394 / 653
第3部 周りと仲良くしろと言われました
91.好きは好きなのだけど
しおりを挟む
外国からの衣裳は皇太后を通じて仕立て屋に全て預けた。
仕立て屋が衣裳の着せ方を学んだら香子に着せてくれるらしい。そして慈寧宮でファッションショーをすることになりそうだ。その都度仕立て屋を呼ぶのかと考えたら、香子はなんだかとても悪いことをしているような気になった。
『そなたはいろいろ気にしすぎる』
白虎の室の床に寝転がりながら、白虎がククッと笑いながら言うのを聞いて香子はムッとした。
『笑わなくてもいいじゃないですか』
白虎は人型のままだ。香子は皇太后のところから直接白虎の室に連れ込まれ、当たり前のように寝室の床に下ろされてしまった。白虎が長袍を脱ぎ捨て、香子の長袍も脱がし、髪飾りを外し……と流れるように香子は漢服を奪い取られて今は一枚しか羽織らさせてもらっていない。脱がす手際がよすぎることにももやもやするが、抱き寄せられて何度も口づけを受けたら頭にもやがかかったようになってしまう。香子は内心泣きそうだった。
(なんでこんなにエロいのよーう!)
四神は総じて香子好みのイケメンなのだ。そのイケメンたちは香子しか見ていないし、香子以外いらないと、全力で愛を語ってくるわけで。
(でも愛欲の日々は嫌あああ~~~!)
香子の頭が蕩けてしまえばいつでも愛欲の日々に突入することは間違いない。香子もまた、四神に抱かれることは嫌いではないから余計だった。
白虎に白い胸を優しく揉まれる。白虎に何度か抱かれているせいか、胸もたわわになってきたと香子も思う。最近服を着せられる時、ちょっときついと思う時もある。侍女たちもよくやってくれているが、香子の胸が急激に大きくなってきているのでなかなか対応できないでいるようだった。こんなに早いスピードで大きくなっていると普通は肉割れを起こしそうだがそこはそれ。すでに人の枠には当てはまらない香子の身体は四神好みにその体型も変わってきていた。それを香子が自覚しているかどうかは(以下略
『あっ、あっ……!』
白虎は丁寧だった。優しく胸を揉みながら乳首を吸う。そして香子をたっぷり啼かせた。
(部屋に連れ込まれるの、危険……)
夕飯前には解放してもらったが、香子はもう涙目だった。
皇太后が白虎に会いたいだろうと思って一緒に向かったのに、それすらも四神の嫉妬に繋がるのだからかなわない。香子は嘆息した。
本当はわかっているのだ。四神は何かを口実にして香子に触れているだけだ。香子は四神の花嫁だから、四神が人に嫉妬をするのはもうしかたがない。わかってはいても香子もなかなか気持ちに折り合いがつけられないでいた。
『香子、今宵はそなたと共に過ごしてもよいか?』
唇をまた優しく塞がれた後で、白虎に聞かれた。香子の頭はぼんやりしていたが、そこで頷いてはいけないことは知っていた。
『だめ、です……』
『何故?』
『だって、青龍様とはそんなに過ごせませんから……』
『青龍がそのようなことを気にすると思うのか』
『思いません、けど……』
これではだめらしいと、香子は心の中でメモをした。四神は四神同士では嫉妬の感情はないというのだからそれも理解できない。
それなら。
『……私が気にするんです』
『……なれば今宵は諦めよう』
クククッと白虎が笑う。断られることを想定して白虎は言っているのだからそれは問題ない。でもほんの少しだけ香子は申し訳なくも思ってしまう。
(悪いと思う必要はないんだけどね……)
四神宮にはよくも悪くも四神を全肯定する者しかいないから困ってしまう。相談相手がいないということが、香子にとっては困ることだった。
夕飯はいつも通りおいしかったし、夜も香子は玄武と朱雀の腕に抱かれた。朱雀から熱を与えられ、二神に抱かれると、香子は脳が全て蕩けてしまうような感じがする。毎晩毎晩抱かれる度に脳みそから何から作り変えられているような不思議な心持ちだった。
翌朝、香子はふと香山のことを思い出した。そろそろ紅葉が見られるかもしれない。でも、ただ香子が見に行きたいと言ったらわがままにしかならないだろう。
『老仏爺と香山に行きたいかも?』
山に登る時は籠だろうか。香子は四神の腕に抱かれて上るのかもしれない。想像しただけで、香子はわくわくしてきた。
