87 / 161
第八十七話 シリコン・スクリーン降臨
しおりを挟む
時:澄心精工がフル稼働に入って三か月目――午前09:55。
所:東京湾F区・澄心精工 第一総組立工場
巨大な工場の空気には、機械油と金属切削液が混ざり合った独特の匂いが漂っていた。源田鉄男(六十二)にとって、それはどんな香水よりも甘美な香りだった。
数百台の精密CNCが心地よい唸りを奏で、ロボットアームは疲れ知らずの舞手のように空へ優雅な弧を描く。源田は、仕立てたばかりの銀色の「タイタン機甲(EXO-Titan)」を纏い、ラインの中枢に立っていた。半年前なら、彼は車椅子の上で震える手を見つめるしかなかった。だが今は違う。油圧の骨格が彼を支え、若き指揮官のように現場を統べる。五十キロの脚部ユニットを、片手で持ち上げられるほどに。
「おい、山田! そっちの油圧ラインの取り回しが違う!」
源田の声は機械の轟音を割って、鋭く通った。「このロットは北海道・夕張の老人ホーム行きだ! 今日は大雪だぞ。向こうの老人たちは、この機甲で雪を掻くのを待ってる。あれは“脚”だ。――“命”だ。雑にやった奴は、俺が許さねえ!」
「はい、総工!」
若い弟子の山田は汗を拭い、誇らしげに笑った。ここで働く者たちの胸には、強烈な使命感があった。彼らが造っているのは機械ではない。尊厳だ。
――10:00 ちょうど。
爆発も、煙もない。だが“死”より恐ろしい静寂が、前触れもなく降ってきた。
「ジ――」
目に見えない巨大な手が、工場の喉を一息で締め潰したかのように。高速回転していた数百台の主軸が同時に低い溜息を吐き、止まった。表示灯は健康な緑から、刺すような赤へ一斉に変わる。コンベアが止まった。組み上げ途中の機甲は、機械腕をだらりと垂らす。魂を抜かれた死体の群れだ。
そして――源田のタイタン機甲までもが、「カチッ」と嫌な音を立ててロックし、動力を失った。重い鉄の枷となって彼の身体を沈め、膝を折らせかけた。
「どうなってる!? 停電か!?」
山田が青ざめて叫ぶ。
――CEOオフィス。
CTO・吉岡俊介は、六枚の監視モニターに釘付けになっていた。エラーコードは出ていない。ただ、画面の中央に“血のように赤い”巨大なポップアップが一つ。そこには米国商務省の鷲章。
【SYSTEM LOCKDOWN】
【Unauthorized Hardware Detected. Violation of U.S. Export Administration Regulations (EAR).】
【システムロック:未承認ハードウェアを検知。米国輸出管理規則(EAR)違反。】
吉岡の指が痙攣するように震え、冷汗が背中を一瞬で濡らした。「社長……“ロックされた”んです。」
技術者として最悪の絶望が、声に混じる。「米国商務省が新しい“エンティティ・リスト”を出しました。“澄心の機甲は潜在的に軍事転用の可能性がある”――それが理由です。米国アーキテクチャの高性能制御チップ、ジャイロセンサーが……衛星リンク経由で、ファームウェアを遠隔ロックされました。」
「遠隔処刑だ。」
情報主管の佐久間が電話を叩きつけ、顔を鉄のように固くした。「断供じゃない。向こうは“自壊プロトコル”まで起動した。生産ラインの機甲も、すでに売った機甲も――今この瞬間、全部ただの鉄屑だ。」
――一時間後。F区・VIP応接室。
米国商務省の特使スミス(Smith)が本革のソファに沈み、高級モンブランの万年筆を弄びながら、傲慢な視線を向けていた。他国の命運を握り慣れた宗主国の目だ。
「澄原さん、はじめまして。私は“あなたを助けに”来ました。」
スミスは笑って、分厚い英文書類を龍立の前へ滑らせた。表紙:『技術托管およびコンプライアンス再編契約』
「これに署名しなさい。タイタン機甲の中核運動アルゴリズムのソースコードを我々の審査に提出し、米国グリーン・セコイア(Green Sequoia)に60%の出資を受け入れる。そうすれば“暫定一般ライセンス”を発行できます。」
彼は窓外の死んだ工場を指し、天気の話でもするように言った。「さもなければ……高価な設備も、あなたの誇りの機甲も、全部鉄屑。会社は明日、破産です。」
龍立は書類を見もしなかった。スミスの顔すら見ない。彼はただ、ゆっくりとシャツの袖を捲っていた。
「スミスさん。来る前に、俺の経歴は読んだか?」
龍立が突然、問う。
「もちろん。君は優秀だが、理想主義が過ぎる。」
「なら知ってるはずだ。――俺が一番嫌いなのは、脅しだ。」
龍立は立ち上がった。「ついて来い。」
二人は、停止した精工の組立工場へ入った。そこには千人を超える労働者が残っていた。去らない。去れない。止まった機械の周りに集まり、恐怖と迷いと無力感を眼に滲ませている。
