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第一章
第五話 百鬼家のボス
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「ようこそ瑛菜、我が百鬼一族本家へ」
庵司おじさんは嬉しそうに言った。
「あなた?この子は誰なのかしらぁ?教えてほしいわぁ?ねぇ?あ・な・た?」
庵司たちを出迎えた使用人たちがズラリと並んでいる。
その中に茶髪でふんわりとした綺麗な鬼の女の人がいた。そしてまるで庵司おじさんを脅すように言葉を紡いでいた。
「桃百・・・ち、違うんだ・・・・本当に」
庵司おじさんは真っ青をとうりこして真っ白になっていたが鬼の女性は攻撃の手をやめなかった。あの人庵司おじさんの奥さんなのかな?
「あら何が違うの??教えてほしいわぁ?ねぇどう責任取るつもりなのよっ!!そんなに私に魅力がなかった!?この子10歳位よね!?そんなときから私に愛想つかしていたの??ねぇ私にささやいた愛の数々はなんだったの?何で??」
鬼の女性(奥さん)は涙をポロポロ泣きながら言った。うん?10歳位の子供・・・・私のこと⁉マジで?
「桃百本当に違うんだ・・・・・」
庵司は本当のことを言おうとしたが奥さんにさえぎられた。奥さん見た目は凄く華奢なのにすごくグイグイ庵司おじさんを問い詰めてくるな。
「言い訳は無用よ私は浮気をしたしかもその女と子供を作ったそれだけであなたとはもうおしまいだわ。私にだってプライド位あるわ百鬼庵司今宵をもって私百鬼桃百はりこ・・・・・・・・・」
奥さんは体を震わさせ、涙目になりながら離婚と言おうとした。私は奥さんの言葉を遮った。
「あの奥様」
私はおずおずとしおらしく手を挙げた。こういう行動をする奥さんはプライドが高くて、思い込みが激しい人が多い男女問わずにね。だからしおらしくするのが得策だけど弱気な行動をしたら反対にもっと反感が買うから相手を見ながら行動を考えなきゃいけない。
「何?」
奥さんはいらいらしていたけれど、私を無視しないで返事をした。すごいな普通は愛人に子供がいたら絶対その子供に当たり散らすのに(私の父親雑学)度量が大きいな。だけどね・・・・・・・・・・
「あの私は庵司おじさんの子供でも愛人の子でもないんですが」
「は”ぁ”??」
奥さんはドスをきいた声で私を見た。こわっ、だけど今訂正しなきゃな強引に話を進める方がいいのだ。
「ふぅあなた庵司様に言われたからって無理をして言わなくてもいいのよ?私は生まれた子供には罪がないと思っているから」
奥さんは淡々と言ったしかも無表情で感情を抑えるのがうまい証拠だ。
「やっぱり私のこと言ってますよね!私本当に庵司おじさんの子供ではないんです!!私の名前は月出 瑛菜です。私の父は絶対にこの男じゃないです!!てかどこが似ていますか?私と庵司おじさん!言っときますけれど私の母親はと庵司おじさん多分あってもいないと思う。」
私は早口で言った。本当に困る私にはちゃんと父親がいたし、母親は絶対に浮気なんかする人じゃなかったからだ。誤解でも母親が浮気されたなんて言われても嫌だ。ん?何故私が生まれてすぐ死んでしまった人のこと知っているかって?そりゃ父親からね耳にタコができるほど母親のこと聞かされたからね。
「え?月出一族の人??じゃあ庵司様の子供ではない?まさか私の勘違い??」
「ええそうですよこれ以上言ったら本気で怒っちゃいますよ」
呆けてる奥さんに私は口を膨らませ不満を示した。
「えぇ?うそ・・・・・・」
「桃百一回家へ入ろう?そして瑛菜が言ったように私の子ではないしそもそも愛人なんていないよ」
************
そして今屋敷の中の一室にいるというわけだ。
「ごめんなさい。あなた私の勘違いで瑛菜さんもごめんなさい」
奥さんは恥ずかしそうに頬を赤くした。かわいいな。
「本当に母上の思い込みに苦労しますね」
一風さんははぁと溜息を吐いた。
「別に大丈夫ですよ。えっともう一度言いますが私の名前は月出瑛菜です。ぜひ瑛菜とお呼びください」
「ふふそれではえいちゃんとお呼びしてもいいかしら?まさか瑛菜ちゃんが一生、我が家に住むとは嬉しいですわ。私、昔から娘が欲しかったのよこれからよろしくね!あっ!あと私の名前は百鬼 桃百よ。そして庵司様の妻よ、ぜひお母さまと呼んでほしいわ」
桃百は上品にお茶を飲んだ。さすが鬼を束ねる当主様の伴侶だな。風格がある。
「あはははお母さまはちょっと・・・あと私の住む家が見つかるまでに出で行かせてもらいますので一生百鬼家に住むと迷惑などかかりますし・・・・・」
瑛菜は苦笑いをした。ずっと住むと色々不祥事が起きるからな。
「まぁ!別に迷惑ではないわ!私としては一生住んで貰いたいわ!!別にいいわよね?あ・な・た?」
桃百は凄みのある笑顔を庵司おじさんに向けた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・庵司おじさんを尻に敷いてるのかこの奥さん。
「う、うむ・・・べ、別に住んで貰っても構わないが反対に瑛菜が迷惑なんじゃないか?」
庵司は顔を青くさせヒア汗をかいていた。
「確かに庵司様の言い分もあってますね。では瑛菜ちゃんが成人になるまでこの家にいたらどうかしら??あと私の名前を桃百ちゃんと呼んでいただけないかしら」
桃百は茶色い目をキラキラさせながら私を見た。美少女みたいにキラキラしてるな。ま、まぶしぃ!
