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㉝水没後
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最高に幸せな営みの後、シャワーを浴びてベッドに戻れば、あっという間に啓介は寝入ってしまった。
無理をさせないよう気遣ったつもりでも、やはり体力の消耗や体の負担は大差ないのかもしれない。
明日は、まだ通常業務にはならないが心配だ。
腕の中に抱いた暖かさに安心する。なのに、寝れないのは相変わらず、デリカシーのないあいつらのせいだ。
玄関や窓をカリカリと引っ掻くような音がする。無視をしようとしたが、余計に耳につく。
なんなんだ!!今度は!!
地味にうるさい。しかも、ガラスは止めろ!!その音は神経に触る。
自分の声が聞こえてくるよりマシだが、これは、何をしているのか・・・。
窓ガラスは大丈夫だろうが、玄関のドアが不安だ。明日の朝、引っ掻き傷でもついていたら、誤魔化しようのないホラーだ。
いくら鈍い啓介でも、何があったのかと思うだろう。
癪だが仕方ない。
純也はそっとベッドから起きると、玄関の方へ向かった。冷たい空気が肌を冷やす。
何か、羽織って来ればよかったと後悔した。
灯りをつけると啓介が起きてしまうかもしれないので、スマホのライトで照らしながら歩く。
カリカリと音のなっている玄関を少しだけ開ける。
目線を地面まで下げると、そこにはウサギがいた。茶色い毛並みに、まん丸い黒い目の立派な体躯の野ウサギだ。
偽物だが。
「何のつもりだ?」
純也は、しゃがみ込んでウサギを睨む。最近は情事後、外から、おかしな気配を感じると問答無用で塩を投げつけていた。
大きな声で叫び回られたらたまらない。
この職場には、聞こえる人間が多いのだ。
手法を変えてきたということだろうか・・・。
ぴくぴくと耳を動かすもウサギは何も答えない。
「まさか、お前、前に啓介さんからスコーンもらったから、ウサギの姿で来たのか?」
ウサギは、顔を上げて純也をじっと見る。これを、啓介が知ったら喜ぶだろう。
何の疑いもなくウサギと信じるだろうし。
ピュアだからな、啓介さん・・・♡ほんと可愛い♡♡
恋人の可愛い姿を思い浮かべると、少し寛大な気持ちになった。
「ちょっと、待ってろ。」
純也はキッチンへ行くと冷蔵庫から、作り置きのスコーンを一つ取りだす。
「啓介さんには会わせない。スコーンで我慢しろ。」
今、会わせなくても、きっと山でまた会ってしまうだろう。
しかし、この家に来るタイミングは何の意味があるのか?
純也は、それが一番嫌なのだ。
こいつが、もし・・・啓介さんを性的な目でみてたらどうしよう・・・。
そもそも山の怪異が人を狙う理由は謎だ。食べ物を渡したら、助かったという話も聞く。
小さく砕いたスコーンを適当な紙に乗せ、地面に落くと偽ウサギが食べる。
「お前、啓介さんにウサギ以上のことはするなよ!絶対だぞ!!」
純也は例え偽物でも、ここまでウサギになれなるなら、たまに啓介が喜ぶ程度のの接触は大目に見てやろうかと思い始めた。
偽物のくせに、愛らしさは本物と一緒だ。
「お前が変な気を起こさないなら、俺も啓介さんに余計なことは言わない。」
偽ウサギは、スコーンを食べ終わると夜の暗闇の中へ帰って行った。
見えなくなる最後まで、ちゃんとウサギだった。
純也も戸締まりをし、最愛の人の眠るベッドへ戻る。
そっと抱きつくと、冷えてしまった体が啓介の体温で温められていく。
気持ち良い。
あっという間に寝てしまっていた。
次の日の朝早く、啓介のスマホが鳴る。
~♪♬~♪♬~♪♬~
今日は、コースや山肌が崩れたり、雷の被害がでていないか見回る予定だが普段の出勤より2時間遅い。
天気の悪い日は日が昇りきってからでないと気温も低いし、明るくないと足元の危険が増す。
一瞬寝過ごしたのかと冷や汗をかくが、きちんと確認すると設定していた目覚ましのアラームは、まだ鳴っていない。
安心してから電話をとった。
発信者は、支配人だ。電話がかかってくること自体がめずらしい。
「はい。おはようございます。なにか・・・。」
着信音に起こされ、まだ少しぼんやりしている頭のまま電話にでる。
いかにも緊急であろう時間帯の電話は、それなりに緊張感があるものだが急には頭が働かなかった。
「えっ!?それは・・・そうか・・・あぁ、分かった・・・。」
