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【滴り注げ、双翼の愛】
オマケSS【妬いて妬かれて、双翼の愛】 後日談
しおりを挟むそして、翌朝。左翼が起きるより、少し前。
「昨晩、左翼がホットミルクを作った厨房からぼくたちの自室まで使用人がついてきたという話を聴いたのだけれど、ひとつだけ確認してもいいかな」
右翼は屋敷にいる使用人全員を集めて、ニコリと笑みを浮かべていた。
「──誰なのかな。左翼のそばに立って、左翼の代わりにぼくたちの自室の扉を開けたのは」
ピリッ、と。使用人たちの空気が張り詰める。
「勝手にぼくの左翼に近寄らないでよ。所詮、両親の眷属と言ったって元は人間でしょ。左翼は人間が嫌いなんだから、構おうとしないで」
使用人たちがなにも言えない中、右翼は笑みを浮かべたまま言葉を訂正した。
「あぁ、勘違いしないでね? 相手が眷属だろうと吸血鬼だろうと、ぼくは差別しないよ。今のは、左翼視点の意見。だから、ぼくの意見は別だよ」
その日。
使用人たちは、誰もが心に誓った。
「──眷属だろうと吸血鬼だろうと、関係ない。ぼくの左翼に近付くな」
この屋敷で暮らす双子には、必要以上に関わるな。
……死にたくないのであれば、と。
オマケSS【妬いて妬かれて、双翼の愛】 了
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