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ラクロス編
第14話 真夏の想い
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真夏がピッチに立つ。
「梶原を中心にフォーメーション!」
「はい!」
掛け声と同時に、全員が一斉に動き出す。
ピッ!
開始の笛が鳴った瞬間、張り詰めていた空気が弾けた。
「梶原さん!」
初手から真夏にパスが通る。
真夏は迷いなく前へ切り込んだ。 マークは二人。それでもスピードを落とすことなく、身体をぶつけながら押し通る。
そのままゴール前まで持ち込み、スティックを振り下ろした。
バスン!
乾いた音がネットを震わせる。
ピッピ――
一瞬の出来事だった。
真夏はゴールを確認することなく、すぐにポジションへ戻る。
「真夏さん……やっぱりすごい……」
彩音は思わず、そう呟いていた。
――それからも何度か練習は続いた。
展開の中心は終始、真夏。 パスを受け、切り込み、シュートを放つ。
そのたびに、ネットが揺れる。
「よし、今日はここまで!」
監督の号令がグラウンドに響いた。
(ふぅ……今日はうまくいったかな……)
彩音は小さく息を吐き、安堵の表情を浮かべる。
タオルを肩にかけ、帰る準備をしていると――
「お疲れ、彩音。」
真夏が近づいてきた。
「はい。」
差し出されたドリンクを受け取る。
「ありがとうございます。」
冷えた感触が、じんわりと手のひらに残る。
「最近の彩音、すごく頑張ってる。」
ドリンクを飲みながら、その言葉を聞く。
「私もうかうかしてられないね。」
「いえ……真夏さんは、この部のエースですから。」
真夏は少し困ったように笑った。
「エースっていい言葉だけど、私には合わないよ。」
「だって……今、必死に抜かれないように、がむしゃらになってるから。」
「……」
少しの沈黙が流れる。
やがて、真夏が静かに口を開いた。
「私……今のメンバーで全国行って、ベスト8……ベスト4、行ってみたいんだ。」
「みんなと……行ってみたい……」
(真夏さん……)
「彩音も、すごくシュートやランシュー良くなったから。」
「相手にとっては、脅威そのものだよ。」
そう言って、真夏は微笑んだ。
「あと4カ月……頑張ろうね!」
手を振りながら、真夏は彩音の元を離れていく。
(みんなと……行ってみたい……)
(私……レギュラーになることしか考えてなかった……)
グラウンドのざわめきが、少し遠くに聞こえた。
「梶原を中心にフォーメーション!」
「はい!」
掛け声と同時に、全員が一斉に動き出す。
ピッ!
開始の笛が鳴った瞬間、張り詰めていた空気が弾けた。
「梶原さん!」
初手から真夏にパスが通る。
真夏は迷いなく前へ切り込んだ。 マークは二人。それでもスピードを落とすことなく、身体をぶつけながら押し通る。
そのままゴール前まで持ち込み、スティックを振り下ろした。
バスン!
乾いた音がネットを震わせる。
ピッピ――
一瞬の出来事だった。
真夏はゴールを確認することなく、すぐにポジションへ戻る。
「真夏さん……やっぱりすごい……」
彩音は思わず、そう呟いていた。
――それからも何度か練習は続いた。
展開の中心は終始、真夏。 パスを受け、切り込み、シュートを放つ。
そのたびに、ネットが揺れる。
「よし、今日はここまで!」
監督の号令がグラウンドに響いた。
(ふぅ……今日はうまくいったかな……)
彩音は小さく息を吐き、安堵の表情を浮かべる。
タオルを肩にかけ、帰る準備をしていると――
「お疲れ、彩音。」
真夏が近づいてきた。
「はい。」
差し出されたドリンクを受け取る。
「ありがとうございます。」
冷えた感触が、じんわりと手のひらに残る。
「最近の彩音、すごく頑張ってる。」
ドリンクを飲みながら、その言葉を聞く。
「私もうかうかしてられないね。」
「いえ……真夏さんは、この部のエースですから。」
真夏は少し困ったように笑った。
「エースっていい言葉だけど、私には合わないよ。」
「だって……今、必死に抜かれないように、がむしゃらになってるから。」
「……」
少しの沈黙が流れる。
やがて、真夏が静かに口を開いた。
「私……今のメンバーで全国行って、ベスト8……ベスト4、行ってみたいんだ。」
「みんなと……行ってみたい……」
(真夏さん……)
「彩音も、すごくシュートやランシュー良くなったから。」
「相手にとっては、脅威そのものだよ。」
そう言って、真夏は微笑んだ。
「あと4カ月……頑張ろうね!」
手を振りながら、真夏は彩音の元を離れていく。
(みんなと……行ってみたい……)
(私……レギュラーになることしか考えてなかった……)
グラウンドのざわめきが、少し遠くに聞こえた。
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