朝ごはんを食べ、部屋に戻った後香子は紅児を手招きした。
『エリーザの次の休みはいつだったかしら?』
『はい、そろそろいただこうかと思っていますが……』
『じゃあ、紅夏に伝えておくわ』
戸惑った表情をする紅児がかわいいと香子は思う。
『私、今日は朱雀様と過ごしたいわ』
香子が呟くと延夕玲がスッと部屋を出て行った。一応外の廊下では常に侍女が一人控えている。その侍女に夕玲が伝えに行ったのだろう。ほどなくして彼女は戻ってきた。
お茶を淹れてもらい、まったりしていたら朱雀が来てくれた。
『そなたが我と共に過ごしたいとは、珍しいこともあるものよ』
朱雀は楽しそうな表情を浮かべている。明るいところで見る朱雀は眩しいと香子は思った。
『毎晩一緒に過ごしてるではありませんか』
香子は朱雀の腕に抱かれ、胸が高鳴るのを感じた。
仕立て屋が衣裳の着せ方を学んだら香子に着せてくれるらしい。そして慈寧宮でファッションショーをすることになりそうだ。その都度仕立て屋を呼ぶのかと考えたら、香子はなんだかとても悪いことをしているような気になった。
『そなたはいろいろ気にしすぎる』
白虎の室の床に寝転がりながら、白虎がククッと笑いながら言うのを聞いて香子はムッとした。
『笑わなくてもいいじゃないですか』
白虎は人型のままだ。香子は皇太后のところから直接白虎の室に連れ込まれ、当たり前のように寝室の床に下ろされてしまった。白虎が長袍を脱ぎ捨て、香子の長袍も脱がし、髪飾りを外し……と流れるように香子は漢服を奪い取られて今は一枚しか羽織らさせてもらっていない。脱がす手際がよすぎることにももやもやするが、抱き寄せられて何度も口づけを受けたら頭にもやがかかったようになってしまう。香子は内心泣きそうだった。
(なんでこんなにエロいのよーう!)
四神は総じて香子好みのイケメンなのだ。そのイケメンたちは香子しか見ていないし、香子以外いらないと、全力で愛を語ってくるわけで。
(でも愛欲の日々は嫌あああ~~~!)
香子の頭が蕩けてしまえばいつでも愛欲の日々に突入することは間違いない。香子もまた、四神に抱かれることは嫌いではないから余計だった。
白虎に白い胸を優しく揉まれる。白虎に何度か抱かれているせいか、胸もたわわになってきたと香子も思う。最近服を着せられる時、ちょっときついと思う時もある。侍女たちもよくやってくれているが、香子の胸が急激に大きくなってきているのでなかなか対応できないでいるようだった。こんなに早いスピードで大きくなっていると普通は肉割れを起こしそうだがそこはそれ。すでに人の枠には当てはまらない香子の身体は四神好みにその体型も変わってきていた。それを香子が自覚しているかどうかは(以下略
『あっ、あっ……!』
白虎は丁寧だった。優しく胸を揉みながら乳首を吸う。そして香子をたっぷり啼かせた。
(部屋に連れ込まれるの、危険……)
夕飯前には解放してもらったが、香子はもう涙目だった。
皇太后が白虎に会いたいだろうと思って一緒に向かったのに、それすらも四神の嫉妬に繋がるのだからかなわない。香子は嘆息した。
本当はわかっているのだ。四神は何かを口実にして香子に触れているだけだ。香子は四神の花嫁だから、四神が人に嫉妬をするのはもうしかたがない。わかってはいても香子もなかなか気持ちに折り合いがつけられないでいた。
『香子、今宵はそなたと共に過ごしてもよいか?』
唇をまた優しく塞がれた後で、白虎に聞かれた。香子の頭はぼんやりしていたが、そこで頷いてはいけないことは知っていた。
『だめ、です……』
『何故?』
『だって、青龍様とはそんなに過ごせませんから……』
『青龍がそのようなことを気にすると思うのか』
『思いません、けど……』
これではだめらしいと、香子は心の中でメモをした。四神は四神同士では嫉妬の感情はないというのだからそれも理解できない。
それなら。
『……私が気にするんです』
『……なれば今宵は諦めよう』
クククッと白虎が笑う。断られることを想定して白虎は言っているのだからそれは問題ない。でもほんの少しだけ香子は申し訳なくも思ってしまう。
(悪いと思う必要はないんだけどね……)
