継続可能な最高の幸せ!ただし、怪異ありきで。

豆腐屋

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㊷二人の営み

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 浴室の中には、甘い蜂蜜の匂いが充満していた。

 「この入浴剤、少しトロみがあるんだな。温泉みたいだ♡」

 「蜂蜜かな?匂いも美味しそう♡」

 浴槽の中で後ろから抱き締めたまま、純也は啓介の首元に顔を埋めると、滑らかな肌に軽く歯を立てた。

 「あっ♡♡こら、純也っっ!!」

 啓介が体を揺らして抵抗すると、腹の辺りあった純也の手が胸元に上がってきた。

 「ヌルヌルしてて、なんかイヤらしい♡♡」

 「あっぁ♡」

 手のひらで撫でられると、立ちあがりかけている胸の突起がこすれて、甘えたような声が漏れた。

 純也の大きな手に啓介の胸筋が寄せあげられ、くっきりと谷間ができている。

 「ん・・・♡」

 「啓介さんのおっぱい、柔らかい♡♡」

 「っっ、胸筋だっ!!」

 顔を赤くした啓介が体に力を入れると、純也の手を跳ね除けるように胸の筋肉がかたくしまる。

 「えっっ!うそ、めっちゃかたい・・・。」

 純也がショックを受けたように、腹筋や胸筋の凸凹をなでた。
 啓介の顔を覗きこむと、顔を赤くしたままキツく目を閉じている。 

 その姿に、純也は少し反省した・・・。

 「ごめんね、啓介さん♡我慢できなくって、つい♡♡」

 純也は、啓介のうなじにキスをして素直に謝った。あくまでも、大事なのはこの後の本番だ。

 「風呂場は、嫌だって言ってるだろ・・・。」

 ちょっとツンを出しつつ、許してくれるところが可愛い。どんな時も満点で可愛い。

 お風呂タイムのイチャイチャは最高に幸せで楽しい掛け替えのない時間だが、許してくれるからといってイタズラばかりしていては、そのうち本当に怒らせかねない。

 心の広い恋人に感謝する。

 「ん、ごめんね♡♡ちゅ♡」

 「ん、ちゅ♡ぢゅっっんっ♡」

 舌を絡めあうキスをすると、ちゃんと啓介も応えてくれた。



 風呂上がりにリビングのソファーで水分補給していると、啓介がふいに口を開く。

 「純也・・・今日、ずっと俺に気を使ってくれてただろ?多分、篠原さんのことで・・・。」

 「気を使ったってわけじゃないけど、あんまり落ち込んで欲しくなくて・・・。」

 あんな男のことで。

 純也と国生が故意的に起こした事故なうえに、止めを刺したのは純也だ。

 「篠原さんが亡くなったことはビックリしたし、ショックだった・・・けど、どこかホッとしたんだ・・・あの人の事で、お前にはイヤな思いをさせてたから・・・。」

 「啓介さん・・・。」

 うれしい!!うれしい!!うれしい!!
 自分のしたことは間違いではなかった!!

 純也は啓介の言葉で、気持が満たされていくのが分かった。ただの自己満足に終わらなかったことが、心底嬉しかった。
 
 「今日も・・・心配してくれてたのに・・・」

 「啓介さん・・・俺、啓介さんが俺のこと考えてくれてるのが嬉しい。すごく幸せ・・・。」

 「純也・・・。」

 「だから、篠原さんのことは、もう考えないで。」

 大体、あの男は『篠原』じゃない。だが、今となっては偽名で良かった。

 国生が言っていた。

 『本当のことは知らない方がいい。知っていれば知っているほど、憑き纏われるぞ。もう、考えるな、早く忘れろ。』




「啓介さん・・・ゆっくり息して・・・」

 限界まで開かれた啓介の両足を押さえ付け、正常位の体勢で純也は啓介の様子を伺う。

 純也の陰茎は、普段だったら十分な深さまで啓介の中に既に埋め込まれている。

 けれど、今日はこれで終わりじゃない。

 純也が腰を動かすたびに、腹の奥を突かれ気持ち良さに息をするどころではなくなってしまう。
 
 「あっ・・ふぅぅっ、っあ♡じゅ、やっ♡あっ♡あっ♡♡」

 「息止めないで・・・もう少しだからっ。」

 本来なら行き止まりの肉壁を何度もノックされ、愛され続けた啓介の体は恋人の思いを受け入れた。

 たっぷり注がれたローションの濡れた音が、体の奥でなった。

 自分の体の内側から串刺しにされたような強い衝撃がして、純也に結腸を打ち抜かれた瞬間目の前には星が飛んだ。

 「ひいっぁっっ♡♡♡っっ♡♡♡」

 何度か経験した体の奥に、熱い塊が強引に入ってくる感じ・・・気持ち良さというより、その強い衝撃で啓介は、白濁を己の腹に散らした。

 「ん、っは・・・♡入ったよ♡啓介さん♡♡♡」

 啓介の腹筋が内側から膨らんでいた。

 「あっ♡・・・ん・・・はらんなか・・・おまえが・・・いっぱぃで・・・。」

 「うん・・・俺だけ感じて?」



 「あっ♡ぃやぁあっ♡あん、まりっ♡つよく、しないでぇ♡♡」

 あまり経験のない奥を刺激され、啓介の瞳から涙がぼろぼろとこぼれる。 

 薄暗い室内の中でも、きらきらと煌めいた。

 純也は、それを舌でなめとった。

 啓介さん、可愛い♡♡♡ずっと締め付けてる♡♡♡

 啓介の体はずっと痙攣するように震え、陰茎からはとまることなく蜜が垂れている。

 純也は、そこにそっと手を伸ばした。

 「ひぃぃっんっ♡いぁっ♡♡」

 悲鳴のような声がして、啓介の体がのけ反る。

 「こっちも気持良い?啓介さん♡♡」

 「っっ♡♡じゅんやぁ♡だ、めぇ♡♡♡」

 精液とローションの混ざったヌルヌルで陰茎をぬかれ、啓介は自分の中にいる純也を強く締め付けた。

 ただでさえいっぱいなのに、より強く存在を感じる。敏感になっている腸壁と前への刺激で、あっという間に啓介は絶頂を迎えた。

 「ぃぁっ♡あぁぁぁっっ♡♡♡」

 ベッドの上で跳ねる啓介の体が、汗で光り肌を上を伝っていくのが艶めかしい。

 「んっ・・・♡」

 純也は、啓介の絶頂時の肉壁の収縮で射精しそうになったが、なんとか堪えた。
 出しても良かったのだが、なんとなく勿体なかった。   
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