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第一百二十二話 久秀夜談・火線未破
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東山の残院、夏の夜。
楓の葉が、風に揺れながら触れ合い、さやさやと音を立てている。
廊下の灯は強くはないが、揺らぎもせずに「澄原醫房」と書かれた小さな木札を照らしていた。
弥助が、よく乾いた布巾の束を抱えて裏手から出てくると、門の前にひとつの人影が立っているのが見えた。
男は華やかさのない狩衣をまとい、腰には刀を差し、肩幅はほどよく広い。
立ち姿はあくまで「何気ない」風を装っているが、その足元には「いつでも高座に戻れる者」のゆとりが見え隠れしている。
弥助の胸がきゅっと締まる。
「どなたをお探しで?」
男は振り返り、柔らかな笑みを見せた。
目じりには、長年の寝不足が刻んだ細かな皺が隠しきれない。
「東山の澄原殿は、お留守か。」
声は低くも高くもなく、それでいて寸分の狂いもない。
柳澄原は、すでに廊下の奥から歩み出ていた。
屋内にいながら、門前に立つ足音の調子を聞き分けていたからだ。
町人とも門兵とも違う、城の長廊や庭を歩き慣れた者の足取りである。
「松永弾正。」
柳澄原は、両手を合わせて礼を取った。
ふたりはしばし目を合わせ、同時に、ごく小さな笑みを交わした。
久秀は、屋内には上がらず、廊下に腰を下ろすことを望んだ。
灯の下に、粗い陶器の茶碗が二つ置かれる。弥助が慌てて家の流儀で茶を煎れる。堺式の点前を真似る余裕などない。
「澄原殿は、堺の方とも茶縁を結んだとか。」
久秀は、茶碗の縁に映る灯りを眺める。
「宗久殿の算盤は、一度誰かを『勘定に入れた』となると、その者のために珠を何粒多く弾くか、誤りが少ない。」
「堺が数えるのは、銀と利だけ。」
柳澄原は、淡々と返した。
「人の心は、帳には載りません。松永殿の方が、よほどご存じのはず。」
廊の外を風が通り、楓の葉がまた擦れ合った。
遠くから寺の鐘の残りの音が半分だけ届く。
久秀はわずかに笑みを深め、茶碗を掌の中で眺め回した。
「今宵、ここへ来たのは、ただ一つのことを話すため。」
遠回しな言い方はしない。
「今の山城の有様は、澄原殿の目にも明らかだろう。三好一族は、互いに引っ張り合い、将軍家は御所の塀に囲まれ、あの山門も、いずれは何らかの返答を迫られる。」
「返答なら、すでに出ています。」
柳澄原は言った。
「彼らは、山を守ると決めました。」
「山を守り、下りぬ。」
久秀は小さく頷いた。
「賢い選び方だ。だが、山の下のこの城は、いつか誰かが刀を振るわねばならん。
あまり長く腐らせておけば、いざ火がついたとき、灰すら拾えなくなる。」
彼は目を上げ、灯に照らされた顔をじっと見つめた。
「もし、いずれ本当に東から火を掲げてくる者が現れたなら――」
久秀の声は、羽根のように軽い。
「そのとき、わしはかまわぬ。あの者のために門を少し開けてやろう。刀を本気で差し込む度胸さえあるなら。」
弥助は、今度こそ布巾の束を取り落としそうになった。
柳澄原はただ、その言葉を、自分の紙に引いたある一筋の線と静かに重ね合わせていた。
「松永殿は、わたしに『その者が来るかどうか』をお尋ねですか。」
久秀は首を振る。
「いや、『その者が来たとき、東山の灯は、その者のために灯っているのか』を聞きに来た。」
庭の水がめのあたりから、蛙の声が途切れ途切れに聞こえてくる。
院の中は、しばし沈黙に包まれた。
「灯は、火の見える者のために灯すもの。」
柳澄原は、ゆっくりと答えた。