四神宮にはよくも悪くも四神を全肯定する者しかいないから困ってしまう。相談相手がいないということが、香子にとっては困ることだった。
夕飯はいつも通りおいしかったし、夜も香子は玄武と朱雀の腕に抱かれた。朱雀から熱を与えられ、二神に抱かれると、香子は脳が全て蕩けてしまうような感じがする。毎晩毎晩抱かれる度に脳みそから何から作り変えられているような不思議な心持ちだった。
翌朝、香子はふと香山のことを思い出した。そろそろ紅葉が見られるかもしれない。でも、ただ香子が見に行きたいと言ったらわがままにしかならないだろう。
『老仏爺と香山に行きたいかも?』
山に登る時は籠だろうか。香子は四神の腕に抱かれて上るのかもしれない。想像しただけで、香子はわくわくしてきた。
朝ごはんを食べ、部屋に戻った後香子は紅児を手招きした。
『エリーザの次の休みはいつだったかしら?』
『はい、そろそろいただこうかと思っていますが……』
『じゃあ、紅夏に伝えておくわ』
戸惑った表情をする紅児がかわいいと香子は思う。
『私、今日は朱雀様と過ごしたいわ』
香子が呟くと延夕玲がスッと部屋を出て行った。一応外の廊下では常に侍女が一人控えている。その侍女に夕玲が伝えに行ったのだろう。ほどなくして彼女は戻ってきた。
お茶を淹れてもらい、まったりしていたら朱雀が来てくれた。
『そなたが我と共に過ごしたいとは、珍しいこともあるものよ』
朱雀は楽しそうな表情を浮かべている。明るいところで見る朱雀は眩しいと香子は思った。
『毎晩一緒に過ごしてるではありませんか』
香子は朱雀の腕に抱かれ、胸が高鳴るのを感じた。
4
あなたにおすすめの小説
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
黒騎士団の娼婦
星森
恋愛
夫を亡くし、義弟に家から追い出された元男爵夫人・ヨシノ。
異邦から迷い込んだ彼女に残されたのは、幼い息子への想いと、泥にまみれた誇りだけだった。
頼るあてもなく辿り着いたのは──「気味が悪い」と忌まれる黒騎士団の屯所。
煤けた鎧、無骨な団長、そして人との距離を忘れた男たち。
誰も寄りつかぬ彼らに、ヨシノは微笑み、こう言った。
「部屋が汚すぎて眠れませんでした。私を雇ってください」
※本作はAIとの共同制作作品です。
※史実・実在団体・宗教などとは一切関係ありません。戦闘シーンがあります。
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
英雄魔術師様とのシークレットベビーが天才で隠し通すのが大変です
氷雨そら
恋愛
――この魔石の意味がわからないほど子どもじゃない。
英雄魔術師カナンが遠征する直前、フィアーナと交わした一夜で授かった愛娘シェリア。フィアーナは、シェリアがカナンの娘であることを隠し、守るために王都を離れ遠い北の地で魔石を鑑定しながら暮らしていた。けれど、シェリアが三歳を迎えた日、彼女を取り囲む全ての属性の魔石が光る。彼女は父と同じ、全属性の魔力持ちだったのだ。これは、シークレットベビーを育てながら、健気に逞しく生きてきたヒロインが、天才魔術師様と天才愛娘に翻弄されながらも溺愛される幸せいっぱいハートフルストーリー。小説家になろうにも投稿しています。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
結婚したけど夫の不倫が発覚して兄に相談した。相手は親友で2児の母に慰謝料を請求した。
佐藤 美奈
恋愛
伯爵令嬢のアメリアは幼馴染のジェームズと結婚して公爵夫人になった。
結婚して半年が経過したよく晴れたある日、アメリアはジェームズとのすれ違いの生活に悩んでいた。そんな時、机の脇に置き忘れたような手紙を発見して中身を確かめた。
アメリアは手紙を読んで衝撃を受けた。夫のジェームズは不倫をしていた。しかも相手はアメリアの親しい友人のエリー。彼女は既婚者で2児の母でもある。ジェームズの不倫相手は他にもいました。
アメリアは信頼する兄のニコラスの元を訪ね相談して意見を求めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる