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ラクロス編
第11話 ラーメン二郎初挑戦②
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店内の壁沿いに並べられた椅子に腰を下ろし、 彩音は食券をトレーの端にそっと置いた。
カウンター越しの厨房では、寸胴から立ちのぼる湯気が天井の換気口へ吸い込まれていく。
金属音と水音が絶え間なく重なり、店内は独特のリズムで満ちていた。
(ヤサイマシニンニクなし…)
(ヤサイマシニンニクなし…)
彩音は眉間にしわを寄せ、頭の中で必死に復唱する。
店員が食券を手に取り、軽く目を通した。
「お待ちくださいねー」
「ヤサイマ…」
「あ、まだ大丈夫です。お待ちください。」
「…はい…」
(…え…どこでコールするのこれ…)
(もう…作られてる…)
(すでに間違えた?)
ごく……ごく……
緊張で喉が渇き、彩音は水を一気に飲み干した。
背後のベンチでは、守護霊さんが少し身を乗り出し、 興味深そうに厨房の様子をのぞき込んでいる。
(コールなしの店?)
(あー…ものすごい緊張する…)
視線を戻すと、ちょうど麺を引き上げる動きが目に入った。
(麺が上がる…)
(っていうか…多くない?)
(私んだよね…あれ…)
(大は何グラムなんだろ…)
器が置かれ、そこにスープが注がれる。
(器にスープが入った…)
(そして…麺が入る…)
(もう終わるじゃん…どこ…コールは…)
落ち着こうとして、もう一度水を飲もうとした、そのとき。
(あ、水ない…)
彩音は反射的に立ち上がり、店内奥の氷水機へ向かった。
その背中に――
「ニンニク入れますか?」
「は、はい!」
振り返りざま、思わず声が出た。
「アブラは?」
「あ、あぶら? マ、マシで…」
「あとヤサイマシ!」
「はいよ!」
氷水を注ぎ、 手にしたコップがわずかに震える。
(マシって言っちゃった…よりによって…)
席に戻り、 彩音はそっと腰を下ろした。
そして―― 両手で頭を抱えた。
(やらかした…やらかしたぞこれ…)
厨房から、さらに盛り付けが進む音が聞こえてくる。
彩音はその音を、まるで判決の読み上げを待つみたいに聞いていた――
カウンター越しの厨房では、寸胴から立ちのぼる湯気が天井の換気口へ吸い込まれていく。
金属音と水音が絶え間なく重なり、店内は独特のリズムで満ちていた。
(ヤサイマシニンニクなし…)
(ヤサイマシニンニクなし…)
彩音は眉間にしわを寄せ、頭の中で必死に復唱する。
店員が食券を手に取り、軽く目を通した。
「お待ちくださいねー」
「ヤサイマ…」
「あ、まだ大丈夫です。お待ちください。」
「…はい…」
(…え…どこでコールするのこれ…)
(もう…作られてる…)
(すでに間違えた?)
ごく……ごく……
緊張で喉が渇き、彩音は水を一気に飲み干した。
背後のベンチでは、守護霊さんが少し身を乗り出し、 興味深そうに厨房の様子をのぞき込んでいる。
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(あー…ものすごい緊張する…)
視線を戻すと、ちょうど麺を引き上げる動きが目に入った。
(麺が上がる…)
(っていうか…多くない?)
(私んだよね…あれ…)
(大は何グラムなんだろ…)
器が置かれ、そこにスープが注がれる。
(器にスープが入った…)
(そして…麺が入る…)
(もう終わるじゃん…どこ…コールは…)
落ち着こうとして、もう一度水を飲もうとした、そのとき。
(あ、水ない…)
彩音は反射的に立ち上がり、店内奥の氷水機へ向かった。
その背中に――
「ニンニク入れますか?」
「は、はい!」
振り返りざま、思わず声が出た。
「アブラは?」
「あ、あぶら? マ、マシで…」
「あとヤサイマシ!」
「はいよ!」
氷水を注ぎ、 手にしたコップがわずかに震える。
(マシって言っちゃった…よりによって…)
席に戻り、 彩音はそっと腰を下ろした。
そして―― 両手で頭を抱えた。
(やらかした…やらかしたぞこれ…)
厨房から、さらに盛り付けが進む音が聞こえてくる。
彩音はその音を、まるで判決の読み上げを待つみたいに聞いていた――
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