「火の見えぬ者が灯の下に立っても、そこに映るのは影だけでしょう。」
久秀は、その言葉を舌の上で転がすように味わった。
「澄原殿は、その者の名を、口には出されぬと。」
「名は帳面に記すもの。」
柳澄原は、袖を整えながら言った。
「風が覚えているのは名ではなく、気の流れです。」
久秀はふっと吹き出した。
「なるほど、山門も堺も、お前さんに話を持ち込むわけだ。」
彼は小さく嘆息した。
「お前さんが皆に残してやるのは、約定ではない。『歩ける道』そのものだ。」
彼は立ち上がり、廊下の端に広げられた一枚の紙に目を留める。
そこには細い線がいくつも描かれていた――
御所から東山へ、三条から堺の船へ、八坂から吉岡の道場へ。
さらにもう一筋、比叡の麓から城西へ迂回する線が薄く引かれている。
久秀は紙のそばへ歩み寄り、目を細めた。
「これが、澄原殿の目に映る山城の経絡か。」
「大雑把な走り書きに過ぎません。」
柳澄原は、紙を手繰り寄せる。
「本当の血の流れは、目に見えぬところに潜んでいる。」
久秀は、その手の動きを見つめながら、瞳の奥を暗くした。
「いずれ、東――」
口から出かかった地名を、彼は寸前で飲み込んだ。
舌先に乗せた「清」の一字を、笑みと共に呑み下し、代わりに別の言葉を選び直す。
「いずれ、東から本当に火を掲げる者が来たとき。」
言い換える。
「そのときも、澄原殿はこの廊下に座り、この紙を見ておられるのだろう。」
「その日が本当に来たなら。」
柳澄原は言った。
「まずは、誰がめちゃくちゃに斬りつけるかを見ます。」
久秀は興味深げに眉を上げた。
「どういう意味で。」
「私怨だけで刀を振り回し、城も人も構わず斬り散らかす手合いなら、その刀を先に短く削ってしまう。」
柳澄原の声は、大きくはないが、底に冷たいものを含んでいた。
「もし、本当にこの城の腐った肉を斬り取ろうとする者がいるなら――
そいつが、最後まで斬り切れる手かどうかを見届けます。」
久秀は黙り込み、やがて前よりも大きく笑った。
「よかろう。では、わしも待つとしよう。」
彼は言う。
「その者に、その胆があるかどうかを。」
立ち上がり、門の方へ歩を向けかけたところで、ふと振り返った。
「ひとつ、言い忘れておった。」
「松永の屋敷には、近ごろ怠けがちな若い者がいてな。」
彼はにやりと笑う。
「筆も刀も冴えぬ。近いうちに、怪我だの病だのと言い訳して、東山へ診せに来るやもしれぬ。その折には、ついでに二、三本、深めに鍼を打ってやってくれ。」
柳澄原も笑った。
「鍼を深く打っておけば、後で握る刀も、少しは重みを覚えるでしょう。」
久秀は、からからと笑いながら去っていった。
弥助はようやく廊下に近寄る。
「先生、今の人、さっき、うっかり『清――』って……」
「言わなかった。」
柳澄原は遮った。
「聞いた者も少ない。覚えている者は、もっと少ない。」
彼は卓に戻り、線で満たされた紙をもう一度開くと、新たにひと筋、細い線を加えた。
東の何も記されていない空白から、東山へ向かって引かれ、途中で止まる線。
そこには名も、城の名も記さない。
弥助は、その線を見つめて立ち尽くした。
「先生、この線は、最後にはどこにつながるんです。」
「火が山の麓まで届いたとき。」
柳澄原は、ほとんど耳打ちのような声で言う。
「勝手に先が描き足される。」
山の方から風が吹き降り、焼け残った梁と楓の葉を揺らした。
東山の残院の灯は、その風にかすかに揺れながらも、消えることなく立っている。
この夜を境に、御所、公家、堺、吉岡、山門に加えて――京で最も火の扱いに長けた男もまた、「東山澄原」の四文字を、その胸の内に二度目の刻印として押し付けた。
