155 / 250
アナニーを禁止された俺と恋人たちの日々(続編)
64.元カレについて聞いてみた
しおりを挟む
美形自体には興味はなかったが、岡の元カレには少し興味が湧いたので、何をしている人なのか聞いてみた。
ら、美形と一緒に社長やってるらしい。正確には元カレは一応副社長なんだと。そこらへんはよくわからん。
「へー……じゃあ職権乱用したのバレたのか」
「いえ、幸喜が丁度出張してたので実はバレてはいなかったんです」
「うわ……ちゃんと謝っとけよ」
「はい」
翌朝出勤したくないとごねる安田を蹴り出してからそんな話をしていた。つか、コイツはいつまで居座るつもりなんだ? 岡がいいならいいけど。
「起業したきっかけってなんなわけ?」
美形たちの歳を聞いたら俺より二つ年上だった。起業自体はここ二年ぐらいらしく、社員もそれほどいないらしいのだが、俺ぐらいの歳で起業しようという考えを不思議に思ったのだ。
「簡単に言ってしまうと、金があって、いつまでも雇われは嫌だなと思ったのがきっかけですね」
「そうなのか? 雇われの方が楽じゃね?」
ブラック企業はごめんだがうちの会社は福利厚生なども悪くはない。
「そこらへんは人それぞれだとは思うんですが、私たちにとってはあまり都合がよくなかったんです」
想像することしかできないけど、もしかしたら何かあったのかもしれない。そこまで聞きたいとは思わなかったので、「そっか」と返事するだけに留めた。
美形も元カレも親に金があり、その金を元手に株をやって大儲けしたらしい。なんとも羨ましい話だ。で、どうせあぶく銭だから会社でも設立してみるかという話になったとか。
二人は同級生だが出身地も学校も違う。ゲイバーで知り合い、意気投合し、何度か会ううちに付き合うことになった。美形は俺の最寄りの駅よりも二つほど郊外寄りに家を持っていて、そこで同棲していた。で、起業するかなんて話になった、と。
「いろいろあるんだなぁ」
「別れたことで幸喜は家を出ました。元々競売で手に入れた家なのでけっこう広くて……一人で暮らす寂しさもありまして……」
「それでちょっかいかけてきたと」
「ご迷惑をおかけして……」
「うん、迷惑」
美形は苦笑した。俺は最初からコイツには遠慮していないのではっきり言うことは言っている。それで幻滅されてもいいし。
「じゃあ今山本さんはフリーなのか」
「多分……そうだと思います。お互いもうプライベートには関わらないのではっきりとはいえませんが」
「いや、なんとなく聞いただけだし」
元カレに新しい恋人ができてようがいまいが俺には関係ない。昨日実際に会って思うところはあったけど、岡は元カレに未練は全くなさそうだったからそれでいいのだ。
それにしても、元カレは俺と体格が似通っていた。雰囲気は違うが、俺ぐらいの体格が岡の好みなんだろう。そう考えると俺と岡が恋人同士になるなんて運命的な話だ。くやしいから絶対に言ってやらないけど。
「先輩、そろそろ許してくれませんか?」
ダイニングでコーヒーを飲みながら話していたら、岡が横から俺の手を取った。そのまま俺の指先を自分の口に押し当てる。愛しくてならないという仕草にうっ、となった。
「……岡、お前も山本さんには謝っておけよ……」
「どうしてですか? 悪いのはそこのバター犬でしょう」
「だからそういうところがだな……」
美形がなんか嬉しそうなのが嫌だ。
「俺とお前の関係はともかく、安田とかコイツとの件は話さなくてもよかっただろ?」
「追及されたら面倒くさいじゃないですか。だったら最初から話した方がいいかなと思いまして」
「だからって俺がビッチだとバラすことはないだろう!」
絶対元カレは俺をビッチ認定したはずだ。俺自身もそう思うが公言したくはない。岡は目を丸くした。
「先輩はビッチじゃないですよ。僕の素敵でかわいい最高の恋人です」
さらりとそういうことを言うんじゃない。尻がきゅんきゅんするじゃないか。
「お前なぁ……」
俺は顔が熱くなるのを感じた。
「長井さん、かわいい」
「ううう……」
美形が呟く。かわいくなんかない。
「せーんぱい。先輩のメス穴舐めたいです。舐めさせてください……」
「うっ……」
そんな色を含んだ眼差しですごいことを言わないでほしい。俺が好きモノなのは間違いない。
「っ、しょうがねーな……」
中を洗いに行くことにした。
ら、美形と一緒に社長やってるらしい。正確には元カレは一応副社長なんだと。そこらへんはよくわからん。
