、アレクシアはようやく顔を上げる。
『‥‥‥何だ、貴様は』
最初に目についたのは、屈辱で顔を歪めるエリッサ。その視線を追えば、面倒そうな顔で面倒そうに歩み寄ってくる少年が目についた。
『いや、そもそもどうやって入ってきた? 法力を持たない野蛮人に破れるような』
『ソーマ‥‥‥』
安堵しかけて、しかしすぐに今の状況を思い出して声を張り上げる。
「蒼真、ダメっ! この人、トテモ強いっ! 逃ゲテっ!」
「へいへ~いっと」
気の無い返事を口にしつつ、蒼真は残りの石を全て投げる。合わせて五つの投石は、一つも違わず正確にエリッサに迫るが、その前にエリッサが飛び退いたために空を切ってしまう。
その結果、エリッサはアレクシアから大きく離れることになった。その間に、駆け寄った蒼真は、倒れたアレクシアを見るなり、さもおかしそうに吹き出し、
「こんなとこで寝てんなや。お袋が見たら、お行儀悪いって怒られんぞ~」
と、軽々とアレクシアを肩に担いで、さっさと歩きだした。
エリッサの事など、気にも留めず──というか、まるでそこにいないかのように。
『貴様‥‥‥っ』
当然ながら、そんな態度は火に油。エリッサの放った稲妻が、蒼真の鼻先を掠めて足元に落ちた。それでようやく、蒼真の足は止まる──仕方なし、と言いたげに。
『今すぐその娘を置いて立ち去りなさい、下民』
少々引き攣ってはいるが、慈しみを含んだ笑みでエリッサは言った。初心な少年はもちろん、初心な少女も簡単に堕ちるだろう。実際、アレクシアもそれで何度も騙された。
『さすれば、その無礼を許してやらなくも』
『‥‥‥ワタシ~ワッカリマセ~ン』
と、語彙も発音も酷く拙い言い草で、蒼真はエリッサの言葉を遮った。
『ダッテ~‥‥‥下民、デシュカラ~』
そのくせ、〝下民〟の部分だけは、やたら流暢な発音であった。拙い言い草も、見るからにわざとらしいから、完全におちょくっていた。傍で聞いてるだけでも苛つかされるのだから、向けられた当の本人など、
『下民が‥‥‥』
慈しみは完全に消え、怒気に満ち満ちていた。エリッサの怒気が殺意に変換され、それに法力が呼応する。
そんなエリッサの姿を見た瞬間、アレクシアの中で何かが消えたような気配があった。気にしなければ何でもない、とてもとても小さなモノであったが。
もちろん、今はそんな小さすぎることを気にしてる場合ではなかった。
エリッサの法力によって生み出され、今に持けしかけられんとしているいくつもの稲妻──ではなく、
『その不遜、後悔するが──何っ?』
強固なはずの結界を外側から強引に引き裂きながら飛び込んできた、その存在に。
*****
長大な巨体を強固な鱗で覆い、頭には猛々しい双角がそびえ、口には岩も噛み砕きそうな牙がずらりと並べ、四肢には鉄も切り裂きそうな爪が伸び──そんな禍々しい威容ながら、壮麗な優美さを感じさせ、しかしそこにいるだけで押し潰されそうな威圧は、相手が雲上の存在であり、自身が矮小な存在であることを、問答無用で思いしらせてくる。理屈ではなく本能が。
そこにいるだけで他を圧倒する存在感ゆえに、〝魔王〟と同級、あるいは同義に恐れられ、ある者は神の化身とも崇めると言われる。
その存在の名は、
『ド、ドラゴンだとっ? 何故こんな場所に‥‥‥っ?』
エリッサの悲鳴じみた問いかけには、隠しきれない畏怖が溢れ出ていた。アレクシアなどは、一瞬でも気が遠くなりかけた。
『何を驚いておる? この地はあらゆる種族が共存する、そなたたちの言うところの〝混沌の東地〟じゃ。ドラゴンが現れても、おかしくはあるまいて』
聞こえてきたのは、覚えのある女の声が答える──耳に響いたというよりは、頭の中に意思が直接届いたというべきか。
そのおかげで、アレクシアは我に返った。その言い回しと、強大ながらその魔力の質は、紛れもない、
『‥‥‥リンヨウ?』
『さすがに姿を変えただけでは、そなたの目は誤魔化せぬか。ともあれ、話は後じゃて』
静かに降りてきた皇龍は、その巨大な右手を伸ばし、アレクシアと蒼真を諸共抱え上げる。そして左手には、自転車が握られていた。
『お、おのれっ!』
思い出したように、エリッサは法力を集める。それらは、いくつもの稲妻となって飛び去ろうとする燐耀に向かい、
『龍を相手に雷撃で挑もうなどと‥‥‥』
呆れた思念と共に、稲妻は儚く消えた。燐耀に触れることすらなく。
『雷とはこう使うのだ』
轟音──術によって作られた稲妻もどきではなく、天から墜ちる本物の雷がその場に降り注いだ。
「──っ」
直撃こそしなかったが、落ちた地面にはすり鉢の様な穴を穿ち、その衝撃と閃光は、エリッサを木の葉のように吹き飛ばした。
幼体でも強靭な肉体と生命力を誇り、成体ともなれば高い知性まで兼ね備え、例え大軍を擁しても屠ることは困難を極める。中には、有り余る魔力によって天変地異をも引き起こすという伝説もある。
ただの伝説だと、思っていた──真実を目の当たりにするまでは。
『せいぜい精進するがよい、小娘』
土煙の向こうにいるエリッサに向かって告げると、燐耀は二人と自転車を抱えて、夜天へ舞い上がる。
「協力感謝。それと荷物持ちご苦労さん」
『礼には及ばぬ。前者に限っては、じゃが』
「へいへい。今度食堂の一号定食奢ってやるからよ」
『その言葉、忘れるでないぞ‥‥‥て、どうした、アレクシアよ?』
燐耀が思念で呼びかけるが、この時点で気を失っていたアレクシアには、届くはずもなかった。
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