住宅ローンを組んだばかりの若い組立工は、レンチを握りしめ、涙を堪えたまま震える声で言った。「……俺たち、潰れるんですか? この仕事失いたくない……妻が……妊娠したばかりで……」
源田は機甲が死んだせいで、作業台にもたれかかるしかない。かつて不遜なほど強かった男の眼は今、“捨てないでくれ”という絶望の懇願で満ちていた。――また無力な老人に戻るのは嫌だ。そう言っている。
龍立は足を止め、彼らの顔を指し、スミスへ向き直って吼えた。
「よく見ろ!!」
怒号が空洞の工場に反響し、スミスは思わず一歩退いた。「こいつらは財務諸表の数字じゃない! お前らの言う“国家安全保障の脅威”でもない! 父親だ。息子だ。自分の手で生きようとしてる人間だ! やっと“人としての尊厳”を取り戻したんだ! ワシントンのオフィスでペンを動かすだけで、何千の家庭の命綱を切るつもりか? なら――こっちはお前らの喉を噛み千切る。」
「ビリィ――!!」
龍立は“降伏協定”の束を掴み、両手で力任せに真っ二つに裂き、紙片をスミスの顔へ叩きつけるように投げた。白い紙が舞う。雪のように。
「白宮へ帰って伝えろ!」
龍立は扉を指し、眼を刃にした。「太平洋は封鎖できても――人の心はロックできない! うちはリストラしない! 給与は払う! 売らないなら、こっちで道を探すだけだ! ――送客だ!!」
スミスは乱れたネクタイを直し、すぐに毒の表情へ戻った。出口で振り返り、悪意の笑みを浮かべる。
「いい骨だ。澄原龍立。その骨が食い物になるといいな。それと一つ知らせておく。ウォール街の“ハゲタカ”はもう飛び立った。ナスダックの寄りまで、あと10分だ。骨が硬いか、ドルの鎌が硬いか――見せてもらおう。」
所:東京湾F区・澄心精工 第一総組立工場
巨大な工場の空気には、機械油と金属切削液が混ざり合った独特の匂いが漂っていた。源田鉄男(六十二)にとって、それはどんな香水よりも甘美な香りだった。
数百台の精密CNCが心地よい唸りを奏で、ロボットアームは疲れ知らずの舞手のように空へ優雅な弧を描く。源田は、仕立てたばかりの銀色の「タイタン機甲(EXO-Titan)」を纏い、ラインの中枢に立っていた。半年前なら、彼は車椅子の上で震える手を見つめるしかなかった。だが今は違う。油圧の骨格が彼を支え、若き指揮官のように現場を統べる。五十キロの脚部ユニットを、片手で持ち上げられるほどに。
「おい、山田! そっちの油圧ラインの取り回しが違う!」
源田の声は機械の轟音を割って、鋭く通った。「このロットは北海道・夕張の老人ホーム行きだ! 今日は大雪だぞ。向こうの老人たちは、この機甲で雪を掻くのを待ってる。あれは“脚”だ。――“命”だ。雑にやった奴は、俺が許さねえ!」
「はい、総工!」
若い弟子の山田は汗を拭い、誇らしげに笑った。ここで働く者たちの胸には、強烈な使命感があった。彼らが造っているのは機械ではない。尊厳だ。
――10:00 ちょうど。
爆発も、煙もない。だが“死”より恐ろしい静寂が、前触れもなく降ってきた。
「ジ――」
目に見えない巨大な手が、工場の喉を一息で締め潰したかのように。高速回転していた数百台の主軸が同時に低い溜息を吐き、止まった。表示灯は健康な緑から、刺すような赤へ一斉に変わる。コンベアが止まった。組み上げ途中の機甲は、機械腕をだらりと垂らす。魂を抜かれた死体の群れだ。
そして――源田のタイタン機甲までもが、「カチッ」と嫌な音を立ててロックし、動力を失った。重い鉄の枷となって彼の身体を沈め、膝を折らせかけた。
「どうなってる!? 停電か!?」
山田が青ざめて叫ぶ。
――CEOオフィス。
CTO・吉岡俊介は、六枚の監視モニターに釘付けになっていた。エラーコードは出ていない。ただ、画面の中央に“血のように赤い”巨大なポップアップが一つ。そこには米国商務省の鷲章。
【SYSTEM LOCKDOWN】
【Unauthorized Hardware Detected. Violation of U.S. Export Administration Regulations (EAR).】
【システムロック:未承認ハードウェアを検知。米国輸出管理規則(EAR)違反。】
吉岡の指が痙攣するように震え、冷汗が背中を一瞬で濡らした。「社長……“ロックされた”んです。」
技術者として最悪の絶望が、声に混じる。「米国商務省が新しい“エンティティ・リスト”を出しました。“澄心の機甲は潜在的に軍事転用の可能性がある”――それが理由です。米国アーキテクチャの高性能制御チップ、ジャイロセンサーが……衛星リンク経由で、ファームウェアを遠隔ロックされました。」
「遠隔処刑だ。」
