21 / 117
本編
21.香味
しおりを挟む
幸い、と言おうかその日の朝目覚めた時の紅児の格好は、意識を失った時と同じだった。
しかしがっちりと逞しい腕の中に捕えられていることには少し閉口した。こっそり出ていくということが不可能だったから、紅児は仕方なく赤い髪の主に声をかけた。
「紅夏様、起きてください……」
「ああ、起きたか」
声をかけた途端にしっとりとしたテナーが耳元をくすぐり、紅児はぴきーんと固まった。
「紅、紅夏様……」
「そなたはよく寝るのだな。まぁ、人はそんなものかもしれぬが……」
顔がみるみる熱を持つのを紅児は感じた。紅夏の声は甘く、首の後ろを震わせる威力があった。それが背骨を辿り腰に到達すると、甘い痺れが広がる。
朝から耳元でそんな魅力的な声を出さないでほしかった。
「紅児、そなた休みはないのか?」
「あ、あああありません!」
「そうか……」
その声にいくばくかの落胆を感じて紅児は微かに身を震わせた。
(休みがあったら一体どうするつもりなの!?)
自意識過剰と言われてもいい。それぐらい今の紅児は紅夏を意識していた。
2週間後に春の大祭がある。それまで養父はいるらしいので、その後村に帰るという日に休みを取るつもりだった。だから他の日にわざわざ休みを取るという発想自体が紅児にはなかった。
「そなた昨夜我が言ったことは覚えておるな?」
「……は、はい!」
まだ体をがっちりと捕えられた状態で言われ、紅児は反射的に答えた。
(昨夜……昨夜……)
しかしいつどうしてここで寝たのかも定かではない。紅児は目を泳がせた。
ここで「何でしたっけ?」等と言おうものならとても危険なことが起こりそうな気がする。必死で考えていると更にきつく抱きしめられた。
「……覚えておらぬのか」
ただでさえ体が反応してしまうテナーに不穏なものが混じる。ここで覚えていると嘘をついた方がいいのか、それとも正直に覚えていないと答えた方がいいのか紅児にはわからなかった。
どうしよう、どうしようと焦っていると耳元で嘆息された。
「……ではもう1度言おう」
(えええええ。なんか嫌な予感がするので言わなくていいです。言わなくていいですーーー!!)
「紅児、そなた我の妻になれ」
そういえばそんなとんでもないことを言われて紅児は寝てしまったのだった。また意識を失ってしまいたかったが、すでによく寝た手前そんな都合のいいことが起こるはずもなく、紅児は朝から泣きそうになった。
「返事は急がぬ。……だが花嫁様が決めたならそなたを連れていく」
「え……」
(決定事項なのそれ?)
返事は急がないというのとそれは矛盾していないだろうか。しかももし花嫁が早めに誰に嫁ぐか決めた場合、紅児は未成年のまま紅夏に嫁ぐということになるのか。
「あの……私、まだ成人してないのですが……」
かろうじてそう言うと、紅夏は一旦体を離した。そしてじっくり紅児を眺め、今度は首筋に顔を埋めた。
「紅、紅夏様!?」
クン、と紅夏は紅児の香りを嗅ぐ。
「……女の匂いはするが、それでも未成年なのか?」
紅児は頭が真っ白になった。
パーンッ!
「し、信じられない!」
咄嗟に手が出て、紅児は紅夏の頬を派手に引っ叩いた。
「紅児?」
不思議そうな面持ちで伸ばされる腕を避け、床から降りると急いで部屋から出た。大部屋に駆け戻ると、驚いた顔の侍女たちに迎えられた。
「どうしたの?」
「もしかして……ひどいことを?」
「ああ、なんてこと!」
「大丈夫、どこか痛いところはない? 恥ずかしがることはないのよ?」
みなに心配されて、紅児はやっと自分の頬が濡れていることに気付いた。どうしてか王都に来てから泣いてばかりである。
「……いえ、大丈夫、大丈夫です……」
仕事を休んでもかまわないとみなに諭されたが、休んだところですることもない。せいぜい昨夜から紅夏にされたことや言われたことで頭をぐるぐるさせるだけである。それならば仕事をしていた方が気が紛れるし、もしかしたら誰かに意見を聞くことができるかもしれないと紅児は思う。
もうあまり時間がなかったのでばたばたと支度を済ませ食堂に行く。
その日も紅夏の姿はそこここで見かけたし、声もかけられそうになったが侍女たちが守ってくれた。だから紅児は少し冷静になって紅夏が言ったことを考えることができた。
(女の匂いって何かしら?)
