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2章【そんなに拒む理由を消さないで】
13 *
しおりを挟む一度、ツカサの逸物がずるりと抜かれる。
しかしすぐに、ツカサはカナタの体を反転させた。
「カナちゃん、そのまま膝を立てて?」
「あ……っ」
「いい子だから、ね?」
内腿を震わせながらも、カナタはツカサに背を向けたまま、懸命に膝を立てる。
すると、ツカサの手が上半身へ回された。
「カナちゃんは細いね。力を入れたらすぐに折れちゃいそう」
そう囁くツカサは、すぐにカナタと距離を詰める。
「でもいっそ、折ってみるのもいいかも。きっとカナちゃんは、骨の折れる音すらも可愛いんだろうなぁ」
「そ、れは……っ」
「おっと。これは【怖いこと】に入るのかな。ごめんね、カナちゃん。しないよ、しない。いい大人だし、俺にだって自制心とか分別ってやつはあるからさ」
そのまま、カナタの後孔に逸物が擦り付けされると……。
「──んっ、は、っ!」
ずぷり、と。
一気に奥まで、ツカサの逸物がカナタの内側を貫くように挿入された。
息を呑んだカナタは、体をビクリと硬直させる。
圧迫感にカナタが息を詰まらせても、背後にいるツカサは楽し気だ。
「カナちゃんのナカ、メチャクチャキツい……っ」
「ひう、っ!」
「だけど吸い付いてきて、凄く気持ちいいよ。……カナちゃん、動くね?」
反射的に逃げようとするカナタの両手首を、ツカサはすかさず掴む。
そのままツカサは、戸惑うカナタに腰を打ち付けた。
「あっ! ひっ、あ、んっ!」
後ろから捕まっては、もう逃げられない。
観念したのか、はたまた【逃げる】という選択肢が頭の中から消え失せたのか……。
カナタはツカサから与えられる快楽に、ただただ声を上げることしかできなかった。
「いっ、あっ! はぁ、ぁん……っ!」
「カナちゃんエロすぎ。それに、腰も揺れてる」
ツカサに比べると、華奢なカナタの腰回り。
カナタの脇腹を撫でるツカサの声は、どう聞いてもご満悦だ。
「ココだよね、カナちゃんの気持ちいいところ」
「ひあっ、ん、あっ、やぁ……っ!」
「暴れないのっ。コラ、逃げちゃダメだよ~?」
「んぅ、んっ!」
何度も何度も、ツカサはカナタが悦ぶポイントを重点的に攻める。
「カナちゃんはココを乱暴にされると、気持ち良すぎてどうしていいのか分からなくなるんだもんねぇ?」
どこまでも楽し気な様子のツカサは、カナタのうなじに歯を立てた。
「カナちゃんの好きなところ、カリ首でいっぱい擦ってあげる」
「やっ! だめ、だめですっ、あぁっ、んっ!」
「まだ逃げようとするの? そんなカナちゃんにはお仕置き──は、可哀想だから、逃げたくなくなるようなご褒美をあげようかなぁ」
添えられていたツカサの手が、するりと上へ動かされる。
そして、ツカサの指先がある一点をかすめた。
「ひぁ、んっ!」
「カナちゃんの乳首、ツンと立ってて可愛い」
存在を主張していた、胸の突起。
この一ヵ月の間、ツカサに何度も弄ばれた箇所。
ツカサは少し冷えたその指で、カナタの乳首をキュッとつまんだ。
「やだ、やっ、そこは──ひっ、ぁ!」
「全然触ってあげなかったから、もしかして拗ねてる? いつもよりコリコリしてる気がするなぁ」
「ひぅ、っ!」
先端を優しく撫でられると、切なくなり。
強くつねられると、甘い電流のような快楽が駆け巡る。
カナタは背後にいるツカサから与えられる快感に、何度もはしたなく、体を震わせた。
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