6 / 12
追放の日の宣告と出発
蛮王の仮面を剥いだ、秘密の夜の看護
しおりを挟む
夕刻の執務を終えたロキニアス王の私室は、昼間の食堂とは打って変わって静寂に包まれていた。彼は鎧を脱ぎ、革の簡素な服に着替えている。しかし、その体躯は分厚い戦場育ちの筋肉で覆われており、ただそこに立っているだけで、威圧感があった。
スーザンは、ルーナに用意させた薬草と、清潔な湯、そして布を持って、彼の前に立った。ロキニアスの私室に入るのは初めてだ。部屋には余計な装飾がなく、ただ巨大な地図と、簡素な寝台があるだけだった。彼の生活が、どれほど戦と執務に偏っているかを示していた。
「手を貸せ、皇女スーザン」
ロキニアスは静かに命じた。彼の銀色の瞳は、依然として冷たいが、朝の味噌汁を飲んだ時のような動揺と好奇心を秘めている。
スーザンは無言で、彼が最も深く傷を負っている左腕の付け根に近づいた。傷口は、分厚い革の装備に擦れたのか、赤黒く腫れ上がり、治りかけてはいるものの、化膿している兆候が見える。
(やはり、王宮の薬草では焼け石に水だわ。消毒と栄養が足りていない)
スーザンは、まずルーナに頼んで沸騰させてもらった清潔な湯で、傷口の周りの皮膚を丁寧に洗った。湯気から香るわずかな薬草の香りが、室内に漂う。
ロキニアスは、彼女の繊細な指の動きに、微かに体を硬くした。戦場で負った傷は、荒くれ者の医務兵にぞんざいに扱われるのが常だった。このように、まるで貴重な宝物に触れるかのような丁寧な処置は、彼にとって生まれて初めての経験だった。
「なぜ、そんなに丁寧に洗う?」ロキニアスが低い声で尋ねた。
「傷口にゴミや汚れが入ると、化膿し、治りが遅れます。この湯は、病の元となるものを殺すために、しっかりと沸騰させてあります」
スーザンの説明は、彼にとって完全に新しい知識だった。トロイセンの医術は、魔術的な回復力に頼るか、単純な薬草を塗るか、のどちらかだった。
スーザンは、鑑定で有効成分が失われていないと確認した自前の薬草と、王宮の食材から作った栄養価の高い軟膏を混ぜ合わせ、それを傷口にゆっくりと塗り込んだ。
軟膏の冷たさが傷の熱を奪い、ロキニアスは思わず息を飲んだ。
「王よ。王は、常に戦場で戦い、その体を酷使していらっしゃいます。傷は外傷だけでなく、疲労も原因です。体力が回復しなければ、外傷も治りません」
スーザンは、彼の左腕だけでなく、疲労で硬くなった首や肩の筋肉にも、優しく触れた。
「特に、この辺り。極度に緊張し、肩が凝っていらっしゃいます。王は、人前で感情を表に出さないように、常に仮面を被っている。それが体に、これほどの負担をかけているのです」
その言葉に、ロキニアスの銀色の瞳が、スーザンを射抜いた。その目は、彼女がどこまで真実を見抜いているのかを測ろうとしている。
「無礼な。そなたのような娘に、私の内面がわかるはずもない」
「はい、わたくしに王の苦労がわかるはずもありません」
スーザンはきっぱりと答えた。
「ですが、わたくしは帝国で、誰にも気付かれないように息を潜めて生きてきました。いつも顔色を窺い、本心を隠し、笑うことさえ許されない日々でした。王が纏うその『冷酷な仮面』は、わたくしのそれと、全く同じ孤独の匂いがするのです」
彼女の言葉は、ロキニアスの心の最も深い場所に刺さった。
彼は幼少期から、弱さを見せることを許されなかった。隣国からの絶え間ない侵攻、そして国を統一するための内戦。ロキニアスは、わずか十代で父王を失い、「蛮王」という冷酷な仮面を被ることを強いられた。そうしなければ、トロイセンという国は、強欲な帝国に飲み込まれてしまうことを知っていたからだ。
「……孤独、か」
ロキニアスは、重い口を開いた。彼の声には、戦闘でも執務でもない、一人の人間としての諦めのような響きがあった。
「私が強くなければ、この国は飢える。私が血に塗れなければ、この民は死ぬ。私は、トロイセンの『盾』であり、『剣』でなければならない。私に、人間らしい感情など、必要ないのだ」
彼はそう言い切ったが、その表情には、誰にも理解されない重圧が深く刻まれている。
スーザンは、彼の腕の手当てを終えると、布でしっかりと巻き付け、彼の胸元に優しく手を置いた。