「へっ?えっと・・・・・あの庵司おじさんと・・・・桃百さ・・・・・・ちゃん・・・以外の家族の意見を聞かなくてもいいですか??」
「はぁ、母上はもうお前がこの家に住むことが決定してるんだ。諦めろ母上は頑固だ。家族は俺以外にもう一人いるぞ、この後会いに行けあいつも結構面倒くさいからな」
一風さんは頭を押さえてため息を吐いていた。
「えっ?私の意見は無し??」
私は目を開いて固まってしまった。
「ふふふふふふ瑛菜ちゃぁ~んまずはその汚い汚れを落としましょうか。この馬鹿達(庵司&一風)は服も用意してなくて、牢屋に入れられていた服のままで来ちゃったのよね。本当無神経な男たちね!!ふふふ怖がらなくてもいいのよ?さぁお風呂でキレイキレイしましょうねー」
桃百ちゃんは目をギラギラさせて私に近づいた。
「ひいっ」
私はその場に動けなくなり(本能的恐怖)庵司おじさんや一風さんに助けを求めるように目で訴えたが庵司や一風は顔を逸らした。
そして私は桃百に捕まりズルズルとお風呂に連れていかれた。
「あんじぃぃぃぃおじさんんんんん、いふうぅぅぅさあぁぁぁぁあぁんんん・・・・・・・・」
連れていかれる最中私は二人の名前を呼び続けた。くぅぅぅぅ二人とも覚えていろよ!!
庵司おじさんは嬉しそうに言った。
「あなた?この子は誰なのかしらぁ?教えてほしいわぁ?ねぇ?あ・な・た?」
庵司たちを出迎えた使用人たちがズラリと並んでいる。
その中に茶髪でふんわりとした綺麗な鬼の女の人がいた。そしてまるで庵司おじさんを脅すように言葉を紡いでいた。
「桃百・・・ち、違うんだ・・・・本当に」
庵司おじさんは真っ青をとうりこして真っ白になっていたが鬼の女性は攻撃の手をやめなかった。あの人庵司おじさんの奥さんなのかな?
「あら何が違うの??教えてほしいわぁ?ねぇどう責任取るつもりなのよっ!!そんなに私に魅力がなかった!?この子10歳位よね!?そんなときから私に愛想つかしていたの??ねぇ私にささやいた愛の数々はなんだったの?何で??」
鬼の女性(奥さん)は涙をポロポロ泣きながら言った。うん?10歳位の子供・・・・私のこと⁉マジで?