「へー……じゃあ職権乱用したのバレたのか」
「いえ、幸喜が丁度出張してたので実はバレてはいなかったんです」
「うわ……ちゃんと謝っとけよ」
「はい」
翌朝出勤したくないとごねる安田を蹴り出してからそんな話をしていた。つか、コイツはいつまで居座るつもりなんだ? 岡がいいならいいけど。
「起業したきっかけってなんなわけ?」
美形たちの歳を聞いたら俺より二つ年上だった。起業自体はここ二年ぐらいらしく、社員もそれほどいないらしいのだが、俺ぐらいの歳で起業しようという考えを不思議に思ったのだ。
「簡単に言ってしまうと、金があって、いつまでも雇われは嫌だなと思ったのがきっかけですね」
「そうなのか? 雇われの方が楽じゃね?」
ブラック企業はごめんだがうちの会社は福利厚生なども悪くはない。
「そこらへんは人それぞれだとは思うんですが、私たちにとってはあまり都合がよくなかったんです」
想像することしかできないけど、もしかしたら何かあったのかもしれない。そこまで聞きたいとは思わなかったので、「そっか」と返事するだけに留めた。
美形も元カレも親に金があり、その金を元手に株をやって大儲けしたらしい。なんとも羨ましい話だ。で、どうせあぶく銭だから会社でも設立してみるかという話になったとか。
二人は同級生だが出身地も学校も違う。ゲイバーで知り合い、意気投合し、何度か会ううちに付き合うことになった。美形は俺の最寄りの駅よりも二つほど郊外寄りに家を持っていて、そこで同棲していた。で、起業するかなんて話になった、と。
「いろいろあるんだなぁ」
「別れたことで幸喜は家を出ました。元々競売で手に入れた家なのでけっこう広くて……一人で暮らす寂しさもありまして……」
「それでちょっかいかけてきたと」
「ご迷惑をおかけして……」
「うん、迷惑」
美形は苦笑した。俺は最初からコイツには遠慮していないのではっきり言うことは言っている。それで幻滅されてもいいし。
「じゃあ今山本さんはフリーなのか」
「多分……そうだと思います。お互いもうプライベートには関わらないのではっきりとはいえませんが」
「いや、なんとなく聞いただけだし」
元カレに新しい恋人ができてようがいまいが俺には関係ない。昨日実際に会って思うところはあったけど、岡は元カレに未練は全くなさそうだったからそれでいいのだ。
それにしても、元カレは俺と体格が似通っていた。雰囲気は違うが、俺ぐらいの体格が岡の好みなんだろう。そう考えると俺と岡が恋人同士になるなんて運命的な話だ。くやしいから絶対に言ってやらないけど。
「先輩、そろそろ許してくれませんか?」
ダイニングでコーヒーを飲みながら話していたら、岡が横から俺の手を取った。そのまま俺の指先を自分の口に押し当てる。愛しくてならないという仕草にうっ、となった。
「……岡、お前も山本さんには謝っておけよ……」
「どうしてですか? 悪いのはそこのバター犬でしょう」
「だからそういうところがだな……」
美形がなんか嬉しそうなのが嫌だ。
「俺とお前の関係はともかく、安田とかコイツとの件は話さなくてもよかっただろ?」
「追及されたら面倒くさいじゃないですか。だったら最初から話した方がいいかなと思いまして」
「だからって俺がビッチだとバラすことはないだろう!」
絶対元カレは俺をビッチ認定したはずだ。俺自身もそう思うが公言したくはない。岡は目を丸くした。
「先輩はビッチじゃないですよ。僕の素敵でかわいい最高の恋人です」
さらりとそういうことを言うんじゃない。尻がきゅんきゅんするじゃないか。
「お前なぁ……」
俺は顔が熱くなるのを感じた。
「長井さん、かわいい」
「ううう……」
美形が呟く。かわいくなんかない。
「せーんぱい。先輩のメス穴舐めたいです。舐めさせてください……」
「うっ……」
そんな色を含んだ眼差しですごいことを言わないでほしい。俺が好きモノなのは間違いない。
「っ、しょうがねーな……」
中を洗いに行くことにした。
12
あなたにおすすめの小説
BL 男達の性事情
蔵屋
BL
漁師の仕事は、海や川で魚介類を獲ることである。
漁獲だけでなく、養殖業に携わる漁師もいる。
漁師の仕事は多岐にわたる。
例えば漁船の操縦や漁具の準備や漁獲物の処理等。
陸上での魚の選別や船や漁具の手入れなど、
多彩だ。
漁師の日常は毎日漁に出て魚介類を獲るのが主な業務だ。
漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
養殖の場合は魚介類を育ててから出荷する養殖業もある。
陸上作業の場合は獲った魚の選別、船や漁具の手入れを行うことだ。
漁業の種類と言われる仕事がある。
漁師の仕事だ。
仕事の内容は漁を行う場所や方法によって多様である。
沿岸漁業と言われる比較的に浜から近い漁場で行われ、日帰りが基本。
日本の漁師の多くがこの形態なのだ。
沖合(近海)漁業という仕事もある。
沿岸漁業よりも遠い漁場で行われる。
遠洋漁業は数ヶ月以上漁船で生活することになる。
内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
専門知識は魚類の生態や漁場に関する知識、漁法の技術と言えるだろう。
資格は小型船舶操縦士免許、海上特殊無線技士免許、潜水士免許などの資格があれば役に立つ。
漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
食の提供は人々の毎日の食卓に新鮮な海の幸を届ける重要な役割を担っているのだ。
地域との連携も必要である。
沿岸漁業では地域社会との結びつきが強く、地元のイベントにも関わってくる。
この物語の主人公は極楽翔太。18歳。
翔太は来年4月から地元で漁師となり働くことが決まっている。
もう一人の主人公は木下英二。28歳。
地元で料理旅館を経営するオーナー。
翔太がアルバイトしている地元のガソリンスタンドで英二と偶然あったのだ。
この物語の始まりである。
この物語はフィクションです。
この物語に出てくる団体名や個人名など同じであってもまったく関係ありません。
壁乳
リリーブルー
BL
ご来店ありがとうございます。ここは、壁越しに、触れ合える店。
最初は乳首から。指名を繰り返すと、徐々に、エリアが拡大していきます。
俺は後輩に「壁乳」に行こうと誘われた。
じれじれラブコメディー。
4年ぶりに続きを書きました!更新していくのでよろしくお願いします。
(挿絵byリリーブルー)
オッサン課長のくせに、無自覚に色気がありすぎる~ヨレヨレ上司とエリート部下、恋は仕事の延長ですか?
中岡 始
BL
「新しい営業課長は、超敏腕らしい」
そんな噂を聞いて、期待していた橘陽翔(28)。
しかし、本社に異動してきた榊圭吾(42)は――
ヨレヨレのスーツ、だるそうな関西弁、ネクタイはゆるゆる。
(……いやいや、これがウワサの敏腕課長⁉ 絶対ハズレ上司だろ)
ところが、初めての商談でその評価は一変する。
榊は巧みな話術と冷静な判断で、取引先をあっさり落としにかかる。
(仕事できる……! でも、普段がズボラすぎるんだよな)
ネクタイを締め直したり、書類のコーヒー染みを指摘したり――
なぜか陽翔は、榊の世話を焼くようになっていく。
そして気づく。
「この人、仕事中はめちゃくちゃデキるのに……なんでこんなに色気ダダ漏れなんだ?」
煙草をくゆらせる仕草。
ネクタイを緩める無防備な姿。
そのたびに、陽翔の理性は削られていく。
「俺、もう待てないんで……」
ついに陽翔は榊を追い詰めるが――
「……お前、ほんまに俺のこと好きなんか?」
攻めるエリート部下 × 無自覚な色気ダダ漏れのオッサン上司。
じわじわ迫る恋の攻防戦、始まります。
【最新話:主任補佐のくせに、年下部下に見透かされている(気がする)ー関西弁とミルクティーと、春のすこし前に恋が始まった話】
主任補佐として、ちゃんとせなあかん──
そう思っていたのに、君はなぜか、俺の“弱いとこ”ばっかり見抜いてくる。
春のすこし手前、まだ肌寒い季節。
新卒配属された年下部下・瀬戸 悠貴は、無表情で口数も少ないけれど、妙に人の感情に鋭い。
風邪気味で声がかすれた朝、佐倉 奏太は、彼にそっと差し出された「ミルクティー」に言葉を失う。
何も言わないのに、なぜか伝わってしまう。
拒むでも、求めるでもなく、ただそばにいようとするその距離感に──佐倉の心は少しずつ、ほどけていく。
年上なのに、守られるみたいで、悔しいけどうれしい。
これはまだ、恋になる“少し前”の物語。
関西弁とミルクティーに包まれた、ふたりだけの静かな始まり。
(5月14日より連載開始)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる