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恋人とセフレがいる日常(その後の番外編)
同棲は甘い響き(11)
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お気に入り1300名様ありがとうございます! これからも長井君はかわいいです!(何
ーーーーー
岡の家に引っ越したので住所変更届を会社に出した。一応前フリを総務にしたら引っ越してからすぐに教えてもらえればいいと言われたのだ。だけど、
「え? 事前にわかってたはずじゃないんですか? もっと早く提出してくださいね」
なんてイヤミを言われた。引っ越してからでいいって言われたんだけどなぁ。これだから総務はと思ったが、喧嘩するほどのことでもないので「すいませんがよろしく」と言って戻った。
「長井君」
声をかけてきたのは同期の桂美々だった。
「総務になんの用だったの?」
「ああ、ちょっとな……」
別に桂に言うほどのことでもない。と思ったら岡がやってきた。
「あ、先輩」
満面の笑みを浮かべ早歩きでやってくる岡は、まるで飼主を見つけた犬のようだった。
「総務ってことは変更届出してきたんですね」
「ああ、うん。遅くなっちまったけどな」
「変更届ってなーに?」
まだ桂がそこにいたらしい。岡が笑顔で、
「先輩と一緒に住むことになったんです」
さらりと答えてしまった。
「お、おい……」
そんなこと話したら会社中に広がってしまうではないか。内心慌てたが、岡は平然としている。
「……え? えええ?」
桂が岡と俺の顔を何度も見て驚きの声を上げた。
「え? なんでそんな話になったの?」
「経緯が知りたいですか?」
岡がふふんと得意そうに言う。何がしたいんだいったい。
「知りたい! すっごく知りたい!」
「お、おい……岡……」
岡の手がそっと俺の手に触れる。任せてくださいと言われているようで俺は黙ることにした。岡には岡なりに何か考えがあるのだろう。
「あー、おいしい焼肉が食べたいですね~」
「えー……おいしいイタリアンじゃダメ?」
「それでもいいですけど、その心は?」
「せっかくイケメン二人と食事するんだったらイタリアンがいい。……おごるわよ」
「僕たちけっこう食べますよ?」
「じゃあそういう店チョイスしとく。今夜でいいでしょ」
「よろしくお願いします」
なんか勝手に交渉している。岡が桂に深々と頭を下げた。
「長井君も遠慮なく食べていいからね。でも他の人誘うのはやめてね」
「あ、ああ……」
「できるだけ残業しないでね。後で待ち合わせ場所連絡するわ」
「わかりました」
桂は言うだけ言うと総務部へ消えて行った。
「……あんまり女性に金出させたくないんだけどな」
「情報料ですよ。ほどほどにいただきましょう。足りなければ家で作りますから」
「まぁ、それならいいか」
後日昼飯をおごってやってもいいしなと思った。
「なぁ岡、もしかして……」
「はい?」
「浮かれてるのか?」
「はい、世界中に言いふらしたい気分です」
岡はずっと笑顔だ。
「それはやめてくれ……」
そんなに一緒に住みたかったとは思わなかった。
「なぁ……安田とってのは、いいのか?」
「何がですか? 少し落ち着いたら物件を探さないといけませんね」
あ、やっぱり三人で住むつもりなのか。なんかそれはそれで嬉しい。
その日の夜は残業も特にしないで、隣駅で待ち合わせて桂がオススメだというイタリアンに行った。一皿一皿の量が多く、値段もリーズナブルだったのでよかったと思う。料理もそうだが店内もけっこうおしゃれな雰囲気のいいところだった。
「おごりなんだからちゃんと話してよね」
「そこまで知りたいとか、意外だな」
俺の住んでいる物件が親戚所有なこと。そこに住みたいという人が現れたから引っ越すことにしたこと。岡の家が広いから間借りさせてもらうことにしたということを話した。
「へー、そうだったんだー。言ってくれればうちに来てくれてもよかったのに」
「そんなわけにいかないだろ」
一人暮らしの女性の家に住むなんてそんなことはできない。
