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第一百五十話 ブルドーザーの前の法律
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時刻:月曜 早朝 08:00。
場所:長野県・朝日の光孤児院・正門。
豪雨は止んだ。しかし空はなお、灰色の鉛板のように重く沈み込んでいる。空気に土の香りはない。ただ息を詰まらせるようなディーゼル臭と、鋼鉄が放つ冷たい気配だけが漂っていた。
黄色い「コマツ」の大型重機ブルドーザーが三台。飢えた肉食恐竜のように、常春藤の絡まる鉄門の前に居座っている。巨大な金属のブレードは高々と持ち上げられ、朝の弱い光を遮り、死の影を地面に落とした。
ブルドーザーの前には、濃紺の制服を着た無表情な裁判所の強制執行官が一列に並び、その背後には、ヘルメットを被り鉄棒を握る建設作業員が数十名――誰の目にも、雇われた職業的な荒くれ者だと分かる連中が固まっていた。
澄原龍立は、孤児院の鉄門の内側に立つ。
今日は黒いカシミヤのコート。襟を立て、山間の冷たい風を防いでいる。傘は差さない。木の葉に溜まった水滴が肩に落ちるのも構わず、表情は氷のように冷え切っていた。深い眼差しには一片の波もない。ただ底の見えない黒があるだけだ。
その背後には、澄心グループの「天団」。彼らは、背後にいる二百名を超える子どもたちを、銅壁鉄壁のように守っていた。
・源田鉄男(精工総匠):六十を越える老匠は、精工特製の防刃ベストを着込み、巨大なポリカーボネート製の防暴盾を構える。門前に鉄塔のように立ち塞がり、眼に恐怖はない。あるのは破壊者への怒りだけだ。
・三上弁護士(法務総長):執行官と激しく法的交渉を繰り広げている。手にした《執行停止申立書》を振りかざし、額に青筋を浮かべ、声は掠れていた。
・劉立(グループNo.2):龍立の傍らに立ち、タブレットで相手側の通信周波数をリアルタイム監視している。険しい顔のまま腕時計を見た。
そこへ、黒いロールスロイス・ファントムがゆっくりと滑り込み、無音でブルドーザーの横に停まった。
ドアが開く。泥水へ、艶やかなイタリア手工の革靴が一歩、踏み出される。
佐々木道山が降りてきた。
皺ひとつないオーダースーツ。髪は油で撫でつけたように光り、顔には職業的で、吐き気を催すほど「上品」な笑み。手には裁判所の鮮紅の大印が押された《強制執行令》。
「澄原社長、おはようございます。」
佐々木は鉄門の前へ進み、錆びた柵越しに龍立を見る。口調は、分別のない生徒を教え諭す教師のようで、優越感に満ちていた。
「あなたは国民的英雄ですが、法の前では誰もが規則を守らねばなりません。私はこの土地の所有者――葛城源次郎(Katsuragi Genjiro)老先生の法定代理・監護人です。」
「私の依頼人の“最善の養老利益”のため、遊休資産であるこの土地を換価するのは完全に合法です。三上弁護士ならよくご存じでしょう。裁判所の執行を妨げれば、資格剥奪はもちろん、刑事責任さえ負い得ます。」
三上弁護士は歯を食いしばり、柵越しに怒鳴りつけた。
「佐々木! お前は監護権を乱用している! 葛城先生は土地を売るつもりなどない! 意識が朦朧としている隙に資産を略奪しているだけだ!」
「おや? そうですか?」佐々木は両手を広げ、無垢の顔を作る。
「しかし彼は医学的に“重度の認知症”と判定されている。法律は、認知症高齢者の意思は無効、監護人が決める――そう定めています。私は資産管理をして差し上げているのです。」
龍立は手を上げ、三上の言い争いを止めた。
懐から金色の小切手帳を取り出す。長年連れ添ったモンブランの万年筆。動作は優雅で、しかし一切の揺らぎもなく数字を書き込んだ。
「佐々木。この土地の市場評価は五億円だ。」
龍立は小切手を切り取り、二本指で挟み、柵越しに差し出す。眼差しは深海のように静かだった。
「十億出す。金を受け取れ。犬も連れて、消えろ。」
場が凍りついた。
執行官たちの喉仏がごくりと上下する。十億円の現金小切手――この金で、同じ孤児院を二つ買える。佐々木が腹を満たすには十分すぎる額だ。
佐々木は手を伸ばし、その小切手を受け取った。
数字を見ることすらない。まぶたも上げない。
口角が、極限まで嘲り切った弧を描く。
「スゥ――」
紙を裂く乾いた音が、死んだ朝の空気を切り裂くように耳障りに響いた。
佐々木はゆっくりと、その“十億”を二つに裂き、四つに裂き、最後はぐしゃりと丸める。そして足元の泥水へ放り捨て、艶やかな革靴で容赦なく踏みつけ、ぐり、と捻った。まるで踏み潰しているのが龍立の尊厳そのものだと言わんばかりに。
「澄原さん。あなたは傲慢すぎる。」
佐々木は金縁眼鏡を押し上げた。目には、成り上がり者を見下す上位者の軽蔑が宿っている。
「金で何でも買えると? 違います。この国で最高の規則は“法律”です。そして私は、その法律の解釈者だ。」
「買主とはすでに契約済みです。この土地は必ず売る。私が監護人である限り、あなたが百億出そうと、この土地は廃墟になります。」
彼は腕時計を一瞥し、最後通牒を突きつけた。
「猶予は十二時間。今夜八時、まだ誰かが居座っているなら、人も家もまとめて押し潰す。そのとき死者が出ても――責任は澄心グループが負うことになる。」
ロールスロイスは走り去った。跳ね上げた泥水が、澄心警備員の盾にぱしゃりと落ちる。
源田は怒りで拳を鉄門へ叩きつけ、錆がぱらぱらと落ちた。
「社長! 一言くだされば、今すぐあいつの車をひっくり返してやる! この畜生ども!」
龍立は、泥水の中の紙屑を見ても、顔に怒りはない。眉ひとつ動かさない。ただ佐々木が去った方角を淡々と一瞥した。死人を見るように。
「源田、落ち着け。暴力では法律問題は解決しない。奴を喜ばせるだけだ。」
龍立は振り返った。声は恐ろしいほど冷静で、嵐の前の静けさそのものだった。
「佐久間。葛城老先生の居場所は掴んだか?」
影の中で、ずっと沈黙していた情報主管・佐久間が姿を現す。声は低い。
「掴みました。佐々木名義の『白銀高塔』療養院です。警備レベルS。蝿一匹、入れません。」
龍立は襟を整えた。眼に、背筋が凍るほどの寒光が走る。
「三上、裁判所に夜間緊急審問を申請して時間を稼げ。吉岡、キーボードの準備を。今夜――『お見舞い』に行く。」
「法律を奴に買い切られたなら、こちらは法律を作る側の人間を救い出す。」
場所:長野県・朝日の光孤児院・正門。
豪雨は止んだ。しかし空はなお、灰色の鉛板のように重く沈み込んでいる。空気に土の香りはない。ただ息を詰まらせるようなディーゼル臭と、鋼鉄が放つ冷たい気配だけが漂っていた。
黄色い「コマツ」の大型重機ブルドーザーが三台。飢えた肉食恐竜のように、常春藤の絡まる鉄門の前に居座っている。巨大な金属のブレードは高々と持ち上げられ、朝の弱い光を遮り、死の影を地面に落とした。
ブルドーザーの前には、濃紺の制服を着た無表情な裁判所の強制執行官が一列に並び、その背後には、ヘルメットを被り鉄棒を握る建設作業員が数十名――誰の目にも、雇われた職業的な荒くれ者だと分かる連中が固まっていた。
澄原龍立は、孤児院の鉄門の内側に立つ。
今日は黒いカシミヤのコート。襟を立て、山間の冷たい風を防いでいる。傘は差さない。木の葉に溜まった水滴が肩に落ちるのも構わず、表情は氷のように冷え切っていた。深い眼差しには一片の波もない。ただ底の見えない黒があるだけだ。
その背後には、澄心グループの「天団」。彼らは、背後にいる二百名を超える子どもたちを、銅壁鉄壁のように守っていた。
・源田鉄男(精工総匠):六十を越える老匠は、精工特製の防刃ベストを着込み、巨大なポリカーボネート製の防暴盾を構える。門前に鉄塔のように立ち塞がり、眼に恐怖はない。あるのは破壊者への怒りだけだ。
・三上弁護士(法務総長):執行官と激しく法的交渉を繰り広げている。手にした《執行停止申立書》を振りかざし、額に青筋を浮かべ、声は掠れていた。
・劉立(グループNo.2):龍立の傍らに立ち、タブレットで相手側の通信周波数をリアルタイム監視している。険しい顔のまま腕時計を見た。
そこへ、黒いロールスロイス・ファントムがゆっくりと滑り込み、無音でブルドーザーの横に停まった。