「桃百本当に違うんだ・・・・・」
庵司は本当のことを言おうとしたが奥さんにさえぎられた。奥さん見た目は凄く華奢なのにすごくグイグイ庵司おじさんを問い詰めてくるな。
「言い訳は無用よ私は浮気をしたしかもその女と子供を作ったそれだけであなたとはもうおしまいだわ。私にだってプライド位あるわ百鬼庵司今宵をもって私百鬼桃百はりこ・・・・・・・・・」
奥さんは体を震わさせ、涙目になりながら離婚と言おうとした。私は奥さんの言葉を遮った。
「あの奥様」
私はおずおずとしおらしく手を挙げた。こういう行動をする奥さんはプライドが高くて、思い込みが激しい人が多い男女問わずにね。だからしおらしくするのが得策だけど弱気な行動をしたら反対にもっと反感が買うから相手を見ながら行動を考えなきゃいけない。
「何?」
奥さんはいらいらしていたけれど、私を無視しないで返事をした。すごいな普通は愛人に子供がいたら絶対その子供に当たり散らすのに(私の父親雑学)度量が大きいな。だけどね・・・・・・・・・・
「あの私は庵司おじさんの子供でも愛人の子でもないんですが」
「は”ぁ”??」
奥さんはドスをきいた声で私を見た。こわっ、だけど今訂正しなきゃな強引に話を進める方がいいのだ。
「ふぅあなた庵司様に言われたからって無理をして言わなくてもいいのよ?私は生まれた子供には罪がないと思っているから」
奥さんは淡々と言ったしかも無表情で感情を抑えるのがうまい証拠だ。
「やっぱり私のこと言ってますよね!私本当に庵司おじさんの子供ではないんです!!私の名前は月出 瑛菜です。私の父は絶対にこの男じゃないです!!てかどこが似ていますか?私と庵司おじさん!言っときますけれど私の母親はと庵司おじさん多分あってもいないと思う。」
私は早口で言った。本当に困る私にはちゃんと父親がいたし、母親は絶対に浮気なんかする人じゃなかったからだ。誤解でも母親が浮気されたなんて言われても嫌だ。ん?何故私が生まれてすぐ死んでしまった人のこと知っているかって?そりゃ父親からね耳にタコができるほど母親のこと聞かされたからね。
「え?月出一族の人??じゃあ庵司様の子供ではない?まさか私の勘違い??」
「ええそうですよこれ以上言ったら本気で怒っちゃいますよ」
呆けてる奥さんに私は口を膨らませ不満を示した。
「えぇ?うそ・・・・・・」
「桃百一回家へ入ろう?そして瑛菜が言ったように私の子ではないしそもそも愛人なんていないよ」
************
そして今屋敷の中の一室にいるというわけだ。
「ごめんなさい。あなた私の勘違いで瑛菜さんもごめんなさい」
奥さんは恥ずかしそうに頬を赤くした。かわいいな。
「本当に母上の思い込みに苦労しますね」
一風さんははぁと溜息を吐いた。
「別に大丈夫ですよ。えっともう一度言いますが私の名前は月出瑛菜です。ぜひ瑛菜とお呼びください」
「ふふそれではえいちゃんとお呼びしてもいいかしら?まさか瑛菜ちゃんが一生、我が家に住むとは嬉しいですわ。私、昔から娘が欲しかったのよこれからよろしくね!あっ!あと私の名前は百鬼 桃百よ。そして庵司様の妻よ、ぜひお母さまと呼んでほしいわ」
桃百は上品にお茶を飲んだ。さすが鬼を束ねる当主様の伴侶だな。風格がある。
「あはははお母さまはちょっと・・・あと私の住む家が見つかるまでに出で行かせてもらいますので一生百鬼家に住むと迷惑などかかりますし・・・・・」
瑛菜は苦笑いをした。ずっと住むと色々不祥事が起きるからな。
「まぁ!別に迷惑ではないわ!私としては一生住んで貰いたいわ!!別にいいわよね?あ・な・た?」
桃百は凄みのある笑顔を庵司おじさんに向けた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・庵司おじさんを尻に敷いてるのかこの奥さん。
「う、うむ・・・べ、別に住んで貰っても構わないが反対に瑛菜が迷惑なんじゃないか?」
庵司は顔を青くさせヒア汗をかいていた。
「確かに庵司様の言い分もあってますね。では瑛菜ちゃんが成人になるまでこの家にいたらどうかしら??あと私の名前を桃百ちゃんと呼んでいただけないかしら」
桃百は茶色い目をキラキラさせながら私を見た。美少女みたいにキラキラしてるな。ま、まぶしぃ!
「へっ?えっと・・・・・あの庵司おじさんと・・・・桃百さ・・・・・・ちゃん・・・以外の家族の意見を聞かなくてもいいですか??」
「はぁ、母上はもうお前がこの家に住むことが決定してるんだ。諦めろ母上は頑固だ。家族は俺以外にもう一人いるぞ、この後会いに行けあいつも結構面倒くさいからな」
一風さんは頭を押さえてため息を吐いていた。
「えっ?私の意見は無し??」
私は目を開いて固まってしまった。
「ふふふふふふ瑛菜ちゃぁ~んまずはその汚い汚れを落としましょうか。この馬鹿達(庵司&一風)は服も用意してなくて、牢屋に入れられていた服のままで来ちゃったのよね。本当無神経な男たちね!!ふふふ怖がらなくてもいいのよ?さぁお風呂でキレイキレイしましょうねー」
桃百ちゃんは目をギラギラさせて私に近づいた。
「ひいっ」
私はその場に動けなくなり(本能的恐怖)庵司おじさんや一風さんに助けを求めるように目で訴えたが庵司や一風は顔を逸らした。
そして私は桃百に捕まりズルズルとお風呂に連れていかれた。
「あんじぃぃぃぃおじさんんんんん、いふうぅぅぅさあぁぁぁぁあぁんんん・・・・・・・・」
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