「えー、長井君ならいいのに」
「いくら俺が桂にその気がなくたって、一つ屋根の下に暮らしたら何が起こってもおかしくないんだからな。もう少し自分を大事にしろ」
岡と桂はなんともいえない顔をした。そして何故か二人は顔を見合わせた。
「……そういうことなの?」
「ええ、そういうことなんです」
「じゃあしょうがないかー……」
なんで二人して分かり合ってるんだよ。
料理はおいしかった。
「今度昼飯おごるから、考えとけよ」
「もー、そういうとこだよー!」
店を出て当たり前のことを言ったら桂が膨れた。
「?」
「気にしなくていいの! また会社でねー」
駅まで桂を送って別れた。
「なぁ、岡。なんで桂は怒ったんだ?」
「さぁ? どうしたんでしょうね?」
岡は終始ご機嫌だった。俺はさっぱりわけがわからないまま、岡と家に帰ったのだった。
ーーーーー
岡の家に引っ越したので住所変更届を会社に出した。一応前フリを総務にしたら引っ越してからすぐに教えてもらえればいいと言われたのだ。だけど、
「え? 事前にわかってたはずじゃないんですか? もっと早く提出してくださいね」
なんてイヤミを言われた。引っ越してからでいいって言われたんだけどなぁ。これだから総務はと思ったが、喧嘩するほどのことでもないので「すいませんがよろしく」と言って戻った。
「長井君」
声をかけてきたのは同期の桂美々だった。
「総務になんの用だったの?」
「ああ、ちょっとな……」
別に桂に言うほどのことでもない。と思ったら岡がやってきた。
「あ、先輩」
満面の笑みを浮かべ早歩きでやってくる岡は、まるで飼主を見つけた犬のようだった。
「総務ってことは変更届出してきたんですね」
「ああ、うん。遅くなっちまったけどな」
「変更届ってなーに?」
まだ桂がそこにいたらしい。岡が笑顔で、
「先輩と一緒に住むことになったんです」
さらりと答えてしまった。
「お、おい……」
そんなこと話したら会社中に広がってしまうではないか。内心慌てたが、岡は平然としている。
「……え? えええ?」
桂が岡と俺の顔を何度も見て驚きの声を上げた。
「え? なんでそんな話になったの?」
「経緯が知りたいですか?」
岡がふふんと得意そうに言う。何がしたいんだいったい。
「知りたい! すっごく知りたい!」
「お、おい……岡……」
岡の手がそっと俺の手に触れる。任せてくださいと言われているようで俺は黙ることにした。岡には岡なりに何か考えがあるのだろう。
「あー、おいしい焼肉が食べたいですね~」
「えー……おいしいイタリアンじゃダメ?」
「それでもいいですけど、その心は?」
「せっかくイケメン二人と食事するんだったらイタリアンがいい。……おごるわよ」
「僕たちけっこう食べますよ?」
「じゃあそういう店チョイスしとく。今夜でいいでしょ」
「よろしくお願いします」
なんか勝手に交渉している。岡が桂に深々と頭を下げた。
「長井君も遠慮なく食べていいからね。でも他の人誘うのはやめてね」
「あ、ああ……」
「できるだけ残業しないでね。後で待ち合わせ場所連絡するわ」
「わかりました」
桂は言うだけ言うと総務部へ消えて行った。
「……あんまり女性に金出させたくないんだけどな」
「情報料ですよ。ほどほどにいただきましょう。足りなければ家で作りますから」
「まぁ、それならいいか」
後日昼飯をおごってやってもいいしなと思った。
「なぁ岡、もしかして……」
「はい?」
「浮かれてるのか?」
「はい、世界中に言いふらしたい気分です」
岡はずっと笑顔だ。
「それはやめてくれ……」
そんなに一緒に住みたかったとは思わなかった。
「なぁ……安田とってのは、いいのか?」
「何がですか? 少し落ち着いたら物件を探さないといけませんね」
あ、やっぱり三人で住むつもりなのか。なんかそれはそれで嬉しい。
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「?」
「気にしなくていいの! また会社でねー」
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