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本編
20.求婚
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そんなやりとりがあってから、紅夏は少しずつ紅児に接触をはかるようになった。
昼食を終えたあと食堂の表で待っていたり、花嫁が湯あみ後誰かの室に連れていかれた後、花嫁の部屋の側にいたり。特に何か言葉を交わすわけではないがその度他の侍女たちに「まぁ」と言うような顔をされるのがいたたまれない。
昨夜等は全ての仕事が終った後、紅夏の部屋に来るようにと言われた。
それも他の侍女たちがいる場所で囁かれたものだから、真っ赤になった紅児にみな興味津々だった。
「ねぇ、とうとうお誘い? お誘い?」
「いやー! 素敵ー!」
「でも……嫁入り前にそういうのは……どうなのかしら」
「まぁ、ねぇ……。でも、遊びで声をかけてくるような方々でもないでしょうし」
ぎこちなく、一旦大部屋に戻ると侍女たちが矢継ぎ早に声をかけてきた。
中には心配してくれるような声もあったが、紅児は内心それどころではない。まずどうしたらいいのかわからないのだ。
そして更に追い打ちをかけるように……。
「あの……紅児は……男の人とその……経験はない、のよね?」
紅児は一気にカーッ! と頭に血が上るのを感じた。
「な、なな、ないです! ないわ! な、なんで、なんでそういうこと聞く……!?」
自分の国の言葉で叫ばなかったことが不思議なぐらい紅児は動揺した。この国では嫁入り前の娘は処女であるのが当り前ではなかったのか。
(それとも特権階級の人たちは違うわけ?)
侍女たちは微妙な表情をした。
「え、だって、ねぇ……」
「花嫁様は……」
「花嫁様は未成年の頃に経験したって言ってたし……」
「おかしくないのかしらって……」
「わ、私は花嫁様と同じ国の出身ではないけど?」
もしかして髪の色で同じ国の出身と思われたのだろうか。それにしては同じ赤でも色合いが全く違うけれどと紅児は思う。
「そういえばそうよね」
「花嫁様の元の髪色は黒だっておっしゃられていたわ」
そういえば、と紅児も思う。
紅夏が言っていたではないか。花嫁の元の髪の色は黒だと。
ならば何故花嫁の髪の色は紅夏とほぼ同じ色をしているのだろう。
そのことについて尋ねると、花嫁はここに来た時点ですでに髪を赤く染めていたらしい。
そういうことかと肩の力が抜けたが、更に不可解なことを聞かされた。
「でも、花嫁様の御髪の色は最初の頃と微妙に違うわ。つむじの辺りは少し黒い部分が見えていたのだけど今は全くないし……。確か、朱雀様と閨を共にされるようになってから髪の色が鮮やかになったような気がするわ……」
「やっぱり? 私もそう思ってたの」
「そうよね、気のせいじゃないわよね」
なんだかもう頭がパンクしそうだった。
「ねぇ、紅児さん。早く支度した方がいいのではなくて? 紅夏様がお待ちじゃない?」
(そういえば……)
紅児は頭を抱えたくなった。
このまま忘れてしまいたかったのに。
みなで湯あみをし汗を流した後、悪ノリした侍女たちに薄手の夜着を渡された。更にその上に羽織ると言う長袍まで用意されて紅児は泣きたくなった。
そしてみなに見送られ、紅夏の部屋の前に立つ。
どうしたらいいのかと考える前に扉が開き、腕を引かれて紅夏の胸に飛び込む形になった。
ぱたん、と扉が背後で閉まる音がし、息を飲むような雰囲気も感じられた。
「……随分と積極的だな」
「え……」
上から下までまじまじと見られ、紅児は赤くなった。
「こ、これは……その……」
「試してみるか」
「え……? あ……」
紅夏はくい、と紅児の顎を持ち上げた。
紅児は頭が真っ白になった。
何故紅夏の唇が紅児のそれに重なっているのだろう。しかもその双眸は紅児の反応を逃すまいと開かれたままで。何度も何度も角度を変えてそれは優しく重なった。そして最後にぺろり、と舐められる。
紅児はびくっと身を震わせた。
「ふむ……確かにそなたは我の『つがい』のようだ」
紅夏は少し考えるような顔をして言った後、いきなり紅児を抱き上げた。
「えっ、ひゃあっ!?」
びっくりして変な声が出たが、紅夏が気にする様子はない。
それよりも。
とさ……と下ろされた先は紅夏の部屋の床の上だった。
紅児は目を見開いた。
(え? なんでなんでなんでーーー!?)