王城に来てから知らない単語ばかり耳にする。
そう言われた時、処女ではないだろうと言われたように思えた。
本当は紅夏に問いただした方がいいのだろうが、また昨夜のようなことになってもかなわないので侍女頭である陳に相談することにした。
紅児から陳に声をかけると、彼女はほっとした表情をした。
おそらく昨夜のことはすでに耳に入っているのだろう。
「……女の匂い? そう言われたの?」
「はい、意味は全くわからないのですがなんだかとても嫌なかんじがして……」
陳は少し考えるような顔をした。
そして前後の話を問われたので覚えている限りで話すと、陳は額に手を当てた。頭が痛くなったようである。
「……思い当たるところはあるけれど、本当にそうなのかはわからないから白雲様に確認してみましょう」
(眷族だったらわかるものなのかしら?)
異存はないので紅児は頷いた。
結局その日はもやもやしながら仕事を終え、みなに守られるようにして就寝時間まで過ごした。
(本当は自分でどうにかしなければいけないのに……)
いろんな人の手を煩わせている自分が情けないと紅児は思う。
朝カッとならないで、冷静にどういう意味かと紅夏に聞き返せばこんな時間までぐだぐだと考えることはなかったかもしれない。
(勝手に騒ぎ立てて……バカみたい……)
暗くなった部屋の中で紅児は耳を塞いだ。
明日になったら自分で聞こうと紅児は思う。
どうしていきなり「妻になれ」なのか。紅児のどこが紅夏の琴線に触れたのか。そして「女の匂い」という言葉の意味も。
しかし事はそれほど簡単にはすまなかったようだ。
紅児が紅夏の部屋に連れ込まれたという話は侍女たちによって四神宮中に広まっていたし、紅夏からの不穏な発言は、その時すでに花嫁に知られてしまっていたのである。
しかしがっちりと逞しい腕の中に捕えられていることには少し閉口した。こっそり出ていくということが不可能だったから、紅児は仕方なく赤い髪の主に声をかけた。
「紅夏様、起きてください……」
「ああ、起きたか」
声をかけた途端にしっとりとしたテナーが耳元をくすぐり、紅児はぴきーんと固まった。
「紅、紅夏様……」
「そなたはよく寝るのだな。まぁ、人はそんなものかもしれぬが……」
顔がみるみる熱を持つのを紅児は感じた。紅夏の声は甘く、首の後ろを震わせる威力があった。それが背骨を辿り腰に到達すると、甘い痺れが広がる。
朝から耳元でそんな魅力的な声を出さないでほしかった。
「紅児、そなた休みはないのか?」
「あ、あああありません!」
「そうか……」
その声にいくばくかの落胆を感じて紅児は微かに身を震わせた。
(休みがあったら一体どうするつもりなの!?)
自意識過剰と言われてもいい。それぐらい今の紅児は紅夏を意識していた。
2週間後に春の大祭がある。それまで養父はいるらしいので、その後村に帰るという日に休みを取るつもりだった。だから他の日にわざわざ休みを取るという発想自体が紅児にはなかった。
「そなた昨夜我が言ったことは覚えておるな?」
「……は、はい!」
まだ体をがっちりと捕えられた状態で言われ、紅児は反射的に答えた。
(昨夜……昨夜……)
しかしいつどうしてここで寝たのかも定かではない。紅児は目を泳がせた。
ここで「何でしたっけ?」等と言おうものならとても危険なことが起こりそうな気がする。必死で考えていると更にきつく抱きしめられた。
「……覚えておらぬのか」
ただでさえ体が反応してしまうテナーに不穏なものが混じる。ここで覚えていると嘘をついた方がいいのか、それとも正直に覚えていないと答えた方がいいのか紅児にはわからなかった。
どうしよう、どうしようと焦っていると耳元で嘆息された。
「……ではもう1度言おう」
(えええええ。なんか嫌な予感がするので言わなくていいです。言わなくていいですーーー!!)
「紅児、そなた我の妻になれ」
そういえばそんなとんでもないことを言われて紅児は寝てしまったのだった。また意識を失ってしまいたかったが、すでによく寝た手前そんな都合のいいことが起こるはずもなく、紅児は朝から泣きそうになった。
「返事は急がぬ。……だが花嫁様が決めたならそなたを連れていく」
「え……」
(決定事項なのそれ?)
返事は急がないというのとそれは矛盾していないだろうか。しかももし花嫁が早めに誰に嫁ぐか決めた場合、紅児は未成年のまま紅夏に嫁ぐということになるのか。
「あの……私、まだ成人してないのですが……」
かろうじてそう言うと、紅夏は一旦体を離した。そしてじっくり紅児を眺め、今度は首筋に顔を埋めた。
「紅、紅夏様!?」
クン、と紅夏は紅児の香りを嗅ぐ。
「……女の匂いはするが、それでも未成年なのか?」
紅児は頭が真っ白になった。
パーンッ!
