年下彼氏の策略

水無瀬雨音

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お風呂2

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「自分で洗えるんだけど。あっ」
「オレが洗ってあげたいから」
 樹の足の間に佑は収まっている。というか、座らされている。
 手渡そうとしたスポンジは拒まれ、樹の手で直接ボディーソープを使って洗われている。
 洗っているだけのはずが、乳首や下半身など感じるところを執拗に触られている気がする。
「んっ、わざと……変なとこしつこく触ってない?」
 喘がされる合間に、佑はムッとしながら尋ねる。
「変なとこって?」
「……あんまり触って欲しくないとこ」
「こことか?」
 クスクス笑いとともにボディーソープでぬるぬるした樹の手が、佑の乳首を触れるか触れないかの微妙さでかすめる。
「あっ……やっぱり、わざとしてるよね?
 お風呂では……しないって、言ったのに」
「”最後まで”しないって言っただけ」
 全く反省していないしれっとした口調で、樹が佑の首筋に再びキスを落とす。
「んっ」
「佑は首も弱いね。可愛い」
 樹がまたクスクス笑って唇を耳に移動させた。かぷっと甘噛みする。
「耳も」
「んっ、やぁっ……もう!
 早く浴槽入ろうよ。寒いし」
「あんたの体は熱くなってそうだけど?
 まあいいや。風邪ひかせたら可哀想だし」
 渋々、といった様子ながらも樹はひとまず佑へのいたずらをやめてくれた。あとは真面目に髪を丁寧に洗ってくれ、樹自身の洗浄もささっと済ませて二人は浴槽に入った。

 入浴剤は温泉の素だった。それを見た樹は「らしい」と言って何が面白いのかまた笑っていた。
 一人暮らし用のアパートの狭い浴槽に二人仲良く入るためにはかなりくっつく必要があり、先ほど洗ってもらっていた時と同じような体制になっていた。狭いので、むしろさっきよりくっついている。
 抱きすくめられている状態で逃げられない。佑のお尻に何か硬いものが当たっているのだが、口に出してしまったら大変なことになりそうでもぞもぞしながらも黙っていた。

「温泉かぁー」
 樹が入浴剤の入っていたパッケージを眺める。
「ちょうどいい時期だし行ってみる?泊りで」
「行く!」
 食いつき気味に佑は答えた。
「あ……でも、二人で?」
「トーゼンでしょ?何、嫌?」
「や……じゃないです」

 嫌ではない。
 ただ、二人で泊まりとなったらあれこれがあるんだろうなぁ……と思っただけで、と言うか温泉を待たずに今からあれこれするのだろうけど。
「うわぁ!」
 樹に背を向けた状態のため、表情が見られることはないのだけれど、赤くなった顔をごまかすため、佑は湯船に顔をつけた。すぐに苦しくなって顔をあげる。
「何してんの佑。……まぁ何考えてんのかは分かるけどさ。
 瀬奈と高田先輩とか誘う?あの人たちオレたちのこと知ってるし」
「沢田さんと高田……」
 四人で行くのは気心が知れているだけに楽しそうだ。
 瀬奈だけが女の子ではあるけれど、部屋は当然別にすればいいし、瀬奈自身はあまり気にしない気がする。
 でも。

「初めてだから、二人がいいです」
「何あんたさっきからちょいちょい敬語なの」
 樹が佑の顔を無理のない程度に後ろに向けさせて口づけた。
「可愛い、佑。オレも最初は佑と二人がいい。
 そろそろでよっか。オレ、もうあんたに触りたくてたまんない」
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