確かに誤解されるような格好をしてきた紅児が悪いが、どうしていきなりこんな状況になるのだろう。
再び口づけられ、紅児は泣きそうになった。しかもそれだけではなく紅夏の手が長袍を脱がそうとする。
ここで固まっているわけにはいかない。
紅児はどうにかして紅夏を押しのけようとできるかぎり腕を突っ張った。
唇が触れたところから甘い熱が生まれ、涙が盛り上がる。力が抜けそうになる自分を心の中で叱咤し、懸命に腕を伸ばした。
「なぜ押しのけようとする」
やっと唇が放される。紅夏は少し不満そうな表情をしていた。
「……だって……どうして……」
上がった息の合間にかろうじて疑問の声を漏らすと、紅夏は眉を寄せた。
「そなたは我に抱かれに来たのではないのか?」
「…………は?」
一瞬何を言われたのかわからなかった。
そもそもその手の単語は聞いたことがない。
(做愛……愛をする……って……)
「えええ!? ち、ちがっ、違います! 大体紅夏様が来いって……だから私来ただけなのに……」
そこまで言ってから胸に熱い物が込み上げて来、思わず紅児は涙をこぼした。
どうしてそんな誤解を受けるのだろう。紅児は知らず知らずのうちにそんな素振りを紅夏に見せていたのだろうか。
紅夏は表情を元に戻し、そっと紅児の涙をぬぐってくれた。
そして嘆息する。それに紅児はびくっと身を震わせた。
「我の独り合点であったか」
紅夏はそう呟くように言うと、まっすぐに紅児の目を見た。その視線を受けて紅児はどぎまぎする。
「ならば……改めて言おう。
そなた、我の妻になれ」
「…………はい?」
どうしてそういう話になるのだろう。
頭の中を?が舞い踊り、紅児はもう考えることを放棄した。
早い話がそのまま倒れて寝てしまったのである。
昼食を終えたあと食堂の表で待っていたり、花嫁が湯あみ後誰かの室に連れていかれた後、花嫁の部屋の側にいたり。特に何か言葉を交わすわけではないがその度他の侍女たちに「まぁ」と言うような顔をされるのがいたたまれない。
昨夜等は全ての仕事が終った後、紅夏の部屋に来るようにと言われた。
それも他の侍女たちがいる場所で囁かれたものだから、真っ赤になった紅児にみな興味津々だった。
「ねぇ、とうとうお誘い? お誘い?」
「いやー! 素敵ー!」
「でも……嫁入り前にそういうのは……どうなのかしら」
「まぁ、ねぇ……。でも、遊びで声をかけてくるような方々でもないでしょうし」
ぎこちなく、一旦大部屋に戻ると侍女たちが矢継ぎ早に声をかけてきた。
中には心配してくれるような声もあったが、紅児は内心それどころではない。まずどうしたらいいのかわからないのだ。
そして更に追い打ちをかけるように……。
「あの……紅児は……男の人とその……経験はない、のよね?」
紅児は一気にカーッ! と頭に血が上るのを感じた。
「な、なな、ないです! ないわ! な、なんで、なんでそういうこと聞く……!?」
自分の国の言葉で叫ばなかったことが不思議なぐらい紅児は動揺した。この国では嫁入り前の娘は処女であるのが当り前ではなかったのか。
(それとも特権階級の人たちは違うわけ?)
侍女たちは微妙な表情をした。
「え、だって、ねぇ……」
「花嫁様は……」
「花嫁様は未成年の頃に経験したって言ってたし……」
「おかしくないのかしらって……」
「わ、私は花嫁様と同じ国の出身ではないけど?」
もしかして髪の色で同じ国の出身と思われたのだろうか。それにしては同じ赤でも色合いが全く違うけれどと紅児は思う。
「そういえばそうよね」
「花嫁様の元の髪色は黒だっておっしゃられていたわ」
そういえば、と紅児も思う。
紅夏が言っていたではないか。花嫁の元の髪の色は黒だと。
ならば何故花嫁の髪の色は紅夏とほぼ同じ色をしているのだろう。
そのことについて尋ねると、花嫁はここに来た時点ですでに髪を赤く染めていたらしい。
そういうことかと肩の力が抜けたが、更に不可解なことを聞かされた。
「でも、花嫁様の御髪の色は最初の頃と微妙に違うわ。つむじの辺りは少し黒い部分が見えていたのだけど今は全くないし……。確か、朱雀様と閨を共にされるようになってから髪の色が鮮やかになったような気がするわ……」
「やっぱり? 私もそう思ってたの」
「そうよね、気のせいじゃないわよね」
なんだかもう頭がパンクしそうだった。
「ねぇ、紅児さん。早く支度した方がいいのではなくて? 紅夏様がお待ちじゃない?」
(そういえば……)
紅児は頭を抱えたくなった。
このまま忘れてしまいたかったのに。
みなで湯あみをし汗を流した後、悪ノリした侍女たちに薄手の夜着を渡された。更にその上に羽織ると言う長袍まで用意されて紅児は泣きたくなった。
そしてみなに見送られ、紅夏の部屋の前に立つ。
どうしたらいいのかと考える前に扉が開き、腕を引かれて紅夏の胸に飛び込む形になった。
ぱたん、と扉が背後で閉まる音がし、息を飲むような雰囲気も感じられた。
「……随分と積極的だな」
「え……」
上から下までまじまじと見られ、紅児は赤くなった。
「こ、これは……その……」
「試してみるか」
「え……? あ……」
紅夏はくい、と紅児の顎を持ち上げた。
紅児は頭が真っ白になった。
何故紅夏の唇が紅児のそれに重なっているのだろう。しかもその双眸は紅児の反応を逃すまいと開かれたままで。何度も何度も角度を変えてそれは優しく重なった。そして最後にぺろり、と舐められる。
紅児はびくっと身を震わせた。
「ふむ……確かにそなたは我の『つがい』のようだ」
紅夏は少し考えるような顔をして言った後、いきなり紅児を抱き上げた。
「えっ、ひゃあっ!?」
びっくりして変な声が出たが、紅夏が気にする様子はない。
それよりも。
とさ……と下ろされた先は紅夏の部屋の床の上だった。
紅児は目を見開いた。
(え? なんでなんでなんでーーー!?)
確かに誤解されるような格好をしてきた紅児が悪いが、どうしていきなりこんな状況になるのだろう。
再び口づけられ、紅児は泣きそうになった。しかもそれだけではなく紅夏の手が長袍を脱がそうとする。
ここで固まっているわけにはいかない。
紅児はどうにかして紅夏を押しのけようとできるかぎり腕を突っ張った。
唇が触れたところから甘い熱が生まれ、涙が盛り上がる。力が抜けそうになる自分を心の中で叱咤し、懸命に腕を伸ばした。
「なぜ押しのけようとする」
やっと唇が放される。紅夏は少し不満そうな表情をしていた。
「……だって……どうして……」
上がった息の合間にかろうじて疑問の声を漏らすと、紅夏は眉を寄せた。
「そなたは我に抱かれに来たのではないのか?」
「…………は?」
一瞬何を言われたのかわからなかった。
そもそもその手の単語は聞いたことがない。
(做愛……愛をする……って……)
「えええ!? ち、ちがっ、違います! 大体紅夏様が来いって……だから私来ただけなのに……」
そこまで言ってから胸に熱い物が込み上げて来、思わず紅児は涙をこぼした。
どうしてそんな誤解を受けるのだろう。紅児は知らず知らずのうちにそんな素振りを紅夏に見せていたのだろうか。
紅夏は表情を元に戻し、そっと紅児の涙をぬぐってくれた。
そして嘆息する。それに紅児はびくっと身を震わせた。
「我の独り合点であったか」
紅夏はそう呟くように言うと、まっすぐに紅児の目を見た。その視線を受けて紅児はどぎまぎする。
「ならば……改めて言おう。
そなた、我の妻になれ」
「…………はい?」
どうしてそういう話になるのだろう。
頭の中を?が舞い踊り、紅児はもう考えることを放棄した。
早い話がそのまま倒れて寝てしまったのである。
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