「王よ。盾や剣であっても、手入れをしなければ、必ず錆びつきます。王は、この国の『命』なのです。どうか、ご自身の体と、心に、休養を与えてください」
彼女の小さな手が触れた場所から、温かいエネルギーが伝わってくる。その優しさは、ロキニアスが長年凍らせていた心を、ゆっくりと溶かし始めた。
「私は……お前の作る、あの汁物が気に入った」
ロキニアスは、話題を急に変えた。照れ隠しと、彼女の優しさに触れていることへの戸惑いが見て取れる。
「私の食事はすべて、そなたに任せる。薬も、そなたが調合したものを使おう。ただし、そなたが私に与えた回復食の効能が、もし一時的なものであれば……わかっているな」
「ご安心ください、王よ。わたくしの回復食は、体を根本から変えます。そして、必ず王の傷を癒やし、疲弊を回復させます」
スーザンは自信に満ちた笑顔を見せた。彼女の笑顔は、帝国では決して見せられなかった、人間らしい、輝きを放つものだった。
ロキニアスは、初めて見るスーザンの心からの笑顔に、思わず目を奪われた。彼は無表情を装いながらも、心の中で深く誓った。
(この娘は、他の者とは違う。私を『蛮王』ではなく、『人』として扱う。……この暖かさだけは、もう手放さない)
その夜、スーザンの看護を受けたロキニアスは、生まれて初めて、深く、安らかな眠りについた。そして、彼の身体の奥底では、和食によって細胞が修復され、治癒の力が目覚め始めていた。
スーザンは、ルーナに用意させた薬草と、清潔な湯、そして布を持って、彼の前に立った。ロキニアスの私室に入るのは初めてだ。部屋には余計な装飾がなく、ただ巨大な地図と、簡素な寝台があるだけだった。彼の生活が、どれほど戦と執務に偏っているかを示していた。
「手を貸せ、皇女スーザン」
ロキニアスは静かに命じた。彼の銀色の瞳は、依然として冷たいが、朝の味噌汁を飲んだ時のような動揺と好奇心を秘めている。
スーザンは無言で、彼が最も深く傷を負っている左腕の付け根に近づいた。傷口は、分厚い革の装備に擦れたのか、赤黒く腫れ上がり、治りかけてはいるものの、化膿している兆候が見える。
(やはり、王宮の薬草では焼け石に水だわ。消毒と栄養が足りていない)
スーザンは、まずルーナに頼んで沸騰させてもらった清潔な湯で、傷口の周りの皮膚を丁寧に洗った。湯気から香るわずかな薬草の香りが、室内に漂う。
ロキニアスは、彼女の繊細な指の動きに、微かに体を硬くした。戦場で負った傷は、荒くれ者の医務兵にぞんざいに扱われるのが常だった。このように、まるで貴重な宝物に触れるかのような丁寧な処置は、彼にとって生まれて初めての経験だった。
「なぜ、そんなに丁寧に洗う?」ロキニアスが低い声で尋ねた。
「傷口にゴミや汚れが入ると、化膿し、治りが遅れます。この湯は、病の元となるものを殺すために、しっかりと沸騰させてあります」
スーザンの説明は、彼にとって完全に新しい知識だった。トロイセンの医術は、魔術的な回復力に頼るか、単純な薬草を塗るか、のどちらかだった。
スーザンは、鑑定で有効成分が失われていないと確認した自前の薬草と、王宮の食材から作った栄養価の高い軟膏を混ぜ合わせ、それを傷口にゆっくりと塗り込んだ。
軟膏の冷たさが傷の熱を奪い、ロキニアスは思わず息を飲んだ。
「王よ。王は、常に戦場で戦い、その体を酷使していらっしゃいます。傷は外傷だけでなく、疲労も原因です。体力が回復しなければ、外傷も治りません」
スーザンは、彼の左腕だけでなく、疲労で硬くなった首や肩の筋肉にも、優しく触れた。
「特に、この辺り。極度に緊張し、肩が凝っていらっしゃいます。王は、人前で感情を表に出さないように、常に仮面を被っている。それが体に、これほどの負担をかけているのです」
その言葉に、ロキニアスの銀色の瞳が、スーザンを射抜いた。その目は、彼女がどこまで真実を見抜いているのかを測ろうとしている。
「無礼な。そなたのような娘に、私の内面がわかるはずもない」
「はい、わたくしに王の苦労がわかるはずもありません」
スーザンはきっぱりと答えた。
「ですが、わたくしは帝国で、誰にも気付かれないように息を潜めて生きてきました。いつも顔色を窺い、本心を隠し、笑うことさえ許されない日々でした。王が纏うその『冷酷な仮面』は、わたくしのそれと、全く同じ孤独の匂いがするのです」
彼女の言葉は、ロキニアスの心の最も深い場所に刺さった。
彼は幼少期から、弱さを見せることを許されなかった。隣国からの絶え間ない侵攻、そして国を統一するための内戦。ロキニアスは、わずか十代で父王を失い、「蛮王」という冷酷な仮面を被ることを強いられた。そうしなければ、トロイセンという国は、強欲な帝国に飲み込まれてしまうことを知っていたからだ。
「……孤独、か」
ロキニアスは、重い口を開いた。彼の声には、戦闘でも執務でもない、一人の人間としての諦めのような響きがあった。
「私が強くなければ、この国は飢える。私が血に塗れなければ、この民は死ぬ。私は、トロイセンの『盾』であり、『剣』でなければならない。私に、人間らしい感情など、必要ないのだ」
彼はそう言い切ったが、その表情には、誰にも理解されない重圧が深く刻まれている。
スーザンは、彼の腕の手当てを終えると、布でしっかりと巻き付け、彼の胸元に優しく手を置いた。
「王よ。盾や剣であっても、手入れをしなければ、必ず錆びつきます。王は、この国の『命』なのです。どうか、ご自身の体と、心に、休養を与えてください」
彼女の小さな手が触れた場所から、温かいエネルギーが伝わってくる。その優しさは、ロキニアスが長年凍らせていた心を、ゆっくりと溶かし始めた。
「私は……お前の作る、あの汁物が気に入った」
ロキニアスは、話題を急に変えた。照れ隠しと、彼女の優しさに触れていることへの戸惑いが見て取れる。
「私の食事はすべて、そなたに任せる。薬も、そなたが調合したものを使おう。ただし、そなたが私に与えた回復食の効能が、もし一時的なものであれば……わかっているな」
「ご安心ください、王よ。わたくしの回復食は、体を根本から変えます。そして、必ず王の傷を癒やし、疲弊を回復させます」
スーザンは自信に満ちた笑顔を見せた。彼女の笑顔は、帝国では決して見せられなかった、人間らしい、輝きを放つものだった。
ロキニアスは、初めて見るスーザンの心からの笑顔に、思わず目を奪われた。彼は無表情を装いながらも、心の中で深く誓った。
(この娘は、他の者とは違う。私を『蛮王』ではなく、『人』として扱う。……この暖かさだけは、もう手放さない)
その夜、スーザンの看護を受けたロキニアスは、生まれて初めて、深く、安らかな眠りについた。そして、彼の身体の奥底では、和食によって細胞が修復され、治癒の力が目覚め始めていた。
0
あなたにおすすめの小説
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さくら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
あっ、追放されちゃった…。
satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。
母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。
ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。
そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。
精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。
婚約破棄された際もらった慰謝料で田舎の土地を買い農家になった元貴族令嬢、野菜を買いにきたベジタリアン第三王子に求婚される
さくら
恋愛
婚約破棄された元伯爵令嬢クラリス。
慰謝料代わりに受け取った金で田舎の小さな土地を買い、農業を始めることに。泥にまみれて種を撒き、水をやり、必死に生きる日々。貴族の煌びやかな日々は失ったけれど、土と共に過ごす穏やかな時間が、彼女に新しい幸せをくれる――はずだった。
だがある日、畑に現れたのは野菜好きで有名な第三王子レオニール。
「この野菜は……他とは違う。僕は、あなたが欲しい」
そう言って真剣な瞳で求婚してきて!?