「し、信じられない!」
咄嗟に手が出て、紅児は紅夏の頬を派手に引っ叩いた。
「紅児?」
不思議そうな面持ちで伸ばされる腕を避け、床から降りると急いで部屋から出た。大部屋に駆け戻ると、驚いた顔の侍女たちに迎えられた。
「どうしたの?」
「もしかして……ひどいことを?」
「ああ、なんてこと!」
「大丈夫、どこか痛いところはない? 恥ずかしがることはないのよ?」
みなに心配されて、紅児はやっと自分の頬が濡れていることに気付いた。どうしてか王都に来てから泣いてばかりである。
「……いえ、大丈夫、大丈夫です……」
仕事を休んでもかまわないとみなに諭されたが、休んだところですることもない。せいぜい昨夜から紅夏にされたことや言われたことで頭をぐるぐるさせるだけである。それならば仕事をしていた方が気が紛れるし、もしかしたら誰かに意見を聞くことができるかもしれないと紅児は思う。
もうあまり時間がなかったのでばたばたと支度を済ませ食堂に行く。
その日も紅夏の姿はそこここで見かけたし、声もかけられそうになったが侍女たちが守ってくれた。だから紅児は少し冷静になって紅夏が言ったことを考えることができた。
(女の匂いって何かしら?)
王城に来てから知らない単語ばかり耳にする。
そう言われた時、処女ではないだろうと言われたように思えた。
本当は紅夏に問いただした方がいいのだろうが、また昨夜のようなことになってもかなわないので侍女頭である陳に相談することにした。
紅児から陳に声をかけると、彼女はほっとした表情をした。
おそらく昨夜のことはすでに耳に入っているのだろう。
「……女の匂い? そう言われたの?」
「はい、意味は全くわからないのですがなんだかとても嫌なかんじがして……」
陳は少し考えるような顔をした。
そして前後の話を問われたので覚えている限りで話すと、陳は額に手を当てた。頭が痛くなったようである。
「……思い当たるところはあるけれど、本当にそうなのかはわからないから白雲様に確認してみましょう」
(眷族だったらわかるものなのかしら?)
異存はないので紅児は頷いた。
結局その日はもやもやしながら仕事を終え、みなに守られるようにして就寝時間まで過ごした。
(本当は自分でどうにかしなければいけないのに……)
いろんな人の手を煩わせている自分が情けないと紅児は思う。
朝カッとならないで、冷静にどういう意味かと紅夏に聞き返せばこんな時間までぐだぐだと考えることはなかったかもしれない。
(勝手に騒ぎ立てて……バカみたい……)
暗くなった部屋の中で紅児は耳を塞いだ。
明日になったら自分で聞こうと紅児は思う。
どうしていきなり「妻になれ」なのか。紅児のどこが紅夏の琴線に触れたのか。そして「女の匂い」という言葉の意味も。
しかし事はそれほど簡単にはすまなかったようだ。
紅児が紅夏の部屋に連れ込まれたという話は侍女たちによって四神宮中に広まっていたし、紅夏からの不穏な発言は、その時すでに花嫁に知られてしまっていたのである。
11
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
【完結】勤労令嬢、街へ行く〜令嬢なのに下働きさせられていた私を養女にしてくれた侯爵様が溺愛してくれるので、国いちばんのレディを目指します〜
鈴木 桜
恋愛
貧乏男爵の妾の子である8歳のジリアンは、使用人ゼロの家で勤労の日々を送っていた。
誰よりも早く起きて畑を耕し、家族の食事を準備し、屋敷を隅々まで掃除し……。
幸いジリアンは【魔法】が使えたので、一人でも仕事をこなすことができていた。
ある夏の日、彼女の運命を大きく変える出来事が起こる。
一人の客人をもてなしたのだ。
その客人は戦争の英雄クリフォード・マクリーン侯爵の使いであり、ジリアンが【魔法の天才】であることに気づくのだった。
【魔法】が『武器』ではなく『生活』のために使われるようになる時代の転換期に、ジリアンは戦争の英雄の養女として迎えられることになる。
彼女は「働かせてください」と訴え続けた。そうしなければ、追い出されると思ったから。
そんな彼女に、周囲の大人たちは目一杯の愛情を注ぎ続けた。
そして、ジリアンは少しずつ子供らしさを取り戻していく。
やがてジリアンは17歳に成長し、新しく設立された王立魔法学院に入学することに。
ところが、マクリーン侯爵は渋い顔で、
「男子生徒と目を合わせるな。微笑みかけるな」と言うのだった。
学院には幼馴染の謎の少年アレンや、かつてジリアンをこき使っていた腹違いの姉もいて──。
☆第2部完結しました☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる