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第1部 四神と結婚しろと言われました
132.そういうの気になりません? ※R13
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『気になるか?』
逆に聞き返されて香子は首を傾げた。触れられたくないことだったのだろうか。
『うーん……気にならないと言えば嘘になりますが、その……』
そこまで言って香子は頬を染めた。
香子は処女ではなかったが、玄武や朱雀に触れられるまであんなに感じたことはなかった。それは四神の花嫁ということもあるのかもしれなかったが、あれほどいろいろなところに触れられたこともない。
だから長生きしているなりに経験豊富なのだろうと思ったのだ。
玄武は香子が赤くなったのに気付いたのか、香子の身体を己に向き直らせた。
そして夜着の中に手を差し入れ、やわやわとその胸を揉み始めた。
『玄武様……』
『あまり褒められたことではないが、貢物の中に妙齢の女性が入っていることがある。処女はすぐに送り返したが、経験豊富な女性を相手にすることはあったな』
そう言いながら柔らかいタッチで香子の胸の尖りを摘む。
『……そう、だったんですか……』
なんで処女はだめなのだろうかと疑問が浮かんだが、玄武の愛撫にすぐ息が上がってしまい聞くことができない。しかもなんだか質問の答えをずらされているような気もする。
このままだと朝なのにまた抱かれてしまうかもしれないという危機感を覚えた時、表の扉が開く音がした。それに玄武が残念そうに嘆息したが、香子は助かったと思った。
『朝食を届けにきたようです』
寝室の向こうから声をかけてきたのは朱雀だった。
『わかった』
玄武が応え、手早く香子の身支度を整えた。そういうところも手慣れているなと香子は思う。別に過去の女性関係に妬くとかそういうことはないのだけど。
自分で体を動かせるとは思ったが短い距離なのにやっぱり玄武に抱かれて居間に移動した。
『わぁ……』
侍女たちが卓に並べていく料理に香子は感嘆の声を上げた。
『猫耳朵だぁ……。ワンタンもあるー』
ここまで自分の希望を聞いてもらうのは本当に申し訳ないと思いながらもにこにこしてしまう。
そんな香子の様子に侍女たちは顔がほころぶのを抑えるのに精いっぱいだった。基本的に身分の高い者というのは食事一つにここまで喜びを表すことがない。ただ運ばれてきた物を当り前のように淡々と食すだけである。だから香子がその都度喜んで食べるのが侍女たちも料理人たちも嬉しくてならなかった。
香子が求めるものは珍味でも作るのにそれほど手間がかかるものでもない。市井の者がたちが食べるのよりは少しいいぐらいの料理をおいしいおいしいと食べる。宮廷の料理人としては腕の揮い甲斐がないかもしれないが、それでも香子が喜んでくれると思うと多少の我がままは聞いてくれるようだった。
香子リクエストの春巻もあったし、他にもいろいろと用意されている。
香子は相変わらず玄武に抱かれたまま長椅子に腰掛ける状態になった。朱雀がその横に座る。
お茶の準備をして侍女たちが退室してから香子は両手を合わせた。
「いただきます」
二神に甲斐甲斐しく世話を焼かれながら香子はまたいっぱい食べた。
鶏ガラ醤油ベースの海苔のスープに入ったワンタンは肉厚で食べごたえがある。トマトと卵、チンゲンサイのスープで食べる猫耳朵も柔らかくて食べやすくいくらでも食べられてしまうかんじだった。焼きそばのように猫耳朵を炒めるという料理があったことも思い出す。
(今度は炒めてもらおう)
もう次のごはんを考えている辺り食い意地が張っていると言わざるを得ない。胃がひとごこちついたところで、香子は先ほどの疑問を蒸し返すことにした。床の中で聞くには危険だし、かといって不特定多数の人がいるところで聞くのもどうかと思ったので。
幸い紅夏も黒月も室の外に控えているので居間にいるのは二神と香子だけだった。
『あのぅ、玄武様。先ほどのお話なのですが……』
そう言って玄武の顔を見ると困ったような表情をされた。だが質問ぐらいはさせてほしい。
『どうして処女は抱かないのですか?』
それを聞いた途端、朱雀がお茶を噴いた。珍しいこともあるものだと香子は目を丸くする。玄武は苦笑した。
『香子……いくら貢物とはいえ処女を抱くということは娶るということだ。我ら四神が娶るのは異世界からの花嫁のみ。他の女性を娶るわけにはいかぬ』
それにやっと香子は納得した。そういえばこの世界では普通処女のままお嫁に行くのだった。
『……でも、処女かどうかってわかるものなのですか?』
普通は抱いてみないとわからないものなのではないかと香子は思い、首を傾げた。
『わかる』
朱雀がため息交じりに答えた。
『男を受け入れたことがある者とそうでない者とでは香が違うのだ。……ただ、そなたからは花嫁としての香が強いから触れるまではわからなかったが』
(香り、香りって、犬か……)
『わかりました、ありがとうございました』
