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㊵山道の事故
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友緖の生まれ育った町は、海と山に挟まれた、なかなか立派な田舎だった。
県内でも交通量の多い国道沿いは栄えているが、そこまで出るには車で30分はかかる。
贔屓の居酒屋である『蝶番』は、実は意外と遠い。店内で知り合いと鉢合わせないのが好きなところでもあった。
東雲は、友緖の過去を少しだけ聞いたことがあった。
蝶番の店主の娘、紗英(サエ)は友緖よりは10歳年上だ。そんな二人が仲良くなったきっかけは、習い事の教室で一緒になったことだった。
高校生の頃、友緖が母親に言われて通っていた着物の着付け教室で、水曜日の夜のクラスを受講していたのが友緖と紗英の二人しかおらず、歳もタイプも違うのに親しくなった。
友緖が『マリンサイド小原ゴルフ倶楽部』で働き始めたのも、紗英の紹介だった。
高校生の友緖がバイトを探してると紗英に話をしたところ、紗英は母親と共に小原の会員だったので、自分がよく行くゴルフ場がウエイトレスを募集していると教え、バイトが決まった。
慣れない頃は、レストランで顔を合わせると妙にお互い気恥ずかしかったものだ。
スナック時代の名残で、紗英は母と一緒に店の客とラウンドに行くことも多く、不定期で店主催のゴルフコンペも行っていた。
マリンサイド小原ゴルフ倶楽部は、友緖の家から自転車で15分程で、近所にコンビニもない友緖からしたら、紗英の紹介はありがたかった。
そして、友緖は高校を卒業すると、そのまま小原に就職した。
「ママと小原にラウンドに行って、レストランで友緖ちゃんをママに紹介した時、すっごいビックリして『あんた、分かっててやったの?知ってたの?知らなかったの?』って・・・。」
「友緖ちゃんのお父さんって、ママがスナックしてた時のお客さんらいしの。」
「奥さんも子供いるのに、お店の女の子とできちゃって・・・。女の子がけっこう良いとこのお嬢様で、親に内緒でスナックのバイトなんかしてたから、バレた時大騒ぎで、不倫してるのも知られちゃって、お見合いさせられて結婚して、なのに二人は別れてなくって・・・。」
「平気な顔で二人でお店に来てたんだって。ママは、それとなく注意したみたいなんだけどね。別れないまま、二人一緒にトンネルの崩落事故で死んじゃったの。」
紗英は、事故当時20歳で既に母親の店を手伝っていた。友緖の父親のことは覚えていないが、店に来るたび母親がボヤいていた不倫カップルのことは記憶にあった。
「ママは、自分も愛人だったから、何か思うことあったみたいで・・・それがきっかけでスナックやめて居酒屋はじめたんだよね。」
「ママは事故当時、友緖ちゃんと美緒ちゃんと奥さん見たことあったらしくて、何年も経ってるのにすぐ分かったみたい。お父さんそっくりらしいから、友緖ちゃん。めちゃくちゃ可愛いしね・・・。」
走馬灯のように、何年も前の紗英の言葉が流れていく。東雲が友緖と出会った時、友緖は20歳で母親を亡くしたばかりだった。
上司の送迎役は、東雲にとってはちょっとした昇進だった。先代の送迎役だった先輩は、突然いなくなった。
驚きはしたが、自分が身を置く環境では珍しいことでもない。
もしかしたら、自分も今日、ここでそうなるかもしれない。
東雲は、篠原を後部席に乗せ黒いミニバンを運転していた。白花岳ゴルフコースの敷地から出て、しばらく山道を走っていると、進行方向の道路上に山の斜面から砂利のようなものがパラパラと落ちてきた。
不思議に思ってスピードを落とした瞬間、大きな石がいくつも斜面を跳ねるように転がって、目の前に落下した。
その落石を見て東雲は反射的にブレーキを踏んだ。
その反動で車体は揺れ、急に視界が黒くなって・・・車の窓いっぱいに木の幹が見えた時には遅かった。
山から倒れてきた大木が、東雲と篠原が乗ったミニバンをぺちゃんこに押し潰した。
潰れた車体の中で、東雲の意識は朦朧としていた。シートベルトとハンドル、押されて下がった天井で、自分の体がどうなっているのか分からない。
後ろにいる上司の安否確認をする余裕もない。
バイクの排気音が近づいてくるのが聞こえた。
純也は、国生の運転するバイクの後ろにのって、目的地に向かっていた。