言葉を口に出すと、頭もはっきりと覚醒する。電話の内容も、眠気を吹き飛ばすものだった。
「啓介さん?」
そのままベッドで通話していたので、純也も目が冷めたようだった。
「おはよう、純也。起こしてしまって悪い、まだ、だいぶ早いのに・・・。」
「おはようございます、啓介さん。ぜんぜん良いです。何かあったんですか?」
こんな早朝に電話なんて、普通じゃない。しかも、今のように悪天候が続いて休場している時の緊急など、良い知らせな訳が無いだろう。
「朝方に隣の赤峰山との堺で、土砂崩れがあったらしい・・・。結構な規模らしくて、山を通っている県道が一部埋まって、向こうへ行く道はしばらく通行止めだ。」
「そうなんですか・・・まぁ行くことないですけど・・・けど、この辺りも心配ですね。」
土砂崩れ自体は、そう珍しいことではない。白花岳のコース内でも、山の斜面が滑り落ちた小さな土砂崩れは度々ある。
しかし、道路が通行止めになる程の土砂崩れは久しぶりだった。
「さすがに、この天候でキャンプ場に人は残っていなかっただろうが、まだ、巻き込まれた人がいるかどうかも分かっていないみたいだ。念の為にコース管理全員の安否を確認しておく。出掛けた奴らがいるかもしれない。」
昨日の夜のことがあるので時間があるなら、できるだけ休んでほしいが、啓介の性格上、そうはしないだろう。
自分より体力があるのは知っているが、少しでも役に立ちたい。
「分かりました。俺も、もう起きます。」
「まだ、早いし、俺に合わさなくてもいいぞ?」
一緒に起きてベッドから出ようとする純也を、啓介がとめる。
あの偽ウサギのせいで、少し夜更しはしたがすっかり目は覚めている
「啓介さんこそ、体大丈夫?」
「っ、大丈夫だ・・・お前が、約束を守ってくれたおかげで・・・。」
こういうやり取りを恥ずかしがって言葉の歯切れが悪いのが、いつまでたっても初々しい。
大丈夫なら良かった。
けれど、鵜呑みにはできないので純也は様子を伺うことにする。
自分が言い出したことだからと、体の不調を教えてくれない可能性がある。
「良かった!!まだ、早いから暖房つけてコーヒーだけ入れますね。」
無理をさせないよう気遣ったつもりでも、やはり体力の消耗や体の負担は大差ないのかもしれない。
明日は、まだ通常業務にはならないが心配だ。
腕の中に抱いた暖かさに安心する。なのに、寝れないのは相変わらず、デリカシーのないあいつらのせいだ。
玄関や窓をカリカリと引っ掻くような音がする。無視をしようとしたが、余計に耳につく。
なんなんだ!!今度は!!
地味にうるさい。しかも、ガラスは止めろ!!その音は神経に触る。
自分の声が聞こえてくるよりマシだが、これは、何をしているのか・・・。
窓ガラスは大丈夫だろうが、玄関のドアが不安だ。明日の朝、引っ掻き傷でもついていたら、誤魔化しようのないホラーだ。
いくら鈍い啓介でも、何があったのかと思うだろう。
癪だが仕方ない。
純也はそっとベッドから起きると、玄関の方へ向かった。冷たい空気が肌を冷やす。
何か、羽織って来ればよかったと後悔した。
灯りをつけると啓介が起きてしまうかもしれないので、スマホのライトで照らしながら歩く。
カリカリと音のなっている玄関を少しだけ開ける。
目線を地面まで下げると、そこにはウサギがいた。茶色い毛並みに、まん丸い黒い目の立派な体躯の野ウサギだ。
偽物だが。
「何のつもりだ?」
純也は、しゃがみ込んでウサギを睨む。最近は情事後、外から、おかしな気配を感じると問答無用で塩を投げつけていた。
大きな声で叫び回られたらたまらない。
この職場には、聞こえる人間が多いのだ。
手法を変えてきたということだろうか・・・。
ぴくぴくと耳を動かすもウサギは何も答えない。
「まさか、お前、前に啓介さんからスコーンもらったから、ウサギの姿で来たのか?」
ウサギは、顔を上げて純也をじっと見る。これを、啓介が知ったら喜ぶだろう。
何の疑いもなくウサギと信じるだろうし。
ピュアだからな、啓介さん・・・♡ほんと可愛い♡♡
恋人の可愛い姿を思い浮かべると、少し寛大な気持ちになった。
「ちょっと、待ってろ。」
純也はキッチンへ行くと冷蔵庫から、作り置きのスコーンを一つ取りだす。
「啓介さんには会わせない。スコーンで我慢しろ。」
今、会わせなくても、きっと山でまた会ってしまうだろう。
しかし、この家に来るタイミングは何の意味があるのか?
