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「クロード、早いのですが誕生日のプレゼントです。お誕生日おめでとうございます」
部屋に入ってきたクロードをソファに座らせ、さっそくプレゼントを渡す。もっといい渡し方をしたかったのだが、早く渡さないとベッドに連れ込まれてしまうからだ。
「知っていたのか」
「マリアが教えてくれました。でも私少し怒ってますからね。婚約者なのに教えてくれないだなんて」
ソフィアがつんとそっぽを向いているのに、何故かクロードはしまりのない顔になりソフィアの頭を撫でた。
「ソフィアに気を使わせたくなかったのだ。だがソフィアは怒っている姿も可愛いな。……私の美しい姫の機嫌を取り戻すために一晩中愛をささやこう」
「も、もう1つあるのです」
クロードの声が艶を増し、ソフィアは慌ててテーブルに置いてあった箱の蓋をとる。クロードに怒るだけ無駄だ。
入っていたのはケーキだった。
「クロードが甘いものが苦手だと存じあげずケーキを焼いてしまって。クロードにお見せしたかったので持ってきましたが、私が食べますね」
3分の2ほどに切られたケーキの表面は「誕生日おめでとうございます」と書かれたプレートをのせて、フルーツをたっぷりあしらってある。ホールのまま持ってくる予定だったが、焼いてしまった後で料理長からクロードの甘いもの嫌いを教えてもらった。
小さ目のケーキを焼いたので、クロードと二人なら食べきれる量だっただろうが、自分が食べきれるであろう量だけ残して食べたがっていたアメリーに渡した。
思い返せば甘いものをそんなに積極的に食べている印象はなかったが、ソフィアといるときは菓子も食べていたので知らなかったのだ。ソフィアに合わせてくれていたのだろう。
「……ソフィアが焼いたのか?」
クロードの表情が固い。喜んでくれると思ったのに、不快にさせてしまっただろうか。
ソフィアは内心びくびくしながら答える。
「はい。自宅でよく焼いていましたし、売っているものと比べてもものすごく見劣りはしないと思います。料理長に味見をしてもらったら太鼓判を押してくれましたし」
「何?味見だと?」
ぴくり、とクロードの眉が吊り上がる。
「はい……」
王族に食べてもらう以上それなりのものではないと食べさせられないので、料理長が味見を引き受けてくれたのだ。ソフィアが作ったとはいえ毒見も兼ねている。それは至極当然のことだと思うのだが。なぜそこに反応するのか分からない。
「……残りはどこにある」
「アメリー様に差し上げましたが?」
ソフィアが答えるや否やクロードはメイドを呼びつけた。すぐさま駆けつけたメイドに早口で命じる。
「アメリー様からケーキを回収しろ。直ちに。後で料理長に焼かせたケーキを持っていけ」
「……ケーキ、ですか?」
言われなれない命令にメイドは当惑する。
「急げ!一刻を争うのだ!」
「は、はい!かしこまりました!」
哀れなメイドはクロードにどやされ、慌てて退室していった。
「全くソフィアの作ったものを他のものに与えるなど……」
クロードはなにやら不機嫌そうにつぶやいている。
「……甘いもの、お好きだったのですか?」
そんなにケーキが食べたかったのだろうか。料理長は「苦手でいらっしゃいますが少しは召し上がれますよ」と言っていたのだが。
「ソフィアの作ったものを他の者に食べられたくないのだ」
珍しくすねたような口調が子供っぽく、ソフィアはつい吹き出してしまった。
「これからも作ってくれるのであればすべて私に持ってくるように」
「分かりました」
ソフィアはくすくす笑いながら約束した。
「開けても良いか?」
「はい。もちろんです」
包みを開いて現れた万年筆にクロードは顔をほころばせる。
「ちょうどほしいと思っていた。私とソフィアは心が通じ合っているのだな。作りも美しい」
「お気に召していただいてよかったです」
ジャンに付き合ってもらった甲斐があったとソフィアもうれしくなる。
クロードはこほんと咳払いをし、
「ケーキが食べたいのだが」
「お好きなだけどうぞ」
ソフィアがフォークを差し出すが、なぜかクロードは手を伸ばそうとしない。
「ケーキを食べたいのだが」
「え、ええ。フォークをどうぞ」
先ほどと同じセリフを繰り返すクロードに、ソフィアは戸惑いながらも果敢にフォークを差し出すがやはり受け取ってはくれない。
時間も早いし、そうは見えないが寝ぼけているのだろうか。フォークが気に入らないのだろうか。
はあ、とクロードはため息をついた。教師が出来の悪い生徒を指導するように懇々と説明する。
「まあ本来は明日だが、私の誕生日だな」
「そうです」
「今は二人きりだ」
「はい」
「私を祝う気持ちが足りぬのではないか」
「申し訳ありませんが私は理解力に乏しいので、クロードが何を私に求めているのかはっきりおっしゃってください。このまま続けていてもクロードの求める答えを私が出せると思えません」
ソフィアがずけずけと言うと、クロードは小さい声でぼそっと答えた。
「……食べさせろ」
「……はい?」
よく聞こえず聞き返すと、
「だから!食べさせろと言っている!」
言って恥ずかしくなったのか、珍しく頬を赤くしたクロードがそっぽをむく。
どうしよう。
いつもは格好良いクロードが……可愛い。
機嫌をそこねそうなので口には出さないでおく。
「かしこまりました。どうぞ」
ソフィアはにっこり微笑んで一口分にしたケーキをクロードに差し出すとふむ、と満足そうにして口を開ける。クロードが咀嚼し、ごくんと嚥下するのをソフィアは不安そうに見守る。
「……うまい」
クロードが微笑んでソフィアは胸をなでおろす。ティーポットからカップにお茶を注ぎ、クロードに差し出す。
「よかったです。でも無理はなさらなくていいですから。私が食べるのはいいのですよね?」
「ソフィアならいいだろう」
クロードがお茶を飲みながら鷹揚にうなづく。
「ではいただきます」
一口食べてもらって満足したソフィアは、ケーキをフォークで小さくして口に運ぶ。
ケーキの甘さとフルーツのさわやかな酸味が相まって我ながらおいしい。クロードにまた作ることがあればもう少し甘さを控えめにしよう。
「ところでソフィア」
「なんでしょう」
「なぜ前日に祝ってくれたのだ」
「!」
ソフィアはケーキを吹き出しそうになるのを慌ててお茶で流す。
「……です」
「よく聞こえぬのだが」
「わたしが、一番最初にお祝いを申し上げたかったからです」
クロードは答えを聞いても黙り込んだままでソフィアを抱き上げ、ベッドに連れていってしまう。ソフィアのメイドが顔の横に持ってきた手首を抑えつけて、艶のあるバリトンでそっとささやく。
「……どうしてそんなにソフィアは愛らしいのだ」
「メイドが戻ってきますし、ダメですからね。聞いていますか?……ん」
慌てたソフィアの言葉を降りてきたクロードの唇がふさぐ。
しばらくしてメイドがノックするまでクロードのキスの雨は続いた。
部屋に入ってきたクロードをソファに座らせ、さっそくプレゼントを渡す。もっといい渡し方をしたかったのだが、早く渡さないとベッドに連れ込まれてしまうからだ。
「知っていたのか」
「マリアが教えてくれました。でも私少し怒ってますからね。婚約者なのに教えてくれないだなんて」
ソフィアがつんとそっぽを向いているのに、何故かクロードはしまりのない顔になりソフィアの頭を撫でた。
「ソフィアに気を使わせたくなかったのだ。だがソフィアは怒っている姿も可愛いな。……私の美しい姫の機嫌を取り戻すために一晩中愛をささやこう」
「も、もう1つあるのです」
クロードの声が艶を増し、ソフィアは慌ててテーブルに置いてあった箱の蓋をとる。クロードに怒るだけ無駄だ。
入っていたのはケーキだった。
「クロードが甘いものが苦手だと存じあげずケーキを焼いてしまって。クロードにお見せしたかったので持ってきましたが、私が食べますね」
3分の2ほどに切られたケーキの表面は「誕生日おめでとうございます」と書かれたプレートをのせて、フルーツをたっぷりあしらってある。ホールのまま持ってくる予定だったが、焼いてしまった後で料理長からクロードの甘いもの嫌いを教えてもらった。
小さ目のケーキを焼いたので、クロードと二人なら食べきれる量だっただろうが、自分が食べきれるであろう量だけ残して食べたがっていたアメリーに渡した。
思い返せば甘いものをそんなに積極的に食べている印象はなかったが、ソフィアといるときは菓子も食べていたので知らなかったのだ。ソフィアに合わせてくれていたのだろう。
「……ソフィアが焼いたのか?」
クロードの表情が固い。喜んでくれると思ったのに、不快にさせてしまっただろうか。
ソフィアは内心びくびくしながら答える。
「はい。自宅でよく焼いていましたし、売っているものと比べてもものすごく見劣りはしないと思います。料理長に味見をしてもらったら太鼓判を押してくれましたし」
「何?味見だと?」
ぴくり、とクロードの眉が吊り上がる。
「はい……」