排気音が煩すぎて、会話もできない。
アメリカ製の大型バイクは長身の二人が乗っても余裕の走りで風をきった。
現場に到着すると、純也は国生をおいてさっさとバイクからおりる。
コックコートの純也は、風景の中で異質だった。
目の前には、黒いミニバンが倒木の下敷きになり無惨に潰されていた。
倒木は、並の太さではない。大人二人が腕を回しても届かないだろうサイズだ。
「どっから持ってきたんですか?こんな立派な木。」
「この辺の山ん中でも探せばあるぜ。」
バイクのエンジンを切ると、怖いぐらいの静寂が二人を包む。
純也はしゃがむと、後部席の潰れた窓から後部席を覗いた。
「すごい割れ方してますね。」
フロントもサイドも全ての窓ガラスに細かなヒビが無数に走り、指先程の小さな欠片になり地面に散っている。
太陽の光を受けアスファルトの上で宝石のように輝いていた。
「強化ガラスだろ。それよりどうだ?」
「ちょっと分かんないです。死んでるんですかね?あれ。」
純也は、少し後にいる国生を振り返る。車の中の篠原は、期待していた姿ではなかった。
気を失っているだけのようにも見える。
木では重さが足らなかったのかもしれない。
「あー、形残ってるからわかんねぇな。」
「逆の方が良かったんじゃないですか?木で足止めして、落石で潰す・・・の方が。」
「石は的に当てるのが難しいんだよ。なぁ、前の奴は?」
純也は少しずれて、今度は運転席を覗く。
「・・・生きてますね。」
東雲は、目線だけを窓の外に向けた。
以前、一度だけ見た友緖の同僚達がいた。気を抜いたら、そのまま永遠の眠りについてしまいそうな自分とは違い、二人は笑顔を浮かべこちらを見ている。
「佐柳、お前、こっちもバラしたい?」
「俺、篠原さんだけでいいです。」
『篠原』は、東雲の上司が外の世界で使っている偽名だ。
県内でも交通量の多い国道沿いは栄えているが、そこまで出るには車で30分はかかる。
贔屓の居酒屋である『蝶番』は、実は意外と遠い。店内で知り合いと鉢合わせないのが好きなところでもあった。
東雲は、友緖の過去を少しだけ聞いたことがあった。
蝶番の店主の娘、紗英(サエ)は友緖よりは10歳年上だ。そんな二人が仲良くなったきっかけは、習い事の教室で一緒になったことだった。
高校生の頃、友緖が母親に言われて通っていた着物の着付け教室で、水曜日の夜のクラスを受講していたのが友緖と紗英の二人しかおらず、歳もタイプも違うのに親しくなった。
友緖が『マリンサイド小原ゴルフ倶楽部』で働き始めたのも、紗英の紹介だった。
高校生の友緖がバイトを探してると紗英に話をしたところ、紗英は母親と共に小原の会員だったので、自分がよく行くゴルフ場がウエイトレスを募集していると教え、バイトが決まった。
慣れない頃は、レストランで顔を合わせると妙にお互い気恥ずかしかったものだ。
スナック時代の名残で、紗英は母と一緒に店の客とラウンドに行くことも多く、不定期で店主催のゴルフコンペも行っていた。
マリンサイド小原ゴルフ倶楽部は、友緖の家から自転車で15分程で、近所にコンビニもない友緖からしたら、紗英の紹介はありがたかった。
そして、友緖は高校を卒業すると、そのまま小原に就職した。
「ママと小原にラウンドに行って、レストランで友緖ちゃんをママに紹介した時、すっごいビックリして『あんた、分かっててやったの?知ってたの?知らなかったの?』って・・・。」
「友緖ちゃんのお父さんって、ママがスナックしてた時のお客さんらいしの。」
「奥さんも子供いるのに、お店の女の子とできちゃって・・・。女の子がけっこう良いとこのお嬢様で、親に内緒でスナックのバイトなんかしてたから、バレた時大騒ぎで、不倫してるのも知られちゃって、お見合いさせられて結婚して、なのに二人は別れてなくって・・・。」
「平気な顔で二人でお店に来てたんだって。ママは、それとなく注意したみたいなんだけどね。別れないまま、二人一緒にトンネルの崩落事故で死んじゃったの。」
紗英は、事故当時20歳で既に母親の店を手伝っていた。友緖の父親のことは覚えていないが、店に来るたび母親がボヤいていた不倫カップルのことは記憶にあった。
「ママは、自分も愛人だったから、何か思うことあったみたいで・・・それがきっかけでスナックやめて居酒屋はじめたんだよね。」
「ママは事故当時、友緖ちゃんと美緒ちゃんと奥さん見たことあったらしくて、何年も経ってるのにすぐ分かったみたい。お父さんそっくりらしいから、友緖ちゃん。めちゃくちゃ可愛いしね・・・。」
