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小さな友達
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本編から再掲。
近づいてみると、わずかに開いた隙間から子供の顔が二つ覗いている。
男の子と女の子だ。
顔が似ているので兄妹のようだ。
「どうしたの?」
しゃがみこんで尋ねると、
「お姉ちゃんお人形なの?」
「え?違うよ。生きてるよ」
人形だと言われたのは初めてだ。苦笑しながらヴィオレットは答える。
「妖精?エルフ?」
「……エルフかな。一応」
気持ちがられるかと思ったが、
「すっごーい!初めて見た!」
子供たちは歓声をあげた。
「仲間はいるのか?」
「お姉ちゃんは黒豹にさらわれたの?」
「おばあさんがエルフだったから、他のエルフは私は知らないの。おばあさんも亡くなってるし。
私はさらわれたわけじゃなくて、アーノルド様と結婚してるの」
「ええ!?何で黒豹なんかと結婚したの?そのうち食べられちゃうんじゃない?」
子供たちは本気で心配そうな顔をしていた。
どうやらアーノルドはかなり怖がられているらしい。
「よかったらこっちに来てお話する?」
「いいの!?」
「行くー!」
「でもおうちの人に許可をもらってね。心配するから。
結界があってそこからは入れないから門に回ってほしいんだけど、分かる?」
「分かる!」
「メアリーに聞いてくる!」
ぱたぱたとにぎやかな足音とともに子供たちの姿がいなくなった。
子供たちが来るかは分からなかったが、ヴィオレットは一応コンラッドに子供たちが訪ねてきたら門を開けて連れてきてほしいことと、来た時は子供たちのお茶の用意をしてほしいと頼んだ。
30分ほどで子供たちはやってきた。家は近くにあるらしいし、身なりもよいので高等貴族の子供らしい。
「ご迷惑をおかけした時にはすぐご連絡ください。速やかにお迎えに伺います」
と使用人が書いたらしい書面を携えていた。思った通り高等貴族である公爵家の子供らしい。
「これ、お菓子。メアリーが『持っていきなさい』って」
「ありがとう。せっかくだからいただこうか?」
中身は子供たちの家の料理人が焼いたと思われる焼き菓子だった。
だが、子供たちはガーデンテーブルの上に置いてあったケーキにくぎ付けになっている。
「わぁー!『こうさぎのしっぽ』の限定ケーキだ!」
「こっちが食べたい!」
「アーノルド様が買ってきてくれたの」
「え、黒豹が?」
「毒入ってない?」
とたんに嬉しそうだった顔が曇り、ヴィオレットは思わず笑ってしまった。
「アーノルド様は優しいからそんなことしないよ。色々噂はあるけど大抵は本当のことじゃないし、私の大好きな旦那様だからあなたたちも好きになってくれたら嬉しいな」
ヴィオレットが諭すと、
「……うん、分かった」
「お姉ちゃんが言うなら……」
子供たちはしぶしぶ頷いた。
男の子はゲイリー、女の子はイレーナと名乗った。7歳と5歳らしい。
「本当の家はもっと遠くにあるんだ」
「今はおじいさまのおうちに遊びに来てるの!」
「どのくらいいるの?」
「一週間くらい」
「ヴィー毎日暇なんだろ?家庭教師が来ないとき暇だから遊びに来てやるよ!」
ヴィオレットに新しい友達ができた。
近づいてみると、わずかに開いた隙間から子供の顔が二つ覗いている。
男の子と女の子だ。
顔が似ているので兄妹のようだ。
「どうしたの?」
しゃがみこんで尋ねると、
「お姉ちゃんお人形なの?」
「え?違うよ。生きてるよ」
人形だと言われたのは初めてだ。苦笑しながらヴィオレットは答える。
「妖精?エルフ?」
「……エルフかな。一応」
気持ちがられるかと思ったが、
「すっごーい!初めて見た!」
子供たちは歓声をあげた。
「仲間はいるのか?」
「お姉ちゃんは黒豹にさらわれたの?」
「おばあさんがエルフだったから、他のエルフは私は知らないの。おばあさんも亡くなってるし。
私はさらわれたわけじゃなくて、アーノルド様と結婚してるの」
「ええ!?何で黒豹なんかと結婚したの?そのうち食べられちゃうんじゃない?」
子供たちは本気で心配そうな顔をしていた。
どうやらアーノルドはかなり怖がられているらしい。
「よかったらこっちに来てお話する?」
「いいの!?」
「行くー!」
「でもおうちの人に許可をもらってね。心配するから。
結界があってそこからは入れないから門に回ってほしいんだけど、分かる?」
「分かる!」
「メアリーに聞いてくる!」
ぱたぱたとにぎやかな足音とともに子供たちの姿がいなくなった。
子供たちが来るかは分からなかったが、ヴィオレットは一応コンラッドに子供たちが訪ねてきたら門を開けて連れてきてほしいことと、来た時は子供たちのお茶の用意をしてほしいと頼んだ。
30分ほどで子供たちはやってきた。家は近くにあるらしいし、身なりもよいので高等貴族の子供らしい。
「ご迷惑をおかけした時にはすぐご連絡ください。速やかにお迎えに伺います」
と使用人が書いたらしい書面を携えていた。思った通り高等貴族である公爵家の子供らしい。
「これ、お菓子。メアリーが『持っていきなさい』って」
「ありがとう。せっかくだからいただこうか?」
中身は子供たちの家の料理人が焼いたと思われる焼き菓子だった。
だが、子供たちはガーデンテーブルの上に置いてあったケーキにくぎ付けになっている。
「わぁー!『こうさぎのしっぽ』の限定ケーキだ!」
「こっちが食べたい!」
「アーノルド様が買ってきてくれたの」
「え、黒豹が?」
「毒入ってない?」
とたんに嬉しそうだった顔が曇り、ヴィオレットは思わず笑ってしまった。
「アーノルド様は優しいからそんなことしないよ。色々噂はあるけど大抵は本当のことじゃないし、私の大好きな旦那様だからあなたたちも好きになってくれたら嬉しいな」
ヴィオレットが諭すと、
「……うん、分かった」
「お姉ちゃんが言うなら……」
子供たちはしぶしぶ頷いた。
男の子はゲイリー、女の子はイレーナと名乗った。7歳と5歳らしい。
「本当の家はもっと遠くにあるんだ」
「今はおじいさまのおうちに遊びに来てるの!」
「どのくらいいるの?」
「一週間くらい」
「ヴィー毎日暇なんだろ?家庭教師が来ないとき暇だから遊びに来てやるよ!」
ヴィオレットに新しい友達ができた。
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