ドアが開く。泥水へ、艶やかなイタリア手工の革靴が一歩、踏み出される。
佐々木道山が降りてきた。
皺ひとつないオーダースーツ。髪は油で撫でつけたように光り、顔には職業的で、吐き気を催すほど「上品」な笑み。手には裁判所の鮮紅の大印が押された《強制執行令》。
「澄原社長、おはようございます。」
佐々木は鉄門の前へ進み、錆びた柵越しに龍立を見る。口調は、分別のない生徒を教え諭す教師のようで、優越感に満ちていた。
「あなたは国民的英雄ですが、法の前では誰もが規則を守らねばなりません。私はこの土地の所有者――葛城源次郎(Katsuragi Genjiro)老先生の法定代理・監護人です。」
「私の依頼人の“最善の養老利益”のため、遊休資産であるこの土地を換価するのは完全に合法です。三上弁護士ならよくご存じでしょう。裁判所の執行を妨げれば、資格剥奪はもちろん、刑事責任さえ負い得ます。」
三上弁護士は歯を食いしばり、柵越しに怒鳴りつけた。
「佐々木! お前は監護権を乱用している! 葛城先生は土地を売るつもりなどない! 意識が朦朧としている隙に資産を略奪しているだけだ!」
「おや? そうですか?」佐々木は両手を広げ、無垢の顔を作る。
「しかし彼は医学的に“重度の認知症”と判定されている。法律は、認知症高齢者の意思は無効、監護人が決める――そう定めています。私は資産管理をして差し上げているのです。」
龍立は手を上げ、三上の言い争いを止めた。
懐から金色の小切手帳を取り出す。長年連れ添ったモンブランの万年筆。動作は優雅で、しかし一切の揺らぎもなく数字を書き込んだ。
「佐々木。この土地の市場評価は五億円だ。」
龍立は小切手を切り取り、二本指で挟み、柵越しに差し出す。眼差しは深海のように静かだった。
「十億出す。金を受け取れ。犬も連れて、消えろ。」
場が凍りついた。
執行官たちの喉仏がごくりと上下する。十億円の現金小切手――この金で、同じ孤児院を二つ買える。佐々木が腹を満たすには十分すぎる額だ。
佐々木は手を伸ばし、その小切手を受け取った。
数字を見ることすらない。まぶたも上げない。
口角が、極限まで嘲り切った弧を描く。
「スゥ――」
紙を裂く乾いた音が、死んだ朝の空気を切り裂くように耳障りに響いた。
佐々木はゆっくりと、その“十億”を二つに裂き、四つに裂き、最後はぐしゃりと丸める。そして足元の泥水へ放り捨て、艶やかな革靴で容赦なく踏みつけ、ぐり、と捻った。まるで踏み潰しているのが龍立の尊厳そのものだと言わんばかりに。
「澄原さん。あなたは傲慢すぎる。」
佐々木は金縁眼鏡を押し上げた。目には、成り上がり者を見下す上位者の軽蔑が宿っている。
「金で何でも買えると? 違います。この国で最高の規則は“法律”です。そして私は、その法律の解釈者だ。」
「買主とはすでに契約済みです。この土地は必ず売る。私が監護人である限り、あなたが百億出そうと、この土地は廃墟になります。」
彼は腕時計を一瞥し、最後通牒を突きつけた。
「猶予は十二時間。今夜八時、まだ誰かが居座っているなら、人も家もまとめて押し潰す。そのとき死者が出ても――責任は澄心グループが負うことになる。」
ロールスロイスは走り去った。跳ね上げた泥水が、澄心警備員の盾にぱしゃりと落ちる。
源田は怒りで拳を鉄門へ叩きつけ、錆がぱらぱらと落ちた。
「社長! 一言くだされば、今すぐあいつの車をひっくり返してやる! この畜生ども!」
龍立は、泥水の中の紙屑を見ても、顔に怒りはない。眉ひとつ動かさない。ただ佐々木が去った方角を淡々と一瞥した。死人を見るように。
「源田、落ち着け。暴力では法律問題は解決しない。奴を喜ばせるだけだ。」
龍立は振り返った。声は恐ろしいほど冷静で、嵐の前の静けさそのものだった。
「佐久間。葛城老先生の居場所は掴んだか?」
影の中で、ずっと沈黙していた情報主管・佐久間が姿を現す。声は低い。
「掴みました。佐々木名義の『白銀高塔』療養院です。警備レベルS。蝿一匹、入れません。」
龍立は襟を整えた。眼に、背筋が凍るほどの寒光が走る。
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