誰ひとり、「清州」という二字を口にはしなかった。
ただひとり、風だけが、まだ紙には記されていないその火線を、夜の闇の中でそっと覚え込んでいった。
楓の葉が、風に揺れながら触れ合い、さやさやと音を立てている。
廊下の灯は強くはないが、揺らぎもせずに「澄原醫房」と書かれた小さな木札を照らしていた。
弥助が、よく乾いた布巾の束を抱えて裏手から出てくると、門の前にひとつの人影が立っているのが見えた。
男は華やかさのない狩衣をまとい、腰には刀を差し、肩幅はほどよく広い。
立ち姿はあくまで「何気ない」風を装っているが、その足元には「いつでも高座に戻れる者」のゆとりが見え隠れしている。
弥助の胸がきゅっと締まる。
「どなたをお探しで?」
男は振り返り、柔らかな笑みを見せた。
目じりには、長年の寝不足が刻んだ細かな皺が隠しきれない。
「東山の澄原殿は、お留守か。」
声は低くも高くもなく、それでいて寸分の狂いもない。
柳澄原は、すでに廊下の奥から歩み出ていた。
屋内にいながら、門前に立つ足音の調子を聞き分けていたからだ。
町人とも門兵とも違う、城の長廊や庭を歩き慣れた者の足取りである。
「松永弾正。」
柳澄原は、両手を合わせて礼を取った。
ふたりはしばし目を合わせ、同時に、ごく小さな笑みを交わした。
久秀は、屋内には上がらず、廊下に腰を下ろすことを望んだ。
灯の下に、粗い陶器の茶碗が二つ置かれる。弥助が慌てて家の流儀で茶を煎れる。堺式の点前を真似る余裕などない。
「澄原殿は、堺の方とも茶縁を結んだとか。」
久秀は、茶碗の縁に映る灯りを眺める。
「宗久殿の算盤は、一度誰かを『勘定に入れた』となると、その者のために珠を何粒多く弾くか、誤りが少ない。」
「堺が数えるのは、銀と利だけ。」
柳澄原は、淡々と返した。
「人の心は、帳には載りません。松永殿の方が、よほどご存じのはず。」
廊の外を風が通り、楓の葉がまた擦れ合った。
遠くから寺の鐘の残りの音が半分だけ届く。
久秀はわずかに笑みを深め、茶碗を掌の中で眺め回した。
「今宵、ここへ来たのは、ただ一つのことを話すため。」
遠回しな言い方はしない。
「今の山城の有様は、澄原殿の目にも明らかだろう。三好一族は、互いに引っ張り合い、将軍家は御所の塀に囲まれ、あの山門も、いずれは何らかの返答を迫られる。」
「返答なら、すでに出ています。」
柳澄原は言った。
「彼らは、山を守ると決めました。」
「山を守り、下りぬ。」
久秀は小さく頷いた。
「賢い選び方だ。だが、山の下のこの城は、いつか誰かが刀を振るわねばならん。
あまり長く腐らせておけば、いざ火がついたとき、灰すら拾えなくなる。」
彼は目を上げ、灯に照らされた顔をじっと見つめた。
「もし、いずれ本当に東から火を掲げてくる者が現れたなら――」
久秀の声は、羽根のように軽い。
「そのとき、わしはかまわぬ。あの者のために門を少し開けてやろう。刀を本気で差し込む度胸さえあるなら。」
弥助は、今度こそ布巾の束を取り落としそうになった。
柳澄原はただ、その言葉を、自分の紙に引いたある一筋の線と静かに重ね合わせていた。
「松永殿は、わたしに『その者が来るかどうか』をお尋ねですか。」
久秀は首を振る。
「いや、『その者が来たとき、東山の灯は、その者のために灯っているのか』を聞きに来た。」
庭の水がめのあたりから、蛙の声が途切れ途切れに聞こえてくる。
院の中は、しばし沈黙に包まれた。
「灯は、火の見える者のために灯すもの。」
柳澄原は、ゆっくりと答えた。
「火の見えぬ者が灯の下に立っても、そこに映るのは影だけでしょう。」
久秀は、その言葉を舌の上で転がすように味わった。
「澄原殿は、その者の名を、口には出されぬと。」