走馬灯のように、何年も前の紗英の言葉が流れていく。東雲が友緖と出会った時、友緖は20歳で母親を亡くしたばかりだった。
上司の送迎役は、東雲にとってはちょっとした昇進だった。先代の送迎役だった先輩は、突然いなくなった。
驚きはしたが、自分が身を置く環境では珍しいことでもない。
もしかしたら、自分も今日、ここでそうなるかもしれない。
東雲は、篠原を後部席に乗せ黒いミニバンを運転していた。白花岳ゴルフコースの敷地から出て、しばらく山道を走っていると、進行方向の道路上に山の斜面から砂利のようなものがパラパラと落ちてきた。
不思議に思ってスピードを落とした瞬間、大きな石がいくつも斜面を跳ねるように転がって、目の前に落下した。
その落石を見て東雲は反射的にブレーキを踏んだ。
その反動で車体は揺れ、急に視界が黒くなって・・・車の窓いっぱいに木の幹が見えた時には遅かった。
山から倒れてきた大木が、東雲と篠原が乗ったミニバンをぺちゃんこに押し潰した。
潰れた車体の中で、東雲の意識は朦朧としていた。シートベルトとハンドル、押されて下がった天井で、自分の体がどうなっているのか分からない。
後ろにいる上司の安否確認をする余裕もない。
バイクの排気音が近づいてくるのが聞こえた。
純也は、国生の運転するバイクの後ろにのって、目的地に向かっていた。
排気音が煩すぎて、会話もできない。
アメリカ製の大型バイクは長身の二人が乗っても余裕の走りで風をきった。
現場に到着すると、純也は国生をおいてさっさとバイクからおりる。
コックコートの純也は、風景の中で異質だった。
目の前には、黒いミニバンが倒木の下敷きになり無惨に潰されていた。
倒木は、並の太さではない。大人二人が腕を回しても届かないだろうサイズだ。
「どっから持ってきたんですか?こんな立派な木。」
「この辺の山ん中でも探せばあるぜ。」
バイクのエンジンを切ると、怖いぐらいの静寂が二人を包む。
純也はしゃがむと、後部席の潰れた窓から後部席を覗いた。
「すごい割れ方してますね。」
フロントもサイドも全ての窓ガラスに細かなヒビが無数に走り、指先程の小さな欠片になり地面に散っている。
太陽の光を受けアスファルトの上で宝石のように輝いていた。
「強化ガラスだろ。それよりどうだ?」
「ちょっと分かんないです。死んでるんですかね?あれ。」
純也は、少し後にいる国生を振り返る。車の中の篠原は、期待していた姿ではなかった。
気を失っているだけのようにも見える。
木では重さが足らなかったのかもしれない。
「あー、形残ってるからわかんねぇな。」
「逆の方が良かったんじゃないですか?木で足止めして、落石で潰す・・・の方が。」
「石は的に当てるのが難しいんだよ。なぁ、前の奴は?」
純也は少しずれて、今度は運転席を覗く。
「・・・生きてますね。」
東雲は、目線だけを窓の外に向けた。
以前、一度だけ見た友緖の同僚達がいた。気を抜いたら、そのまま永遠の眠りについてしまいそうな自分とは違い、二人は笑顔を浮かべこちらを見ている。
「佐柳、お前、こっちもバラしたい?」
「俺、篠原さんだけでいいです。」
『篠原』は、東雲の上司が外の世界で使っている偽名だ。
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漁獲とは海や川で魚介類を獲ること。
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内水面漁業というのは川や湖で行われる漁業のことだ。
漁師の働き方は、さまざま。
漁業の種類や狙う魚によって異なるのだ。
出漁時間は早朝や深夜に出漁し、市場が開くまでに港に戻り魚の選別を終えるという仕事が日常である。
休日でも釣りをしたり、漁具の手入れをしたりと、海を愛する男達が多い。
個人事業主になれば漁船や漁具を自分で用意し、漁業権などの資格も必要になってくる。
漁師には、豊富な知識と経験が必要だ。
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漁師の仕事は、自然を相手にする厳しさもあるが大きなやりがいがある。
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