情報主管の佐久間が電話を叩きつけ、顔を鉄のように固くした。「断供じゃない。向こうは“自壊プロトコル”まで起動した。生産ラインの機甲も、すでに売った機甲も――今この瞬間、全部ただの鉄屑だ。」
――一時間後。F区・VIP応接室。
米国商務省の特使スミス(Smith)が本革のソファに沈み、高級モンブランの万年筆を弄びながら、傲慢な視線を向けていた。他国の命運を握り慣れた宗主国の目だ。
「澄原さん、はじめまして。私は“あなたを助けに”来ました。」
スミスは笑って、分厚い英文書類を龍立の前へ滑らせた。表紙:『技術托管およびコンプライアンス再編契約』
「これに署名しなさい。タイタン機甲の中核運動アルゴリズムのソースコードを我々の審査に提出し、米国グリーン・セコイア(Green Sequoia)に60%の出資を受け入れる。そうすれば“暫定一般ライセンス”を発行できます。」
彼は窓外の死んだ工場を指し、天気の話でもするように言った。「さもなければ……高価な設備も、あなたの誇りの機甲も、全部鉄屑。会社は明日、破産です。」
龍立は書類を見もしなかった。スミスの顔すら見ない。彼はただ、ゆっくりとシャツの袖を捲っていた。
「スミスさん。来る前に、俺の経歴は読んだか?」
龍立が突然、問う。
「もちろん。君は優秀だが、理想主義が過ぎる。」
「なら知ってるはずだ。――俺が一番嫌いなのは、脅しだ。」
龍立は立ち上がった。「ついて来い。」
二人は、停止した精工の組立工場へ入った。そこには千人を超える労働者が残っていた。去らない。去れない。止まった機械の周りに集まり、恐怖と迷いと無力感を眼に滲ませている。
住宅ローンを組んだばかりの若い組立工は、レンチを握りしめ、涙を堪えたまま震える声で言った。「……俺たち、潰れるんですか? この仕事失いたくない……妻が……妊娠したばかりで……」
源田は機甲が死んだせいで、作業台にもたれかかるしかない。かつて不遜なほど強かった男の眼は今、“捨てないでくれ”という絶望の懇願で満ちていた。――また無力な老人に戻るのは嫌だ。そう言っている。
龍立は足を止め、彼らの顔を指し、スミスへ向き直って吼えた。
「よく見ろ!!」
怒号が空洞の工場に反響し、スミスは思わず一歩退いた。「こいつらは財務諸表の数字じゃない! お前らの言う“国家安全保障の脅威”でもない! 父親だ。息子だ。自分の手で生きようとしてる人間だ! やっと“人としての尊厳”を取り戻したんだ! ワシントンのオフィスでペンを動かすだけで、何千の家庭の命綱を切るつもりか? なら――こっちはお前らの喉を噛み千切る。」
「ビリィ――!!」
龍立は“降伏協定”の束を掴み、両手で力任せに真っ二つに裂き、紙片をスミスの顔へ叩きつけるように投げた。白い紙が舞う。雪のように。
「白宮へ帰って伝えろ!」
龍立は扉を指し、眼を刃にした。「太平洋は封鎖できても――人の心はロックできない! うちはリストラしない! 給与は払う! 売らないなら、こっちで道を探すだけだ! ――送客だ!!」
スミスは乱れたネクタイを直し、すぐに毒の表情へ戻った。出口で振り返り、悪意の笑みを浮かべる。
「いい骨だ。澄原龍立。その骨が食い物になるといいな。それと一つ知らせておく。ウォール街の“ハゲタカ”はもう飛び立った。ナスダックの寄りまで、あと10分だ。骨が硬いか、ドルの鎌が硬いか――見せてもらおう。」
1
あなたにおすすめの小説
番を拒み続けるΩと、執着を隠しきれないαが同じ学園で再会したら逃げ場がなくなった話 ――優等生αの過保護な束縛は恋か支配か
雪兎
BL
第二性が存在する世界。
Ωであることを隠し、平穏な学園生活を送ろうと決めていた転校生・湊。
しかし入学初日、彼の前に現れたのは――
幼い頃に「番になろう」と言ってきた幼馴染のα・蓮だった。
成績優秀、容姿端麗、生徒から絶大な信頼を集める完璧なα。
だが湊だけが知っている。
彼が異常なほど執着深いことを。
「大丈夫、全部管理してあげる」
「君が困らないようにしてるだけだよ」
座席、時間割、交友関係、体調管理。
いつの間にか整えられていく環境。
逃げ場のない距離。
番を拒みたいΩと、手放す気のないα。
これは保護か、それとも束縛か。
閉じた学園の中で、二人の関係は静かに歪み始める――。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について
おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である
そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。
なんと、彼女は学園のマドンナだった……!
こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。
彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。
そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。
そして助けられた少女もまた……。
二人の青春、そして成長物語をご覧ください。
※中盤から甘々にご注意を。
※性描写ありは保険です。
他サイトにも掲載しております。
【完結】元ゼネコンなおっさん大賢者の、スローなもふもふ秘密基地ライフ(神獣付き)~異世界の大賢者になったのになぜか土方ばかりしてるんだがぁ?
嘉神かろ
ファンタジー
【Hotランキング3位】
ゼネコンで働くアラフォーのおっさん、多田野雄三は、ある日気がつくと、異世界にいた。
見覚えのあるその世界は、雄三が大学時代にやり込んだVR型MMOアクションRPGの世界で、当時のキャラの能力をそのまま使えるらしい。
大賢者という最高位職にある彼のやりたいことは、ただ一つ。スローライフ!
神獣たちや気がついたらできていた弟子たちと共に、おっさんは異世界で好き勝手に暮らす。
「なんだか妙に忙しい気もするねぇ。まあ、楽しいからいいんだけど」
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
俺を振ったはずの腐れ縁幼馴染が、俺に告白してきました。
true177
恋愛
一年前、伊藤 健介(いとう けんすけ)は幼馴染の多田 悠奈(ただ ゆうな)に振られた。それも、心無い手紙を下駄箱に入れられて。
それ以来悠奈を避けるようになっていた健介だが、二年生に進級した春になって悠奈がいきなり告白を仕掛けてきた。
これはハニートラップか、一年前の出来事を忘れてしまっているのか……。ともかく、健介は断った。
日常が一変したのは、それからである。やたらと悠奈が絡んでくるようになったのだ。
彼女の狙いは、いったい何なのだろうか……。
※小説家になろう、ハーメルンにも同一作品を投稿しています。
※内部進行完結済みです。毎日連載です。
追放されたS級清掃員、配信切り忘れで伝説になる「ただのゴミ掃除」と言って神話級ドラゴンを消し飛ばしていたら世界中がパニックになってますが?
あとりえむ
ファンタジー
【5話ごとのサクッと読める構成です!】全60話 完結しました。読者の皆様ありがとうございます!
世界を救ったのは、聖剣ではなく「洗剤」でした。
「君のやり方は古いんだよ」 不当な理由でS級クランを追放された、ベテラン清掃員・灰坂ソウジ(38歳)。 職を失った彼だったが、実は彼にはとんでもない秘密があった。 呪いのゴーグルのせいで、あらゆる怪物が「汚れ」にしか見えないのだ。
・神話級ドラゴン
⇒ 換気扇の頑固な油汚れ(洗剤で瞬殺)
・深淵の邪神
⇒ トイレの配管詰まり(スッポンで解決)
・次元の裂け目
⇒ 天井の雨漏りシミ(洗濯機で丸洗い)
「あー、ここ汚れてるな。チャチャッと落としておくか」
本人はただ業務として掃除をしているだけなのに、その姿は世界中で配信され、人類最強の英雄として崇められていく! 可愛い元ダンジョン・コアや、潔癖症の聖女も入社し、会社は今日も大忙し。 一方、彼を追放した元クランは、汚れ(モンスター)に埋もれて破滅寸前で……?
「地球が汚れてる? じゃあ、一回丸洗いしますか」 最強の清掃員が、モップ片手に世界をピカピカにする、痛快・勘違い無双ファンタジー!
【免責事項】
この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる