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6.メイクラブ(完結)
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エレインはセネガのあまりの動きの早さにめんくらったが、下ろされた場所がベッドだったことでなんとなく笑いたくなった。
「エレイン、初めて見た時から君が気になってしかたなかった」
「……私も」
今日のセネガに余裕はみじんも感じられなかった。頭の上にある耳はぴくぴくと動き、尻尾もしぱたんしぱたんと落ち着きなく揺れている。どうやらここは寝室のようだったが、家の中じゅう甘い匂いで満たされているようで、当然この部屋も甘い匂いに支配されていた。
セネガは料理がうまくないと言っていた。どれほどパンケーキを作るのに苦労したのだろう。メープルシロップはどうやって入手したのだろう。気になることは沢山あったが、今はそれどころではなかった。
「好きだ、エレイン。絶対に幸せにするから僕を受け入れてくれ」
「……はい」
エレインが真っ赤になってどうにか返事をすると、セネガの唇が近づいてき、彼女のそれを塞いだ。
「んっ……」
はむはむと唇をはまれ、おそるおそるというように舌が差し入れられる。エレインは当然初めてだったが、セネガもまた不慣れだということがわかってほっとした。せっかく新調したワンピースもよく見てもらえず脱がされてしまったが、それぐらい余裕がないのだと思えば愛しくも感じられた。
「ああっ!」
セネガは首筋を何度も甘噛みし、やがて下着を脱がしてその胸の頂で震える乳首を吸った。彼は胸を揉むことには興味がないらしく、乳輪から大きく乳首を咥えると唇で押すようにして何度も両の乳首を吸った。それはエレインに痺れるような感覚をもたらし、足の間に濡れたような感触をももたらした。
「セネガ、セネガ……なんか、なんかへんっ!」
「エレイン、エレイン、好きだ……」
わき腹も舐め、やがて下腹部に到達したセネガはそのまま大事な部分にむしゃぶりついた。
「やああっ!?」
割れ目を開かれ、花芽だけでなく甘い蜜を分泌させる蜜壷もたっぷりと舐め解かれた。
「エレイン……君の蜜もなんて甘いんだ」
「やぁっ、あっ、ああっ……!」
最後にセネガ自身を受け入れた時エレインは息も絶え絶えだった。丁寧に愛撫されたおかげでそれほどの痛みを覚えなかったが、彼女はそれから毎日抱かれ続け、やっと解放されたのはそれから一か月後のことだった。
それも一旦は、ということでこれが亜人族の結婚なのだと教えられて深く嘆息したのだった。
いっぱい甘く抱かれて慣れてしまった身体は、再びセネガに求められると逆らうことはできなかった。
「あっ、んんっ……まだぁ……」
「エレイン、新婚の間はしばらくこうして抱き合うものだ」
「そん、なぁっ……」
セネガ自身の形を覚えてしまった中は、喜んで受け入れてしまう。
そうして、セネガが満足するまでエレインはまたたっぷり抱かれてしまった。
ちなみにメープルシロップは年寄りたちに聞いて自分で採取し、煮詰めて作ったらしいと聞き、エレインはセネガに惚れ直した。
そして昨年の収穫祭に買っておいたのだという指輪を受け取り、彼女はあまりの嬉しさで彼に再び抱きついたのだった。
Love Love Happy END!
エレインが編んだマフラーも無事受け取ってもらえました。
「オマケ小話 貴方のしっぽに触れたいの」
エレインはあまり亜人族のことは知らない。親しい間柄なら耳ぐらいは許可を得て触れてもいいとは聞いていたが、尻尾はどうなのだろうと長年疑問だった。
夫となったセネガのふさふさの耳を触れさせてもらうのは幸せだが、やはり他の亜人に比べて毛足の長い尻尾にはとても興味があった。
セネガは朝早く畑に出かけ、日中は自警団として村の中を巡回し、夕方は買物をして帰宅する。亜人の男性はとかく働き者だ。
その日は珍しく昼に帰宅したと思ったら仮眠をとるという。一緒に昼寝しようと抱かれてベッドに連れ込まれ、そのままセネガは本当に眠ってしまった。
「疲れてるのかしら」
あまり無理をしてほしくはないと思うがこのできた夫は家でも何もさせてくれないのだ。服の下も人族より毛深い亜人は抱きしめるとふかふかだ。エレインは幸せそうに笑み、ふとセネガの尻尾を見やってつい魔が差した。
(す、少しだけ……)
そーっと夫の背に回した手を下ろし、そのふさふさの尻尾を撫でた途端。
「ぎゃわっ!?」
とんでもない声を上げ、夫が驚いたように目を覚ました。そして目を見開いて驚いているエレインを認めると、
「……エレイン?」
嫣然とした笑みを浮かべ。
「昨夜だけじゃ足りなかったんだね?」
「え? え? え?」
今度は押し倒されて服を奪われ、”寝る”ことになったのだった。
後日、尻尾が亜人族にとって性感帯の一部となることを聞かされエレインは泣く泣く尻尾を触ろうとするのを断念した。
おしまい♪
最後までお付き合いありがとうございました!
「エレイン、初めて見た時から君が気になってしかたなかった」
「……私も」
今日のセネガに余裕はみじんも感じられなかった。頭の上にある耳はぴくぴくと動き、尻尾もしぱたんしぱたんと落ち着きなく揺れている。どうやらここは寝室のようだったが、家の中じゅう甘い匂いで満たされているようで、当然この部屋も甘い匂いに支配されていた。
セネガは料理がうまくないと言っていた。どれほどパンケーキを作るのに苦労したのだろう。メープルシロップはどうやって入手したのだろう。気になることは沢山あったが、今はそれどころではなかった。
「好きだ、エレイン。絶対に幸せにするから僕を受け入れてくれ」
「……はい」
エレインが真っ赤になってどうにか返事をすると、セネガの唇が近づいてき、彼女のそれを塞いだ。
「んっ……」
はむはむと唇をはまれ、おそるおそるというように舌が差し入れられる。エレインは当然初めてだったが、セネガもまた不慣れだということがわかってほっとした。せっかく新調したワンピースもよく見てもらえず脱がされてしまったが、それぐらい余裕がないのだと思えば愛しくも感じられた。
「ああっ!」
セネガは首筋を何度も甘噛みし、やがて下着を脱がしてその胸の頂で震える乳首を吸った。彼は胸を揉むことには興味がないらしく、乳輪から大きく乳首を咥えると唇で押すようにして何度も両の乳首を吸った。それはエレインに痺れるような感覚をもたらし、足の間に濡れたような感触をももたらした。
「セネガ、セネガ……なんか、なんかへんっ!」
「エレイン、エレイン、好きだ……」
わき腹も舐め、やがて下腹部に到達したセネガはそのまま大事な部分にむしゃぶりついた。
「やああっ!?」
割れ目を開かれ、花芽だけでなく甘い蜜を分泌させる蜜壷もたっぷりと舐め解かれた。
「エレイン……君の蜜もなんて甘いんだ」
「やぁっ、あっ、ああっ……!」
最後にセネガ自身を受け入れた時エレインは息も絶え絶えだった。丁寧に愛撫されたおかげでそれほどの痛みを覚えなかったが、彼女はそれから毎日抱かれ続け、やっと解放されたのはそれから一か月後のことだった。
それも一旦は、ということでこれが亜人族の結婚なのだと教えられて深く嘆息したのだった。
いっぱい甘く抱かれて慣れてしまった身体は、再びセネガに求められると逆らうことはできなかった。
「あっ、んんっ……まだぁ……」
「エレイン、新婚の間はしばらくこうして抱き合うものだ」
「そん、なぁっ……」
セネガ自身の形を覚えてしまった中は、喜んで受け入れてしまう。
そうして、セネガが満足するまでエレインはまたたっぷり抱かれてしまった。
ちなみにメープルシロップは年寄りたちに聞いて自分で採取し、煮詰めて作ったらしいと聞き、エレインはセネガに惚れ直した。
そして昨年の収穫祭に買っておいたのだという指輪を受け取り、彼女はあまりの嬉しさで彼に再び抱きついたのだった。
Love Love Happy END!
エレインが編んだマフラーも無事受け取ってもらえました。
「オマケ小話 貴方のしっぽに触れたいの」
エレインはあまり亜人族のことは知らない。親しい間柄なら耳ぐらいは許可を得て触れてもいいとは聞いていたが、尻尾はどうなのだろうと長年疑問だった。
夫となったセネガのふさふさの耳を触れさせてもらうのは幸せだが、やはり他の亜人に比べて毛足の長い尻尾にはとても興味があった。
セネガは朝早く畑に出かけ、日中は自警団として村の中を巡回し、夕方は買物をして帰宅する。亜人の男性はとかく働き者だ。
その日は珍しく昼に帰宅したと思ったら仮眠をとるという。一緒に昼寝しようと抱かれてベッドに連れ込まれ、そのままセネガは本当に眠ってしまった。
「疲れてるのかしら」
あまり無理をしてほしくはないと思うがこのできた夫は家でも何もさせてくれないのだ。服の下も人族より毛深い亜人は抱きしめるとふかふかだ。エレインは幸せそうに笑み、ふとセネガの尻尾を見やってつい魔が差した。
(す、少しだけ……)
そーっと夫の背に回した手を下ろし、そのふさふさの尻尾を撫でた途端。
「ぎゃわっ!?」
とんでもない声を上げ、夫が驚いたように目を覚ました。そして目を見開いて驚いているエレインを認めると、
「……エレイン?」
嫣然とした笑みを浮かべ。
「昨夜だけじゃ足りなかったんだね?」
「え? え? え?」
今度は押し倒されて服を奪われ、”寝る”ことになったのだった。
後日、尻尾が亜人族にとって性感帯の一部となることを聞かされエレインは泣く泣く尻尾を触ろうとするのを断念した。
おしまい♪
最後までお付き合いありがとうございました!
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エレインもセネガも可愛い💕💕💕
優しいお話でほっこり😍
お読みいただきありがとうございました!
素敵なラブラブ作品を御馳走様でした🤤
お読みいただきありがとうございました!
ごちそうさまです💓ヽ(●´ε`●)ノ
お読みいただきありがとうございました!