純也は、それが一番嫌なのだ。
こいつが、もし・・・啓介さんを性的な目でみてたらどうしよう・・・。
そもそも山の怪異が人を狙う理由は謎だ。食べ物を渡したら、助かったという話も聞く。
小さく砕いたスコーンを適当な紙に乗せ、地面に落くと偽ウサギが食べる。
「お前、啓介さんにウサギ以上のことはするなよ!絶対だぞ!!」
純也は例え偽物でも、ここまでウサギになれなるなら、たまに啓介が喜ぶ程度のの接触は大目に見てやろうかと思い始めた。
偽物のくせに、愛らしさは本物と一緒だ。
「お前が変な気を起こさないなら、俺も啓介さんに余計なことは言わない。」
偽ウサギは、スコーンを食べ終わると夜の暗闇の中へ帰って行った。
見えなくなる最後まで、ちゃんとウサギだった。
純也も戸締まりをし、最愛の人の眠るベッドへ戻る。
そっと抱きつくと、冷えてしまった体が啓介の体温で温められていく。
気持ち良い。
あっという間に寝てしまっていた。
次の日の朝早く、啓介のスマホが鳴る。
~♪♬~♪♬~♪♬~
今日は、コースや山肌が崩れたり、雷の被害がでていないか見回る予定だが普段の出勤より2時間遅い。
天気の悪い日は日が昇りきってからでないと気温も低いし、明るくないと足元の危険が増す。
一瞬寝過ごしたのかと冷や汗をかくが、きちんと確認すると設定していた目覚ましのアラームは、まだ鳴っていない。
安心してから電話をとった。
発信者は、支配人だ。電話がかかってくること自体がめずらしい。
「はい。おはようございます。なにか・・・。」
着信音に起こされ、まだ少しぼんやりしている頭のまま電話にでる。
いかにも緊急であろう時間帯の電話は、それなりに緊張感があるものだが急には頭が働かなかった。
「えっ!?それは・・・そうか・・・あぁ、分かった・・・。」
言葉を口に出すと、頭もはっきりと覚醒する。電話の内容も、眠気を吹き飛ばすものだった。
「啓介さん?」
そのままベッドで通話していたので、純也も目が冷めたようだった。
「おはよう、純也。起こしてしまって悪い、まだ、だいぶ早いのに・・・。」
「おはようございます、啓介さん。ぜんぜん良いです。何かあったんですか?」
こんな早朝に電話なんて、普通じゃない。しかも、今のように悪天候が続いて休場している時の緊急など、良い知らせな訳が無いだろう。
「朝方に隣の赤峰山との堺で、土砂崩れがあったらしい・・・。結構な規模らしくて、山を通っている県道が一部埋まって、向こうへ行く道はしばらく通行止めだ。」
「そうなんですか・・・まぁ行くことないですけど・・・けど、この辺りも心配ですね。」
土砂崩れ自体は、そう珍しいことではない。白花岳のコース内でも、山の斜面が滑り落ちた小さな土砂崩れは度々ある。
しかし、道路が通行止めになる程の土砂崩れは久しぶりだった。
「さすがに、この天候でキャンプ場に人は残っていなかっただろうが、まだ、巻き込まれた人がいるかどうかも分かっていないみたいだ。念の為にコース管理全員の安否を確認しておく。出掛けた奴らがいるかもしれない。」
昨日の夜のことがあるので時間があるなら、できるだけ休んでほしいが、啓介の性格上、そうはしないだろう。
自分より体力があるのは知っているが、少しでも役に立ちたい。
「分かりました。俺も、もう起きます。」
「まだ、早いし、俺に合わさなくてもいいぞ?」
一緒に起きてベッドから出ようとする純也を、啓介がとめる。
あの偽ウサギのせいで、少し夜更しはしたがすっかり目は覚めている
「啓介さんこそ、体大丈夫?」
「っ、大丈夫だ・・・お前が、約束を守ってくれたおかげで・・・。」
こういうやり取りを恥ずかしがって言葉の歯切れが悪いのが、いつまでたっても初々しい。
大丈夫なら良かった。
けれど、鵜呑みにはできないので純也は様子を伺うことにする。
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