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白珪学園編
第三十四話 留学生がやって来た①
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『へ~、私も見たかったな~。倶利伽羅くんのごぼう抜き』
私達の体育祭の話を聞いて、椿先輩は残念そうにため息をつきました。
今日は久しぶりのクラブ定例会に出ています。
本日のタナトスさんの新作スイーツはスイートポテトとタルトタタン。
どちらも私の大好物なので嬉しいです♪
倶利伽羅くんは甘いのより、おかず系の方が好きなようで、特に好きなのはサーモンとクリームチーズのカナッペのよう…。
さっきからもう3つは食べてます。
「そう言えば、どうして体育祭は見学に来なかったのですか?」
椿先輩は別にこの部室から離れられない…というタイプの地縛霊ではありません。
だからこそ、学園内のあちこちに出没して事件を見つけてくるのですが…。
私がスイートポテトを切り分けながら尋ねると…
『体育祭とかはね…保護者も来るでしょ?そうするとたまにいるんだよね…私の同級生が…。
わかってはいるんだけれど…自分はこうしていつまでも変わらず中学生のままなのに、時を刻んで大人になっていく彼らを見るのは…ちょっと辛くてね…』
そう話す椿先輩は、笑顔を作ろうとしているのに出来なくて…少し切なそうでした。
私はしんみりした空気を変えるように、大道寺先輩に話を振りました。
「そう言えば、大道寺先輩…あの二人三脚でペアだった人とは仲良しなのですか?」
「ああ…花村さん?彼女、そう親しくもない…単なるクラスメイトなんだけれど…会長に取り入るために、このクラブの秘密を探ろうとしつこくて…」
さっきまで嬉しそうにスコーンを頬張っていたのに、彼女の話題になった途端、心底ゲンナリした顔になり…食欲をなくしたようです…。
小柄で可愛らしい感じに見えましたが…スッポンのように食らいついて離れない性格らしいです…。
「花村副理事長のお孫さんかい?
副理事長もしつこいからね…」
今日は珍しく、学園長も定例会に参加していたのですが…
何か思いあたる節があるのか、学園長も遠くを見つめるような顔でゆっくりと紅茶をカップに戻しました。
そんな黄昏る様子の二人を見て…
『5年に1人くらい、そういう子が出てくるのよね…
この幽霊クラブメルティキッスの秘密を探ろうとする子…』
と椿先輩が、ウンウンと頷いていましたので…
「そういう時はどうするんですか?」と対処法を尋ねてみると…
『う~ん、人って秘密にするから探りたくなるのよ…。
だから…そういう子にはね、見せてあげれば良いのよ…』
と椿先輩は笑顔で答えました。
「幽霊倶楽部メルティキッスの部室をですか!?」
驚いた顔で聞き返す大道寺先輩に…
「そう。ただ…この部屋を見せるとは誰も言ってないわよ。
彼女達が謎のクラブ活動と思っているクラブの部室を見せてあげれば良いのよ…」
そう言って微笑む椿先輩の顔は、とても悪~い顔をしていました。
■□■□■□■□
お読みいただきありがとうございます。
私達の体育祭の話を聞いて、椿先輩は残念そうにため息をつきました。
今日は久しぶりのクラブ定例会に出ています。
本日のタナトスさんの新作スイーツはスイートポテトとタルトタタン。
どちらも私の大好物なので嬉しいです♪
倶利伽羅くんは甘いのより、おかず系の方が好きなようで、特に好きなのはサーモンとクリームチーズのカナッペのよう…。
さっきからもう3つは食べてます。
「そう言えば、どうして体育祭は見学に来なかったのですか?」
椿先輩は別にこの部室から離れられない…というタイプの地縛霊ではありません。
だからこそ、学園内のあちこちに出没して事件を見つけてくるのですが…。
私がスイートポテトを切り分けながら尋ねると…
『体育祭とかはね…保護者も来るでしょ?そうするとたまにいるんだよね…私の同級生が…。
わかってはいるんだけれど…自分はこうしていつまでも変わらず中学生のままなのに、時を刻んで大人になっていく彼らを見るのは…ちょっと辛くてね…』
そう話す椿先輩は、笑顔を作ろうとしているのに出来なくて…少し切なそうでした。
私はしんみりした空気を変えるように、大道寺先輩に話を振りました。
「そう言えば、大道寺先輩…あの二人三脚でペアだった人とは仲良しなのですか?」
「ああ…花村さん?彼女、そう親しくもない…単なるクラスメイトなんだけれど…会長に取り入るために、このクラブの秘密を探ろうとしつこくて…」
さっきまで嬉しそうにスコーンを頬張っていたのに、彼女の話題になった途端、心底ゲンナリした顔になり…食欲をなくしたようです…。
小柄で可愛らしい感じに見えましたが…スッポンのように食らいついて離れない性格らしいです…。
「花村副理事長のお孫さんかい?
副理事長もしつこいからね…」
今日は珍しく、学園長も定例会に参加していたのですが…
何か思いあたる節があるのか、学園長も遠くを見つめるような顔でゆっくりと紅茶をカップに戻しました。
そんな黄昏る様子の二人を見て…
『5年に1人くらい、そういう子が出てくるのよね…
この幽霊クラブメルティキッスの秘密を探ろうとする子…』
と椿先輩が、ウンウンと頷いていましたので…
「そういう時はどうするんですか?」と対処法を尋ねてみると…
『う~ん、人って秘密にするから探りたくなるのよ…。
だから…そういう子にはね、見せてあげれば良いのよ…』
と椿先輩は笑顔で答えました。
「幽霊倶楽部メルティキッスの部室をですか!?」
驚いた顔で聞き返す大道寺先輩に…
「そう。ただ…この部屋を見せるとは誰も言ってないわよ。
彼女達が謎のクラブ活動と思っているクラブの部室を見せてあげれば良いのよ…」
そう言って微笑む椿先輩の顔は、とても悪~い顔をしていました。
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お読みいただきありがとうございます。
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