王族に食べてもらう以上それなりのものではないと食べさせられないので、料理長が味見を引き受けてくれたのだ。ソフィアが作ったとはいえ毒見も兼ねている。それは至極当然のことだと思うのだが。なぜそこに反応するのか分からない。
「……残りはどこにある」
「アメリー様に差し上げましたが?」
ソフィアが答えるや否やクロードはメイドを呼びつけた。すぐさま駆けつけたメイドに早口で命じる。
「アメリー様からケーキを回収しろ。直ちに。後で料理長に焼かせたケーキを持っていけ」
「……ケーキ、ですか?」
言われなれない命令にメイドは当惑する。
「急げ!一刻を争うのだ!」
「は、はい!かしこまりました!」
哀れなメイドはクロードにどやされ、慌てて退室していった。
「全くソフィアの作ったものを他のものに与えるなど……」
クロードはなにやら不機嫌そうにつぶやいている。
「……甘いもの、お好きだったのですか?」
そんなにケーキが食べたかったのだろうか。料理長は「苦手でいらっしゃいますが少しは召し上がれますよ」と言っていたのだが。
「ソフィアの作ったものを他の者に食べられたくないのだ」
珍しくすねたような口調が子供っぽく、ソフィアはつい吹き出してしまった。
「これからも作ってくれるのであればすべて私に持ってくるように」
「分かりました」
ソフィアはくすくす笑いながら約束した。
「開けても良いか?」
「はい。もちろんです」
包みを開いて現れた万年筆にクロードは顔をほころばせる。
「ちょうどほしいと思っていた。私とソフィアは心が通じ合っているのだな。作りも美しい」
「お気に召していただいてよかったです」
ジャンに付き合ってもらった甲斐があったとソフィアもうれしくなる。
クロードはこほんと咳払いをし、
「ケーキが食べたいのだが」
「お好きなだけどうぞ」
ソフィアがフォークを差し出すが、なぜかクロードは手を伸ばそうとしない。
「ケーキを食べたいのだが」
「え、ええ。フォークをどうぞ」
先ほどと同じセリフを繰り返すクロードに、ソフィアは戸惑いながらも果敢にフォークを差し出すがやはり受け取ってはくれない。
時間も早いし、そうは見えないが寝ぼけているのだろうか。フォークが気に入らないのだろうか。
はあ、とクロードはため息をついた。教師が出来の悪い生徒を指導するように懇々と説明する。
「まあ本来は明日だが、私の誕生日だな」
「そうです」
「今は二人きりだ」
「はい」
「私を祝う気持ちが足りぬのではないか」
「申し訳ありませんが私は理解力に乏しいので、クロードが何を私に求めているのかはっきりおっしゃってください。このまま続けていてもクロードの求める答えを私が出せると思えません」
ソフィアがずけずけと言うと、クロードは小さい声でぼそっと答えた。
「……食べさせろ」
「……はい?」
よく聞こえず聞き返すと、
「だから!食べさせろと言っている!」
言って恥ずかしくなったのか、珍しく頬を赤くしたクロードがそっぽをむく。
どうしよう。
いつもは格好良いクロードが……可愛い。
機嫌をそこねそうなので口には出さないでおく。
「かしこまりました。どうぞ」
ソフィアはにっこり微笑んで一口分にしたケーキをクロードに差し出すとふむ、と満足そうにして口を開ける。クロードが咀嚼し、ごくんと嚥下するのをソフィアは不安そうに見守る。
「……うまい」
クロードが微笑んでソフィアは胸をなでおろす。ティーポットからカップにお茶を注ぎ、クロードに差し出す。
「よかったです。でも無理はなさらなくていいですから。私が食べるのはいいのですよね?」
「ソフィアならいいだろう」
クロードがお茶を飲みながら鷹揚にうなづく。
「ではいただきます」
一口食べてもらって満足したソフィアは、ケーキをフォークで小さくして口に運ぶ。
ケーキの甘さとフルーツのさわやかな酸味が相まって我ながらおいしい。クロードにまた作ることがあればもう少し甘さを控えめにしよう。
「ところでソフィア」
「なんでしょう」
「なぜ前日に祝ってくれたのだ」
「!」
ソフィアはケーキを吹き出しそうになるのを慌ててお茶で流す。
「……です」
「よく聞こえぬのだが」
「わたしが、一番最初にお祝いを申し上げたかったからです」
クロードは答えを聞いても黙り込んだままでソフィアを抱き上げ、ベッドに連れていってしまう。ソフィアのメイドが顔の横に持ってきた手首を抑えつけて、艶のあるバリトンでそっとささやく。
「……どうしてそんなにソフィアは愛らしいのだ」
「メイドが戻ってきますし、ダメですからね。聞いていますか?……ん」
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