他にも聞きたいことがあったような気がしたが、また今度にするとして香子はお茶を啜った。
逆に聞き返されて香子は首を傾げた。触れられたくないことだったのだろうか。
『うーん……気にならないと言えば嘘になりますが、その……』
そこまで言って香子は頬を染めた。
香子は処女ではなかったが、玄武や朱雀に触れられるまであんなに感じたことはなかった。それは四神の花嫁ということもあるのかもしれなかったが、あれほどいろいろなところに触れられたこともない。
だから長生きしているなりに経験豊富なのだろうと思ったのだ。
玄武は香子が赤くなったのに気付いたのか、香子の身体を己に向き直らせた。
そして夜着の中に手を差し入れ、やわやわとその胸を揉み始めた。
『玄武様……』
『あまり褒められたことではないが、貢物の中に妙齢の女性が入っていることがある。処女はすぐに送り返したが、経験豊富な女性を相手にすることはあったな』
そう言いながら柔らかいタッチで香子の胸の尖りを摘む。
『……そう、だったんですか……』
なんで処女はだめなのだろうかと疑問が浮かんだが、玄武の愛撫にすぐ息が上がってしまい聞くことができない。しかもなんだか質問の答えをずらされているような気もする。
このままだと朝なのにまた抱かれてしまうかもしれないという危機感を覚えた時、表の扉が開く音がした。それに玄武が残念そうに嘆息したが、香子は助かったと思った。
『朝食を届けにきたようです』
寝室の向こうから声をかけてきたのは朱雀だった。
『わかった』
玄武が応え、手早く香子の身支度を整えた。そういうところも手慣れているなと香子は思う。別に過去の女性関係に妬くとかそういうことはないのだけど。
自分で体を動かせるとは思ったが短い距離なのにやっぱり玄武に抱かれて居間に移動した。
『わぁ……』
侍女たちが卓に並べていく料理に香子は感嘆の声を上げた。
『猫耳朵だぁ……。ワンタンもあるー』
ここまで自分の希望を聞いてもらうのは本当に申し訳ないと思いながらもにこにこしてしまう。
そんな香子の様子に侍女たちは顔がほころぶのを抑えるのに精いっぱいだった。基本的に身分の高い者というのは食事一つにここまで喜びを表すことがない。ただ運ばれてきた物を当り前のように淡々と食すだけである。だから香子がその都度喜んで食べるのが侍女たちも料理人たちも嬉しくてならなかった。
香子が求めるものは珍味でも作るのにそれほど手間がかかるものでもない。市井の者がたちが食べるのよりは少しいいぐらいの料理をおいしいおいしいと食べる。宮廷の料理人としては腕の揮い甲斐がないかもしれないが、それでも香子が喜んでくれると思うと多少の我がままは聞いてくれるようだった。
香子リクエストの春巻もあったし、他にもいろいろと用意されている。
香子は相変わらず玄武に抱かれたまま長椅子に腰掛ける状態になった。朱雀がその横に座る。
お茶の準備をして侍女たちが退室してから香子は両手を合わせた。
「いただきます」
二神に甲斐甲斐しく世話を焼かれながら香子はまたいっぱい食べた。
鶏ガラ醤油ベースの海苔のスープに入ったワンタンは肉厚で食べごたえがある。トマトと卵、チンゲンサイのスープで食べる猫耳朵も柔らかくて食べやすくいくらでも食べられてしまうかんじだった。焼きそばのように猫耳朵を炒めるという料理があったことも思い出す。
(今度は炒めてもらおう)
もう次のごはんを考えている辺り食い意地が張っていると言わざるを得ない。胃がひとごこちついたところで、香子は先ほどの疑問を蒸し返すことにした。床の中で聞くには危険だし、かといって不特定多数の人がいるところで聞くのもどうかと思ったので。
幸い紅夏も黒月も室の外に控えているので居間にいるのは二神と香子だけだった。
『あのぅ、玄武様。先ほどのお話なのですが……』
そう言って玄武の顔を見ると困ったような表情をされた。だが質問ぐらいはさせてほしい。
『どうして処女は抱かないのですか?』
それを聞いた途端、朱雀がお茶を噴いた。珍しいこともあるものだと香子は目を丸くする。玄武は苦笑した。
『香子……いくら貢物とはいえ処女を抱くということは娶るということだ。我ら四神が娶るのは異世界からの花嫁のみ。他の女性を娶るわけにはいかぬ』
それにやっと香子は納得した。そういえばこの世界では普通処女のままお嫁に行くのだった。
『……でも、処女かどうかってわかるものなのですか?』
普通は抱いてみないとわからないものなのではないかと香子は思い、首を傾げた。
『わかる』
朱雀がため息交じりに答えた。
『男を受け入れたことがある者とそうでない者とでは香が違うのだ。……ただ、そなたからは花嫁としての香が強いから触れるまではわからなかったが』
(香り、香りって、犬か……)
『わかりました、ありがとうございました』
他にも聞きたいことがあったような気がしたが、また今度にするとして香子はお茶を啜った。
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