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8話 僕らの手のひら
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その後行動三課第一部隊は、14エリア支部局内に突入。
調査した結果、14エリア支部局職員約160名全てが遺体で発見された。
遺体の外傷として目立ったのは、横腹を抉り取られたような穴と身体全体への深い切り傷だった。
三課は、遺体の身元確認そして回収を進める部隊と、警戒態勢を取る部隊に分かれた。澤部は司令部に通達をした。
「こちら三課。現在14エリア支部局内にて、当支部局局員とみられる人物の遺体を多数確認。応答願う。」
「澤部か。司令部の村上だ。全員の身元の確認、できるか。」
「それなら今、第一から第四部隊までを当てている。」
「そうか。澤部、二課からも報告を受けたんだが、どうやらお前さんのところだけじゃないみたいだぞ。」
「…っ。13エリア支部局も?」
「そうだ。しかも二課の方からは、支部局員の他にも、evilの遺体も出てきた。
…それと、丹波総一郎。奴の遺体も確認された。」
頭が混乱する。澤部は自身の眉間をつねる。
「どういうことだ。逃げられないと悟って集団自決?いや、違うな。」
「あぁ。明らかに殺しだ。遺体の外傷パターンも二課とお前さんの報告で一致している箇所が多い。
何らかの同じ手段を用いて殺したんだ。支部局員にも同じ外傷が見られたことから、おそらく、殺ったのはevilだ。奴らが支部局に攻め入った時も、この手段を使ったのだろう。」
「四課の方から報告は来たのか?」
「地下喫茶の方は、もぬけの殻だったと報告が入った。おそらく支部局襲撃の際に、拠点ごとそのまま遷したんだ。四課には包囲陣を崩さない程度に展開し、そのまま警戒態勢を取るようにと命じた。」
「…なあ、ムゥ。いままでこんなことがあったか?奴らは管理局に対して反発はしていたが、殺人なんてことは一度も無かった。丹波は武力行使にはあくまで反対的だった。なのに、」
「分かれ、澤部。所詮その程度のクズどもだ。それより、今最も警戒すべきなのは大量殺人を行った方法だ。
それに俺はどうも、エリア内にいたはずのevilが遺体で発見されたもので全員とは思えない。
もし、まだエリア内にいる奴らが、この状況を招いているのだとしたら。
…俺たちは奴らに踊らされていることになる。」
調査した結果、14エリア支部局職員約160名全てが遺体で発見された。
遺体の外傷として目立ったのは、横腹を抉り取られたような穴と身体全体への深い切り傷だった。
三課は、遺体の身元確認そして回収を進める部隊と、警戒態勢を取る部隊に分かれた。澤部は司令部に通達をした。
「こちら三課。現在14エリア支部局内にて、当支部局局員とみられる人物の遺体を多数確認。応答願う。」
「澤部か。司令部の村上だ。全員の身元の確認、できるか。」
「それなら今、第一から第四部隊までを当てている。」
「そうか。澤部、二課からも報告を受けたんだが、どうやらお前さんのところだけじゃないみたいだぞ。」
「…っ。13エリア支部局も?」
「そうだ。しかも二課の方からは、支部局員の他にも、evilの遺体も出てきた。
…それと、丹波総一郎。奴の遺体も確認された。」
頭が混乱する。澤部は自身の眉間をつねる。
「どういうことだ。逃げられないと悟って集団自決?いや、違うな。」
「あぁ。明らかに殺しだ。遺体の外傷パターンも二課とお前さんの報告で一致している箇所が多い。
何らかの同じ手段を用いて殺したんだ。支部局員にも同じ外傷が見られたことから、おそらく、殺ったのはevilだ。奴らが支部局に攻め入った時も、この手段を使ったのだろう。」
「四課の方から報告は来たのか?」
「地下喫茶の方は、もぬけの殻だったと報告が入った。おそらく支部局襲撃の際に、拠点ごとそのまま遷したんだ。四課には包囲陣を崩さない程度に展開し、そのまま警戒態勢を取るようにと命じた。」
「…なあ、ムゥ。いままでこんなことがあったか?奴らは管理局に対して反発はしていたが、殺人なんてことは一度も無かった。丹波は武力行使にはあくまで反対的だった。なのに、」
「分かれ、澤部。所詮その程度のクズどもだ。それより、今最も警戒すべきなのは大量殺人を行った方法だ。
それに俺はどうも、エリア内にいたはずのevilが遺体で発見されたもので全員とは思えない。
もし、まだエリア内にいる奴らが、この状況を招いているのだとしたら。
…俺たちは奴らに踊らされていることになる。」
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