「名は帳面に記すもの。」
柳澄原は、袖を整えながら言った。
「風が覚えているのは名ではなく、気の流れです。」
久秀はふっと吹き出した。
「なるほど、山門も堺も、お前さんに話を持ち込むわけだ。」
彼は小さく嘆息した。
「お前さんが皆に残してやるのは、約定ではない。『歩ける道』そのものだ。」
彼は立ち上がり、廊下の端に広げられた一枚の紙に目を留める。
そこには細い線がいくつも描かれていた――
御所から東山へ、三条から堺の船へ、八坂から吉岡の道場へ。
さらにもう一筋、比叡の麓から城西へ迂回する線が薄く引かれている。
久秀は紙のそばへ歩み寄り、目を細めた。
「これが、澄原殿の目に映る山城の経絡か。」
「大雑把な走り書きに過ぎません。」
柳澄原は、紙を手繰り寄せる。
「本当の血の流れは、目に見えぬところに潜んでいる。」
久秀は、その手の動きを見つめながら、瞳の奥を暗くした。
「いずれ、東――」
口から出かかった地名を、彼は寸前で飲み込んだ。
舌先に乗せた「清」の一字を、笑みと共に呑み下し、代わりに別の言葉を選び直す。
「いずれ、東から本当に火を掲げる者が来たとき。」
言い換える。
「そのときも、澄原殿はこの廊下に座り、この紙を見ておられるのだろう。」
「その日が本当に来たなら。」
柳澄原は言った。
「まずは、誰がめちゃくちゃに斬りつけるかを見ます。」
久秀は興味深げに眉を上げた。
「どういう意味で。」
「私怨だけで刀を振り回し、城も人も構わず斬り散らかす手合いなら、その刀を先に短く削ってしまう。」
柳澄原の声は、大きくはないが、底に冷たいものを含んでいた。
「もし、本当にこの城の腐った肉を斬り取ろうとする者がいるなら――
そいつが、最後まで斬り切れる手かどうかを見届けます。」
久秀は黙り込み、やがて前よりも大きく笑った。
「よかろう。では、わしも待つとしよう。」
彼は言う。
「その者に、その胆があるかどうかを。」
立ち上がり、門の方へ歩を向けかけたところで、ふと振り返った。
「ひとつ、言い忘れておった。」
「松永の屋敷には、近ごろ怠けがちな若い者がいてな。」
彼はにやりと笑う。
「筆も刀も冴えぬ。近いうちに、怪我だの病だのと言い訳して、東山へ診せに来るやもしれぬ。その折には、ついでに二、三本、深めに鍼を打ってやってくれ。」
柳澄原も笑った。
「鍼を深く打っておけば、後で握る刀も、少しは重みを覚えるでしょう。」
久秀は、からからと笑いながら去っていった。
弥助はようやく廊下に近寄る。
「先生、今の人、さっき、うっかり『清――』って……」
「言わなかった。」
柳澄原は遮った。
「聞いた者も少ない。覚えている者は、もっと少ない。」
彼は卓に戻り、線で満たされた紙をもう一度開くと、新たにひと筋、細い線を加えた。
東の何も記されていない空白から、東山へ向かって引かれ、途中で止まる線。
そこには名も、城の名も記さない。
弥助は、その線を見つめて立ち尽くした。
「先生、この線は、最後にはどこにつながるんです。」
「火が山の麓まで届いたとき。」
柳澄原は、ほとんど耳打ちのような声で言う。
「勝手に先が描き足される。」
山の方から風が吹き降り、焼け残った梁と楓の葉を揺らした。
東山の残院の灯は、その風にかすかに揺れながらも、消えることなく立っている。
この夜を境に、御所、公家、堺、吉岡、山門に加えて――京で最も火の扱いに長けた男もまた、「東山澄原」の四文字を、その胸の内に二度目の刻印として押し付けた。
誰ひとり、「清州」という二字を口にはしなかった。
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