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死語星⭐️
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少しの間があり、奈穂子が含みを持たせてこう聞いた。
「秀実ちゃんって、どこの子?」
「同級生…文芸部の。」
葵は、上目使いに奈穂子の機嫌をうかがう。
皮肉な笑いをうっすらと浮かべて質問する奈穂子の心のうちを、葵には推測は出来なかった。
「文芸部かぁ…なるほど。」
奈穂子は独り言のように呟いて、自分で納得してしまった。
「み、ミス・セプテンバーって、誰?」
葵は、その様子に不安を感じて奈穂子に、にじりよる。
葵の迫力に少し怖(お)じけながら、奈穂子は良い昔を思い出すように軽く上を向いて微笑んだ。
「中学時代の先輩よ。文芸部の。小さくて、色白で文化部の人って感じの…素敵な少女(ひと)よ。」
お、おばさんがっ、ひ、100%誉めてるっ…( ̄□ ̄;)!!
葵は、いつもは人間に批判的な皮肉を入れ込む奈穂子の感想が、違うことに驚く。
「凄く、誉めちゃうんだね。」
葵は、ミス・セプテンバーのイメージが昭和のあのテニス令嬢化するのを感じる。
富山の片田舎で、その子は…どんな姿をしていたんだろう……。
卒業写真(そつアル)みたいっ。
「うん、あの人は特別。」
奈穂子の笑顔に葵は不安になる。
そして、ドキドキしながら、勇気を振り絞って聞く。
「……だからっ。」かすれる声を飲み込んで、もう一度、話し直す。
「特別だから、BLの挿し絵描いたんだぁ(〃ー〃)」
どきどきどき………
少しの間に、葵は気絶しそうになる。
奈穂子は、ポカンとしていた。
そして、少し怒ったようにこう聞いた。
「BLっ?」
えっ…(°∇°;)お、怒ってる?
どきどきどき……
葵は、混乱した頭で畳を見ながら、自分をはげまする。
負けちゃダメよっ。
そう、どちらにしろ、秀実が暴きに来る。
その前に、なんか、対策を考えないと。
「『ロンドン浪漫』はBLでしょっ?」
両手を握って、葵は叫んだ。
そんな葵を見つめて、奈穂子が叫び返す。
「はぁっ?あれの…あの作品のどこがBLなのよっ!あれは、ヤオイでしょ。」
「やおい?」
「え、(°∇°;)」
葵の顔を見ながら、奈穂子の表情が絶望に変わる。
そして、すがるように葵に聞いた。
「死語なのっ?やおいって…死語になったのっっ!!」
「秀実ちゃんって、どこの子?」
「同級生…文芸部の。」
葵は、上目使いに奈穂子の機嫌をうかがう。
皮肉な笑いをうっすらと浮かべて質問する奈穂子の心のうちを、葵には推測は出来なかった。
「文芸部かぁ…なるほど。」
奈穂子は独り言のように呟いて、自分で納得してしまった。
「み、ミス・セプテンバーって、誰?」
葵は、その様子に不安を感じて奈穂子に、にじりよる。
葵の迫力に少し怖(お)じけながら、奈穂子は良い昔を思い出すように軽く上を向いて微笑んだ。
「中学時代の先輩よ。文芸部の。小さくて、色白で文化部の人って感じの…素敵な少女(ひと)よ。」
お、おばさんがっ、ひ、100%誉めてるっ…( ̄□ ̄;)!!
葵は、いつもは人間に批判的な皮肉を入れ込む奈穂子の感想が、違うことに驚く。
「凄く、誉めちゃうんだね。」
葵は、ミス・セプテンバーのイメージが昭和のあのテニス令嬢化するのを感じる。
富山の片田舎で、その子は…どんな姿をしていたんだろう……。
卒業写真(そつアル)みたいっ。
「うん、あの人は特別。」
奈穂子の笑顔に葵は不安になる。
そして、ドキドキしながら、勇気を振り絞って聞く。
「……だからっ。」かすれる声を飲み込んで、もう一度、話し直す。
「特別だから、BLの挿し絵描いたんだぁ(〃ー〃)」
どきどきどき………
少しの間に、葵は気絶しそうになる。
奈穂子は、ポカンとしていた。
そして、少し怒ったようにこう聞いた。
「BLっ?」
えっ…(°∇°;)お、怒ってる?
どきどきどき……
葵は、混乱した頭で畳を見ながら、自分をはげまする。
負けちゃダメよっ。
そう、どちらにしろ、秀実が暴きに来る。
その前に、なんか、対策を考えないと。
「『ロンドン浪漫』はBLでしょっ?」
両手を握って、葵は叫んだ。
そんな葵を見つめて、奈穂子が叫び返す。
「はぁっ?あれの…あの作品のどこがBLなのよっ!あれは、ヤオイでしょ。」
「やおい?」
「え、(°∇°;)」
葵の顔を見ながら、奈穂子の表情が絶望に変わる。
そして、すがるように葵に聞いた。
「死語なのっ?やおいって…死語になったのっっ!!」
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