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白珪学園編
第三十五話 留学生がやって来た②
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「お帰りなさい、理事長」
三人の留学生を連れ、アメリカ視察から戻った理人は、今か今かと帰りを待っていた学園長の来栖清明に出迎えられた。
人が良く押しに弱い清明は、よく様々な者から面倒な仕事を押し付けられる…。
今回も自分がいない間に、さぞや副理事長の花村あたりに雑用を押しつけられ、疲労困憊ではないかと心配していたのだけれど…
「ただいま戻りました。学園長、私が留守の間、特に変わったことはありませんでしたか…?」
珍しく生き生きとした様子なので、不思議に思い尋ねると…
「例のクラブに新入部員が2人入りました…」
嬉しそうにそう答える清明の答えにに理人は少し驚いた…。
けれど、表情には出さず続きを促す…。
「そうでしたか…。それはあなたのお仕事が減って良かったです。他には…?」
「やっと私の後継者が決まりました!!」
とホクホク顔で答える清明…。
「それは例の試練に合格した者がいた…ということですか?」
今度は珍しく表情に出して驚き、理人は尋ねた。
「そうです。彼女はまだかなり若いですが…我らが待ちに待った、待望の人物なんです!!」
自分のことのように誇らしげに興奮して話す清明。
理人も花屋敷家の血を引く白珪学園の理事長として、この学園の学園長の選定がとても特殊な方法で行われることは知っている…。
そして、その条件をクリアする人物がなかなか現れないため、清明が1人長期に渡り学園長を続けなければならなかったことも…。
来栖家と言えば、歴史の教科書にも載る日本の近代化に大きく貢献した名家だ。
歴史自体は花屋敷家の方が古いが、その功績としては来栖家の方が上かもしれない…。
白珪学園の学園長は、100年近い間そんな来栖家の者から選ばれていた。
それはある条件を満たす者が来栖家によく生まれるためと、来栖家の先祖と花屋敷家の先祖の間である取り決めがされたためだそうだが…。
理人が詳しく、その新しい学園長候補について尋ねようとしたら…
『理人、その話、まだ続くの…?』
突然、英語で語りかけ…二人の話を中断してきたのは、理人の後ろで退屈そうにしていた留学生の中でも、一際背の高い…妙に迫力のある男子学生だった…。
今回の留学生は三人ともそれぞれに個性的で…
今、話に割ってきた1人目は、とても中学生とは思えない、背が高く白髪をツンツンと立たせた鋭い金の瞳のイケメン。
2人目は逆に本当に中学生?と思うような小柄で可愛らしい赤髪にクリっとした青い目の美少女。
そして3人目は妙に落ち着いた、黒髪に緑の目の眼鏡をした少年だった。
『疲れた~。もう早くお部屋に帰って休みたい~』
そう言って勝手にソファに座り、足をばたつかせる赤髪の少女に…
『スカーレット。お行儀が悪いので止めなさい』
と叱るのは、黒髪の少年の役目のようだ…。
『俺達は長旅で疲れている。とりあえず早く理人の家に連れて行ってよ』
今の白珪学園に、特に学生寮などはないため、留学生の子達は、交換留学生を受け入れてくれる家庭がある時は生徒の家に、ない時は理事長の家に泊まることになっている。
今回、男子生徒2名は紫藤家に、女子は花村副理事長の家に泊まることになった。
■□■□■□■□
お読みいただきありがとうございます。
三人の留学生を連れ、アメリカ視察から戻った理人は、今か今かと帰りを待っていた学園長の来栖清明に出迎えられた。
人が良く押しに弱い清明は、よく様々な者から面倒な仕事を押し付けられる…。
今回も自分がいない間に、さぞや副理事長の花村あたりに雑用を押しつけられ、疲労困憊ではないかと心配していたのだけれど…
「ただいま戻りました。学園長、私が留守の間、特に変わったことはありませんでしたか…?」
珍しく生き生きとした様子なので、不思議に思い尋ねると…
「例のクラブに新入部員が2人入りました…」
嬉しそうにそう答える清明の答えにに理人は少し驚いた…。
けれど、表情には出さず続きを促す…。
「そうでしたか…。それはあなたのお仕事が減って良かったです。他には…?」
「やっと私の後継者が決まりました!!」
とホクホク顔で答える清明…。
「それは例の試練に合格した者がいた…ということですか?」
今度は珍しく表情に出して驚き、理人は尋ねた。
「そうです。彼女はまだかなり若いですが…我らが待ちに待った、待望の人物なんです!!」
自分のことのように誇らしげに興奮して話す清明。
理人も花屋敷家の血を引く白珪学園の理事長として、この学園の学園長の選定がとても特殊な方法で行われることは知っている…。
そして、その条件をクリアする人物がなかなか現れないため、清明が1人長期に渡り学園長を続けなければならなかったことも…。
来栖家と言えば、歴史の教科書にも載る日本の近代化に大きく貢献した名家だ。
歴史自体は花屋敷家の方が古いが、その功績としては来栖家の方が上かもしれない…。
白珪学園の学園長は、100年近い間そんな来栖家の者から選ばれていた。
それはある条件を満たす者が来栖家によく生まれるためと、来栖家の先祖と花屋敷家の先祖の間である取り決めがされたためだそうだが…。
理人が詳しく、その新しい学園長候補について尋ねようとしたら…
『理人、その話、まだ続くの…?』
突然、英語で語りかけ…二人の話を中断してきたのは、理人の後ろで退屈そうにしていた留学生の中でも、一際背の高い…妙に迫力のある男子学生だった…。
今回の留学生は三人ともそれぞれに個性的で…
今、話に割ってきた1人目は、とても中学生とは思えない、背が高く白髪をツンツンと立たせた鋭い金の瞳のイケメン。
2人目は逆に本当に中学生?と思うような小柄で可愛らしい赤髪にクリっとした青い目の美少女。
そして3人目は妙に落ち着いた、黒髪に緑の目の眼鏡をした少年だった。
『疲れた~。もう早くお部屋に帰って休みたい~』
そう言って勝手にソファに座り、足をばたつかせる赤髪の少女に…
『スカーレット。お行儀が悪いので止めなさい』
と叱るのは、黒髪の少年の役目のようだ…。
『俺達は長旅で疲れている。とりあえず早く理人の家に連れて行ってよ』
今の白珪学園に、特に学生寮などはないため、留学生の子達は、交換留学生を受け入れてくれる家庭がある時は生徒の家に、ない時は理事長の家に泊まることになっている。
今回、男子生徒2名は紫藤家に、女子は花村副理事長の家に泊まることになった。
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お読みいただきありがとうございます。
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