ノンケなのにアナニー好きな俺が恋をしたら

浅葱

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アナニーを禁止された俺と恋人たちの日々(続編)

43.離れがたくて

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 尻穴を慣らされて、また安田を受け入れて、昼まではそのままヤり続けていた。さすがにシーツがどろどろになってしまったのでお開きにした。

「昼飯どーすっか。何もないだろ?」
「うん……買ってくるの忘れてた」

 平日の昼は会社だから夕飯と朝の分しか買ってこなかった。卵ぐらいならあるけどうちは米も買ってない。安田はシーツを洗濯機に放り込んで動かし始めると、冷蔵庫を確認した。

「卵とビールしかないってどうなんだよ」
「俺もどうかと思う」

 思うだけだが。

「じゃあなんかコンビニで買ってくるわ。なんか食べたいものあるか?」
「冷凍のパスタ。なんでもいーや」
「OK。つかホントになんもないよな」
「カップラーメンとか菓子類なら」
「それだけだろ。全く……今度岡と話さないとな」

 安田は呆れたように言うと、俺にコーヒーを淹れて出かけて行った。歩いて五分もいかないところにコンビニがあるからどうも買っておく気がしない。なんで岡と話すんだ。岡は俺の保護者じゃないぞ。
 昼食後は二人でベッドでごろごろして過ごした。以前はこんなことなかった。安田が泊まりに来ることは普通にあったけど、お互い思い思いに過ごしていたはずである。なのに今はなんだか離れがたくて身体のどこかをくっつけていたりする。

「……なんでこんなに俺たちくっついてんだろうな」

 呟く。

「あー……確かに」

 今俺は安田の腕枕でスマホを見ている。安田もスマホをいじっている。

「寒いからかな」

 一枚の毛布に二人でくるまっている。安田は俺の頭を撫でた。

「違うだろ」
「え?」
「くっついてもよくなったからだ。俺はずっと智と、こうしたかった」
「っっっっ!?」

 カッと全身が熱くなる。そんなことを言うなんて反則だ。俺は単純だから、そんなことを言われたら好きになってしまうじゃないか。

「セフレでもなんでも智が抱けるんだからいいけどな~」
「身体だけが目当てかよ」
「お互いさまだろ」
「確かに」

 ククッと互いに笑う。今は少しでも時間があれば抱き合っていたい。だから岡が俺に触れるだけで我慢できる時があるのが不思議でならなかった。そのことを言えば、安田はあさっての方向を見やった。

「あー……岡は、なぁ……アイツ性癖特殊だしな」
「そうなんだよなー」

 そんなことを話しながら午後は過ごした。夜はうちの近くの居酒屋で食べてから別れることになっている。岡からの連絡を待って俺たちは家を出た。



 岡はなんだかピリピリしているようだった。
 仕事で何かあったのだろうか。俺は目を丸くした。

「……お疲れ……」
「先輩……安田さん……もしかしたら、近日中にわけがわからないことを言う奴が接触してくるかもしれません……」
「? 何かあったのか?」
「……過去の話のはずなんですが……」
「俺も聞いといた方がいい話なんだな?」

 安田が確認するように聞くと、岡は苦虫をかみつぶしたような顔で頷いた。過去の話、というともしかしたら元カレかなんかの話だろうか。それともかつてのワンナイトラブの相手なのか。

「んー……じゃあ岡んちに行った方がいいか」
「そうですね。申し訳ないですが安田さんも来ていただけると助かります……」
「わかった、行くわ」
「ありがとうございます」

 岡がこんな顔をするなんて珍しい。俺たちは気もそぞろで夕飯を食べ、早々に岡の家に移動したのだった。
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