王妃も兄王子たちも立ちはだかる。
「身分違いの恋」なんて笑われても、二人の気持ちは揺るがない。荒れ地を畑に変えるように、愛もまた努力で実を結ぶのか――。
私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。
さくら
恋愛
私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。
そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。
王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。
私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。
――でも、それは間違いだった。
辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。
やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。
王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。
無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。
裏切りから始まる癒しの恋。
厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。
「お前みたいな卑しい闇属性の魔女など側室でもごめんだ」と言われましたが、私も殿下に嫁ぐ気はありません!
野生のイエネコ
恋愛
闇の精霊の加護を受けている私は、闇属性を差別する国で迫害されていた。いつか私を受け入れてくれる人を探そうと夢に見ていたデビュタントの舞踏会で、闇属性を差別する王太子に罵倒されて心が折れてしまう。
私が国を出奔すると、闇精霊の森という場所に住まう、不思議な男性と出会った。なぜかその男性が私の事情を聞くと、国に与えられた闇精霊の加護が消滅して、国は大混乱に。
そんな中、闇精霊の森での生活は穏やかに進んでいく。
女神に頼まれましたけど
実川えむ
ファンタジー
雷が光る中、催される、卒業パーティー。
その主役の一人である王太子が、肩までのストレートの金髪をかきあげながら、鼻を鳴らして見下ろす。
「リザベーテ、私、オーガスタス・グリフィン・ロウセルは、貴様との婚約を破棄すっ……!?」
ドンガラガッシャーン!
「ひぃぃっ!?」
情けない叫びとともに、婚約破棄劇場は始まった。
※王道の『婚約破棄』モノが書きたかった……
※ざまぁ要素は後日談にする予定……
お飾り王妃の愛と献身
石河 翠
恋愛
エスターは、お飾りの王妃だ。初夜どころか結婚式もない、王国存続の生贄のような結婚は、父親である宰相によって調えられた。国王は身分の低い平民に溺れ、公務を放棄している。
けれどエスターは白い結婚を隠しもせずに、王の代わりに執務を続けている。彼女にとって大切なものは国であり、夫の愛情など必要としていなかったのだ。
ところがある日、暗愚だが無害だった国王の独断により、隣国への侵攻が始まる。それをきっかけに国内では革命が起き……。
国のために恋を捨て、人生を捧げてきたヒロインと、王妃を密かに愛し、彼女を手に入れるために国を変えることを決意した一途なヒーローの恋物語。
ハッピーエンドです。
この作品は他サイトにも投稿しております。
表紙絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:24963620)をお借りしております。
逆行転生した侯爵令嬢は、自分を裏切る予定の弱々婚約者を思う存分イジメます
黄札
恋愛
侯爵令嬢のルーチャが目覚めると、死ぬひと月前に戻っていた。
ひと月前、婚約者に近づこうとするぶりっ子を撃退するも……中傷だ!と断罪され、婚約破棄されてしまう。婚約者の公爵令息をぶりっ子に奪われてしまうのだ。くわえて、不貞疑惑まででっち上げられ、暗殺される運命。
目覚めたルーチャは暗殺を回避しようと自分から婚約を解消しようとする。弱々婚約者に無理難題を押しつけるのだが……
つよつよ令嬢ルーチャが冷静沈着、鋼の精神を持つ侍女マルタと運命を変えるために頑張ります。よわよわ婚約者も成長するかも?
短いお話を三話に分割してお届けします。
この小説は「小説家になろう」でも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる