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指名クエスト: to マジェンタ
指名依頼
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「報酬は以上だ。目録と確認してくれ」
「ギルド連中も喜ぶよ。これで失礼するね」
マジェンタは財務管理室から退出しようと扉に近づいた。そこへ軽いノックと共に贅を凝らした騎士服の男が押し入ってきた。実用性に欠ける派手がましさにマジェンタは眉を顰める。
小柄なマジェンタの肩を男が押した。
「マジェンタ・リィ=パウワード。ヨンシヨンのギルドマスターだな」
マジェンタは素早く懐から指揮棒のような短い象牙色の魔法杖を引き出し、男に向けた。
「そうだけど。ここは王宮の財務管理室で神殿じゃない。ゴーシュの神官騎士が高利貸しの真似事かい」
「神殿でもギルドでも捕まらなかった」
マジェンタの眉間の皺が深くなる。片手で神官騎士を押しのけようとするがビクとも動かない。マジェンタは神官騎士を睨みつけた。
神官騎士はマジェンタを見下ろして、司令書を突きつける。
「ススール神殿とタリナ神殿の神子替えが行われる。新たな神子は新しき神殿にお迎えする。神官長の命だ」
マジェンタのあからさまに無表情になった。
「もう一度言う。ここは神殿でもギルドでもない。失せろ」
「場所を弁えたらいいのか」
神官騎士がマジェンタの襟首を掴むと猫の子のように持ち上げた。マジェンタが杖で騎士の腕をぺしぺし叩くが気にならないようだった。
「話を聞け」
「廃神殿の始末を頼みたい」
「離せ、馬鹿力」
「王都近辺での討伐後、必ずここに来ると解っていた」
マジェンタは有無を言わさずゴーシュの神官騎士に華美な馬車に詰め込まれたのだった。
「ギルド連中も喜ぶよ。これで失礼するね」
マジェンタは財務管理室から退出しようと扉に近づいた。そこへ軽いノックと共に贅を凝らした騎士服の男が押し入ってきた。実用性に欠ける派手がましさにマジェンタは眉を顰める。
小柄なマジェンタの肩を男が押した。
「マジェンタ・リィ=パウワード。ヨンシヨンのギルドマスターだな」
マジェンタは素早く懐から指揮棒のような短い象牙色の魔法杖を引き出し、男に向けた。
「そうだけど。ここは王宮の財務管理室で神殿じゃない。ゴーシュの神官騎士が高利貸しの真似事かい」
「神殿でもギルドでも捕まらなかった」
マジェンタの眉間の皺が深くなる。片手で神官騎士を押しのけようとするがビクとも動かない。マジェンタは神官騎士を睨みつけた。
神官騎士はマジェンタを見下ろして、司令書を突きつける。
「ススール神殿とタリナ神殿の神子替えが行われる。新たな神子は新しき神殿にお迎えする。神官長の命だ」
マジェンタのあからさまに無表情になった。
「もう一度言う。ここは神殿でもギルドでもない。失せろ」
「場所を弁えたらいいのか」
神官騎士がマジェンタの襟首を掴むと猫の子のように持ち上げた。マジェンタが杖で騎士の腕をぺしぺし叩くが気にならないようだった。
「話を聞け」
「廃神殿の始末を頼みたい」
「離せ、馬鹿力」
「王都近辺での討伐後、必ずここに来ると解っていた」
マジェンタは有無を言わさずゴーシュの神官騎士に華美な馬車に詰め込まれたのだった。
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