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【巨乳な彼女がキライですッ!】
2話【できないことを求めるのはやめにしよう】
しおりを挟む──時を戻そう。
遡ること、数時間前。僕のクラスに突然、季節外れの転校生がやって来た。
「友貝藍です」
やたらと甘ったるい声で、だけどどこか内気な感じに自己紹介をした友貝藍という女生徒。彼女こそが、転校生だ。
小柄で、巨乳。右目を前髪で隠している目隠れ系なその子は、巨乳だ。
友達いない歴イコール年齢な僕は、同時に彼女いない歴イコール年齢でもあるわけで。つまり、そんな僕が合法的に胸の大きな同年代の女性に出会えるなんて、もうそれは奇跡に近いもの。
……取り繕わないで素直な気持ちを言っていいのなら、はい。『おっぱいでけぇ、マジ眼福だわ』です。スミマセン。
とにかく。友達もいないしコミュニケーション能力も皆無な枯れた高校生活を送っている僕ですら、若干かなりテンションが上がる容姿をしている転校生だ。
そんな転校生を見て、リアルが充実していて友達もいっぱいで『コミュニケーション能力? なにそれ考えなくても身についたわ』系のクラスメイトが黙っているはずもなく……。
「ヤベェ、メッチャ好み」
「分かる。早速だけど俺、あの子狙っちゃおっかなぁ」
「バ~カ。お前なんか相手にされねぇっつの」
という、モブキャラのテンプレ的セリフが教室の中をヒソヒソと飛び交う。
見ての通り男子は男子で浮足立ち、あろうことか女子は女子で盛り上がっている。
「秋に転校生なんて、珍しいよね?」
「私、ホームルームが終わったらあの子に話しかけてみよかな!」
「あっ、ずるぅ~いっ! 私も私も~っ!」
これまたモブキャラテンプレセリフのオンパレード状態だった。このクラス、モブキャラだけで構成されているのか。……ちなみに僕もモブキャラだ。だって、友達いないし。心の声がどれだけ騒がしくても、音に出てないからな。
となると、だ。……さしずめ、彼女はメインキャラといったところだろう。
「よ、よろしくお願いします……っ」
頭を下げると、彼女のショートヘアが前後に揺れた。おっぱいも揺れた気がする。……気のせいか。
まぁ、なんだかんだとテンションが上がった僕ではあるけれど。伊達に十五年──もうすぐ十六年、ぼっち道を貫いているわけではないのであって。
言い換えると、身の程は弁えている……ということだ。
「友貝の席は、窓際の一番後ろだ」
「は、はい……っ」
美少女巨乳転校生は、担任の先生に指定された席を片目で確認する。なんてこった、アニメや漫画で主人公がよく座ってる席じゃないか。ちなみに僕はなんの面白みもない真ん中辺りの席だ。
少し脱線したが、話を戻すと……ぼっちな僕が、メインキャラ並みに存在感を放つ彼女に対して考えられることは、ひとつだけ。
──僕は彼女と、お近付きにはなれない。
そう思うと、こうしておっぱいをガン見できるのは今だけかもしれない、ということか。ふぅん……。
この後、彼女が自分の席に座るまで……とにかく僕は、彼女のおっぱいをガン見し続けた。僕は欲望に忠実な男だからな。
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