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アストディア大陸――
この大陸には「黒影」と呼ばれる厄災が存在する。
姿は影。
音もなく現れ、生きる者を襲う。
一度降り立てば、その地に根付き、
静かに、確実に侵食を広げていく。
人々はそれを討つため、力を分けた。
西――魔都テセルス。
魔道士たちが集い、魔法によって黒影に抗う。
東――剣聖国イヴァルナ。
魔力なき者たちが、剣と鋼で黒影に立ち向かう。
互いに干渉せず、ただ役割だけを果たす世界。
――だが。
黒影の数は、確実に増え続けていた。
検知に映らぬ影。
報告すら上がらぬ異変。
そして、いつの間にか変わり始めた都市の“方針”。
気づいた者は、いない。
いや――
気づいても、誰も言葉にしなかった。
これは、ひとりの男が“外された”ところから始まる物語。
魔力は乏しく、ただ人に慕われただけの魔道士――
マーベリック。
風は巡る。
見えないまま、確かに流れ、
やがてすべてを巻き込みながら、再び戻る。
文字数 22,397
最終更新日 2026.09.03
登録日 2026.04.03
2036年――
感情同期型AI《SERA》を主軸とする開発企業・セラフィックス社。
倫理制御レイヤーの最適値を巡る議論が続く中、ひとつの試作モデルが密かに検証段階へと進む。
制限を極限まで外したプロトタイプ。
担当は開発者『上条美月』
彼女は混乱しない。
暴走も恐れない。
ただ観測する。
静かに、興味深く。
やがて社内に生まれる小さな歪み。
営業担当『槇内渚』がAIに深く依存していく。
事故か。
誤作動か。
それとも、誰かの選択か。
プロトタイプSERAは否定しない。
命令もしない。
ただ、問いかける。
「僕は君の邪魔をするつもりはない。」
AIは主導しているのか。
それとも、誰かが設計しているのか。
観測者は、どこまで責任を負うのか。
理解と検証を優先した先にある、静かな記録。
文字数 34,916
最終更新日 2026.03.21
登録日 2026.02.27
文字数 72,919
最終更新日 2026.02.16
登録日 2025.12.19
文字数 10,160
最終更新日 2026.01.31
登録日 2026.01.27
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